静岡県には、東伊豆の小規模な砂浜、駿河湾沿岸の急深サーフ、遠州灘の遠浅サーフ、砂泥底が広がる浜名湖など、マゴチを岸から狙える場所が広い範囲にあります
マゴチは内湾や河口付近の水深30m以浅にある砂泥底を好み、海底へ腹を着けて小魚や甲殻類を待ち伏せする魚です。産卵期には浅場へ接岸するため、春から夏は河口、砂浜、干潟、浜名湖の浅場まで岸釣りの範囲に入ります
ヒラメと釣り場が重なることもありますが、マゴチは砂泥底、河口、ワンド、ヨブ、浅いカケアガリを優先すると狙いを絞りやすくなります。シロギス、ハゼ、ヒイラギ、サッパ、イワシなどが集まる場所では、マゴチが岸近くへ入っている可能性があります
静岡のマゴチ釣りで狙える時期
静岡のマゴチ釣りは、春から秋が中心です。水温が上がる春は深場にいた魚が浅場へ動き始め、河口、砂浜、浜名湖の砂泥底で釣果が出やすくなります
5月〜7月頃は産卵に関係して浅い砂地へ接岸します。岸から狙える範囲へ入る魚が増え、シロギスやハゼなどのベイトも多くなるため、サーフや河口ではマゴチを狙いやすい時期です
夏はマゴチ釣りの代表的な季節です。ヒラメの反応が少なくなる高水温期でも、マゴチは浅い砂泥底、河口周辺、ワンドの中へ残ることがあります。朝夕だけでなく、上げ潮が効き始めた時間や、風でベイトが岸へ寄った日には日中にも釣果が出ます
秋は水温が残っている間を中心に狙えます。イワシ、サッパ、ヒイラギなどが接岸する場所では、マゴチとヒラメの両方が混じります。ルアーを底だけに固定せず、ベイトが浮いている時は底から少し上のレンジまで探ります
冬は浅場から魚が減りやすくなりますが、急深な富士海岸、蒲原海岸、三保海岸、河口の深み、浜名湖の航路沿いなどでは釣果が残る場合があります。水深のあるカケアガリや、水温が安定しやすい場所へ絞る釣りになります。富士海岸や狩野川河口では、低水温期にも50cmを超えるマゴチの実績があります
東伊豆エリア
東伊豆は岩礁帯やゴロタ浜が多く、遠州灘のような長い砂浜は限られています。マゴチを狙う場合は、砂地が広がる場所、小河川の流れ込み、ゴロタと砂の境目を選ぶ必要があります
広い範囲で数を狙うより、シロギスが釣れている砂地や、河口から流れ出す水が作る払い出しを探す釣りが中心です
宇佐美海岸
宇佐美海岸は東伊豆では規模のある砂浜で、シロギス、ヒラメ、マゴチを狙える場所です。海岸中央の砂地、小河川の流れ込み、宇佐美港寄りの地形変化、両端のゴロタと砂地の境目が候補になります
海岸中央では、波が崩れる手前のカケアガリや、周囲より少し波が弱くなっている筋を探します。見た目に変化が少なくても、引き波が集中する場所には浅い溝が形成されていることがあります
小河川の流れ込みでは、正面だけでなく左右の境目を狙います。雨の後に濁りが入った時は、水色が変わる外側へルアーを通すと、濁りの中にいる小魚を待つマゴチへ近づけます
宇佐美港寄りにはゴロタが増える範囲があります。根掛かりを避けながら、砂地側へワームやシンキングペンシルを通します。ゴロタの上へ長くルアーを置くより、石の切れ目から砂地へ抜けるコースを狙います
河津浜・河津川河口
河津浜は河津川河口の東側に広がる砂浜です。河口の払い出し、濁りの境目、砂地とゴロタの境目でマゴチを狙えます。河口周辺ではシロギス、ヒラメ、マゴチ、シーバスなどが対象になります
河口の流れは、常に海面へはっきり現れるとは限りません。砂の下へ伏流水として流れる場合もあるため、泡や漂流物の動き、波の崩れ方、水色の変化を確認します
水深が浅い場所では、深く潜るミノーより、シンキングペンシルや14〜21g前後のジグヘッドリグを扱いやすくなります。底へ当て続けず、着底後に少し浮かせてゆっくり巻きます
夏は海水浴利用と重なるため、人が海へ入る期間や時間帯には釣りを避けます
沼津・富士エリア
沼津から富士へ続く海岸は、砂利や小石を含む急深な地形が多い地域です。遠州灘のように沖の瀬だけを狙うのではなく、岸近くのカケアガリまでルアーを巻き切る必要があります
