三浦半島で釣りを楽しむ

 

釣り場はアングラーにとってたからものです。ルールやマナーを徹底しない限り、釣り場は減る一方です。違法駐車や立入り禁止エリアへの侵入は絶対にやめてください。またゴミは必ず持ち帰り、可能であれば自分以外のゴミも持ち帰るようにして釣り場を守っていきましょう

三崎港、横須賀、横浜、東京の釣り

釣り餌選手権

 
スーパーなどに行き食材を見ながら「これ釣り餌になるかな!?」なんて思う釣り好きの人は結構いると思います。実際おつまみの「さきいか 釣り餌」をグーグル検索すると試してる方が結構いました
 
今回はそんな「これ釣り餌になるかな!?」と思った食材とポピュラーな釣り餌を同じ条件にして釣行します。折角やるなら勝敗付きの方が楽しいので独自の採点形式になりますがポイント制で勝敗を決めたいと思います
 

食わせオキアミ

オキアミ
 
オキアミ
 
現在の一番気に入ってる餌です。どんな魚でも釣れる万能なイメージがあります。針持ちはあまりよくないです
  

生イカの切り身

イカの切り身
 
針持ちもよく、一見グローのワームぽい見た目なので期待度は高いですが、以前に使用した際は微妙な釣果でした
 

塩イソメ

塩イソメ
 
見た目は少しグロいですが釣れます
 

生エビのむき身

エビのむき身
 
エビのむき身
 
この餌も以前に使用しましたが微妙な釣果でした。リベンジなるか 
 

イカの塩辛

イカの塩辛
  
イカの塩辛
 
未知の餌です。匂い効果に密かに期待してます
  

パワーイソメ(人工餌)

パワーイソメ
  
パワーイソメ
 
爆釣はないですが、そこそこ釣れる餌です。アタリ(バイト)は出やすい印象
  

むきあさり

むきあさり
 
こちも以前使用してそれなりに釣れましたが餌持ちがあまりよくないので最近は使用してませんでした
 

さきいか

さきいか
  
さきいか
 
今回の検証のきっかけになった餌です。餌と呼べるのか、やはりおつまみなのか、検証が楽しみです
 

イワシの切り身

いわしの切り身
  
いわしの切り身
 
魚の切り身は特に根魚などに強いイメージですがイワシは身が弱いので今回の検証にどう影響が出るか 
 

置き釣り杯
ルール説明

 
ライトタックル
 
ジグヘッド、虫ヘッド
 
ライトタックル&1000番台のリール。ナイロン換算0.6号のPEラインに1.5gのジグヘッドを結び、各餌を付けます
 
餌
 
一度に全ての餌を使用しての釣りは無理なので【1~3番】【4~6番】【7~9番】と三組に分けます
 
一組の持ち時間は60分です。岸から2~3m程先に餌を着底させ竿先に鈴を付けます
 
竿
 
アタリがあってもあわせず、あきらかに魚が針に掛かった時のみ竿をあげるのをOKとします
 
アタリのカウントは竿先に付けた鈴が鳴った時のみとします
 
アタリが有っても無くても各餌10分置きに竿をあげます(これは餌を取られる&根掛かりの可能性があるので、このようなルールとしてます)
 
餌が取られている場合は新たに餌を付けて投入、残って場合はそのまま投入します
 
60分の間に鈴がなったアタリの回数と、釣れた魚の匹数を合算して出た数値が最終ポイントとなります
 

ポイントの計算方式はアタリ1回で3ポイント。魚を一匹釣って10ポイントです(ただし外道のクロイシモチとゴンズイは5ポイント、フグは3ポイントとします)
 

今回の検証は餌は動かさず置き釣りでの競技となります
 

うらりマルシェ 置き釣り杯
2021 WINTER

 

気温10度 水温17度
爆釣指数 2~3.5

  


結果発表

 
先に記載しますが今回の置き釣り、アタリは多数出ましたが魚は釣れませんでした。潮目の悪さ、時間帯、ポイントが微妙だったのかも知れません。なので今回は60分の間に出たアタリの回数でポイントを付け最終順位を発表していきます
 
