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エギングロッド&リール
PEラインは
自分のスタイルに合わせる

 
エギングロッド&リール&PEラインは自分のスタイルに合わせる
 
私は普段副業で三崎港周辺のエギングローカルガイド(レッスン)をしていて、参加者は主にイカを釣った事が無い初心者の方がほとんどです。初心者なので道具等の知識は無く、釣り具屋さんのおすすめされた物を購入してきます
 
ロッドは8.6フィート。リールは3000番台。PEラインは0.6~0.8号が多いです。8.6フィートのエギングロッドは確かに飛距離は出るのですが3000番台のリールとの組み合わせ、初心者用の商品で比較的低価格の物なので重量がかなりあるのです
 
飛ばせるまでは良いのですが、そこからが大変です。長くて重いロッドとリールの組み合わせでシャクリに不慣れな初心者なので中々上手にシャクリが出来ません。慣れればどうって事が無い事も、そうでない人にとっては急にハードルが高くなります
 
また長くて重いロッドは水中感度がよくありません。こちらも慣れればアタリや水中の情報が分かってきますが初心者の方には何が何だか分からない状態です。上手にシャクレない&シャクってる内に手首が痛くなる&アタリが取れない(水中情報が分からない)。そんな道具でやってイカが釣れればまだしも、釣れなければ全く面白く無い釣りになってしまいます
 
レッスンがある程度進み参加者のシャクリがある程度形になると私は自身の釣り具を渡して道具によってエギングの解像度がどれだけ変わるか試して貰います。渡す釣り具は7.5フィートの軽量&好感度のロッド。リールは軽量で巻きご心地が良いダイワのイグジスト2500。ハンドルはシャクリ時に巻きやすい(シャクリと連動させやすい)リブレの小径のハンドル。PEラインは0.4号8本編みです
 
エギングロッド&リール&PEラインは自分のスタイルに合わせる
 
飛距離に関しては8.6フィートに比べると、どうしても落ちます。ですがシャクった時に参加者の方はあまりのやり易さに驚きます。なぜこんなにやり易いか説明を求められたときに、こう答えます。ロッドが短く軽量なのが一つ。あと7フィート台のロッドは8フィート台のロッドよりリールシートからグリップエンドまで短いのでシャクリがしやすい。リールハンドルが小径で回しやすいのでシャクリ時のロッドアクションに連動させやすいと
 
エギングロッド&リール&PEラインは自分のスタイルに合わせる
 
水中情報についても短く軽量&好感度のロッドと細いPEラインの恩恵で手元に伝わる感触がかなり鮮明なり、これだけシャクリ易く水中の情報が分かるなら仮に当たらなくても(釣れなくても)楽しいという参加者の方がほとんで、道具がどれだけ重要か分かって貰えます
 
8フィート台のロッドであっても軽量な商品はあります。ですがどうしてもハイエンドクラスになって高額になります。初心者の方にはちょっと手が出ない価格です。それを考えたら短めのロッドであれば初心者用であっても軽めのロッドを勧めるべきと個人的に思うのです。リールやPEラインも4キロ以上のレッドモンスターを狙うならまだしもキロ超えれば万歳のエギングであれば1000番台&PE0.3号でもぜんぜんいけるのです(秋イカシーズンはこのシステムを組んでます)
 
今回の記事では人それぞれの趣向や体力なども踏まえ、良いと思える釣り具選びの提案をします。またそれぞれのメリットデメリットやチューブラータイプ&ソリッドタイプについてもそれぞれのメリットデメリットを記載します
 

ロッド
 
エギングロッド&リール&PEラインは自分のスタイルに合わせる
 
長さは7.2~8.9フィートくらいまであります
 
ロングロッド
※8~9フィート
 
メリット
長いロッド程、遠心力でキャストする事が出来るので飛距離が出やすく、またエギを大きく動かす事が出来ます。磯、サーフ、堤防の潮通りの良いポイントで少しでも距離を出したいならロングロッドが有利です。高活性のイカに対しエギを大きく動かせるのでハイアピールに繋がるのも良い点です。個人的に堤防でロングロッドを使うことはほぼ無いですが磯やサーフ、ゴロタ浜で遠投してただ巻きエギングする際にロングロッドが役に立ってます
 
