東京湾奥には、子どもと一緒にハゼ、セイゴ、フッコ、カサゴ、メバル、小型回遊魚などを狙える公園型の釣り場があります。若洲海浜公園の海釣り施設、水の広場公園、潮風公園、春海橋公園、豊洲ぐるり公園などは、磯場や消波ブロックへ入らず、護岸や防波堤から釣りを始められます
子ども連れの海釣りでは、釣れる魚だけでなく、足場、柵、トイレ、手洗い場、駐車場、駅からの距離、釣り場までの荷物の運びやすさを確認します。釣り専用の防波堤と、散歩や観光にも使われる公園護岸では、使える仕掛けや釣り座の広さが異なります
東京の公園型釣り場では、投げ釣り、横方向から投げる釣り、竿を大きく振るルアー釣り、撒き餌が禁止されている場所があります。子どもには、足元へ落とすサビキ仕掛け、針数の少ない胴突き仕掛け、短い竿を使ったハゼ釣りが扱いやすくなります
釣り餌、仕掛け、貸し竿を扱う常設売店がある釣り場は限られています。若洲海浜公園の海釣り施設前にあった売店も営業を終了しているため、竿、リール、餌、仕掛け、バケツ、魚つかみまで準備してから向かいます
子ども連れで釣り場を選ぶポイント
幼児や小学校低学年の子どもを連れる場合は、平らな足場と柵があり、釣り座を固定しやすい場所を選びます。大きな石が並ぶ磯浜や自然護岸は、水辺まで近づける反面、石の隙間、泥、濡れた足元で転びやすくなります
トイレまでの距離も確認します。長い防波堤の先端や広い公園の端まで進むと、トイレへ戻るだけで時間がかかります。到着後にトイレと手洗い場を確認し、子どもの年齢に合わせて移動しやすい範囲で釣り座を決めます
家族で釣果を狙う場合は、複数の釣り方を持ち込むより、ハゼ釣りと胴突き仕掛け、またはサビキ釣りと胴突き仕掛けの2種類に絞ると準備が簡単です。魚が回遊していない時間は足元の底を狙い、小魚が見え始めたらサビキ仕掛けへ切り替えます
公園の一般売店では、飲み物や食事を購入できても、青イソメ、ジャリメ、アミコマセ、釣り針を販売しているとは限りません。現地で釣具をそろえられると考えず、予備仕掛けを含めて持参します
若洲海浜公園・海釣り施設
若洲海浜公園には、海釣り専用防波堤、人工磯、護岸部分があります。子ども連れには、平らな足場と転落防止柵がある防波堤部分が使いやすく、大きな石の上を移動する人工磯より釣り座を決めやすくなります。
防波堤は全長570mあり、利用時間は6時〜21時です。長い防波堤の先まで進むほど入口のトイレから離れるため、幼児を連れる場合は入口寄りから中央付近で空いている釣り座を探します
狙える魚は、マハゼ、セイゴ、フッコ、カサゴ、メバル、クロダイ、カタクチイワシ、サッパ、サヨリ、イシモチ、マコガレイ、ボラなどです。春から秋に小魚が回遊している時はサビキ釣り、回遊が見えない時は胴突き仕掛けでカサゴ、メバル、ハゼなどを狙えます
サビキ釣りでは、仕掛けを足元へ落とし、表層、中層、底付近の順に深さを変えます。周囲で釣れている場合は、魚が掛かっている深さに合わせます。底まで落とした仕掛けを引き続けると、護岸基礎や石へ掛かりやすいため、着底した後は少し持ち上げて待ちます
胴突き仕掛けでは、青イソメや人工イソメを付け、岸壁際と底付近を探ります。仕掛けを同じ場所へ置いたままにせず、数分反応がなければ深さや投入位置を変えます
投げ釣り、横投げ、竿を振りかぶるルアー釣り、撒き餌は禁止されています。サビキ釣りのアミコマセは海へ直接投げず、サビキカゴへ入れて使います。混雑時は竿が1人2本までに制限されます
トイレは海釣り施設前にあります。水飲み場や休憩できる場所もありますが、海釣り施設前の売店は営業を終了しています。貸し竿も利用できないため、手ぶらで釣りを始めることはできません
新木場には青イソメ、ジャリメ、仕掛けなどを購入できる24時間の釣り餌自動販売機があります。若洲周辺のコンビニでは、人工イソメ、アミ姫、仕掛け、バケツなどを扱う店舗がありますが、在庫切れに備えて予備仕掛けを持参します
駐車場を利用する場合は、工事や施設改修による利用範囲の変更を確認します。新木場駅からは路線バスでも行けますが、帰りのバス時刻を確認し、最終便の直前まで釣りを続けないようにします
