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エギ親子の小冒険
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テンションフォールは釣れない
フリーフォールは釣れる
本当のところを解説

 
テンションフォールは釣れない
 
インターネットでフォールについて調べるとテンションフォールやカーブフォールは釣れない。フリーフォールが釣れるなどの情報を見かけると思います。これまで様々な状況でフォールを色々試しましたが正直どのフォールが釣れるとか釣れないとかは特に感じず、それぞれにメリットデメリットであったり、釣れるパターンがあると感じいます
 
今回は実例と共に詳細にフォールによる釣果へ影響。またエギングの沈下姿勢などにも触れていきます
 

フォール姿勢について
 
まずはエギの構造に触れていきます。エギの水中でのフォール姿勢ですが、エギを物質として見て水平に置いたら下記の写真のようになります
 
テンションフォールは釣れない
 
今度はエギを釣り具として見た場合の水平は下記の写真のようになると自身は認識してます
 
テンションフォールは釣れない
 
更に詳しく説明するとエギ本体とシンカーが繋がる線で見ると考えています
 
テンションフォールは釣れない
 
分かり易くするために白線を引きました。白線の角度は0度(水平)を指しています。エギの水平姿勢はこのような概念になります
 
テンションフォールは釣れない
 
実はエギングを始めたばかりの頃はエギの水平姿勢は下記の写真の角度を思っていました。しかしエギ王など沈下姿勢が45度になってますと言われているのに下記の写真を0度すると、海中での沈下姿勢を見た時にあまりにも無理がある。どう見ても55~60度くらいあるようにしか見えなかったのです。そこでもしかしたらエギの角度の概念は本体とシンカーの接続面で見るのではないかと結論に至りました
 
テンションフォールは釣れない
 
こ自身が導きだした概念にエビテンスはありませんが下の2枚の写真をご覧ください
 
テンションフォールは釣れない
 
上の写真が水平とした場合
 
テンションフォールは釣れない
 
フォトショップで半時計周り45度にした写真がこちらですが、海中でのエギってこんな角度で沈んでると思います。念の為に記載しますがエギの沈下姿勢の概念についてはあくまでの自身の推測による計算式ですので正しいとは言い切れない事はご了承ください
 

ではここからはエギのフォール掛け方とエギのフォール姿勢について説明しますがフォールの概念を先に記載します
 
フリーフォール
シャクリ後、ラインに弛むを持たした状態
 
テンションフォール
シャクリ後、ラインをぴんと張った状態
 
カーブフォール
シャクリ後、ゆっくりリールを巻く。もしくはロッドをさびく
 

フリーフォール時
 
テンションフォールは釣れない
 
フリーフォール時、45度で沈むエギであれば45度で沈む計算になります。但し、もしこれが強烈な払い潮や早潮ならどうでしょう?自分ではラインスラッグを出しラインをフリーをしてるつもりでも実際はテンションフォールのような状態になります。強風時も同じく風でラインが引っ張られエギも引っ張られるので多少テンションが掛かります。と考えればフリーフォールはエギのフォール角度が30~45度になると思います。尚私は絶対にフリーフォールでやりたい時はスラッグを多めに出すなり、フォール時にラインを送り込みラインが弛むよう操作しています
 
テンションフォール時
 
テンションフォールは釣れない
 
テンションフォール時、45度で沈むエギはラインを張る事で30度くらいをキープします。但し先程同様に払い潮や早潮、風でラインが引っ張られる事で更にテンションが掛かりエギは0度(水平)~30度くらいでフォールします
 
反対にあて潮、トロい潮、向かい風などラインが弛みやすい状況になれば、自分ではテンションを掛けているつもりでも実際はフリーフォール気味になり30~45度のフォール姿勢になっていると思います
 
カーブフォール時
 
テンションフォールは釣れない
 
カーブフォール時、エギは0度(水平)になりますが早く巻けばエギを上を向き(0度からマイナス10度くらい)、遅すぎれば多少下を向きます(0度から30度)
 
テクニックとしてフリーフォールはラインスラッグを出しとけば大抵適正通りのフォール姿勢になり、カーブフォールも潮の重みを感じながら巻けば比較的適正なフォール角度を出せるのですがテンションフォールは適正なフォール姿勢を保つのが難しいです。特にエギまでの距離が遠いほどテンションを掛け続けるのは難しいです
 
