東京湾奥では、若洲海浜公園、暁ふ頭公園、京浜島つばさ公園、城南島海浜公園、京浜運河緑道公園、豊洲ぐるり公園、水の広場公園などでアナゴを狙えます。いずれも自然の砂浜ではなく、護岸、人工磯、運河、航路に面した公園型の釣り場です
アナゴは砂泥底を好み、護岸基礎、敷石、岩、捨て石などの隠れ場所に隣接する底を移動します。昼間は障害物や砂泥底の穴に潜み、暗くなると青イソメ、小魚、エビ、カニなどを探して動きます。夜釣りでは沖へ遠く投げるだけでなく、護岸基礎の外側、石が終わる場所、運河の曲がり、航路へ向かって水深が変わる場所へ餌を置いてください。アナゴは夜行性で、砂泥底の波止や護岸から狙える魚です
東京湾奥の海上公園では、釣り可能区域と投げ方が細かく決められています。遠投できない場所では、下投げや足元への落とし込みで砂泥底まで届くかが釣行先を選ぶ基準になります。夜間も利用できる公園であっても、駐車場や海釣り施設が先に閉まる場合があるため、釣り場と駐車場所の利用時間を分けて確認してください
東京のアナゴ釣りで狙える時期
東京湾のアナゴは一年を通して釣れる可能性がありますが、岸から狙いやすくなるのは水温が上がる春の終わり頃から秋です。5月頃から動きが活発になり、夏は夜釣りの対象魚として狙いやすくなります。秋も水温が残っている間は護岸や運河の砂泥底で釣果を期待できます
時間帯は日没後から数時間が狙い目です。暗くなると護岸基礎や石の周辺から砂泥底へ出て餌を探すため、夕方から仕掛けを準備し、明るさが残るうちに水深、底質、根掛かりする場所を確認しておくと夜の投入位置を決めやすくなります
潮が速すぎる時間はオモリが転がり、仕掛けが護岸基礎や石へ入りやすくなります。潮が動き始めた時、潮止まりの前後、護岸の角や運河の曲がりで流れが緩む時間を狙ってください。満潮前後は岸寄りまで水深が出るため、遠投できない公園でも護岸基礎の外側へ仕掛けを置きやすくなります
冬は浅い運河より、水深のある航路沿い、岸壁の角、深い船道に近い場所を狙います。水温が低い時はアタリが減りやすいため、1か所で長く待たず、砂泥底が続く方向と水深の異なる場所へ仕掛けを入れ分けてください
若洲海浜公園
若洲海浜公園には、海釣り施設、人工磯、護岸部分があります。海釣り施設は満潮時に水深3m〜9mあり、人工磯と護岸部分は全日利用できます。海釣り施設は6時〜21時なので、21時以降に釣りを続けられるのは人工磯と護岸部分です
アナゴを狙う場所は、人工磯の岩穴ではなく、岩が終わって砂泥底へ変わる外側です。アナゴはカサゴのように岩の隙間だけを狙う魚ではなく、夜になると岩や護岸基礎から出て周囲の底を移動します。岩の中へ仕掛けを入れると根掛かりするため、下投げで岩の先へ入れます
護岸部分では、足元の基礎が終わる場所、潮が反転する角、砂泥底へ落ちる段差を狙います。仕掛けを投入した後にオモリを少し動かし、滑らかに動く方向は砂泥底が続いている可能性があります。硬い衝撃や引っ掛かりが続く方向は避けてください
若洲では遠距離の投げ釣り、立入禁止区域への侵入、船舶の航行へ支障を与える行為が禁止されています。大きく振りかぶらず、足元か下から送り出せる範囲を狙います。人工磯では柵を乗り越えたり、閉鎖された場所へ降りたりすることはできません
東京都立若洲海浜公園駐車場は322台で、利用時間は6時〜22時です。22時を過ぎると出庫できないため、車を駐車したまま深夜まで釣りを続けることはできません。公園にはトイレがあります
暁ふ頭公園
暁ふ頭公園は東京港第二航路に面した公園で、指定された南側の区域から釣りができます。航路沿いの護岸、水深のある底、護岸基礎から砂泥底へ変わる場所を狙えるため、夜のアナゴ釣りを組み立てやすい場所です
