海釣り&エギングガイド

宮戸港・長根のエギング|アオリイカが釣れる時期・ポイント・釣り方

宮戸港・長根のエギング|アオリイカが釣れる時期・ポイント・釣り方
 

宮戸港は静岡県伊東市富戸の海岸に位置し、港周辺に岩礁帯が広がる東伊豆らしいエギングポイントです。港内だけで完結する釣り場ではなく、港口、外向きの岩礁帯、沖へ続く沈み根、周辺の長根まで地形を使い分けてアオリイカを狙えます。富戸上磯は沖へ突き出す岩礁が連続し、周辺ではアオリイカのほか、冬の夜にヤリイカやスルメイカが接岸します。長根では春と秋にアオリイカが回遊し、沖の水深が10mを超える場所もあります
 
宮戸港のエギングでは、港内の穏やかな場所だけを狙うより、港口から外側へ潮が動く場所と岩礁の境目を探す方が狙える範囲が広がります。日中は沖の深い場所や沈み根の外側、朝夕や夜は港口から岸寄りまで探り、ベイトが入っている時は中層も外せません。海底には根が多いため、毎投底まで沈めるのではなく、エギが岩へ触れる少し上を通すレンジ管理が必要です
 
富戸地区にはイカ類の採捕禁止区域があります。禁止区域は富戸地区全域ではなく、富戸漁港北防波堤先端電柱を基点とした半径150mの円と海岸線で囲まれた海面で、4月1日から9月30日まではその区域内でイカ類を採捕できません。宮戸港周辺からエギを投げる場合も、立っている場所だけでなく、エギが着水して通過する海面が禁止区域へ入らないことが必要です
 


宮戸港・長根のポイントについて

 

宮戸港・長根のポイントについて解説したイラスト

 
宮戸港でアオリイカを狙う時は、港口、港内の岩礁際、港外側の根回り、沖側の潮筋を順番に探ります。港内は外海より流れが緩く、ベイトが入り込んだ時にアオリイカも岸近くまで入ります。港口から外側へ出ると潮の影響が強くなり、岩礁の張り出しや水深変化も大きくなるため、日中や潮が動く時間帯はこちらが狙い目です
 
宮戸港周辺の海底は平坦な砂地ではなく、岩礁と沈み根が多い地形です。エギを完全に着底させ続けると根掛かりが増えるため、最初の数投は中層から始め、沈下時間を少しずつ長くして底の位置を探ります。根の位置が分かった後は、その上を通すレンジを基準にするとエギを失いにくくなります
 
さらに沖側の地磯へ入ると長根があります。長根は富戸上磯の中でも沖への張り出しが大きく、先端から長いハエ根が伸びています。ハエ根の外側では水深が10mを超え、浅い岩礁と沖の深場が近い距離でつながっています。港周辺より強い潮を受けやすいため、アオリイカが沖を回遊している時や深いレンジへ落ちている時に狙いやすい地形です
 

港口

宮戸港で最初に狙いやすいのが港口です。港内の穏やかな水と外海から入る潮が接する場所で、アオリイカが港内へ入る時にも沖へ出る時にも通りやすい位置になります。特に朝夕や潮が動き始めた時は、港口中央だけでなく左右の岩礁際まで広く探ります
 
正面へ投げるだけではなく、港口を斜めに横切る角度でもエギを通します。最初は中層まで沈めて2~3回しゃくり、その後に長めのフォールを入れます。反応がなければ沈下時間を伸ばし、港口の底寄りまでレンジを下げます。根が多い場所では完全に着底させる必要はなく、底から少し上を通すだけでもアオリイカは十分に狙えます
 
潮が港内へ入っている時は、港外側へ投げたエギを流れに乗せて港口へ近づけます。港内から外へ払い出している時は、港口の内側から外側へエギを送り出す方法が使えます。流れが強い場合は無理に底を取らず、中層を横方向へ流すだけでもアオリイカを狙えます
 
小魚が港口付近で追われている場合は、底ばかり狙わないことも重要です。アオリイカがベイトを追って中層から表層まで上がることがあるため、着水後すぐに数回しゃくり、浅いレンジを通してから深い場所へ移ります
 

港内の岩礁際

宮戸港内では、岸際の岩礁、沈み根の外側、船道との境目を狙います。秋の小型から中型のアオリイカは岸近くまで入ることがあり、沖へ遠投しなくても足元から少し離れた岩礁際で反応することがあります
 
港内は潮が緩いことが多いため、沈下の速いエギを使うと根へ入り過ぎる場合があります。2.5~3号程度のエギを使い、根の上ではフォール時間を短くし、深くなる場所で長く沈めます。根の位置が見える日は、岩の真上へ落とすのではなく、岩と岩の間や外側へエギを入れます
 
エギを追ってきたアオリイカが見えた場合は、足元ですぐ回収せず、一度エギを沈めます。大きく何度もしゃくるより、小さく動かしてからフォールさせ、イカがエギへ近づける時間を作ります。港内の浅い場所では底まで落とさず、中層で止める方が根掛かりを避けやすくなります
 
係留船やロープがある場所では、その下へエギを入れません。船の影やロープ際にイカが見えても、仕掛けを絡ませれば漁業や船舶の利用を妨げるため、障害物から十分に離れた場所を狙います
 