潮風公園・南コーストデッキ
潮風公園では、南コーストデッキの釣り可能区域から東京湾奥の魚を狙えます。平らなデッキと柵があり、足元へ仕掛けを入れられるため、自然磯より子どもと釣りを始めやすい場所です
狙いはマハゼ、セイゴ、フッコなどです。ハゼ釣りでは、軽い胴突き仕掛けに青イソメかジャリメを付け、デッキ際から数mの底を探ります。セイゴは岸壁際、デッキの角、潮が動く場所を小型のウキ仕掛けや胴突き仕掛けで狙います
第一航路に面しているため、大型船が通過した後に引き波が届くことがあります。水くみバケツ、餌箱、クーラーボックスを柵の外側や水際へ置かず、園路をふさがない位置へまとめます
園内にはトイレ、だれでもトイレ、ベビーチェア、授乳室、休憩場所、一般売店があります。子どもの着替えや休憩場所を確保しやすく、釣りだけで過ごすのが難しい家族にも使いやすい環境です
一般売店では飲食物を購入できますが、釣り餌や仕掛けを扱う釣具売店ではありません。青イソメ、ジャリメ、ハゼ仕掛け、予備のオモリは持参します
投げ釣り、横投げ、振りかぶるルアー釣り、撒き餌は行えません。散歩や観光で訪れる人が多いため、短い竿で足元を狙い、人が近づいた時は仕掛けの投入を止めます
水の広場公園
水の広場公園は、有明西運河沿いの指定区域で通年無料の釣りができます。東地区は東京ビッグサイト駅、西地区は青海駅から近く、電車で竿やクーラーボックスを運ぶ家族に向いています
公園マップには、トイレ、だれでもトイレ、休憩所、釣り可能区域が示されています。東地区と西地区は運河を挟んで離れているため、利用する区画に近い駅を選びます
主な魚はマハゼ、セイゴ、フッコです。夏から秋はハゼ釣りが組み立てやすく、2m〜3m前後の短い竿に軽い胴突き仕掛けを付けて、護岸際から近距離の砂泥底を探ります
ハゼは1か所にまとまっている場合があるため、アタリがなければ同じ場所で長く待たず、仕掛けを数十cm動かします。それでも反応がなければ、釣り座を数m移動します
セイゴやフッコは、護岸の角、岸壁際、潮が動く時間が狙いです。子どもには魚を掛けることより、仕掛けをまっすぐ足元へ下ろすことから教えると、周囲の人や柵へ針を掛けにくくなります
投げ釣りと指定区域外での釣りは禁止されています。護岸には足場が不規則な場所もあるため、柵と舗装が安定した区間を選びます
園内に釣り餌と仕掛けを扱う常設売店はありません。飲み物と食事は駅周辺で用意し、予備仕掛けは3組ほど持参します
春海橋公園
春海橋公園は豊洲駅から近く、商業施設、豊洲公園、ガスの科学館などが周辺にあります。釣りだけでは子どもが飽きる場合でも、食事、買い物、公園遊びへ切り替えやすい場所です
指定された護岸でマハゼ、セイゴ、フッコなどを狙えます。ハゼ釣りでは、護岸際から近距離の砂泥底を軽い仕掛けで探ります。干潮時は足元が浅くなるため、水深が残る筋へ仕掛けを入れ、潮位が上がったら足元も探ります
護岸は平らで柵がありますが、釣り専用施設ではありません。散歩、買い物、ジョギングで通る人が多いため、長い竿や大きく振る仕掛けは使わず、通路側へ針を向けないようにします
周辺の商業施設ではトイレ、食事、飲み物を利用できますが、早朝や夜は営業時間外になる場合があります。公園内に釣具売店はなく、商業施設も釣り餌を購入する場所としては使えません
公園専用駐車場はないため、電車での利用が向いています。車を使う場合は周辺の有料駐車場を確認し、商業施設の利用条件に合わない長時間駐車は避けます
豊洲ぐるり公園
豊洲ぐるり公園は、豊洲ふ頭の周囲に長い園路と柵付き護岸が続く公園です。園内や周辺にはトイレ、飲食店、休憩場所があり、釣りと散策を組み合わせて過ごせます
護岸際では、マハゼ、セイゴ、フッコ、クロダイなどを狙えます。子どもには、岸壁際へ落とす胴突き仕掛けやハゼ仕掛けが扱いやすくなります。遠くへ投げなくても、護岸基礎、角、潮が緩む場所を探れます
公園全体で釣りができるわけではなく、園路の幅が狭い区間には釣り禁止区域があります。護岸が続いて見えても、現地の看板で禁止されている区間へ移動して釣ることはできません