ここでは何を伝えたかったと言うと自分ではテンションフォールなりフリーフォールを掛けてるつもりでも海中では狙い通りのフォールになっていない事が多々あるのでテンションフォール(カーブフォール)は釣れない。フリーフォールは釣れるなど自分で決めつけない事です
 
あとイカがどのフォール角度(姿勢)を好むかは個体差というかイカの好みによるものが多いです。エギに反応するイカが10杯いたとして、全てが45度だから抱くとかでなく、45度に反応するイカ、30度に反応するイカ、水平に反応するイカと様々なのでエギの沈下速度や攻めるレンジも含め、色々試す事が大事です
 

テンションフォールと
カーブフォールが
釣れないとされる訳
 
テンションフォールは釣れない
 
それでは何故テンションフォール&カーブフォールは釣れないとされてるか?あくまでも主観ですが、それはフォールを掛けてる際に人の操作が介入してるからと認識しています。要は人が無理やりラインテンションを掛けたり、ラインを巻いたり、さびく事で海中をフォールするエギの挙動が不自然になったり、あとはテンションフォール中に竿先が動いてしまい、その動きに連動してエギも動いてしまうから仮にイカがエギを追っていても、エギがぴくっと動いてしまい釣れない要因になってると思います
 
ちなみに私はテンションフォール時はシャクリを入れた後にロッドのどこかしらを堤防などに当て、ロッドが動かないよう固定する感じでテンションフォールを掛けるようにしています。これをするようになってから釣果が上がりました
 
エギの沈下姿勢では無く(0度or30度or45度)、人の介入(操作)が釣れにくくしていると思った理由が一つあります。ある検証でエギにカスタマイズを加えました。お尻側に板オモリなど張りフリーフォールでも30度くらいの沈下姿勢を保つエギを作りました
 
45度で沈むけどテンションフォールによって30度の沈下姿勢でフォールエギとフリーフォールでも30度の沈下姿勢を保ちフォールするエギで比較した時にイカが渋い状況やスレてる時ほどフリーフォールで30度を保つエギに反応するイカが多かったです
 

まとめ
 
エギングのエギにおけるカラー&サイズ選択
 
では実際にカーブフォール、テンションフォール、フリーフォールを使い分けていくか説明します
 
先ほど伝えたようにカーブフォール&テンションフォールは人の操作が介入する為、高活性のイカには通用しても、低~中活性のイカには見切られやすい傾向があります。私は秋などイカがまだエギに食傷状態になってない時期にカーブフォール&テンションフォールを多用します。その理由はアタリが取りやすいからです。朝まずめなど高活性イカが回遊しやすいタイミングでも、まずはカーブフォール&テンションフォールから始めます。横風の時もフリーフォールは難しい場面が多いのでテンションフォールやカーブフォールを使います
 
テンションフォール
カーブフォールのメリット
高活性のイカが釣れ易い
アタリが取りやすい
風や早潮に強い
 
テンションフォール
カーブフォールのデメリット
エギの挙動が不自然になりがち
低~中活性のイカに見切られやすい
 
フリーフォールは釣り場が混んでていてイカがスレてそうな時。イカが釣れにくい時期&時間帯。潮が動いてない時。あて潮&潮がトロい時。比較的風が無い日などに多用します。アタリが取れる確率は決して高くなく、どちらかと言えばシャクろうと思ったら乗ってる時が多いです。ですがアタリを取る事よりイカを掛ける事が大切なのでそれで問題無いと思っています
 
フリーフォールのメリット
低~中活性のイカでも釣れる
 
フリーフォールのデメリット
風や早潮に弱い
アタリが取りにくい

最後に
 
エギングのエギにおけるカラー&サイズ選択
 
正直何フォールが釣れますか?と尋ねられたら幾分フリーフォールが優位と答えています。特に中層をフォールで狙う時はフリーフォールが一番反応良いです。フリーフォールで沈下速度が1m5秒程度のエギがよく釣れます。1m3秒で沈むエギは払い潮時は強いです。沈下速度が1m7秒くらいのエギはあて潮&潮がトロい時に強いです
 
ですがフリーフォールは風が5m超えると追い風でも向かい風でも難しくなるし、横風だと絶望的です
 
エギングはフォールの掛け方も重要ですが、それ以外にも重要な事柄が多数ありフォールの掛け方だけでは何ともなりませんが、今回のフォール記事が何かの参考になればいいと思います

更新日 2025年3月16日

著者 古田晃広