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エギングでケンサキイカを釣る
三浦半島、三崎港、城ヶ島

 
エギングでケンサキイカを釣るメソッド(三浦半島、三崎港、城ヶ島)
 
マイエリアである三崎港は昔から三浦半島ではケンサキイカの聖地と言われ、ここ数年は環境の変化等で数が減ってるとは言え産卵回遊がある初夏には群れが来て数釣りが楽しめます
 
ケンサキイカはイカメタルなど船釣りする人からはマルイカ。地域によってはアカイカと言われますが三崎港ではメトイカと呼ばれ、地元の人間はメトと呼んでいます
 
地元ではスッテを枝状に10本くらい付け、鮎竿などの長いロッドで竿を上下に動かし釣る釣法をする通称「メト師」が初夏になるとケンサキイカを求めやって来て、それこそ昔は1日100杯以上なんてざらだったそうです
 
私自身は2020年に三崎に移住してきて2021年くらいまでは、その恩恵がありましたが近年はメト師でさえ10杯いかない日も結構出てくるくらい以前より数は減ってますが、それでもまだまだ釣れます
 
私は通常のエギを使ったエギングで年間でかなり数を上げています。またケンサキイカは初夏の産卵回遊以外にも年中三崎港、城ヶ島付近の海域を回遊しているので1年を通し楽しめる釣りなのです
 
今回はケンサキイカエギングについて詳しく説明します。アオリイカを狙うエギングとは多少異なりますので、その辺も含めお伝えしていきます
 

ケンサキエギング
 
釣れる時期
 
最盛期は産卵回遊期である6~7月です。この時は群れに当れれば1日10杯以上の釣果も可能です。これ以外にも時期にもケンサキイカは釣れますが釣果を最盛期に比べ落ちます。産卵期はかなり接岸するので足元で釣れる事が多いです。最盛期以外は沖めを回遊していることが多いです。おそらく最盛期以外は餌を追って回遊してるのだと思います
 
一番釣果が落ちるのは1~4月ですが、それでも月に数杯ですが釣れるので全く回遊して無い訳ではありません。この時期は水温が低いのとベイトが少ないのであまり回遊してないと考えられますが、2023年は2月に10日程ですが群れが入り連日2~3杯ずつ釣れる時もあったので海流やベイトなどに影響されてるのだと思います
 
9月下旬くらいから11月末までも、なぜか釣れなくなります。水温は高いのに不思議です。思うにちょうどこの時期はシーバスやクロムツが暴れまわっています。接岸してくるケンサキイカは基本小さい個体が多い為、自身がフィッシュイーターの餌になるのを危惧して回遊してないのかなと勝手に思ってます。なぜならシーバスやクロムツがいなくなる12月になるとまた釣れ始めるからです
 
釣れる時間帯
 
夜と朝まずめが一番釣れます。夜は表層まで浮いてくるので群れがいれば勝負が早いと言うとテンポよく釣れます。朝まずめは底に沈む事が多いです。日中は微妙で夕まずめはそれなりといった所です。釣り易さで言えば夜→朝まずめ→夕まずめ→昼と言った感じです
 
レンジについて
 
エギングでケンサキイカを釣るメソッド(三浦半島、三崎港、城ヶ島)
 
普段アオリイカを狙っている人はエギを着底させてからシャクリ→フォール→ボトムステイをする方が多いですがケンサキイカをはじめヤリイカ、スルメイカなどのツツイカ系は圧倒的に中層が釣れます。底にもケンサキイカはいますが、活性が低かったりスレてたりと逆に釣るのが難しいです
 
表層からカウントを取り反応のあるレンジを探していきます。底の方は一番最後です。参考までにアオリイカも釣れやすいのは中層です。中層エギングについてはこちらに詳しい記事があるので興味があればご覧ください
 
釣れるエギ
 
陸っぱりからのケンサキイカは50~100gが多く、稀に200~300gが釣れますがイカが小さい分、エギも小さめが釣れ易いです。私は2号、2.5号をメインに、たまに3.5号を使います。3号は中途半端なので基本使いません
 
ライトエギングをする人は2号以下のエギもよく使っており、私も一時期使ってましたが釣果に然程差が出ない為、2号以下は今は使ってませんが、自身が反応無いタイミングで1.3号や1.5号のエギで釣果を出しているライトエギングアングラーがいるので、小さいエギにしか反応しないイカもいるので試す価値はあると思います
 
シャクリ方
 
ケンサキエギングのしゃくりはフォールで沈んだエギを上に上げる縦の釣りになります。大きくゆっくりめに三回程度しゃくる。もしくは小刻みに5回程度シェイクするのが基本です。たまに気持ちよさそうにびゅんびゅん音を立て鬼シャクリをする人を見かけますがイカが散るなりスレ度が一気に上がりますのでやめましょう
 