大きく振りかぶる釣り方は禁止され、荷物は柵際へ寄せて園路を占有しないようにします。餌は針へ直接付ける物を使い、園路を汚す餌や海へ直接撒く餌は避けます
園路が長いため、子ども連れでは最初から広範囲を歩くより、トイレに近く、園路幅の広い区間で短時間釣る使い方が向いています。竿へ仕掛けを付けたまま園内を移動すると、針が人や植栽へ掛かるため、移動前に仕掛けを外します
飲食店やカフェはありますが、釣り餌と仕掛けを常時販売する釣具店ではありません。イベント時に釣具レンタルや餌販売が行われる場合があっても、通常の釣行では道具を持参します
暁ふ頭公園
暁ふ頭公園では、南側の指定区域でマハゼ、セイゴ、フッコなどを狙えます。園内にはトイレ、芝生広場、休憩場所、駐車場があります
駐車場は普通車28台で、休日はバーベキューや公園利用者の車でも混雑します。満車の場合は公園入口や周辺道路へ駐車せず、別の釣り場へ移動します
子どもには、短い竿を使ったハゼ釣りが向いています。軽い胴突き仕掛けを足元から近距離へ入れ、護岸際、角、底の変化を探ります。大型船が通過した後は引き波が届くことがあるため、荷物を護岸の端へ置きません
釣りができるのは公園南側の指定区域です。隣接する業務用ふ頭、船舶施設、作業区域へ移動して釣ることはできません
園内に売店はなく、周辺の買い物場所も限られます。飲み物、食事、餌、仕掛け、氷まで準備してから向かいます
お台場海浜公園
お台場海浜公園では、西側の磯浜に設けられた指定区域でマハゼ、セイゴ、フッコなどを狙えます。トイレと手洗い場があり、周辺には飲食店、売店、商業施設があります
設備は利用しやすい一方、釣り場は柵付きの平らな防波堤ではなく、石が並ぶ磯浜です。幼児の最初の釣り場より、石の上を落ち着いて移動できる小学生以上の子どもに向いています
ハゼ釣りでは、石の隙間へ仕掛けを落とすのではなく、石積みの外側にある砂泥底を狙います。仕掛けを底へ付けたまま引くと根掛かりが増えるため、オモリが石へ当たったら持ち上げて位置を変えます
砂浜、船着場、台場公園などでは釣りができません。投げ釣り、横投げ、振りかぶるルアー釣り、撒き餌も禁止されています
周辺の一般売店では飲食物を購入できますが、釣具、仕掛け、釣り餌、貸し竿は利用できません。釣り道具は持参します
中央駐車場と北口駐車場を利用できますが、観光客が多い休日は混雑します。電車ではお台場海浜公園駅、台場駅、東京テレポート駅から歩けます
大井ふ頭中央海浜公園・はぜつき磯
大井ふ頭中央海浜公園のはぜつき磯では、夏から秋を中心にマハゼを狙えます。近くにはトイレと手洗い場があり、短い延べ竿や小型リール竿を使ったハゼ釣りに向いています
釣り場は石、土、泥がある自然護岸です。転落防止柵のある防波堤ではないため、幼児よりも、水辺での動き方を理解できる小学生以上の子どもに向いています
ハゼは石積みの外側にある砂泥底を狙います。青イソメかジャリメを小針へ付け、仕掛けを底へ入れた後、少し動かして止めます。数回探って反応がなければ、数mずつ移動します
夕やけなぎさの北側には干潟保全区域があり、立入りと釣りが禁止されています。柵、ロープ、案内表示を越えず、釣りが認められた水辺だけを利用します
公園には駐車場がありますが、駐車場からはぜつき磯まで歩く必要があります。荷物が多い場合はキャリーカートを使います。東京モノレールの大井競馬場前駅からも徒歩で向かえます
バーベキュー場はありますが、釣り餌や仕掛けを販売する釣具売店ではありません。餌と道具は事前に用意します
子どもの年齢に合う釣り場
幼児を連れる場合は、平らな防波堤と柵がある若洲海浜公園が使いやすい場所です。防波堤の入口から離れすぎず、大人が子どもと水際の間に立てる釣り座を選びます
小学校低学年では、若洲海浜公園、水の広場公園、潮風公園、春海橋公園が使いやすくなります。針が1本〜2本のハゼ仕掛けや胴突き仕掛けを使い、大人が餌付け、仕掛け交換、魚外しを担当します
