淡水&ブラックバス

天竜川のブラックバスポイントまとめ|スモールマウスバスを狙える場所と釣り方

天竜川のブラックバスポイントまとめ|スモールマウスバスを狙える場所と釣り方
 

天竜川は長野県から静岡県へ流れ、山間部では急流、深い淵、砂礫帯、転石帯、ワンド、ダム湖などが連続する大河川です。静岡県内ではブラックバスのうちコクチバス、いわゆるスモールマウスバスが本流に生息しており、佐久間周辺では成魚だけでなく稚魚も生息しています。春には営巣する親魚やふ化した仔魚も見られ、河川内で繁殖しています。胃内容物にはカワゲラ類などの水生昆虫に加えてアユも含まれ、本流の小魚と水生昆虫の両方を利用して生活しています
 
天竜川でブラックバスを狙う場合は、広い川の中央へ遠投を繰り返すより、流れの強弱が接する場所を探すことが重要です。コクチバスは流れを好む魚ですが、常に最も強い流心へ入っているわけではありません。大石の下流側、ワンドの入口、流心脇のヨレ、岸際の反転流、深い溝、護岸沿いなど、餌が流れてきて魚自身は強い水圧を受け続けなくて済む場所が狙い目です
 
佐久間周辺はブラックバスの密度が高い区間があり、中部大橋地点では短時間で55個体のコクチバスが捕獲された例があります。さらに下流側でもコクチバスが生息しており、浜北大橋付近まで分布しています。天竜川のブラックバス釣りは、一般的な野池のオオクチバスを狙う釣りとは異なり、流速、水深、石、反転流、ベイトの位置を見ながらポイントを移動するリバーバスの釣りが中心になります
 


天竜川のブラックバスポイントについて

 

天竜川のブラックバスポイントについて

 
天竜川でブラックバスを狙うなら、佐久間町中部の中部大橋周辺、天竜消防署佐久間出張所下流、佐久間発電所下流、佐久間湖、秋葉湖などがあります。本流ではコクチバスが中心となり、ダム湖ではブラックバスを岸から狙えます。佐久間湖ではブラックバスのほか、コイ、ナマズ、ニゴイなども生息しています
 
釣れる時期は春から秋が中心です。春は水温の上昇とともに岸寄りの緩流帯やワンドへ魚が入り、初夏から夏は本流の水通しがよい場所、大石の裏、流れ込み、深いヨレなどが狙いやすくなります。秋はアユをはじめとした小魚の移動に合わせて魚も動きやすく、瀬脇、ワンド入口、岸際の流れ、深い淵まで広い範囲を探れます。冬は浅場を広く探るより、流速が弱く水深のある場所やダム湖の深いブレイクをゆっくり狙う釣りが向いています
 
春の佐久間周辺では、コクチバスが砂礫や小石のある浅い場所を繁殖に利用します。水深の浅いワンドや流れが弱い岸側にも魚が入るため、春は深い場所だけを狙わず、浅場と深場の境目まで探してください。営巣中の魚を繰り返し狙うと産卵への影響が大きくなるため、巣を守っている魚を見つけた場合は執拗に狙わない方がよいでしょう
 
天竜川では区間によって漁協や規則が異なります。また、水窪川との合流地点から上流の天竜川本支流では、オオクチバス、コクチバスを含むオオクチバス属とブルーギルの再放流が禁止されています。釣ったブラックバスをそのまま水へ戻せない区間があるため、佐久間より上流へ移動する場合は特に注意してください
 

中部大橋周辺

中部大橋周辺は、佐久間町中部と半場の間を流れる天竜川本流を狙えるエリアです。川幅があり、流心には強い流れが通る一方、岸際には緩流帯、大石周辺のヨレ、砂礫帯、深くなった筋などが形成されます。この付近ではコクチバスの生息密度が高く、短時間で多数の個体が捕獲された例もあります
 