正面の航路中央へ仕掛けを遠投するのではなく、護岸基礎の外側、岸壁の角、潮が緩む場所へ下投げで入れます。船が通ると流れや水位が変化するため、仕掛けを航路へ出しすぎず、船舶が近づいた時は道糸の位置を確認してください
公園では投げ釣りを控えるよう案内されています。長い投げ竿で振りかぶらず、短い下投げか足元への落とし込みで届く砂泥底を狙います。釣り可能区域以外の港湾施設、岸壁、フェンス内へ入ることはできません
園内にはトイレ、休憩所、有料駐車場があります。駐車場は普通車28台で、30分200円、24時間最大900円です。夜間に車で向かう場合も利用しやすい場所ですが、満車時に周辺の港湾道路へ駐車しないようにしてください
京浜島つばさ公園
京浜島つばさ公園は羽田空港に面した海岸線の公園で、24時間無料で利用できます。公式マップで指定された海岸線から釣りができ、護岸基礎、敷石、その外側の砂泥底を狙えます
アナゴを狙う時は、石積みの中へ仕掛けを入れず、石が終わる場所へ餌を置きます。満潮前後は岸寄りまで水深が出るため、短い下投げでも砂泥底へ届きやすくなります。干潮時は石や基礎が露出し、仕掛けを入れられる場所が沖へ移ります
空港側に開けた護岸は風を受けやすく、潮と風が同じ方向になると仕掛けが横へ流されます。オモリを重くしても止まらない時は、護岸の曲がり、風裏、潮が弱まる場所へ移動してください
オーバースローとサイドスローは禁止され、下から前へ送り出すアンダースローを使います。後方には散策や飛行機撮影をする人がいるため、周囲を確認できない場所では足元へ仕掛けを下ろしてください
公園には有料駐車場があります。夜間は駐車区画、出入口、利用時間を現地で確認し、路上や工場の出入口へ車を止めないようにします
城南島海浜公園・みなと広場
城南島海浜公園で釣りができるのは、第一航路側のみなと広場です。つばさ浜、ボードウォーク、立入禁止護岸では釣りができません。公園内の海岸線すべてを移動しながら狙うことはできないため、みなと広場の開放された護岸だけを利用します
みなと広場は大型船が通る航路に面し、足元の護岸基礎から沖側の砂泥底へ水深が変わります。アナゴ狙いでは、護岸際の隙間へ落とすのではなく、基礎の外側へ短く投入します。航路中央の速い流れを避け、護岸の角や流れが弱まる方向を探してください
大型船が通過すると、船が離れた後に引き波が護岸へ届きます。竿受けや荷物を水際へ置かず、仕掛けが船の進行方向へ流れている場合は早めに回収します
園内にはトイレと有料駐車場があります。駐車場の利用時間は7時30分〜21時で、時間外は入出庫できません。日没後の時合を狙えますが、公園駐車場を使う場合は21時までに出庫してください
京浜運河緑道公園
京浜運河緑道公園は京浜運河沿いに続く公園で、24時間無料で利用できます。公園専用駐車場はありません。長い護岸を歩きながら、橋の影、護岸の角、運河の幅が変わる場所、敷石の外側を探れます
運河内では、流れの中央より護岸寄りの緩い場所を狙います。橋脚の下流側、護岸の曲がり、排水や流れ込みの周辺には潮の速さが変わる場所ができます。オモリが止まる砂泥底を見つけ、2本の竿を使う場合は距離と方向を変えてください
岸際には敷石や護岸基礎があるため、足元へ近づけすぎると回収時に根掛かりします。仕掛けを上げる時は底を引きずらず、竿を立ててオモリを底から離してから巻きます
指定区域だけで釣りができ、後方へ大きく振りかぶる投げ方と横投げは避けます。公園専用駐車場がないため、電車か周辺の時間貸し駐車場を利用し、運河沿いの道路へ駐車しないようにしてください
豊洲ぐるり公園
