三浦半島で釣りを楽しむ

 

釣り場はアングラーにとってたからものです。ルールやマナーを徹底しない限り、釣り場は減る一方です。違法駐車や立入り禁止エリアへの侵入は絶対にやめてください。またゴミは必ず持ち帰り、可能であれば自分以外のゴミも持ち帰るようにして釣り場を守っていきましょう

三崎港、城ヶ島、油壷、浜諸磯 釣り

「釣れるエギ」
「釣れないエギ」
「絶対に釣れるエギ」
存在するのか

 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
 
表題について自分なりの解釈をすると絶対に釣れるエギは存在しません。そういう記事のタイトルはライターがアクセス数を伸ばしたいだけの釣り記事に過ぎません
 
では釣れるエギ釣れないエギは存在するか。エギングは状況判断力が肝で状況に合ったエギを使用すれば釣れるエギ(釣れる確率が高い)になるし、判断を誤れば釣れないエギ(釣れる確率が低い)になります
 
巷ではムラムラチェリー軍艦グリーンが釣れるなんて言われてます。でもこれは高額当選が毎回のように出てる都会の宝くじ売り場で宝くじを購入するのと同じ原理に過ぎず、購入者が沢山いるから結果が出てるように見えるだけで、実際の確率は特にこの二種が釣れるなんて事は全くありません
 
この記事ではエギを起点に状況に合わせたエギ選びをして、自身の判断で釣れるエギを生み出すヒントになるよう説明していきます
 

エギのカラー
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
 
エギは明るい時ほど明るめカラーがアピール系。夜はその逆となります
 
【日中】
白系青系グリーン系ホロテープ(シルバー)がアピールカラー
オレンジ系ピンク系金テープ、マーブルテープが中間カラー
黒系紫系赤系紫テープ赤テープが非アピールカラー
 
ここで言う青系グリーン系は明るい発色を指し、同じ青系でも暗めの青系は中間もしくは非アピールカラーに分類されます。軍艦グリーングリーン系ですが暗めのグリーンなので中間もしくは非アピールカラーに分類されます
 
はこの逆です。黒系紫系赤系紫テープ赤テープがアピールカラーになります。理屈としては日中は膨張色である明るい色がアピールに繋がり、夜は暗い色(濃い色)はエギの輪郭(シルエット)がはっきり出るのでアピールに繋がるそうです
 
では昼に真っ白なエギ。夜に黒いエギを使えば釣れるのか?釣れる時もありますが、あまり効果的ではありません。要はアピールが強すぎるのです。余程の高活性イカで無い限り見切ってきます
 
どの時間帯においてもオレンジやピンク系のエギが釣れるのは中間的アピールカラーだからかも知れません
 

クリア系
非クリア系
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
 
上の写真のように同じグリーン系でも光が通過するクリア系と通過しない非クリア系があります。暗い時間帯(夜)に関しては非クリア系がシルエットがはっきり出るのでアピール系。クリア系が非アピールカラーとなります
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
 
光を透過させないとクリア系か非クリア系か判断が難しいので迷ったら光源に向けて確認してください
 

エギのサイズ
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
 
サイズ選定はイカの大きさに合わせるとされて秋なら2.5~3号。春イカは3.5号と言われてます。エギが大きいほどアピール力が高いのでイカのサイズに合わせるというのが理由です
 
ですが別の視点でイカの活性やスレ度に合わせるという選定方法もあります。例えば10月秋イカ最盛期。潮通しの悪いポイント&潮通しが良いポイントだけど潮がトロい時&エギンガーだらけの激スレポイントでは2号が一番反応した事が結構あります
 
真冬(1~3月)など水温が低く活性が上がらない時期は2.5号のエギが一番反応がよく、小さいエギだから小さいイカしか釣れないと言う事は無く、私自身2.5号のエギで過去にキロオーバーのアオリイカを何十杯と釣ってます
 