釣れる時期は春から秋が中心です。春は岸際の浅い緩流帯や本流から少し外れた場所へ魚が入りやすく、初夏から夏は流れのある場所を中心に狙います。水温が高くなる時期でも、天竜川本流では常に水が動いているため、流心そのものではなく、速い水が大石や河床の変化によって緩くなる場所が有力です。秋は小魚が移動するため、1か所へワームを投げ続けるより、流れの境目を歩きながら広く探る釣りが向いています
 
狙う場所は中部大橋の上下流にできる流れの変化、大石の下流側、岸際の深み、流心と緩流帯の境目です。橋周辺では流れが一定に見えても、河床の大石や砂礫の盛り上がりによって水中では複雑なヨレができます。水面の泡が一直線に下流へ流れず、同じ場所で回転したり横方向へ移動したりする場所は反転流の目安になります
 
釣り方は、まず岸へ近づきすぎず手前から探ります。川幅が広いため最初から沖へ投げたくなりますが、コクチバスは岸際の緩い流れにも入ります。手前の流れを釣った後に、アップクロスやクロスへ投げて流心脇まで範囲を広げてください
 
ワームならダウンショットやジグヘッドを上流側へ投げ、流れに乗せながら底付近を移動させる方法が使いやすくなります。流速のある場所では3.5〜7g前後のシンカーで底を取り、緩流帯へ入ったら軽くします。ミノーやシャッドはクロス方向へ投げ、流れを横切らせながらヨレへ入れると、流れの中を移動している小魚に近い動きを作れます
 
駐車場は佐久間町中部にある龍のモニュメント浜松市公共駐車場などを利用し、橋のたもと、住宅前、消防施設、管理道路へ駐車しないでください。佐久間町中部には公共駐車場が設けられています
 
トイレは河川敷に釣り人専用の設備が並んでいる場所ではありません。佐久間町中部には佐久間支所をはじめ公共施設が集まっているため、長く釣り歩く前に町なかで済ませておくと安心です。河川沿いを上下流へ移動すると施設から離れるため、釣りを始める前に戻る距離も考えておいてください
 
規制では、橋や河川施設の周辺に立入制限がある場合は標識やフェンスに従います。ブラックバスだけを狙っていても、天竜川では区間ごとに漁協や漁業権対象魚が異なるため、対象区間の遊漁規則を把握してから釣ってください
 
注意点は流速と水位変化です。佐久間町半場には国土交通省の水位流量観測所が置かれており、本流は水量の変化を受ける区間です。浅く見える岸際でも、一段沖へ出ると急に深くなったり流れが強くなったりする場所があります。無理に流心へ立ち込まず、岸から届く範囲を先に狙ってください
 

天竜消防署佐久間出張所下流

天竜消防署佐久間出張所は佐久間町中部にあり、その下流側には天竜川本流の流れと岸際の緩い場所が近接する区間があります。コクチバスは流心だけでなく、ワンド状になった岸側や砂礫、転石がある場所も利用します。成魚だけでなく小型個体が入りやすい地形もあり、広い本流の中でも流れの弱い水域を重点的に探れる場所です
 
釣れる時期は春から秋で、春は浅い緩流帯を特に丁寧に狙います。産卵期前後には岸寄りの砂礫底へ入る魚が増え、夏は流れが当たる場所と緩い場所の境界へ移ります。秋は水温が下がり始めると魚が広く動くため、岸際だけで粘らず、本流脇のヨレや深い筋まで探ってください
 
狙う場所は、岸際のワンド、本流から水が入る入口、ワンド内部の深い溝、転石の周辺です。ワンド奥だけを狙うのではなく、本流の水とワンドの水が接する入口を優先します。入口では小魚や水生昆虫が流れ込みやすく、コクチバスが待ち伏せしやすい流速差ができます
 
釣り方は軽めのワームをワンド入口へ入れ、流れに逆らって強く引かず自然に送り込みます。流れの弱い場所なら1.3〜3.5g前後のダウンショットやネコリグ、ジグヘッドを使い、ワームを速く動かしすぎない方が釣りやすくなります。本流との境界では少し重くし、底から大きく離れない状態を保ちます
 