豊洲ぐるり公園は豊洲市場周辺を囲む長い護岸を持ち、365日24時間利用できます。夜間に歩きながら護岸の角、水深変化、基礎の外側を探れます。公園内には24時間利用できる自動車駐車場もあります
アナゴを狙う場所は、直線護岸の中央だけではありません。護岸の曲がり、橋に近い場所、壁際から基礎が張り出す場所、水深が変わる場所へ仕掛けを入れます。船着場や停泊船の周辺では、ロープや船体へ仕掛けが接触するため竿を出さないでください
豊洲ぐるり公園には園路幅が狭く、釣り禁止に指定されている区間があります。現地の看板を確認し、禁止区域、乗船場、柵の外側へ入らないようにしてください
夜も散歩、ランニング、自転車で園路を利用する人がいます。長い竿を園路側へ向けず、餌箱、竿ケース、クーラーボックスで通路をふさがない位置に釣り座を作ります。公園内にはトイレがあります
水の広場公園
水の広場公園は有明西運河に面した細長い公園で、指定された区域から釣りができます。運河沿いの護岸基礎、角、水深の変化を狙えますが、投げ釣りは禁止されています
アナゴを狙う場合は、沖へ投げるのではなく、護岸際へ仕掛けを下ろし、基礎の外側へ届く場所を選びます。足元が浅く、砂泥底まで仕掛けが届かない場所ではアナゴ釣りを組み立てにくいため、着底までの時間と根掛かりの有無を確認してください
護岸の角、橋に近い場所、潮が反転する場所では、直線部分より底の変化が出やすくなります。同じ場所で反応がなければ、釣り可能区域内を移動して水深のある場所を探します
公園専用駐車場はありません。東京ビッグサイト駅や青海駅から近いため、夜釣りでは電車か周辺の有料駐車場を利用します。園内にはトイレがあります
アナゴ釣りのタックル
竿は2m〜3.6m前後のコンパクトロッド、ルアーロッド、短めの投げ竿を使えます。東京湾奥の公園は遠投を制限している場所が多いため、長い投げ竿より、下投げと足元の釣りを扱いやすい竿が向いています
リールは2500番〜4000番程度、道糸はナイロン3号〜5号前後を使います。PEラインを使う場合は、護岸基礎や石へ触れた時に切れにくいフロロカーボンのリーダーを付けてください
オモリは8号〜20号前後を用意します。流れの緩い運河では8号〜12号、水深や流れのある航路沿いでは15号〜20号を基準にします。重いオモリで無理に固定するより、仕掛けが止まる投入方向を探すことが重要です
アナゴは掛かった後に体を回転させるため、針数の多い仕掛けは絡みやすくなります。1本針のブッコミ仕掛けか、短い2本針の市販アナゴ仕掛けが扱いやすくなります
アナゴ釣りの餌
青イソメは東京湾奥のアナゴ釣りで使いやすい餌です。太めの青イソメを4cm〜5cm程度に切り、針先を出して付けます。長く垂らしすぎると端だけを引かれやすくなるため、針へ沿わせて付けてください
サバ、イワシ、サンマなどの切り身も使えます。切り身は水中で外れにくく、フグや小魚に餌を取られる場所でも残りやすい利点があります。身だけでは針から抜けやすいため、皮が付いた部分を細く切って刺します
複数の竿を使う場合は、1本に青イソメ、もう1本に魚の切り身を付けると、その日に反応する餌を確認できます。アタリがない場合でも20分〜30分ごとに餌を確認し、取られていたら付け直してください
アナゴの釣り方
仕掛けを投入してオモリが着底したら、余分な糸を巻き取り、竿先がわずかに曲がる程度に張ります。強く張りすぎると餌をくわえたアナゴへ違和感を与えるため、オモリを動かさない範囲で糸ふけを取ります
最初の投入では、オモリをゆっくり動かして底質を確認します。滑らかに動く場所は砂泥底が続いている可能性があり、硬い衝撃や引っ掛かりが続く場所には石や護岸基礎があります。根掛かりする場所の中ではなく、その外側へ仕掛けを置いてください