以前自分が見た中ではケンサキイカ狙いの1.5号のエギで2.4キロのアオリイカを釣ったのを見たことがあります
 
反応が悪かったらエギのサイズダウンも一つの手法です
 

ケイムラ、夜光、ラトル
波動系、フラッシング効果
 
ケイムラは紫外線に反応して光ります。夜光は蓄光させて光ります。どちらもアピール系です
 
ラトルは音でイカを誘います。波動系はデュエルのパタパタを代表するエビのような足の付いてるエギを指します。足から波動が出てイカを誘います
 
フラッシング効果はシマノのフラッシュブーストのように光を反射させてフラッシングを生み、それでイカを誘います
 
全ては活性が高い時期&時間帯、潮の状況、スレて無い時などに特に有効です
 

ここからは外部要因を含め話しを進めていきます
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
 
イカのいるレンジ
高活性のイカほど表層付近。低活性(スレイカ)ほど底付近にいやすいとされますが、それが全てではありません
 
実際は潮流が入っているレンジに釣れ易いイカがよくいます。また表層付近でフィッシュイーターが小魚を追ってる時など、イカは高活性であっても底付近に沈みやすいです
 
【潮流とは】
シャクってエギが重く感じる場所は潮流が入っている場合です。潮流は酸素濃度が高く高活性のイカや魚が多いので釣れ易いそうです
 
活性の高そうな時期や時間帯、潮の状態時は表層から攻めていき、少しずつレンジを下げていき、イカの反応があるレンジや潮流が入っているレンジを狙うと釣果に繋がります
 
 
エギの姿勢
イカはフォール時のエギの沈下姿勢が0度(水平)~45度で抱くとされ、45度より頭を下げると中々釣れません
 
また活性が低い時ほど水平に近い沈下姿勢が抱きやすいとされています。通常のフォール(45度)で抱かない時はシャクリ後にカーブフォールさせてエギを水平にするとサクッと釣れる時があります
 
シャクリ行為が釣れない要因になる時があります。その際は中層やボトム付近をただ巻きしてみましょう。このアクションに反応してくるイカもいます
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
0度(水平)
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
45度
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
 
エギの沈下姿勢(角度)は本体とシンカーの結合部分(白丸)で角度を判断します
 
 
沈下スピード
高活性のイカほど早い沈下スピードに反応して、遅い沈下スピードのエギは見切る傾向があります
 
低活性&スレイカは遅い沈下スピードに反応。早い沈下スピードのエギは見切りやすい傾向があります。またボトムステイや中層ステイに反応するイカもいます
 
 
シャクリ
エギングの代名詞と言えばシャクリですが実は劇薬でもあります
 
高活性のアオリイカには大変効果的ですが、低活性&スレイカは嫌う傾向があり、場がすぐに荒れてしまいます
 
シャクリによりエギがダートするアクション、実はアオリイカ以外には効果が薄くツツイカ系(ヤリイカ、ケンサキイカ、スルメイカ)はシャクリで群れが散り余計に釣れなくなるそうです
 
但し高活性のアオリイカや秋の新子アオリイカはダートさせるシャクリエギングはかなり強いです。私自身、春イカシーズンの活性の高そうな時間帯&潮の状態、秋イカシーズンはダート特化エギであるダートマックスやエギ王live、カンジインターナショナル(クロノ)のプロスペックを使用してダートで誘いフォールで抱かせるエギングで釣果を出しています。しかしあくまでも劇薬です。ダートさせて反応が無ければシャクリを緩くさせたりエギのサイズダウン。カラーを非アピールに交換。沈下速度を落とすなどして反応のある攻め方を探します
 
 
強風&速潮
強風時や速潮時はエギのコントロールが難しく釣果が出にくくなります。そんな時に強い味方になるのがティップランエギとディープエギです。この二種に関しては別記事がありますのでこちらを参照ください
 

最後に
 
自分の中で釣れるエギを幾つかの状況に合わせ選定します。仕事の都合上、夜エギング90%で朝まずめ&夕まずめ10%となり暗い時間帯で釣れるエギの紹介です
 
釣れるエギ
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
釣れ易い季節
釣れ易い時間帯
釣れ易い潮の状態
高活性
スレ度低い
濁り潮
 
背中オレンジ&金テープ(もしくは赤テープ)のクリア系。沈下速度1m3~4秒。サイズ3~3.5号
 
背中紫&紫テープの非クリア系。沈下速度1m2秒。サイズ2.5号~3号
 
背中グリーン&グリーンテープの非クリア系。沈下速度1m3~5秒。サイズ2.5号~5号
 
釣れないエギ
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
釣れ易い季節
釣れ易い時間帯
釣れ易い潮の状態
高活性
スレ度低め
濁り潮
 
沈下速度1m6~7シャローエギ
 
淡いブルーのケイムラエギ(クリア系)
 
小さいエギ
 
釣れないエギに関しては補足します
一番上は沈下スピードが遅く釣れにくい。真ん中はカラーが非アピールカラーで釣れにくい。一番下はエギが小さすぎて釣れにくい。と言った感じです
 
「釣れるエギ」「釣れないエギ」「絶対に釣れるエギ」
釣れにくい季節
釣れにくい時間帯
釣れにくい潮の状態
低水温
低活性
スレ度高め
澄潮
 
背中グリーン&ケイムラボディのクリア系。沈下速度1m3~4秒。サイズ2.5号~3号
 
背中ブルー&ケイムラクリアボディのクリア系。沈下速度1m2秒。サイズ2.5号~3号
 
背中イワシカラー&ホロテープのクリア系。沈下速度1m4~5秒。サイズ2号~2.5号
 
 
エギングでイカが釣れる事に答えはありません。だから絶対に釣れるエギは存在しませんが傾向は存在します
 
エギングへの解釈が広がれば、おのずと現在の傾向が掴め、その時釣れるエギ釣れないエギが見えてくるはずです
 
地域や季節、エギングに行く時間帯によって釣れるエギは様々でしょうが、自分なりに釣れるエギを探してみましょう

更新日 2024年10月1日

著者 古田晃広