三崎港の新子アオリイカ攻略で
エギングを深く知る検証
※中層エギング編
三崎港の9~10月上旬は100g以下(30~70g)の新子アオリイカが多数いて、運が良いと少し早く生まれた100g以上のアオリイカが釣れると言った感じです
この時期は釣れにくい100g以上のイカを狙うより、リリース前提であってもアオリイカの反応が見れるのは楽しいので、あえて100g以下の小さいアオリイカを狙う事が多々あります
今回は夜にサイトフィッシングが出来る外灯が明るいポイントで、イカの反応が見れる近距離&表層(水深2mくらい)限定で新子アオリイカがどういう反応をするか検証してみました
筆者の本業が秋に繁忙期を迎える為、他の季節に比べエギングに行ける回数が減りデータを集めるのが大変でしたが2022年9月~10月上旬の検証結果を発表します
検証はあくまでも足元(近距離)&表層でこちらからイカが見えるという事はイカもこちらが見えてると思うので、かなりスレ度は高い状況です。遠投したり中層~ボトム付近を攻めれば結果は全然違うと思うので、参考記録として捉えてください
検証したエギ
エギ王K 3号
エギ王K 3号スーパーシャロー
エギ王K 2.5号
エギ王K 2.5号シャローチューン
ナオリー 2.2号ベーシック
ナオリー 2.2号シャロー
エギ王LIVE 2号
エギ王LIVE 2号シャローチューン
ナオリー 1.8号ベーシック
ナオリー 1.8号シャロー
ナオリー 1.5号シャロー
ナオリー 1.3号シャロー
※一部餌木猿使用
検証結果
2022年9月から10月上旬までの期間。サイトフィッシング&表層&近距離でエギングをした際のイカの反応
1.エギを追ってきた回数 100回以上
2.エギを抱いた回数 25回以上
3.カンナに掛かるも巻いてる途中でバレたイカ 3杯
4.釣れた100g以下のイカ 4杯
今回の検証で得た情報
エギのサイズは2号前後が一番反応がよく、2.5号以上のエギ&1.3号のエギにはほぼ反応がありませんでした。
スタンダートな沈下速度(3~4秒)のエギよりスローに沈下するシャローエギ(7~9秒)に反応するイカが多く【これについてはスレ度が高い状況が起因と感じてます】、細かくシャクった後のフォール時にチェイスや抱きつく事が多く、カーブフォールや垂直フォールに反応するイカは少なめながら、反応するイカはエギを抱く事が多かったです
エギのカラーによる反応の差異はあまり感じませんでした(オレンジ、ピンク、黒、紫、赤、緑を使用)
沈下姿勢は45度より深い(頭を下げる)エギはフリーフォール時に追ってきても抱きつく事はほとんど無く、テンションフォールやカーブフォールでエギを45度、もしくはそれより浅くした際に抱いてくることが多かったです
テンションフォール&カーブフォール時よりフリーフォール時の方がイカがエギを抱いてる時間が長く感じました
ポイントに入り最初の方がイカの反応がよく、30分以上経過するとイカが反応しにくなりました。また同じエギは複数回使用する事で回数を重ねる事に反応が悪くなり、エギをチェンジすると再度イカが追ってきました
しゃくりはエギがある程度シャープに動けば1回しゃくり&3回しゃくり。ショートジャーク&スラッグジャーク。色々試しましたが反応の差異はあまり感じませんでした
総評
今回の新子アオリイカ検証ならびに、これまでの検証を含め自分の考えを記述します
アオリイカは高活性&スレ度が低いほど表層~中層で餌を追う傾向が強いらしく。秋は活性が高くスレ度が割と低いとされるアオリイカシーズンなので、今回は中層エギングに特化した内容となります。
100g以上のイカは2.5号以下のエギを抱くことはあまり無いので3号前後のエギを使用するのが良い
100g以下のイカは3号や3.5号でも釣れますが、2号前後も試すべき
遠いポイントほど大きいアオリイカが釣れ易く、近くなるほどサイズダウンする傾向
釣れ易いとされる時間帯&潮が効いてる時間帯は活性が上がるのかベーシックに沈下するエギ(沈下速度1m3~4秒)に反応が多く、但しフリーフォールにすると海流が沖に向かう状況以外ではエギが頭を下げてしまうので反応する事があまり無いので、テンションフォールもしくはカーブフォールで誘う
テンションフォール&カーブフォールはイカがエギに触った際に違和感を感じるのか、すぐに離しがちで合わせても乗らない時がある 釣れにくいとされる時間帯&潮が効いてない時間帯はシャローエギ(沈下速度7~10秒)が有効。しかし活性が高いイカには見切られる傾向
シャローエギはフリーフォールで狙うのが有効ですが、一応テンションフォール&カーブフォールも試す フリーフォールはサイトや明るい時間帯のラインの動きでアタリを取るので、それ以外の状況の時はアタリを取るのが難しく、シャクリ乗りする事が多い エギは大きさや沈下速度&沈下姿勢は重要ですが、カラーについては傾向さえ間違えなければそれほど重要でない。
但し同じエギを投げ続けるのは飽き性のイカは反応しなくなるのでこまめなエギチェンジは重要
夜は表層で釣れる事も多いですが、エギンガーが多いポイントはスレ易いのかボトム寄りの中層&ボトムで反応が出やすい
朝まずめ&夕まずめは余程活性が高くない限り、中層ではあまり反応しない
しゃくりは種類によって釣果の差はあまり感じない。三崎港のようにエギンガーが多いスレ度が高くなりがちなイカには、激しいしゃくりはあまり向いてない印象
とここまで自身の愚見を述べてきましたが、あくまでも私感である事と三崎港エギングという地域性を加味している事をご理解ください
あとがき
新子アオリイカ検証をして感じたのはイカがエギを抱いてもフッキング率が悪い…
カンナ付近にアワビシートを貼ったり、合わせのタイミングを変えてもフッキング率はほぼ変わりませんでした 知り合いに新子アオリハンターはいて、その方に話しを聞いたら、エギには触
るけど乗りにくいとぼやいてました そういう意味で新子アオリイカの釣果は運的要素が強いかもと感じた次第です
更新日 2024年10月1日
著者 古田晃広