小型ミノーやシャッドを使う場合は、本流側へ投げてからワンドへ入る流れへ乗せます。ただ巻きで一直線に引くだけではなく、流れの境界へ入ったところで巻きを弱め、ルアーが少し横を向く時間を作ると食わせやすくなります
 
駐車場は消防署の敷地や出入口を利用せず、佐久間町中部の公共駐車場を利用してください。消防車や救急車の出入口付近は短時間でも車を止めないことが重要です。佐久間出張所は佐久間町中部にあり、周辺の公共駐車場から徒歩で移動できます
 
トイレは消防署を釣り人用施設として利用せず、中部地区の公共施設などで釣行前に済ませてください。長時間本流沿いを移動する場合は、中部地区へ戻る距離が長くなります
 
規制では消防施設、住宅、事業所などの敷地へ入らず、河川へ入れる場所から移動します。川岸へ降りられそうでもフェンスや門がある場所を越えないでください。遊漁規則と河川施設周辺の立入制限にも従います
 
注意点は、岸際の緩流帯から本流へ踏み出した時の流速差です。足元が砂礫の場合は滑るだけでなく、踏み込んだ石が動くことがあります。水深が膝程度でも本流側は押しが強いため、対岸へ渡るための立ち込みは避け、釣る岸を変える場合は道路から移動してください
 

佐久間発電所下流

佐久間発電所下流は、天竜川のブラックバス釣りで流れの変化を狙いやすい区間です。発電所周辺では本流の強い流れ、人工構造物による流速変化、砂礫、転石、岸際の緩流帯などが組み合わさります。コクチバスはこうした流速差を利用しており、流れを正面から受け続ける場所より、その脇にできるヨレや反転流が重要になります
 
釣れる時期は春から秋が中心です。春は流れの弱い岸側まで魚が入るため、本流の深場だけを狙わず浅い砂礫底も探ります。初夏から夏は水通しが良い場所を中心に、大石の裏、深いヨレ、流れが横方向へ押し出される場所を狙ってください。秋は小魚が動きやすく、ミノーやシャッドで流れを広く探る釣りが使いやすくなります
 
狙う場所は大石や人工構造物の下流側、流心横のヨレ、岸際で水が巻く場所、深く掘れた筋です。流れの強い場所へルアーを投げ続けるより、速い水が障害物に当たった後で弱くなる場所を探してください。水面の泡や漂流物が一定方向へ流れず、岸側へ戻ってくる場所は反転流ができている可能性があります
 
釣り方はダウンショット、ジグヘッド、フリーリグなどで底を取りながら流す方法が使いやすくなります。流れが強い場合は5〜10g程度まで重量を上げ、シンカーだけが石の隙間へ挟まらないように底を引きずり続けないことが重要です。底へ触れたら軽く持ち上げ、次の石の裏へ落とす動きを繰り返します
 
ミノーはアップクロスからクロスへ投げ、流れを受けながら下流へ移動させます。流心からヨレへ抜けたところでルアーの速度が変化するため、その瞬間に食ってくる魚を狙えます。アユなどの小魚が見える時は、ベイトの大きさに近い細身のミノーやシャッドを使いやすくなります。天竜川のコクチバスはアユを捕食しています
 
駐車場は発電所構内、工事車両の出入口、ゲート前、管理道路へ停めず、佐久間町中部などの公共駐車場を利用して徒歩で移動してください。発電所周辺は一般の河川敷とは異なり、発電設備や工事区域があります
 
トイレは発電所へ入って借りる前提にせず、佐久間町中部の公共施設周辺などで済ませてから向かってください。河川沿いへ降りると町なかまで戻るのに時間がかかる場所があります
 
規制では、発電施設、フェンス、ゲート、放水設備などの周辺へ立ち入らないでください。魚が集まりそうな水流が見えても、立入禁止区域や採捕禁止区域の内側へ入って釣ることはできません。静岡県内の河川には水産動植物の採捕禁止区域が設定された場所があるため、現地表示に従ってください
 
注意点は放流による水位と濁りの変化です。佐久間発電所では大規模な設備更新が進められており、工事期間中は佐久間ダムからの放流回数や日数が増え、減水区間の河川水位や濁度が上昇する場合があります。釣りを始めた時より水面が高くなる、濁りが急に強くなる、流木やゴミが増えるなどの変化が出た場合は、低い河原から離れてください
 

