鎌倉の釣り場
七里ヶ浜の釣り場
※海岸全域を対象にした一律の釣り禁止は確認されていませんが、工事区間、立入規制箇所、サーファーなどが利用している範囲では釣りを行えません
神奈川県鎌倉市にある七里ヶ浜は、相模湾に面して砂浜と岩礁が続く海岸です。江ノ電七里ヶ浜駅から海岸まで近く、国道134号沿いには七里ヶ浜海岸駐車場があるため、電車と車のどちらでも向かえます
海岸へ入りやすい場所ですが、釣り専用の砂浜ではありません。七里ヶ浜は年間を通してサーフィンやウインドサーフィンなどに利用され、砂浜を歩く人や観光客も多い場所です。仕掛けやルアーを投げられる範囲は、当日の海岸利用状況によって大きく変わります
七里ヶ浜の海底は、一面に砂地が続いているわけではありません。砂地の間に岩盤、礫、貝殻、沈み根が混じり、立つ場所や投げる方向を少し変えただけで底質が変化します。砂地ではシロギス、ヒラメ、マゴチなどを狙えますが、岩盤へ仕掛けが入ると根掛かりが増えます
海岸侵食への対策として養浜も行われており、砂浜の幅や海底地形は一定ではありません。以前に砂地だった場所でも岩盤が露出している場合があり、反対に波や砂の移動によって新しい溝や駆け上がりができていることもあります。過去の釣果地点だけを基準にせず、釣行時の波、砂浜の形、河川から出る流れを確認して釣り座を決める必要があります
七里ヶ浜で中心になる釣り方は、シロギスを狙う投げ釣りと、ヒラメやマゴチを狙うサーフルアーです。河川の流れ込み、砂地と岩礁の境目、離岸流、波によってできた溝などを探し、魚が集まりやすい変化を狙います
主な釣りポイントと特徴
七里ヶ浜は、大きく分けて「行合川河口周辺」「音無川河口周辺」「七里ヶ浜海岸駐車場前」「岩盤や礫が多い区間」の特徴で考える釣り場です
どの場所でも同じように投げ釣りができるわけではなく、砂地が続く方向を見つけることが重要です。投げ釣りでは、オモリを引いた時に滑らかに動く場所を探します。硬い衝撃が続く場所、オモリが何度も止まる場所、仕掛けが跳ねる場所は、岩盤や礫が多い可能性があります
サーフルアーでは、波が沖へ戻る流れ、周囲より波が崩れにくい筋、濁った水と澄んだ水の境目、河川の水が左右へ曲がる場所を探します。遠投だけに頼らず、波打ち際から沖まで順番に探ることで、手前の溝に入っている魚も狙えます
行合川河口周辺
行合川河口周辺は、七里ヶ浜でヒラメやマゴチを狙う時に確認したい場所です。川から出た水が海水とぶつかり、流れの筋、濁りの境目、海底の掘れ込みができることがあります
河口正面だけでなく、川の水が左右のどちらへ流れているかを確認します。河川水が右へ曲がっている時は右側、左へ曲がっている時は左側に流れの境目ができます。小魚や甲殻類が流されてくると、その外側にヒラメ、マゴチ、シーバスが付く可能性があります
ルアー釣りでは、シンキングミノー、シンキングペンシル、メタルジグ、ジグヘッドとシャッドテールワームなどを使います。河口の流れを横切るように投げ、流れの外側、波が崩れ始める位置、砂地と硬い底の境目を探ります
七里ヶ浜では岩盤が混じるため、ルアーを底へ着けたまま引き続けると根掛かりが増えます。着底を確認した後は少し浮かせ、砂地では底付近、岩盤上では中層を通します。何度も根掛かりする方向は避け、砂地へ抜ける角度へ投げ直してください
投げ釣りでは、河口の流れが直接当たる場所より、少し左右へ外れた砂地を探します。流れの中心は仕掛けが安定しない場合があるため、オモリが落ち着く場所を見つけ、ゆっくり仕掛けを引いてシロギスのいる距離を探ります
音無川河口周辺
音無川河口周辺も、七里ヶ浜で投げ釣りやサーフルアーを組み立てられる場所です。河川の流れ込みによって海底に段差や溝ができていれば、シロギス、ヒラメ、マゴチ、シーバスなどが集まる変化になります
シロギスを狙う場合は、河口正面だけに仕掛けを入れず、左右へ扇状に投げて砂地を探します。七里ヶ浜では岸近くに岩盤があり、その先に砂地が残っている場合があります。近距離で根掛かりが多い時は、仕掛けを引き続けず、竿を立てて早めに浮かせて回収します