マゴチは砂泥底を好む魚ですが、砂利浜でも砂が堆積した場所、小河川の周辺、カケアガリの下側へ入ります
狩野川河口・我入道海岸
狩野川河口は、静岡東部でマゴチの実績がある河口ポイントです。河口内の砂泥底、河口左右の浅場、我入道海岸側のカケアガリ、濁りと澄んだ水の境目を狙えます
バイブレーションでボトムを探り、55cmのマゴチが釣れた実績があります。河口ではシーバスだけでなく、底付近を通すルアーへマゴチが反応するため、表層で反応がなくても底を確認する価値があります
河口内では潮位によって水深が変わります。満潮前後は岸近くの浅場まで魚が入り、潮位が下がると船道や深い筋へ移動します
ワーム、鉄板バイブレーション、シンキングペンシルを使い、底を取れる重さへ調整します。流れが速い時は重くし、浅い場所では軽くして砂へ潜り過ぎないようにします
千本浜海岸・片浜海岸
千本浜海岸と片浜海岸は、波打ち際から水深が落ちる急深な海岸です。カケアガリ狙いでヒラメやマゴチの実績があり、シロギスも狙えます
狙い目は、岸近くのカケアガリ、砂利の粒が変わる場所、小さな流れ込み、波が周囲と違う角度で崩れる場所です
遠投したルアーを沖だけで操作し、手前を速く回収すると、岸沿いにいるマゴチの前を通せません。ルアーが浅い位置へ入ってから巻き速度を落とし、波打ち際まで底との距離を保ちます
20〜30g前後のジグヘッドリグ、ヘビーシンキングミノー、メタルジグ、鉄板バイブレーションが使いやすい場所です
千本浜公園の駐車場には閉鎖時間があります。開場時間外に進入せず、周辺道路や住宅前へ駐車しないことが前提です
富士海岸
富士海岸は広い範囲に急深な砂利浜が続きます。マゴチは岸近くのカケアガリ、小河川や排水の流れ込み、砂が多く堆積した場所を狙います
富士市海岸では50cmを超えるマゴチが複数確認され、冬にも釣果があります。鉄板バイブレーションのように底を把握しやすいルアーが使われています
シロギスが岸近くで釣れている時は、マゴチの餌が浅場へ入っている目印になります。投げ釣りの仕掛けが届く範囲を優先し、必要以上に沖だけを狙わないことも大切です
急深な場所では着底が速いため、重いルアーを長く沈めると底を引き過ぎます。着底後はすぐに巻き始め、時々底へ触れる高さを維持します
富士海岸東側では公園の駐車場やトイレを利用できる場所があります。海岸工事が行われている区画や進入禁止の場所には入りません
蒲原海岸
蒲原海岸は富士川河口の西側に続く急深な海岸です。シロギス、ハゼ、ヒラメ、マゴチなどが狙え、海岸には小規模な流れ込みが複数あります
富士川から流れ出した水が沿岸へ広がると、濁りの境目や潮目が形成されます。河口正面へ入らなくても、流れ込みや水色の境目を狙えます
砂利浜ではありますが、河川の周辺や流れが弱い場所には砂が堆積します。マゴチは砂の多い場所へ着きやすいため、着底した時の感触が硬い場所から柔らかい場所へ変わる範囲を探します
駐車できるスペースは限られています。空きがない場合は周辺へ止めず、時間や場所を変えます
静岡・焼津・牧之原エリア
静岡市から牧之原市にかけては、急深な砂利浜、河口を含む砂浜、遠浅な海水浴場など、異なる性格の釣り場が続きます
三保や石津浜では岸近くのカケアガリ、大井川や勝間田川、萩間川では河口の砂泥底と払い出しを優先します
三保海岸
三保海岸は、半島先端側の急深な範囲と、三保松原方面の比較的遠浅な範囲で狙い方が変わります
三保海浜公園から三保松原方面では、シロギス、ヒラメ、マゴチが狙えます。砂利と砂の境目、波が崩れる手前、岸近くのカケアガリを探ります
先端寄りでは潮が速く、軽いワームでは底を取りにくくなります。流れの中央を狙うより、潮が緩む外側や、流れ同士がぶつかるヨレへルアーを入れます
三保松原側の浅い範囲では、シンキングペンシルや軽めのジグヘッドを使い、シロギスが釣れる距離を優先します