アタリは竿先が細かく揺れた後、引き込みが大きくなる形で出ます。最初の小さな動きですぐに巻き始めず、継続して竿先が動くか、魚の重さが伝わるまで待ちます
掛かった後は途中で止めず、一定の速さで巻きます。ゆっくり巻きすぎると護岸基礎や石へ潜られ、速すぎると口切れすることがあります。足元まで寄せたら、魚を地面へ置く前に仕掛けの絡みを確認してください
釣果を狙う場所の見つけ方
護岸では、基礎が終わる場所、直線から角へ変わる場所、階段やスロープの周辺を探します。仕掛けを足元へ落とした時に着底時間が急に長くなる場所は、底が深くなっている可能性があります
人工磯や敷石では、石の中ではなく、石の外側にある砂泥底を狙います。アナゴは昼間に身を隠せる障害物と、夜に餌を探せる砂泥底が隣接する場所へ付きやすいため、底質の境目を探してください
運河では橋の影、曲がり角、幅が狭くなる場所、排水や小さな流れ込みの周辺を確認します。水面に泡や浮遊物が集まる場所は流れの境目になっていることがあり、その下で仕掛けが止まるなら候補になります
駐車場とトイレ
夜間の車利用では、暁ふ頭公園と豊洲ぐるり公園が利用しやすい候補です。暁ふ頭公園には24時間最大料金が設定された有料駐車場があり、豊洲ぐるり公園の駐車場は24時間利用できます
若洲海浜公園駐車場は22時、城南島海浜公園駐車場は21時までです。釣り場自体を夜間に利用できても、駐車場の閉門後は出庫できないため、車を残したまま時間を過ぎないようにしてください
京浜運河緑道公園と水の広場公園には専用駐車場がありません。周辺の時間貸し駐車場か公共交通を利用します
若洲海浜公園、暁ふ頭公園、城南島海浜公園、豊洲ぐるり公園、水の広場公園にはトイレがあります。夜間は清掃や設備点検で一時的に使用できない場合もあるため、到着時に場所と利用状況を確認してください
注意点と規制
東京湾奥の公園では、指定された釣り可能区域だけを利用します。港湾施設、乗船場、フェンス内、立入禁止護岸、工事区間へ入ることはできません
大きく振りかぶる投げ方と横投げを禁止している場所があります。アナゴ釣りでも長い投げ竿で遠投せず、下投げ、アンダースロー、足元への落とし込みで届く場所を狙ってください
航路沿いでは船舶の通行が優先です。船が近づいた時は仕掛けの位置を確認し、航路側へ道糸が伸びている場合は回収します。船の引き波が遅れて護岸へ届くこともあります
夜の公園では散歩、ランニング、自転車を利用する人がいます。仕掛け、竿、荷物を園路へ出さず、ヘッドライトをほかの利用者、停泊船、対岸の建物へ向けないようにしてください
まとめ
若洲海浜公園では、21時以降も利用できる人工磯と護岸部分から、岩や護岸基礎の外側にある砂泥底を狙えます。ただし、公園駐車場は22時までです
暁ふ頭公園では、第二航路に面した指定区域から護岸基礎の外側と水深のある底を探れます。夜間に利用しやすい有料駐車場とトイレがあります
京浜島つばさ公園と京浜運河緑道公園では、24時間利用できる護岸から敷石の外側、運河の角、橋の影を狙います。城南島海浜公園では、釣り可能なみなと広場だけを利用し、駐車場を21時までに出庫してください
豊洲ぐるり公園は24時間開園し、夜間も利用できる駐車場があります。釣り禁止区間と乗船場を避け、護岸の角と水深変化を探します。水の広場公園では投げ釣りができないため、足元から護岸基礎の外側へ届く場所を選びます
東京湾奥のアナゴ釣りでは、遠投距離よりも、砂泥底、護岸基礎の外側、敷石の切れ目、潮が緩む場所を見つけることが重要です。日没後に仕掛けが止まる底へ餌を置き、反応がなければ距離と方向を変えてください