仕掛けは、最初から針数の多いものを使うより、2本針から3本針程度の短い仕掛けが扱いやすくなります。針数が多いと、1本の針が岩や礫へ入っただけでも仕掛け全体を失う可能性があります。砂地の方向と距離が分かってから針数を増やすと、根掛かりを減らしながら魚を探せます
雨の後は河川の水量が増え、流れが強くなることがあります。濁りが適度に入ればヒラメやシーバスを狙う条件になりますが、流木やゴミが多い時は仕掛けを流しにくくなります。河口の中へ立ち込まず、砂浜から流れの外側を狙います
七里ヶ浜海岸駐車場前
七里ヶ浜海岸駐車場前は、駐車場から海岸へ入りやすく、釣り道具を運ぶ距離を短くできます。七里ヶ浜の中央付近から釣りを始め、海面や砂浜の変化を見ながら左右へ移動する時の起点になります
駐車場前は砂浜が広く見えることがありますが、海底まで均一な砂地とは限りません。正面方向には砂地があっても、斜め方向へ投げると礫や岩盤が多くなる場合があります。最初の数投は遠投にこだわらず、手前から底質を確認してください
投げ釣りでは、オモリをゆっくり引き、滑らかに動く方向を探します。途中で急に重くなる場所は、砂地から岩盤へ変わる境目や、波によってできた駆け上がりの可能性があります。魚が付く地形変化になりますが、仕掛けを境目の奥まで入れると根掛かりが増えるため、硬い物へ当たる直前の砂地を狙います
ルアー釣りでは、波の崩れ方を見ます。周囲より波が立たない場所、沖へ向かって黒く見える筋、泡や浮遊物が沖へ運ばれている場所は、離岸流が発生している可能性があります。ヒラメやマゴチを狙う時は、その流れの中心だけでなく左右の境目へルアーを通します
駐車場前は海岸利用者が集まりやすく、日中はキャストできる範囲が狭くなります。沖に人がいない場合でも、仕掛けを回収するまでにサーファーが進路へ入る可能性がある時は釣りを行えません
岩盤や礫が多い区間
七里ヶ浜には、砂が薄くなり、岩盤や礫が目立つ区間があります。干潮時には岩が広く露出し、満潮へ向かうと岩の上まで波が入る場所もあります
岩盤が多い場所は、シロギスの仕掛けを海底へ這わせる釣りには向きません。砂地が残る細い筋を見つけられれば投げ釣りができますが、海底の状態が分からないまま長い多点針仕掛けを投げると、根掛かりによる損失が増えます
岩礁と砂地の境目は、ヒラメ、シーバス、ベラなどが付く変化になります。ルアーを使う場合は、岩礁の上へ深く沈めず、砂地側から境目へ寄せるように通します。海藻が多い時は、中層を引けるミノーやシンキングペンシルが扱いやすくなります
沖へ張り出した低い岩は釣り座に見えますが、潮位が上がると帰路へ波が入ることがあります。砂浜から届く範囲を狙い、岩の上や波を受ける位置へ移動しないでください
狙える主な魚種
シロギス、ヒラメ、マゴチ、シーバス、イシモチ、フグ
その他
ダツ、メゴチ、ベラ、クロダイなどが混じることがあります。七里ヶ浜では砂地に入る魚だけでなく、岩礁や河口の流れに付く魚も候補になります。ただし、海岸全体で安定して狙えるわけではなく、魚種によって砂地、河口、岩礁の境目を選ぶ必要があります
シロギスは砂地を狙う投げ釣りの中心魚種です。ヒラメとマゴチは、行合川や音無川の流れ込み、砂地と岩盤の境目、波によってできた溝をルアーで狙います。シーバスは河口の濁りやサラシ、小魚の回遊が重なる時に入る可能性があります
イシモチは、波や濁りがある時に砂地を遠投して狙う魚です。七里ヶ浜では沖側の砂地まで距離がある場合があり、海底が岩盤へ変わる方向では仕掛けを引き続けないようにします
フグは投げ釣りで掛かることがあり、エサだけを取られる、針を切られる、ハリスに傷が付く原因になります。フグの反応が続く時は、同じ場所へ投げ続けず、距離や方向を変えてシロギスの群れを探してください
ダツは小魚の回遊に付いて接岸した時にルアーへ反応することがありますが、七里ヶ浜の中心魚種ではありません。クロダイも岩礁周辺で候補になりますが、安定した釣果を前提にする場所ではなく、岩礁と砂地が絡む場所で混じる魚として考えます