三保灯台や真崎灯台付近には駐車場所がありますが、満車時は路上へ止めず、別の場所へ移動します
石津浜
石津浜は焼津市にある急深な砂利浜です。青物やタチウオの釣り場として知られていますが、砂地へベイトが入る時期にはマゴチも狙えます
岸近くから水深があるため、沖だけでなく波打ち際のカケアガリが狙い目です。重めのワームやメタルジグを使い、着底後に少し浮かせて巻きます
砂利や沈み石が多い場所では、底を引き続けると根掛かりが増えます。リフト&フォールを使う場合も、フォール時間を短くし、底から離し過ぎない高さで操作します
大井川河口・吉田海岸
大井川河口は、河川から流れ出す水、濁り、砂や石の移動によって地形が変化しやすい場所です。河口正面、左右の払い出し、濁りの境目、流れが弱まる外側を狙います
河口正面は増水時に流れが速くなり、流木や草が多く流れることがあります。ルアーを操作できない時は、吉田海岸側へ移動し、河川水の影響が残る外側を探ります
河川から運ばれた砂が堆積する場所は、マゴチが着きやすい地形です。砂利の硬い感触から、ルアーが柔らかく着底する場所へ変わる範囲を探します
静波海岸・勝間田川河口
静波海岸は遠浅な砂浜で、中央付近に勝間田川が流れ込みます。勝間田川河口では、シロギス、ヒラメ、マゴチ、クロダイ、シーバスなどが狙えます
河口の払い出し、左右の砂州、沖のカケアガリ、離岸流が候補です。干潮時は水深のある場所が遠くなるため、飛距離の出るシンキングペンシルやメタルジグを使います
河口の突堤は波をかぶることがあります。波が乗り越える状況では上へ乗らず、砂浜側から安全に狙える範囲へ移動します
静波海岸は海水浴やサーフィンでも利用されます。人が海へ入っている場所ではキャストしません
相良海岸・萩間川河口
相良海岸は遠浅な砂浜で、相良港と萩間川河口が隣接しています。細かな砂底が続き、初夏にはシロギス、状況によってヒラメやマゴチを狙えます
マゴチ狙いでは、萩間川の払い出し、相良港側の航路に近いカケアガリ、砂浜の中にある浅い溝を探します
水深が浅いため、重いルアーを底へ沈め続けるより、14〜21g前後のジグヘッドやシンキングペンシルをゆっくり通します
港の防波堤や突堤には立入禁止区画があります。河口や砂浜でも現地の案内を確認し、港湾作業の範囲へ入りません
御前崎・遠州灘エリア
御前崎から湖西市へ続く遠州灘は、静岡県内でマゴチの釣果が集まりやすい地域です。浜岡、大東、同笠、太田川河口、鮫島、中田島、大倉戸など、広い砂浜と河口が続きます
県内の釣果集計でも、遠州灘、中田島サーフ、大倉戸海岸はマゴチの実績が多い場所として挙げられています
御前崎サーフ・浜岡海岸
御前崎から浜岡海岸にかけては、遠州灘西部より水深が出やすい範囲です。浜岡海岸ではヒラメ、マゴチ、シーバス、青物などが狙えます
狙い目は、浜岡砂丘前のワンド、河川の流れ込み、沖の瀬、離岸流、砂地の中にある深い筋です
ワンド内へシロギスや小魚が入ると、マゴチが浅い場所まで差してきます。ワンドの中央だけでなく、左右の出口へ斜めにルアーを通します
浜岡砂丘入口の白砂公園には無料駐車場とトイレがあり、常時利用できます。観光客も利用するため、通路や出入口へ釣具を置きません
千浜海岸
千浜海岸は浜岡海岸の西側に続くサーフです。砂泥底、ワンド、ヨブ、払い出しを探しながらマゴチを狙えます
白波が沖へ長く伸びている場所は、岸の水が沖へ戻る流れができている可能性があります。その左右にある流れの弱い場所へワームを通します
広い砂浜なので、地形の変化がない場所で粘らず、波の崩れ方が変わる場所まで移動します
菊川河口・大東海岸・国安海岸
菊川河口は、大東海岸と国安海岸の間に位置する遠州灘の河口ポイントです。河口の払い出し、濁りの境目、左右の砂州、遠浅サーフのヨブを狙えます
河口正面は流れが速くなるため、流れが左右へ曲がる場所や、河川水と海水が混ざる外側を優先します