佐久間湖

佐久間湖は佐久間ダムによって天竜川をせき止めて形成された大きなダム湖で、ブラックバス、コイ、ナマズ、ニゴイなどが釣れます。山が湖岸まで迫る場所が多く、急な岩盤、ワンド、岬、流れ込み、岸から急激に深くなるブレイクなどが連続します
 
釣れる時期は春から秋が中心です。春は日当たりのよいワンドや岸寄りの浅場へ魚が入りやすく、夏は深いブレイク、流れ込み、岩盤の影などが狙いやすくなります。秋は小魚を追って岬やワンド入口へ出る魚を狙い、冬は深い場所をワームでゆっくり探る釣りが中心になります
 
狙う場所はワンド入口、岬状に張り出した岸、流れ込み、岩盤の角、岸から急に落ちる場所です。広大な湖面へ無作為に遠投するより、岸の形から水中へ続く地形を読んで狙ってください。陸上で尾根になっている場所は水中でも張り出していることがあり、その両側に深い水が入っていれば魚が移動するルートになります
 
釣り方は岸際へワームを落とし、岩盤沿いにフォールさせる方法が使いやすくなります。急深な場所では着底するまで待つだけでなく、フォール中のラインを見てください。ラインが予定より早く止まる、横へ動く、急に弛む場合は魚が途中で食っていることがあります
 
深い岩盤では5〜10g前後のフリーリグやテキサスリグ、浅いワンドではダウンショットやノーシンカーを使い分けます。朝夕に小魚が岸へ寄っている場合は、ミノーやシャッドを岸と平行に通してください。湖岸から沖へ真っすぐ投げるだけでなく、岸際を長く引ける方向へ投げると、岩盤やブレイクを長時間狙えます
 
駐車場は佐久間ダム周辺の現地案内に従い、ダム管理施設、道路、ゲート前へ車を置かないでください。催事などでダム周辺へ駐車できない場合もあるため、閉鎖されている場所へ入らず、佐久間町側の公共駐車場などを利用します
 
トイレはダム周辺の施設を利用できる場所で済ませてから湖岸へ移動してください。佐久間湖は岸沿いを移動すると町や施設から離れやすく、山道を長く歩いた後にトイレへ戻るのは大変です
 
規制ではダム堤体、取水設備、発電設備、フェンス内、ブイなどで区切られた場所へ入らないでください。漁業権対象魚を釣る場合は佐久間ダム非出資漁業協同組合の遊漁規則が関係するため、対象魚種と釣る区間を把握しておく必要があります
 
注意点は湖岸の急斜面です。道路から水面が見えても、安全に降りられるとは限りません。落ち葉が積もった斜面、濡れた岩盤、崩れやすい砂利斜面は下りた後に登れなくなることがあります。水位が上昇すれば歩いてきた岸が水没することもあるため、戻るルートを確保できる場所だけで釣ってください
 

秋葉湖

秋葉湖は秋葉ダムによって天竜川をせき止めて形成された細長いダム湖です。周囲を山に囲まれ、岩盤、急斜面、ワンド、流れ込み、岬状の張り出しなどが続きます。止水の池とは異なり天竜川の水が通過するため、場所によって水の動きが大きく異なります。秋葉湖右岸には取水施設もあり、湖水は農業用水や工業用水などにも利用されています
 
釣れる時期は春から秋が中心です。春は水温が上がりやすい浅いワンドや日当たりのよい岸、夏は流れ込み、水通しがよい岬、岩盤の影、深いブレイクを狙います。秋は小魚が動くワンド入口や岸沿いをミノーで探り、冬は水深のある場所をワームでゆっくり狙います
 
狙う場所はワンド入口、岩盤の角、流れ込み、岬、岸際のブレイクです。流れが岸へ当たっている場所では、最も速い部分ではなく、その横にできる流速の弱い場所を狙います。岩盤では垂直な壁だけでなく、途中に段差や張り出しがある場所へワームを落としてください
 