この釣り方で釣れます
投げ釣り
シロギス、イシモチ、メゴチ、フグ
七里ヶ浜の投げ釣りでは、砂地が続く方向を見つけることが重要です。投げ竿とスピニングリールを使い、ジャリメやアオイソメを付けた仕掛けを投げます。最初は2本針から3本針程度の短い仕掛けを使い、根掛かりの少ない場所を探してください
着底後は、オモリをゆっくり引きます。滑らかに動く場所は砂地、ゴツゴツした感触が続く場所は礫や岩盤、急に重くなる場所は段差や駆け上がりの可能性があります。シロギスは砂地の中でも地形の変化に集まることがあるため、アタリが出た距離を覚えて繰り返し探ります
仕掛けを止めたまま長く待つより、ゆっくり引いて広い範囲を探る釣り方が向いています。根掛かりの感触が出た時は、強く引かず、竿を立てて仕掛けを浮かせながら回収します
サーフルアー
ヒラメ、マゴチ、シーバス、ダツ
サーフルアーでは、行合川河口、音無川河口、離岸流、砂地と岩盤の境目、波打ち際の溝を狙います。ミノー、シンキングペンシル、メタルジグ、ジグヘッドとワームなどを使い、表層から底付近まで探ります
最初はミノーやシンキングペンシルで表層から中層を通し、反応がなければメタルジグやワームで深い層を探ります。岩盤が多い場所では、毎回底を取り続けず、ルアーが硬い物へ当たる前に浮かせます
ヒラメは底付近だけでなく、波によって小魚が浮いている時には中層まで上がることがあります。マゴチは底に近い範囲を意識し、着底後に数回巻いて再び底を取る方法で探ります
シーバスは河口の濁り、流れの境目、サラシが広がる場所が狙い目です。ダツは小魚が水面付近へ集まっている時に掛かることがあります
河口のルアー釣り
ヒラメ、マゴチ、シーバス
行合川と音無川の河口では、川の中心だけでなく、海へ出た水が左右へ曲がる場所を狙います。濁った河川水と澄んだ海水の境目、泡や浮遊物が集まる筋、小魚が跳ねている場所が目安です
河口正面が浅くても、その左右に波で掘られた溝ができている場合があります。ルアーを流れに対して斜めに入れ、流れを横切らせるように通します。軽いルアーが波で押し戻される場合は、少し重いルアーへ替えてレンジを安定させます
河口の水量や流れる方向は、雨量と潮位によって変わります。前回釣れた方向だけに投げ続けず、その日の流れを確認して狙う位置を変えてください
七里ヶ浜で釣果を狙う
七里ヶ浜で釣果を狙うためには、魚を探す前に砂地と地形変化を見つけることが大切です。投げ釣りではオモリを引いた感触、ルアー釣りでは着底までの時間、ルアーが底へ当たる回数、波の崩れ方を確認します
シロギスを狙う場合は、砂地を見つけた後に投げる距離を変えます。手前、中間、沖を順番に探り、アタリが出た距離を集中して狙います。七里ヶ浜では砂地が沖側に残っている場合があるため、近距離だけで判断せず、根掛かりが少ない方向へ段階的に距離を伸ばしてください
ヒラメとマゴチを狙う場合は、河口、離岸流、砂地と岩盤の境目を中心に移動しながら探ります。同じ場所で投げ続けるより、数投ごとに立ち位置を変え、横方向へ広く探る方が魚のいる変化を見つけやすくなります
波が穏やかな時は投げ釣りを組み立てやすく、適度な濁りと流れがある時はヒラメ、マゴチ、シーバスを狙えます。波が高く仕掛けが流される時や、波が砂浜の奥まで上がる時は釣りに向きません
魚の反応がない時は、ルアーやエサだけを替えるのではなく、海底の違う場所へ移動してください。七里ヶ浜は広い海岸ですが、魚が付く砂地、溝、河口の流れは限られます
施設・アクセス情報
駐車場
七里ヶ浜海岸駐車場は、国道134号沿いにあります。駐車場から海岸へ下りられるため、投げ竿やサーフルアー用の道具を運びやすい場所です
営業時間は6時〜21時で、江の島側に220台、鎌倉側に123台の駐車区画があります。営業時間外は入出庫できないため、早朝6時より前から釣る場合や、夜まで釣る場合は利用時間に注意してください