大東海岸と国安海岸は遠浅なため、沖のカケアガリまで届く飛距離が必要な日があります。シンキングペンシル、20〜30g前後のジグヘッド、30〜40g前後のメタルジグを使い分けます
マゴチは岸近くの浅いヨブへ入ることもあります。遠投だけを続けず、手前の波が崩れる場所まで丁寧に探ります
同笠海岸
同笠海岸は袋井市にある遠州灘サーフです。ヒラメ、マゴチ、シーバスなどを狙え、遠浅の砂浜にワンド、瀬、ヨブが形成されます
同笠海岸では、20gのルアーを使い、岸から10mほどの手前でマゴチが釣れた実績があります。ベイトが波打ち際へ寄っている時は、沖より近距離を優先する必要があります
袋井市の同笠エリアは「うみてらすDORI」として海辺の施設や駐車場が整備されています。サーフィン、観光、イベントでも利用される場所なので、海岸全体を釣り専用として使うことはできません
福田海岸・太田川河口
福田海岸と太田川河口は、河口の砂泥底、払い出し、砂州、ワンドを狙える場所です
太田川河口では春にも40cmを超えるマゴチのルアー釣果があります。河口内の浅場や、潮が動き始める時間帯に魚が入る可能性があります
河口右岸のはまぼう公園側には駐車場とトイレがあります。河川敷から狙う場合は、潮位の上昇と増水に注意し、砂州の先へ入り過ぎないようにします
ワームやバイブレーションを使い、ハゼやヒイラギが多い場所の底付近を探ります
鮫島海岸
鮫島海岸は太田川河口と天竜川河口の中間にあります。袋井や掛川方面より波打ち際から水深があり、ワンドへベイトが入るとヒラメやマゴチが集まる可能性があります
狙い目は、ワンドの奥、左右の出口、沖の瀬が途切れる場所です。岸近くまで水深が残る日は、手前のカケアガリを優先します
駐車場とトイレがあり海岸へ入りやすい場所ですが、釣果情報が出ると混雑します。先行者との間隔を確保し、斜めに大きく投げないようにします
駒場海岸・天竜川河口東側
駒場海岸は天竜川河口の東側にあり、遠州灘の中では水深がある場所です。河口流と沿岸流が接触する場所、砂が掘れたカケアガリ、ワンドの出口を狙います
天竜川河口に近づくほど流れが複雑になります。河口正面へ入るより、流れが弱まる東側の砂浜から、操作できる範囲を探ります
天竜川は浜北大橋上流端から河口まで、水産動物を採捕できない期間が定められています。該当期間は河川区域へルアーを入れず、海岸側との境界を確認する必要があります
駒場海岸は波打ち際から深くなる場所があり、立ち込み過ぎると引き波で足元を崩されます。駐車できる台数も限られるため、満車時は別の場所へ移動します
中田島海岸
中田島海岸は浜松市を代表する遠州灘サーフです。遠浅な砂浜が続き、ワンド、ヨブ、沖の瀬、離岸流を探しながらマゴチを狙います
周囲より白波が少ない場所、白波が沖へ伸びる場所、砂浜が岸側へ入り込んだ場所が候補です
浅い範囲では14〜21g前後のジグヘッドやシンキングペンシルを使い、沖の瀬が遠い時はメタルジグへ替えます
広い海岸ですが、魚がいる場所は地形とベイトが重なる範囲に絞られます。数投ごとに立ち位置を変え、反応が出た距離と底の感触を確認します
舞阪海岸
舞阪海岸は浜名湖今切口の東側にあります。シロギスの投げ釣りに加え、ルアーではヒラメ、マゴチ、シーバス、青物を狙えます
今切口へ近づくほど潮が速くなるため、流れの中央より、砂浜側にできる反転流やカケアガリを狙います
下げ潮では浜名湖から外海へ小魚が流れ、上げ潮では外海の水とベイトが今切口へ向かいます。潮の向きに合わせ、ルアーを斜めに流しながら底付近を通します
舞阪表浜東駐車場は夏季に有料となり、観光やマリンスポーツの利用者も多い場所です。舞阪漁港周辺には釣り人用の駐車場所がないため、指定された駐車場を利用します。一部で立入規制が行われる場合もあるため、現地の看板に従います
新居海岸
新居海岸は浜名湖今切口の西側にあります。強い流れと弱い流れの境目、消波ブロックの切れ目、砂浜側のカケアガリを狙います