小学校高学年以上で、濡れた石や泥を避けて移動できる場合は、お台場海浜公園と大井ふ頭中央海浜公園も候補になります。滑りにくい靴とライフジャケットを用意し、子どもだけで水際へ移動させないようにします
家族で釣果を狙いやすい釣り方
子どもの最初の釣りには、針数の少ないハゼ仕掛けか胴突き仕掛けが扱いやすくなります。針が多いサビキ仕掛けは複数の魚を掛けられる一方、服、柵、タモへ絡みやすいため、大人が仕掛けを管理します
ハゼ釣りでは、青イソメやジャリメを1cm〜2cmほどに切り、小針へ付けます。仕掛けを底へ入れ、少し動かして数秒止めます。アタリがなければ投入場所を変えます
若洲海浜公園では、春から秋に小魚の回遊がある時にサビキ釣りを使えます。周囲で魚が釣れ始めたら、仕掛けを同じ深さへ入れます。釣れなくなったら表層、中層、底付近の順に探り直します
胴突き仕掛けでは、ハゼ、セイゴ、カサゴ、メバルなどを狙えます。底へ着いた後に仕掛けを少し持ち上げ、護岸基礎や石への根掛かりを減らします
子ども連れで釣りやすい時間帯
ハゼ釣りは、夏から秋の潮が動く時間に狙いやすくなります。真昼でも釣れますが、干潮で足元が浅くなりすぎる場所では、水深が残る筋を探します
若洲海浜公園でサビキ釣りをする場合は、朝と夕方に小魚が回遊することがあります。ただし、子どもを早朝や夜間に連れて行く場合は、眠気、暗さ、気温を考え、無理に朝マヅメや夜釣りへ合わせないようにします
子どもとの最初の釣行は、2時間〜3時間ほどで終えられる計画が向いています。釣れない時間が続いた場合は、仕掛けを変えるより、公園遊びや食事へ切り替えられる場所を選ぶと過ごしやすくなります
子ども連れで持っていきたい道具
釣り竿、リール、仕掛け、餌、ハサミ、魚つかみ、水くみバケツ、タオル、ゴミ袋、クーラーボックスを用意します。仕掛けは絡みや根掛かりで使えなくなるため、同じ種類を3組ほど持参します
子ども用ライフジャケット、帽子、飲み物、着替え、雨具も必要です。夏は日陰が少ない護岸があるため、日焼け止めと冷たい飲み物を用意します
魚を掛けた後に子どもが素手で触ろうとすることがあるため、魚つかみを使います。ハオコゼなど、ひれに毒を持つ魚が釣れる可能性もあるため、魚の種類が分からない時は大人も素手でつかまないようにします
魚を持ち帰る場合は、氷と密閉袋を使います。クーラーボックスへ海水を入れたまま運ぶと重くなり、車内や電車内で漏れることがあるため、持ち帰る前に余分な水を抜きます
注意点とマナー
子ども連れでは、竿を持たせたまま後ろを向かせないようにします。針が付いた仕掛けを振り回すと、家族や通行者へ掛かることがあります。仕掛けを投入する時は大人が周囲を確認します
公園の通路へ竿、タモ、クーラーボックスを広げず、歩行者、自転車、ベビーカーが通れる幅を残します。仕掛け交換で出た糸と針は蓋付きのケースへ入れます
サビキ釣りの後は、護岸へ落ちたアミコマセを水で流します。水くみバケツを子どもだけで海へ下ろさせず、大人がロープを持ちます
釣り禁止区域、投げ釣り禁止、撒き餌禁止、立入禁止の表示がある場所では釣りをしません。以前釣りができた場所でも、工事や施設利用の変更で釣りができなくなる場合があります
まとめ
東京で子どもと初めて海釣りをするなら、平らな防波堤、柵、トイレがある若洲海浜公園の海釣り施設が使いやすい場所です。サビキ釣りと胴突き仕掛けを用意すれば、小魚の回遊がある時間と回遊がない時間の両方に対応できます
電車からの移動を短くしたい場合は水の広場公園、授乳室や一般売店などの公園設備を重視するなら潮風公園、食事や公園遊びも組み合わせるなら春海橋公園と豊洲ぐるり公園が候補になります
駐車場とトイレを利用して短時間のハゼ釣りをするなら暁ふ頭公園、石の上を安全に移動できる小学生以上の子どもには、お台場海浜公園と大井ふ頭中央海浜公園も使えます
東京の家族向け釣り場では、現地で釣り道具一式をそろえることは難しくなっています。餌、仕掛け、予備の針、子ども用ライフジャケットまで準備し、釣り可能区域と禁止されている釣り方を確認してから向かいます