エギのカラー
 
ケンサキイカと言えば夜光エギというイメージがあると思います。その理由としてアオリイカは視力が0.6あるとされてますがケンサキイカなどのツツイカ系は0.1以下とされてます。夜のアピール系である夜光であったり赤テープを使用するのはヤリイカにエギの存在を見つけて貰うのに最も適しているのでパイロットエギとして夜光エギを使うのが理にかなっているし使うべきだと思います
 
基本高活性のイカにはアピールカラーを使用しますが、そうで無い低活性&スレイカには夜光などのアピール系は見切られます。そんな時はクリア系のナチュラルカラーやイワシカラー等のベイト系エギで反応が出る事が多いので試してください
 
沈下速度
 
中層狙いなら1m5~6秒程度で沈むエギ。ボトムまで落とすなら1m3秒程度で沈むエギが良いです。エギ王シリーズの2号&2.5号が1m5秒程度で沈むので中層狙いの時にぴったりです。1m3秒で沈むエギが2~2.5号ではあまり無いですがヤマシタのナオリーなら1.8号で1m3秒台。エギ王サーチの2.5号がやはり1m3秒台なので、この辺りがおすすめかなと思います
 
中層で1m5~6秒のエギを使う理由はフォール中のエギが落ちるのが早いとイカが諦める傾向があります。そういう理由で1m5~6秒で沈むエギが向いています。高活性のイカや払い潮&早潮の時は1m3秒で沈むエギも試してください。高活性イカは少しくらいフォールが早くとも抱いてきます。払い潮&早潮時はおのずと沈下速度が遅くなるので、そのようにします
 
ボトム狙いで1m3秒のエギを使う理由はボトムまで到着時間が早い事と中層の釣りがフォールのみで狙うのに対しボトム狙いはフォール+ボトムステイで釣るエギングとなるので使います。明らかにスレてるとかあて潮&潮がトロい時などは1m5~6秒でゆっくりフォールさせてからボトムステイも有効です
 
沈下姿勢とフォールの掛け方
 
一部のエギを除くとエギは基本45度の沈下姿勢でフォールします。フリーフォールで45度の沈下姿勢のエギは45度のまま。テンションフォールで30度程度。カーブフォール(シャクリ後にリールをゆっくり巻く。もしくはロッドをさびく)では0度(水平)となります
 
ケンサキイカを始めツツイカ系は45度でも反応しますがが比較的沈下姿勢が浅い(0~30度)エギを好む個体が多いです。最初はフリーフォール。反応無ければテンションフォールやカーブフォールを試してください
 
イカメタルやオモリグをやっている人はご存知かも知れませんがデスフォールするエギを好むヤリイカもいます。デスフォールとはエギが真下に沈むエギでエギングではあまり馴染がありませんが存在します
 
商品名で言うとデスフォール出雲やシマノのスイスイドロッパーです
 
 
口で説明するより動画を見た方が分かりやすいのでYouTube動画貼っておきます。デスフォールエギも有効でこれが一番釣れる時もあります。フォールはラインを張るとエギが上を向いてしまうのでフリーフォールが良いです。参考までに私は手持ちのエギのお尻側に板オモリを付けて自作のデスフォールエギを使っていますがツツイカ系のエギングで大変重宝しています
 
ただ巻き
ボトムずる引き
ボトム放置も有効
 
ケンサキイカがスレたり活性が落ちるとシャクリのアクションに嫌悪感が出てくるのか反応しなくなります。そんな時はただ巻きが有効です。一切しゃくらず任意のレンジに入れたらゆっくりリールを巻くだけです。巻くスピードはリール一回転3~4秒のイメージ。潮の重みを感じながら巻きます。エギが重く感じる所にイカがいる事が多く、ヒットポイントです。ただ巻きはどちらかと言えばゆっくりめに沈むエギが向いています
 
ボトムずる引きやボトム放置も釣れる事が多いですが根掛かりが多い場所ではロストするリスクがあります。ボトムずる引きはエギを着底させたら10秒くらいゆっくり巻く。10秒止める。これを繰り返します。ボトム放置はエギが着底後に一回だけゆっくり大きくしゃくり上げ、エギが着底したら30~1分待ちます
 

装備
 
初夏の最盛期になるとケンサキ狙いでライトタックルを使い小さいエギでケンサキイカを狙う人がいます。私も実際やったシーズンがあります。短くて軽いロッド。リールも軽量。PEは0.3号くらいを使いました。軽くて感度がよいのですが私個人はこのスタイルに飽きてしまい今は通常のエギングタックルで初夏のケンサキイカ最盛期に臨んでいます
 