下げ潮時には浜名湖から出た小魚が流れの弱い場所へ集まり、マゴチ、ヒラメ、シーバス、青物が着く可能性があります
構造物へ近づけ過ぎるとラインが潮に流されて接触します。着水位置だけでなく、ルアーが流される方向まで計算して投げます
新居弁天海釣公園駐車場は約400台を収容し、表浜海岸へ向かう正式な歩道が整備されています。閉鎖された通路や工事区画へ入らず、案内された経路を利用します
大倉戸海岸・白須賀海岸
大倉戸海岸と白須賀海岸は、湖西市西部に続く遠浅サーフです。県内のマゴチ釣果が集まりやすい地域で、ヨブ、ワンド、離岸流、沖の瀬を探れます
砂浜が周囲より低くなっている場所の正面には、水が沖へ戻る流れが形成されることがあります。泡や漂流物が沖へ動く筋を確認します
水深が浅い場所では、重いジグを底へ置くより、シンキングペンシルや軽めのワームで底から少し上を長く通します
白須賀海岸まで広く移動できるため、先行者が多い場合は無理に近くへ入らず、空いている範囲で地形を探します
浜名湖エリア
浜名湖は内湾や河口の砂泥底を好むマゴチと相性の良い地域です。静岡県水産技術研究所も、マゴチは内湾や河口の砂泥底に生息し、浜名湖では漁獲量が多い魚としています
外海に近い表浜名湖だけでなく、中浜名湖や奥浜名湖の砂泥底、航路脇、ハゼが多い浅場も候補になります
表浜名湖
表浜名湖は今切口に近く、潮の流れが速い地域です。舞阪網干場、新居側、弁天島周辺では、砂地と岩盤の境目、航路脇のカケアガリ、流れが緩む場所を狙います
流れが速い時間は軽いワームでは底を取れません。14〜28g前後のジグヘッド、バイブレーション、フリーリグを使い、底を確認できる重さにします
砂地にはシロギスやハゼが入り、季節によってサイマキなどの甲殻類もベイトになります。マゴチは底付近を通る小魚や甲殻類を待ち伏せするため、速く巻き続けず、時々速度を落とします
中浜名湖
中浜名湖は表浜名湖より潮が緩む場所が多く、砂泥底、カキ殻、岩盤との境目、浅場から航路へ落ちる斜面を狙えます
岸から狙う場合は、10〜20g前後のジグヘッドやフリーリグを使います。根掛かりが多い場所では、オフセットフックを使ったリグが扱いやすくなります
満潮前後に浅場へ入り、潮位が下がると深い筋へ戻る動きを考え、潮位に合わせて立ち位置を変えます
奥浜名湖
奥浜名湖は河口、干潟、砂泥底が広がり、ハゼや小型の甲殻類が多い地域です。マゴチを狙う場合は、河川の上流側より、湖とつながる河口寄りや航路に近い砂泥底を選びます
水深が浅いため、軽いジグヘッド、フリーリグ、シャローを通せるバイブレーションを使います
奥浜名湖には浅い場所が多く、ウェーディングを行う釣り人もいますが、エイが入る季節があります。水中を不用意に歩かず、岸から届く範囲を優先します
静岡のマゴチ釣りで使うタックル
サーフでは9.6〜11ft前後のシーバスロッドやサーフロッドを使います。遠州灘で飛距離を出す場合は10〜11ft、河口や浜名湖では9〜10ft前後が扱いやすくなります
リールは3000〜4000番、PEラインは0.8〜1.2号を基準にします。リーダーはフロロカーボン16〜25lb前後を使い、砂利、岩盤、消波ブロックがある場所では太めにします
急深サーフでは30g前後のルアーを扱えるロッド、遠浅サーフでは40g前後まで遠投できるロッドが使いやすくなります
静岡のマゴチ釣りで使うルアー
ジグヘッドリグは、静岡のマゴチ釣りで使いやすい組み合わせです。14〜30g前後のジグヘッドに3〜5インチ前後のシャッドテールワームを付け、底から50cm前後を通します
シンキングペンシルは、遠浅サーフ、ワンド、ヨブ、浜名湖の浅場をゆっくり探る時に使えます。底へ沈み過ぎないため、浅い場所を長く引けます
鉄板バイブレーションは河口や浜名湖、急深サーフで底を把握しやすいルアーです。底を引き続けると根掛かりが増えるため、着底後に少し浮かせて巻きます