釣り方は岸と平行にミノーやシャッドを通す方法と、ワームを岩盤へ沿わせて落とす方法が使いやすくなります。水深がある場所では一気に底まで落とすだけではなく、表層、中層、底付近と狙う層を変えると魚の位置を探しやすくなります
 
深い場所では5〜10g前後のフリーリグやテキサスリグを使い、浅いワンドや流れ込みでは軽いダウンショットやジグヘッドを使います。岩の隙間が多い場所ではシンカーを長く底へ置かず、底へ触れたら少し持ち上げて次の段差へ移動させてください
 
駐車場は秋葉ダム左岸に無料駐車場があります。道路沿いやダム施設の出入口へ駐車せず、左岸側の駐車場を利用してください。
トイレは秋葉ダム周辺にあり、左岸の駐車場と合わせて利用できます。上流側へ長く釣り歩くとトイレから離れるため、移動前に済ませておくと安心です
 
規制では、ダムや取水施設などの管理区域へ入らず、フェンスや立入禁止表示に従います。秋葉湖から下流の天竜川へ移動すると漁協の区域も変わるため、同じ条件のまま釣り続けられるとは限りません。秋葉ダム下流の天竜川本流は天竜川漁業協同組合の管轄となります
 
注意点は急斜面と道路状況です。湖岸へ下りられる場所は限られ、道路から見える水面へ直接降りようとすると急斜面になる場所があります。濡れた岩や落ち葉の斜面を横移動せず、安全に立てる場所から釣ってください
 


天竜川のブラックバスで釣果を狙う方法

 

天竜川本流では、コクチバスがいる場所を水深だけで決めないことが重要です。同じ1mの水深でも、強い流心と大石の裏では魚が受ける水圧が大きく異なります。流心横のヨレ、大石の下流側、ワンド入口、護岸の角、岸際の深みなど、強い流れと弱い流れが隣接する場所を優先してください
 
最初のキャストは岸際から始めます。天竜川は川幅が広いため、対岸や流心へ遠投したくなりますが、水際まで歩いてから投げると足元にいた魚を散らします。岸から少し離れた位置で岸際と手前の石を先に釣り、その後にアップクロス、クロス、ダウンクロスへ投げ分けて沖へ広げます
 
ワームは流れに逆らって引くより、上流から下流へ自然に流します。シンカーは底へ触れる最低限の重さを基準にしてください。軽すぎて底から大きく離れる場合は重くし、重すぎて石の隙間へ挟まる場合は軽くします。底をズル引きし続けるより、石へ触れたら軽く持ち上げ、次の石の裏へ落とす方法が根掛かりを減らしながらコクチバスの前へワームを入れやすくなります
 
ミノーやシャッドは流れの変化を横方向に探る時に使います。クロスへ投げたルアーは流れを受けて弧を描きながら下流へ移動するため、流心、流心脇、ヨレを1投で通せます。ルアーが速い流れから緩い水へ入った瞬間は動きが変わるため、そこで巻きを止めたり弱めたりして食わせる間を作ってください
 
天竜川のコクチバスはアユなどの小魚だけを食べているわけではなく、水生昆虫も利用しています。ミノーへの反応がなくても魚がいないとは限らず、小型ワームや虫系ワームで底付近をゆっくり流すと反応が変わることがあります
 
春は岸際の緩流帯とワンド、夏は水通しのよい流れと深み、秋は小魚が通る瀬脇とヨレ、冬は流速が弱く深い場所を優先します。ただし天竜川はダムや発電所の影響で水量が変わるため、季節よりその日の水位と流速を優先してください
 
佐久間湖と秋葉湖では、本流のドリフトから岸の地形を狙う釣りへ切り替えます。ワンド入口、岩盤、岬、流れ込み、急深なブレイクを探し、浅い場所はミノーやシャッド、深い場所はワームで釣ります。ダム湖は足元から深い場所も多いため、飛距離だけを求めず、岸に沿ってルアーを長く通してください

 


