釣り具をデザイン
アングラー目線で考察
フエルコ(HUERCO) XT511-5S
バランスのよいロッドでメーカーはよいモノ作りをしてる印象です
キャストはロッドが硬めなのでアジングロッドのようにしなりで飛ばすのでなく、放り込むようなキャストをすると飛距離も出て安定したキャストになります
キャストウエイトはMAX10gとなってます。今回インプレ用に9gのジグヘッド(ワーム込みで10gくらい)をキャストしましたが、ロッドに負荷が掛かってる感じはなく、余程竿先に負担の掛けなけば折れる事はないと思います
軽いジグヘッドも(0.8g)違和感なく、重さなりの飛距離が出ました
誘いの動作がやり易く、ロッドを立てる、リールを巻くなどの動作がバランスよく行える感じ。個人的にはリール位置からグリップエンドまでの寸法が短いロッドが好きなので、その感覚で言えば自分には少し長く感じます
アタリの感覚も分かりやすく、アタリからのヒット率が高い印象です。この辺はロッドが硬質故かも知れません
ヒットしてから取り込みまでの性能がよく、インプレ用の釣行時は90分でカサゴ2匹、メバル2匹、クジメ1匹を釣りましたが、バラシは一回もありませんでした
しなりがよく、径は細すぎない絶妙な太さです。バッグロッドは繊細過ぎると移動時に折れてしまう可能性が高いので径がこれだけあると安心
本来はトラウトロッドですがメバリングなどを含むライトゲーム、ロックフィッシュ、ブラックバス、シーバス(1m級は難しい!?)にも使えそうなユーティリティ性のあるロッドです
デザインについて
ブランクスは高得点です。配色はビタミンカラーで攻めるなども面白いと思いますが全方位で考えればこの組み合わせがベターと思います
ロゴカラーをピュアホワイトにせずあえて緑掛かったホワイトにしてる事にセンスを感じました
問題はグリップ部分です。まずは写真をご覧ください
上がティルウォーク、下がフエルコです。フエルコさん何故にここにチープなプラスチックを採用したの?と正直思いました。参考までにティルウォークはフエルコの3分の1以下で購入出来ます。高価でないロッドでもプラスチックを使わない製品が作れるのに(ティルウォークはエンドキャップだけプラスチック)
軽量化の為にプラスチックを採用したならABUカーディナルのハンドルノブみたいなチープに見えない加工があったのでは?と思います
フエルコというメーカーはホームページを見る限り、大手メーカーには出来ない、こだわりやコンセプトが詰まったメーカーで大変好感を持っています。だからこそグリップ部分をチープに仕上げたロッドに少し残念な気持ちです
デザインが好きな人間はロッドデザインに同じような感想を持つはずです
グリップのプラスチック部分については辛口になりましたが、性能は素晴らしいので購入を検討している方は買って損はしないと思います
紙製のロッドケースの出来が素晴らしい。部屋のよい場所に飾っています
ファーストヒットはクジメ君
(何となく男ぽい顔してる)
更新日 2024年12月4日
著者 古田晃広