エギング用PEラインを考察
※おすすめPEライン
エギング用のPEラインはこれまで太さで言えば0.4号~1号。編みは4本&8本。価格帯は1000円台から4000円以上。高比重PEなど20種類以上使いました。
その中で結果的にこれが良いと思った結論がこちらです
・ラインの太さは0.5号
※ケンサキシーズンは0.4号
・長さは200m
・編みは8本仕様
・価格帯は2000円台
PEライン最大の弱点とは
PEラインの弱点は使用によって起こる劣化です。海水や潮風の影響か、リールやロッドガイドの摩擦によるものか分かりませんが劣化度が進むほど色々と面倒が起こります
参考までに筆者は防波堤のエギングばかりで、またボトムより中層を攻める事が多いので岩などの障害物で摩擦が起きることはほぼありません。なのでライン劣化は先に述べた事が理由と想定しますが劣化によって起こる不具合を記載します
使い始めは快適なPEラインですがエギング使用10回を超える辺りからキャスト時にラインがドバッと出る現象が増えます。この状況になると絡まった箇所はライン切断は不可避となり大幅にラインをロストします
使用20回を超えた辺りから3号程度のエギでさえ高切れを起こしたり、根掛かり時にラインが簡単に切れるようになってきます
筆者はエギング使用30回程度でライン交換をしています。1000円以上する高価なエギを、ライン劣化によってロストするくらいならラインを変えた方が安く済むし、お気に入りのエギを無くさないで済むからです
ラインの太さ
他サイトで0.8号なら根掛かり時にカンナが伸びてロストを避けれるから良いと書いてありましたが、劣化してないPEラインの引っ張りに対しての強度はかなりあり、0.5号でも十分ロスト回避出来ます
太いラインより細いラインの方が感度が段違いに良く、アタリも取り易く、シャクリ感や飛距離も抜群です
正直0.8号などを使うメリットは見当たりません。ちなみにリーダーはフロロ1.8~2号くらいがよいと思います
ケンサキイカのシーズンは2号前後のエギを投げる事が多いので飛距離が出やすく感度も上がる0.4号がおすすめです
ラインの長さ
150mでは無く200mを勧めるのは劣化によるキャスト時ドバっ問題で大幅なラインロストを繰り返すとリールに巻かれているラインがどんどん減ります
150mは3~4回大幅ロストをするリールに巻かれるライン残量が極端に減り、ライン自体はまだ使用出来るの交換を余儀なくされます。以上の観点から200mをおすすめします
編みは4本?8本?
まずは双方のメリットとデメリットを記載します
8本編みは表面が滑らかなので飛距離が出ます。飛距離はエギングでは重要なのでここだけ考えても8本編みおすすめです。4本編みに比べ高額になるのがデメリットです
4本編みは8本編みより安く買えるのとラインの裂傷に対して構造上、8本編みより強度があるそうです(切断されにくい)
デメリットは8本編みより飛距離が落ちるのと、でこぼこしてるのでリール巻く時に糸鳴りがかなりあります。これって結構ストレスですよね
ライン劣化度は差異を感じません
筆者は総合的に考え8本編みが良いかなと思います
価格帯
4000円以上するハイエンドラインは2000円台と比較すると若干フィーリングが良いです
もしPEラインが構造上、劣化をせずに長く使えるのであれば筆者も4000円以上のラインを使うと思いますが30回使用で交換となると4000円は高いと感じ2000円台を使用してます
月に数回しかエギングをしない人は4000円以上でも良いと思います
参考までに2000円台と4000円以上においてもライン劣化度は差異を感じません
聞いたことの無い、おそらく中華性の安いPEラインや、安さだけが売りのメーカ製はお話しにならないので避けましょう
メーカー
個人的な感覚として大手メーカー(ダイワ、シマノ)よりラインメーカーの出しているPEが品質やフィーリングを含め良いです。ダイワ、シマノ製は多少トラブルが多い気がします。エギングに特化したメーカーが出しているPEラインは高額ですが確かに素晴らしいラインが多いです
高比重PEライン
ラインにワックスを塗ったような質感のラインです
比重がある為、水に沈みやすく強風や流れが強い時に有利との事ですが、数回使用でライン自体が硬化してきます。そうなるとラインが簡単に切断されます
水に沈むのが早いと言ってもノーマルのPEより数パーセントです。その程度ならラインメンディングやフォールのさせ方でもっと効果的にラインをコントロール出来るし、数回使用でラインが簡単に切断されるのであれば正直使う理由は無いかなと思っています
更新日 2024年12月4日
著者 古田晃広