エギングロッドの方が重いですが長さがあるので飛距離が出せます。3.5号等のエギも使えます。要はこちらの方が色々な事が出来るのです。この時期はケンサキイカだけで無く夏アオリイカが釣れます。500~800gをメインにキロ越えのアオリイカも混じります。ライトタックルでも対応出来ますし、キロオーバーのアオリイカが2号や2.5号の小さいエギでも普通に釣れる事は分かってるのと年によっては春&夏アオリイカが3号や3.5号より2~2.5号の方が釣れたシーズンもあります。ですので装備は好みだと思います
 
感度は無論ライトタックルの方が良いですがケンサキイカってどちらかと言えばフリーフォールで釣れるので、あまりロッド感度は重要では無いとも考えてます
 

最後に
 
エギングでケンサキイカを釣るメソッド(三浦半島、三崎港、城ヶ島)
 
地元のエギンガーにどのイカが一番おいしいと思うかと質問すると、結構な確率でケンサキイカと答えが返ってきます。私もケンサキイカが一番美味しいと思います。アオリイカは500g超えると美味しいというより硬いと思ってしまい(贅沢ですね)コウイカは2020~2021年に釣れまくり食べまくったので、釣れても年に1~2杯分しか食べないくらいケンサキイカの旨さが際立っています。酒のツマミやご飯のおかずにもなるケンサキイカ。小さいので一杯だけだとすぐ食べ終わってしまうので、この記事を読んで是非数釣りしてください
 
ランガンすべきか回遊待ちか。私はランガンをおすすめします。回遊があるかは運次第です。だったらヤリイカがいそうな場所を検討つけてランガンした方が個人的には釣果が出ます
 
ランガンするなら狙う場所をお伝えします。潮通しのよいポイントにもイカは回遊してきますが意外とすぐに抜けていきます
 
常夜灯付近は絶対やるべき場所です。常夜灯周りは明かりにプラクトンが集まり小魚が集まるのでイカも回遊します。潮通しがそんなによくなければ割と居ついてくれます。常夜灯周りは30分くらいエギを投げて反応が無ければ見切ってよいポイントです。中層とボトム探ってアタリも出ないような移動してよいと思います。常夜灯周りは勝負が早く、釣れない時は粘ってもあまりいい思いをした事がありません。ちなみイカは明かり(常夜灯)が好きで集まる訳でなく小魚がいるから集まるだけなので常夜灯周りであっても小魚がいなければ望みは薄いです。明かりを得意としてないので明るい所と暗い所、すなわち明暗の境にイカが付いたりするので、そこも狙ってください
 
常夜灯が無くても小魚が集まる場所があります。少し濁りが入っている潮通しが悪い場所です。濁りはプランクトンや小魚が集まりやすいのでイカもやってきます。どちらかと言えば居つき系のイカになるので、こういうポイントも少しやって反応が無ければ見切っていいと思います
 
居そうな場所4~5か所。一つのポイントはだいたい30~40分。これで釣れなったら今日は縁が無かったと諦めましょう(笑)
 
ランガンは面倒。やっぱり一か所で粘りたいと言うなら潮通しが良い場所で待つのが一番だと思います
 
最後の最後、初夏のケンサキ最盛期限定ですが、この2本あれば何とかなるエギを紹介します
 
エギ王K 2.5号 ムラムラチェリー
エギングでケンサキイカを釣るメソッド(三浦半島、三崎港、城ヶ島)
出典 ヤマシタ
 
エギ王liveのムラチェでもいいのですがliveが10g、Kが11gとなりケンサキイカが釣れる時期の三崎港は南風で向かい風の日が多いので少しでも飛ぶ方が有利なのとダート性能はケンサキイカには不要な点。フォールが安定してるのでケンサキイカが抱きやすいのはエギ王Kだと思います
 
エギ王live 2号 チラツキイワシ
エギングでケンサキイカを釣るメソッド(三浦半島、三崎港、城ヶ島)
出典 ヤマシタ
これにしか反応しない日があるくらい信頼性のあるエギです。似た所ですとナオリー2.2号シャロー・ホロイワシ&ナオリー1.8号ベーシック・ホロイワシも釣れます。軽いのでぜんぜん飛ばないのですが何故か釣れます
 
基本この2本で反応が無ければ、この場所にケンサキイカはいない。もしくはエギに反応するケンサキイカはいないと思ってよいくらい信頼度の高いエギです

更新日 2025年3月16日

著者 古田晃広