デメリット
慣れるまではシャクリが難しいです。また軽量を売りにしているロッド以外は重量があるので疲れます。手首や肘を痛めやすいのもロングロッドです
 
高感度を売りにしているハイエンドロッドであればロングロッドでも水中感度は良いですが、そうで無いロッドは水中情報が分かりにくいのでアタリが取るのは難しいです
 
ショートロッド
※7~7.11フィート
 
メリット
ハイエンドロッドで無くても計量モデルが多く取り扱いが楽です。シャクリもロングロッドより圧倒的にやり易く、ロッドが短い分、水中感度もロングロッドより良い為、アタリが取り易いです。細かいシャクリが得意なのでショートジャークに向いてます。秋やツツイカ系はショートジャークが効く事が多いのでショートロッドは向いてると思います。個人的に堤防ではほぼ7フィート台のショートロッドを使用してます
 
デメリット
飛距離はロングロッドに比べ落ちます。エギを大きく動かすのが苦手です。飛距離が武器になる潮通しが良い場所で回遊待ちのエギングには向いておらず、イカの居そうな場所を探しピン打ちする時に向いてるのがショートロッドです。私は回遊待ちエギングは基本せず潮の壁やベイトが付いてる所をランガン派なのでショートロッドが重宝します
 
まとめ
ロングロッドを使うかショートロッドを使うかは狙い方次第です。大雑把に言えば回遊待ちエギングならロングロッド。ランガンするならショートロッドになります
 
あとは女性や体力に自信が無い方、のんびりエギングをしたい人はショートロッドもしくは軽量なロングロッド。がんがん飛ばしてエギを大きく動かしたい(しゃくりたい)人はロングロッドだと思います
 
ソリッドとチューブラー
 
ソリッドタイプ
穂先が細く形成されていますアタリを穂先(ティップ)で取るのがソリッドタイプの特徴です。ティップランエギングやショアティップランエギングに向いていて、ラインテンションをしっかり張ってアタリを待ち、ティップが入る(曲がる)、もしくは戻るでアタリを判断します。アタリはティップを見るので目視が基本ですが慣れれば夜でティップが見えなくても穂先の入り戻りが感覚で分かるようになります。繊細なアタリを取れるのが特徴です。作りが繊細なので、チューブラーに比べると折れやすいのでティップに負担を掛けないキャストやシャクリ&合わせが必要です。参考までに私はソリッドタイプロッドを折った事は無いですし、折れそうと思った事が無いので折ってしまうのは経年劣化によるものか、使い手が激し過ぎるエギングをする事が原因だと思います。鬼シャクリをしたい人には向いてないかも知れません
 
私は秋の新子アオリイカシーズンにショートロッドのソリッドをよく使います。シャクリ後にカーブフォールもしくはテンションフォールでアタリを待ちます。イカの数が多いのでエギへの反応が多く、フリーフォールでは分からないアタリをテンションフォールでしっかりアタリを取ってイカを掛けていくスタイルです
 
チューブラータイプ
チューブラータイプのロッドはソリッドタイプが穂先にアタリが出るのに対し反響感度といってロッド全体にアタリが出るのが特徴です。どちらがアタリが取り易いか?どっちの方が優れているとかでは無く、アタリの出方の違いで好みによる物が多いです
 
個人的には1年の内、70%はチューブラータイプを使っています。しっかりテンションを掛けアタリを待つスタイルではチューブラータイプに多少劣りますが、テンションを掛けるテンションフォール&カーブフォールはエギの動きが不自然になりやすく、イカが抱いてきません。その際はフリーフォールをしますがフリーフォール時はチューブラータイプの方がアタリが取り易いです
 
物理的にソリッドタイプよりチューブラータイプの方が穂先が太いので折れそうもない安心感もあります。最初の1本ならチューブラータイプがおすすめで穂先(ティップ)でアタリを感じたい。もしくはショアティップランエギングをやりたいと思った人は2本目にソリッドタイプを買えばいいかなと思います
 

リール
 
エギングロッド&リール&PEラインは自分のスタイルに合わせる
 
番手
 
釣具屋曰くエギング用のリールと言えば3000番台と言う店員が多いですが私はオーバースペックな気がします。3000番台と言えば5~10kgの獲物を狙うイメージでイカは100g~2キロ程度がメインターゲットになるので道具と獲物の重さが剥離してる感じがします
 