食わせオキアミ
アタリ回数 10回 30ポイント
 
イカの切り身
アタリ回数 10回 30ポイント
 
塩イソメ
アタリ回数 10回 30ポイント
 
むきエビ
アタリ回数 4回 12ポイント
 
イカの塩辛
アタリ回数 1回 3ポイント
 
パワーイソメ
アタリ回数 4回 12ポイント
 
むきアサリ
アタリ回数 6回 18ポイント
 
さきいか
アタリ回数 1回 3ポイント
 
いわしの切り身
アタリ回数 2回 6ポイント
 


順位
 
同率1位
食わせオキアミイカの切り身塩イソメ
【アタリ回数 10回 30ポイント】
 
4位
むきアサリ
【アタリ回数 6回 18ポイント】
 
同率5位
むきエビパワーイソメ
【アタリ回数 4回 12ポイント】
 
7位
いわしの切り身
【アタリ回数 2回 6ポイント】
 
同率8位(最下位)
イカの塩辛さきいか
アタリ回数 1回 3ポイント
 
以上の結果となりました。しかし今回の検証は自身で全く納得していません。釣りは魚が釣れてこそだと思いますので後程、潮目とポイントを精査して次回は餌を動かす(底ズル)スタイルで再検証(対決)します
 


うらりマルシェ 底ズル杯
2021 WINTER

 

気温11度 水温17度
爆釣指数 6.5~8

 


底ズル杯
ルール説明

 

ライトタックル
 
ジグヘッド、虫ヘッド
 
ライトタックル&1000番台のリール。ナイロン換算0.6号のPEラインに1.5gのジグヘッドを結び、各餌を付けます
 
餌
 
餌のついたジグヘッドをキャストします(距離は10~15m程度)餌が着底したら、ゆっくりとリールを巻きアタリ(バイト)を待ちます
 
海
 
ひと餌に付き5回キャストします。キャスト方向は上記写真の形となります。エントリー番号順(食わせオキアミ、イカの切り身、塩イソメ、むきエビ、イカの塩辛、パワーイソメ、むきアサリ、さきいか、いわしの切り身)キャストを行います。この動作を2セット行います。結果ひと餌あたりのキャスト数は計10回となります。この10回のキャストの中でアタリの出た回数と釣れた魚の匹数を足した数値が最終ポイントとなります
 

ポイントの計算方式はアタリ1回で3ポイント。魚を一匹釣って10ポイントです(ただし外道のクロイシモチとゴンズイは5ポイント、フグは3ポイントとします)
 


結果発表

 
ここでアクシデントが発生しました。イワシの切り身が冷蔵庫とクーラーボックスに保管してたのにも関わらず身がぐちゃぐちゃになり針付け不可状態になったので残念ながらここでリタイアとなります。検証は食わせオキアミ、生イカの切り身、塩イソメ、むきエビ、イカの塩辛、パワーイソメ、むきアサリ、さきいかの8品目で行います
 


各餌のアタリ数と釣れた魚の匹数
※合計ポイント
 
食わせオキアミ
アタリ回数 2回 釣れた魚 1匹
計11ポイント
 
イカの切り身
アタリ回数 3回 釣れた魚 1匹
計19ポイント
 
塩イソメ
アタリ回数 3回 釣れた魚 2匹
計26ポイント
 
むきエビ
アタリ回数 2回 釣れた魚 0匹
計6ポイント
 
イカの塩辛
アタリ回数 3回 釣れた魚 1匹
計14ポイント
 
パワーイソメ
アタリ回数 3回 釣れた魚 1匹
計14ポイント
 
むきアサリ
アタリ回数 1回 釣れた魚 0匹
計3ポイント
 
さきいか
アタリ回数 1回 釣れた魚 0匹
計3ポイント
 


順位
 
1位
塩イソメ
アタリ回数 3回 釣れた魚 2匹
計26ポイント
※釣れた魚(カサゴ35cm、30cm)
 
2位
イカの切り身
アタリ回数 3回 釣れた魚 1匹
計19ポイント
※釣れた魚(カサゴ25cm)
 
同率3位
イカの塩辛
アタリ回数 3回 釣れた魚 1匹
計14ポイント
※釣れた魚(ゴンズイ18cm)
 
パワーイソメ
アタリ回数 3回 釣れた魚 1匹
計14ポイント
※釣れた魚(クロイシモチ10cm)
 
同率5位
食わせオキアミ
アタリ回数 2回 釣れた魚 1匹
計11ポイント
※釣れた魚(クロイシモチ10cm)
 