駐車料金は、7月1日〜8月31日が最初の1時間1,000円、以降30分ごとに500円です。それ以外の期間は最初の1時間700円、以降30分ごとに350円です。料金や利用条件が変更される場合があるため、入庫時の案内を確認してください
七里ヶ浜周辺には時間貸し駐車場もありますが、店舗利用者用の駐車場、住宅地の道路、私有地へ車を停めることはできません。国道134号は休日や観光シーズンに混雑しやすく、駐車場への入庫待ちが発生することもあります
トイレ
七里ヶ浜海岸駐車場の江の島側管理棟には有料トイレがあります。利用料金は1回100円です。同じ管理棟には温水シャワーがあり、1回500円で利用できます
江ノ電七里ヶ浜駅にもトイレがあります。駅には多目的トイレとコインロッカーがないため、電車で釣行する場合は、釣り道具を持ち運びやすい量にまとめてください
早朝や夜間は、駐車場や施設の営業時間外となる場合があります。長時間の釣行では、釣りを始める前に利用できるトイレの位置と時間を確認しておく必要があります
所在地
神奈川県鎌倉市七里ガ浜周辺
アクセス
車の場合は、国道134号から七里ヶ浜海岸駐車場へ入ります。江の島方面と鎌倉方面のどちらからでも向かえますが、休日や観光シーズンは国道134号が混雑します
公共交通では、江ノ島電鉄七里ヶ浜駅から海岸まで徒歩約2分です。駅から海側へ進むと国道134号に出ます。道路を横断する場所では、車と自転車の通行を確認してください
注意事項
立入・釣り禁止情報
七里ヶ浜海岸全域を対象にした一律の釣り禁止は、公的な案内では確認されていません。ただし、養浜工事、海岸保全工事、イベント、事故対応などによって、一部区間に柵、ロープ、作業区域が設けられる場合があります
現地に立入禁止表示がある場所、作業車両が出入りする場所、柵やロープの先には入れません。過去の釣果情報や写真で人が入っていた場所でも、現在の規制が優先されます
七里ヶ浜はサーフィンやウインドサーフィンなどの利用者が多い海岸です。仕掛けやルアーの到達範囲に人がいる場合は釣りを行えません。沖に人がいなくても、回収中に進路へ入る可能性がある時はキャストを控えてください
安全面
七里ヶ浜の海底には岩盤、礫、段差があり、波打ち際から水深が変化する場所があります。砂浜から届く範囲で釣りを行い、海へ立ち込む釣りは避けてください
砂浜が狭い場所では、満潮や高波によって歩ける範囲がなくなることがあります。釣り座へ入る前に、波が上がる位置、荷物を置ける場所、海岸から出る経路を確認します
干潮時に歩ける岩盤でも、潮位が上がると波が入り、砂浜へ戻れなくなる場合があります。沖へ張り出した岩や低い岩盤を釣り座にせず、波の届かない砂浜から釣ってください
地震を感じた時や津波警報が発表された時は、釣り道具を回収せず、海岸から離れて高い場所へ移動します。ライフジャケットと滑りにくい靴を着用し、暗い時間はヘッドライトを用意してください
マナー
七里ヶ浜は釣り専用の海岸ではありません。サーファー、散歩をする人、観光客、地域住民が利用します。仕掛けを投げる前に沖側と背後を確認し、周囲に人がいる時は竿を振らないでください
投げ竿やサーフロッドは後方へ大きく振るため、砂浜を歩く人との距離を十分に取ります。釣り座の周囲へ荷物を広げすぎず、海岸の通行を妨げない位置へまとめてください
切れた釣り糸、針、仕掛け、ワーム、エサの容器は持ち帰ります。砂浜へ残った針や釣り糸は、人、犬、海鳥に絡む原因になります。魚やエサを処理したゴミも海岸へ捨てず、持ち帰ってください
七里ヶ浜は、行合川河口と音無川河口、砂地と岩盤の境目、波によってできた溝を探し、シロギスの投げ釣り、ヒラメやマゴチのサーフルアーを組み立てる釣り場です。海岸全体を同じように狙うのではなく、その日に残っている砂地と流れを見つけることが釣果につながります
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