おそらく大は小を兼ねるの意味合いもあるのでしょうが番手が大きくなる程、重量がかさみ巻く糸も太くなるので適正は200~2500番台と思います
 
参考までに私は2500番台のリールにPE0.4号。1000番台のリールにPE0.3号を巻いてます。軽いので取り回しが楽ちんです
 
価格帯
 
8万円以上が上位機種(フラッグシップ)。4万円前後が中位機種。1~2万円が普及版。1万以下が初心者向けと考えてますが、エギングを趣味として長くやりたい。もしくは釣行中にリールトラブルで釣りが中止になるのは嫌だと言う人は中級機種以上を買うべきだと思います
 
私自身1.5万円の普及版のエギングリールを購入した際に買ってから半年以内にリールが巻けない不具合に遭遇(その日は釣り中止)。保証期間内だったので修理に出し戻ってきて再度数か月以内に別の箇所が不具合。結局手放しました
 
レッスンにおいても大抵の参加者が普及機&初心者用のリールを使用してますが、レッスン中にリール不具合が起きて私の道具を貸した事が過去に多々あります。リールに関しては安物買いの銭失いになるケースが多々あります
 
結局安い買い物になる上位機種
 
エギングロッド&リール&PEラインは自分のスタイルに合わせる
 
4年程前にダイワのフラッグシップモデルのイグジスト2500&1000を購入して、ずっと使用しています。釣行中に壊れる事はまずありません。年間250回以上エギングをして半年から1年くらいで調子が悪くなってくるのでオーバーホールに出します。OH料金は4000円程度です。初期費用8万以上。年間維持費4000~8000円。安くないと感じるかも知れませんが上位機種はリールハンドルの巻き心地&繊細に出来るドラグ調整&高級感を担保にしてると考えると決して高い買い物では無く結果安いとさえ感じます。今使ってるリールが壊れたら再度フラッグシップモデルを買うと思います
 
ドラグ性能
 
エギングにおいてドラグ性能はかなり重要です。まずシャクリ時に少しラインが出る設定にしておくとシャクった際にエギが手前に寄りにくい。ダートしやすい&イカが掛かってた際に身切れが防げるメリットがあります。上位機種程、繊細にドラグ調整が出来て下位機種程、少しダイヤルを触っただけできつく閉まったり、ゆるゆるになります
 
ハンドルの巻き心地
 
ハンドルの巻き心地って一見釣果に関係無い気がしますが意外とあります。まずカーブフォールを掛ける際やただ巻きエギングの時にスムーズに巻ける事でイカのヒット率が上がります。それ以外でもぬるぬると巻けるフィーリングが気持ちいいのでエギングが楽しいです。楽しいというはモチベーションが保ちやすいので結果、釣果にも影響すると思うのです
 
上位機種 かなりスムーズでぬるぬる
中位機種 それなりにスムーズ
普及機&初心者用 スムーズさは無し。個体によってカクカクする
 
ベイトリール
 
ベイトリールでエギングを数か月挑戦しましたがスピニングリールより距離が出ない。バックラッシュ連発。シャクり難いなど問題点が多数ありました。キャストしていて楽しいのですが、メリットよりデメリットの方が遥かに多いです。ベイトリールに相当のこだわりがある人以外は避けた方がいいと思います
 

PEライン
 
エギングロッド&リール&PEラインは自分のスタイルに合わせる
 
0.6~0.8号が基本とされてます。太いPEほどラインブレイクが少ないとされてますが決してそんな訳ではありません。根掛かり等でラインが切れる時はPEとリーダーの結束であったりリーダーとスナップの結束が切れるので結果0.8号でも0.4号でもロスト率はほぼ変わらないと思っています
 
太めのPEラインは風や海流に比較的強いのとラインでアタリを取る人は見やすいメリットがあります。細いPEラインは飛距離が出しやすいのと感度が良いのがメリットです
 
編みは4本&8本&16本があり4本は安価ですが糸鳴りがするので気になる人は8本編みがよいです。個人的には8本がいいと思っています
 
PEラインは太さ&編み数も大事ですが一番は品質です。4千円以下のPEラインは劣化が早く結果キャスト時やしゃくり時、少し大きなイカが掛かっただけでラインブレイクする事がよくあり結果1000円以上のエギをロストしてしまう為、私は5000~7000円の価格帯のPEラインを購入しています。トータルで見るとライン自体は高くともエギをロストする確率が下がるので、こちらの方が経済的になります

更新日 2025年4月20日

著者 古田晃広