むきエビ
アタリ回数 2回 釣れた魚 0匹
計6ポイント
 
同率7位(最下位)
むきアサリ
アタリ回数 1回 釣れた魚 0匹
計3ポイント
 
さきいか
アタリ回数 1回 釣れた魚 0匹
計3ポイント
 


総合順位
※置き釣り杯&底ズル杯
 
1位
塩イソメ 計56ポイント
 
2位
イカの切り身 計44ポイント
 
3位
食わせオキアミ 計41ポイント
 
4位
パワーイソメ 計26ポイント
 
5位
むきアサリ 計21ポイント
 
6位
むきエビ 計18ポイント
 
7位
イカの塩辛 計17ポイント
 
同率8位
イワシの切り身(底ズル杯リタイア)
さきいか
計6ポイント
 


総評

 
今回丸1日掛けて【置き釣り杯10~13時、底ズル杯18~21時、計6時間の釣行】検証をしましたが改めて釣りは運的要素も大きいと感じました
 
置き釣り杯ではアタリ自体は連発しながらも釣果が出なかったのは検証場所、時間帯、潮目(爆釣指数2~3.5)が大きく影響したと思います
 
底ズル杯は日中より釣れる場所を選び(昼はそこが空いてませんでした)潮目もよく(爆釣指数6.5~8)何より検証に入る前からイワシの群れが湾内に入り、目の前を数百匹のいわしが回遊し釣れるムード満点でした
 
但しこちらの検証も運がかなり左右し、時合(釣れる時間帯)が前半部分に固まり、アタリの回数=1セットめに75%、釣れた魚は全て1セットめだったのでエントリー番号が後ろの餌程不利になる傾向でした
 
では、改めて各餌の評価を個別に行っていきます(私感がかなりあります)
 


食わせオキアミ

オキアミ
 
個人的には少し残念な結果でした。自身の中で塩イソメと双璧をなす釣れる餌と思っていたのでイカの切り身に負けた事にびっくりしています。針持ちの悪さと釣り具店でしか購入出来ないデメリットもマイナスポイントです。とは言えオキアミは何でも釣れる万能エサなので今後も使います
 

生イカの切り身

イカの切り身
 
こちらは逆に嬉しい誤算となった餌となりました。実は以前にもイカの切り身を使った事があるのですが、その際はスーパーで売っていたのが冊(ブロック)の生イカだった為、自分でカットして太い切り身になってしまったのがアタリの少なさ、魚の釣れなさに繋がったのかと思います。餌持ちの良さ、スーパーなどで気軽に購入出来るのもいいですよね。これからヘビーローテになりそうな餌になりそうです
 

塩イソメ

塩イソメ

 
やはり釣れる餌でした。実は個人的に少し苦手なんです。まず見た目のグロさ。あと購入した活きイソメを塩漬けにするのですが、その作業が気持ち悪いのと面倒なのです
 


生エビのむき身

エビのむき身
 
微妙な検証結果でした。餌持ちもよくないので、あえて使う理由はないかなと思いました
 

イカの塩辛

イカの塩辛
 
検証結果だけで見ると生イカの切り身の下位交互餌という印象です。但し穴釣りの根魚狙いなどで爆釣を予感させます。コンビニなどでも扱ってる事が多いので釣行先で餌が無くなった時に近くのコンビニで購入して使うもありだと思います。使用の際は海水など洗う方がよいです(それでもべたべたします)
 

パワーイソメ(人工餌)

パワーイソメ
 
こちらは妥当な結果と思っています。検証以外の釣行でもアタリ(バイト)は多いけど乗ってこないパターンが多い餌です。この餌の最大のメリットは活き餌が苦手な方向け。あと餌持ちの良さと保存のしやすさ。活き餌には敵わないかも知れないけど釣果は十分望める餌です。私は釣りに行くとき必ず持参しています
 

むきあさり

むきあさり
 
あさりについては投げ込み釣りやカワハギ狙いなどで使用すべき餌と思いました
 

さきいか

さきいか
 
予想通りの結果でした。但し水に浸し柔らかくすれば意外と使える餌も知れませんが、餌持ちはよくないです。私の結論として魚の餌ではなく、人間のおつまみを推奨します(笑)
 

イワシの切り身

いわしの切り身
 
今回の検証については私の魚種選びに失敗と痛感しています。サバの切り身などで改めて検証したいと思います
 

最後に
 
今まで釣り餌選びは思い付きでやっていて、なんとなくのイメージで釣れる、釣れないの判断をしていました。今回の検証結果が全てとは思ってませんが、同じ条件での検証によって、ある程度傾向が見えたのは良かったと思います。またこの検証自体とても楽しいので遠くない未来、改めて行ってみようと思います(今年の春くらい!?)
 
その際は今回使用した食わせオキアミ、生イカ、パワーイソメ、あさり以外にサバの切り身、魚肉ソーセージ、ベーコン、ポケベイト、ガルプのイソメなどラインナップに加え検証したいと思っています
 
「検証に参加したい」、「この餌も試してみて」などの要望があればコンタクトページよりお気軽にご連絡ください。活きイソメとフナムシの餌検証希望は対応不可(笑)です

更新日 2024年3月27日

著者 古田晃広