天竜川のブラックバスで使う仕掛け

天竜川本流では6.6〜7ft前後のL〜MLクラスのスピニングロッドが扱いやすく、流れの中でワームや小型プラグを操作できる強さが向いています。リールは2500番前後を合わせ、PE0.6〜0.8号前後にフロロカーボン6〜10lb前後のリーダーを組み合わせると、軽いダウンショットからミノーまで幅広く使えます
 
大石や岩盤が多い場所ではラインが石へ触れるため、細すぎるリーダーは傷が入りやすくなります。数匹釣った後だけでなく、根掛かりを外した後や石へ擦った感触があった時にもリーダーを触り、ザラついていれば結び直してください
 
ワームは2.5〜4インチ前後のストレートワーム、シャッドテール、クロー系が使いやすく、ダウンショット、ジグヘッド、ネコリグ、フリーリグ、テキサスリグなどを流速と水深で使い分けます。本流では底を取れる重さが必要ですが、ワンドや岸際の緩流帯では軽いリグの方が自然に流せます
 
ハードルアーは50〜80mm前後のミノーやシャッドを基準にすると、本流のアユや小魚を意識した魚を狙いやすくなります。流れが強い場所では水を受けても大きく横倒れしないタイプを使い、強い流れからヨレへ抜けるコースを狙います
 
佐久間湖や秋葉湖の深い岩盤では、Mクラス前後のベイトロッドと10〜14lb前後のフロロカーボンも使いやすくなります。7〜14g前後のフリーリグやテキサスリグを使えば深いブレイクまで落としやすく、急深な岩盤を縦方向に探れます。浅いワンドへ移動した時は重い仕掛けを使い続けず、スピニングタックルへ持ち替えて軽いリグを使ってください
 


天竜川のブラックバスで確認する規制と注意点

天竜川は区間によって漁協と遊漁規則が異なります。漁業権の対象となる魚を採捕する場合は遊漁料が必要となり、対象魚種、釣り方、区域によって条件が変わります。佐久間周辺には佐久間ダム非出資漁業協同組合、秋葉ダムより下流には天竜川漁業協同組合などがあるため、河川名だけで判断せず、実際に竿を出す区間を基準にしてください
 
水窪川との合流地点から上流の天竜川本支流では、オオクチバス、コクチバスを含むオオクチバス属とブルーギルの再放流が禁止されています。対象区域では釣ったブラックバスを水へ戻さないでください。再放流に関する委員会指示は変更されることがあるため、上流へ釣行する際は静岡県内水面漁場管理委員会の指示を見てから釣りを始めてください
 
ダム、発電所、放水口、取水口の周辺にはフェンス、ゲート、ブイ、立入禁止表示などがあります。魚が集まりやすい流れであっても、管理区域や採捕禁止区域へ入ることはできません。静岡県内には河川の一部で水産動植物の採捕が禁止されている区域もあるため、現地の標識を優先してください
 
佐久間発電所周辺では、発電設備の工事に伴って佐久間ダムからの放流回数や日数が増え、河川水位や濁りが上昇する場合があります。警報が鳴る、水位が上がる、濁りが急に強くなる、流木やゴミが増えるといった変化が出た場合は、ルアーを回収して低い河原から離れてください
 
本流へ立ち込む場合は水深だけで判断しないでください。天竜川は膝程度の水深でも流れが強ければ足を取られます。大石の横、瀬から淵へ落ちる場所、川幅が急に狭くなる場所では流速が上がるため、岸から届く場所を先に釣り、流心へ近づく必要のない場所では無理にウェーディングしない方が安全です
 
佐久間湖と秋葉湖では急斜面にも注意が必要です。道路から水面が見える場所でも、岸まで安全に降りられるとは限りません。濡れた岩盤、落ち葉が積もった斜面、崩れやすい砂利、戻る時に登れない崖へ入らず、退路を確保できる岸から釣ってください
 
駐車する場合は道路の待避所、橋のたもと、住宅前、発電施設の出入口を使わず、公共駐車場や利用が認められた駐車場を利用してください。佐久間町中部には公共駐車場があり、秋葉ダム左岸には無料駐車場とトイレがあります