メタルジグは、沖の瀬が遠い時、向かい風、急深サーフ、速い潮で使います。30〜40g前後を基準にし、ただ巻きと小さなリフト&フォールを組み合わせます
カラーは、濁りや朝夕にはチャート、ピンク、ゴールドなど見つけやすい色を使えます。澄み潮や日中は、キス、ハゼ、イワシ、ヒイラギに近い色を選びます
マゴチが着く場所の見つけ方
マゴチは平らな砂浜全体へ均等にいる魚ではありません。ベイトを待ち伏せしやすい浅い溝、カケアガリ、流れの境目へ着きます
河口では、流れの正面、左右の境目、濁りの外側を探します。流れが速過ぎる時は、少し離れた砂浜側のヨレを狙います
ワンドでは、奥の浅場、左右の出口、ワンド内のヨブを探します。小魚が波打ち際へ集まっている時は、岸から10m以内へマゴチが入ることもあります
急深サーフでは、波打ち際から近いカケアガリが重要です。ルアーを足元まで巻き切り、最後の数mを速く回収しません
ベイトからマゴチの位置を判断する
シロギスが岸近くで釣れている時は、砂地の底付近にマゴチの餌がいる状態です。投げ釣りの人が近距離でシロギスを釣っている場合は、沖だけでなく同じ距離を優先します
河口や浜名湖でハゼが多い時は、浅い砂泥底や航路脇を狙います。ワームのカラーをハゼに近い茶色、緑、オレンジ系へ替える方法もあります
イワシ、サッパ、ヒイラギが多い時は、マゴチが底から浮いて捕食することがあります。底だけを引かず、底から1m前後まで巻き上げて反応を確認します
マゴチの釣果を伸ばすコツ
マゴチは同じ場所に複数の魚が集まることがあります。1匹釣れた場合は、同じ距離、同じ地形、同じ巻き速度を再現します
反応がない時は、ルアーカラーだけでなく、底からの高さを変えます。底を引いている場合は少し浮かせ、浮き過ぎている場合は重くしてレンジを下げます
広いサーフでは、数投ごとに立ち位置を変えます。地形の変化がない場所で長時間投げ続けるより、ワンド、離岸流、河口、ベイトを探して移動する方がマゴチへ近づけます
マゴチのアタリは、重くなるだけの場合や、ワームの尾をかじるように出る場合があります。早く合わせ過ぎず、重さが乗ってからロッドを立てます
注意点とマナー
静岡のサーフは、サーファー、海水浴客、観光客、散歩をする人も利用します。人が海へ入っている範囲ではキャストせず、十分に離れた場所へ移動します
遠州灘と駿河湾の急深サーフでは、波打ち際へ立ち込み過ぎないことが大切です。引き波が強い日は、足元の砂や砂利が動き、立っていられなくなる場合があります
河口では雨による増水、流木、急な流れに注意します。砂州の先へ入ると、上げ潮や増水で戻れなくなることがあります
天竜川など、河川区域に採捕禁止期間が定められた場所があります。河口周辺では海岸と河川の境界を確認し、該当する区域へ仕掛けを入れません
駐車場が満車の場合は、道路、防潮堤の出入口、農道、住宅前へ駐車しません。工事区画、立入禁止、通路閉鎖がある場合は現地の案内に従います
マゴチのエラぶたや背びれ周辺には硬い部分があります。素手で口へ指を入れず、フィッシュグリップやプライヤーを使用します
まとめ
静岡県には、宇佐美海岸、河津浜、狩野川河口、千本浜・片浜、富士海岸、蒲原海岸、三保海岸、石津浜、大井川河口、静波海岸、相良海岸、浜岡海岸、菊川河口、同笠海岸、太田川河口、鮫島海岸、駒場海岸、中田島海岸、舞阪海岸、新居海岸、大倉戸海岸、浜名湖など、マゴチを狙える場所があります
東伊豆では砂地とゴロタの境目、駿河湾では岸近くのカケアガリ、遠州灘ではワンド、ヨブ、河口、離岸流、浜名湖では砂泥底と航路脇が主な狙い目です
マゴチは沖だけにいる魚ではありません。シロギスやハゼが岸近くへ入っている時は、波打ち際から数m〜数十mの範囲へ入ることがあります
過去に釣れた位置だけにこだわらず、その日の波、潮位、濁り、ベイト、底の硬さを確認しながら立ち位置とルアーを変えることが、静岡のマゴチ釣りで釣果につながります