港外側の岩礁帯

港口より外側は、宮戸港でエギングをする際に重要になる場所です。外海から入る潮を受けやすく、岸際から沖へ岩礁が続くため、根の上、根の外側、落ち込みを使い分けられます。港内で反応がない場合は、外側の潮が効いている場所へ移ると状況が変わることがあります
 
狙う場所は、沖へ伸びる沈み根の先端、根と根の間、岩礁から深い場所へ落ちる境目です。エギを根の真上へ置き続けると根掛かりするため、沖側へ投げて深い場所から根へ近づけ、岩礁が浅くなる前にエギを持ち上げます
 
潮が速い時は3~3.5号や沈下の速いタイプを使い、エギが流され過ぎないようにします。反対に浅い根が広がる場所ではシャロータイプを使い、根の上をゆっくり通します。同じエギだけで深場と浅場を狙うより、沈下速度を変えた方が根掛かりを抑えながらレンジを合わせやすくなります
 
港外側はウネリの影響を受けやすくなります。港内が穏やかでも外側だけ波が上がっている場合があるため、波が足元まで上がる日は低い岩場へ降りません。根掛かりしたエギを取りに水際へ近づく行為も避けます
 

長根

長根は宮戸港周辺で沖側を狙う時に重要になる地磯です。富戸上磯の中でも沖へ大きく張り出し、先端から長いハエ根が伸びています。ハエ根を外した沖側では水深が10mを超え、上り潮と下り潮の影響を受けます。アオリイカのほか、冬の夜にはヤリイカやスルメイカが接岸することがあります
 
エギングで狙う場所は、ハエ根の上ではなく外側です。ハエ根そのものは浅く、エギを沈め過ぎれば根掛かりしやすいため、根の先より沖へキャストし、深い側から根の外周へエギを近づけます。根際まで来た後は大きく何度もしゃくらず、1~2回動かしてからフォールさせると、根の外側へ付いたアオリイカへ長くエギを見せられます
 
下り潮が入る時には、北方向へ流れる潮がハエ根周辺を通ります。潮上へエギを入れ、流れに乗せながらハエ根の外側を斜めに通す方法が使えます。エギを正面から手前へ引くだけではなく、横方向へ移動させることで、根の外周を長い距離探れます
 
長根では沖側に水深があるため、日中や潮が動いている時は3~3.5号が使いやすくなります。潮が速く標準タイプでは沈まない時はディープタイプ、ハエ根の上を通す時はシャロータイプを使います。水深10mを超える場所でも、毎回完全に着底させる必要はなく、沈下時間を把握して底へ着く少し前から動かすと根掛かりを減らせます
 
長根先端周辺には低い釣り座もあり、ウネリが入る日は波を受けやすくなります。海面が穏やかに見えても周期的に大きな波が来ることがあるため、波が上がる日は低い位置へ降りません。夜は足場の凹凸も見えにくくなるため、明るいうちに歩く場所と退避できる位置を把握しておく必要があります
 


アオリイカが釣れる時期

宮戸港では秋から冬にかけてアオリイカを狙いやすくなります。秋はその年に生まれたアオリイカが沿岸を回遊し、港口、港内の岩礁際、浅い根回りまで入ります。秋前半は2.5~3号程度のエギで浅い場所から探り、サイズが上がるにつれて3~3.5号へ移行すると沖側や深いレンジまで対応できます
 
秋の初期は浅い場所を広く探り、秋が深まるにつれて港口から外側の岩礁帯へ狙いを広げます。水温が下がると港内だけでは反応が減ることがあるため、沖の深い場所、沈み根の外側、長根のハエ根周辺まで探ります
 
冬はアオリイカの数が秋より少なくなる一方、富戸上磯周辺では夜にヤリイカやスルメイカが接岸します。ヤリイカやスルメイカを狙う場合は、アオリイカのように根際だけへエギを入れず、沖の中層から深場を広く探ります
 
長根では春にもアオリイカが回遊します。春の大型を狙う場合は3.5号を基準にし、ハエ根の外側や10mを超える沖の深場を長く探ります。ただし、富戸地区には4月1日から9月30日までイカ類の採捕が禁止される指定海面があるため、宮戸港や長根から移動して釣る場合も、エギを投入する場所が禁止区域へ入らないことが必要です
 


宮戸港・長根でのエギングの釣り方

最初の数投は表層から中層を探り、反応がなければ少しずつ沈下時間を伸ばします。岩礁帯では最初から完全な着底を取ると根掛かりしやすいため、海底の位置が分かるまでは底へ着く前からエギを動かします
 
基本操作は2~3回のしゃくりとフォールです。アオリイカが追っている場合は、しゃくる回数を増やすよりフォール時間を長くします。潮が速い場所ではラインを張り過ぎず、エギを横方向へ流しながら沈めます
 
港口では潮の向きを利用し、港内へ入る潮なら外側から港口へ、外へ払い出す潮なら港内側から外側へエギを流します。長根ではハエ根の外側へ潮上からエギを送り込み、根の先端から潮下側へ通します
 
フォール中はラインの動きを見ます。ラインが急に止まる、予定より早く張る、横へ動く、急に緩む場合はアオリイカがエギを抱いている可能性があります。重みを感じたら大きく何度も合わせ直さず、一定のテンションを保って寄せます
 


宮戸港・長根のエギング仕掛け

ロッドは8ft3in~8ft6in程度のエギングロッドが使いやすく、港内から長根まで1本で使うならML~Mクラスが扱いやすくなります。秋の2.5~3号を中心にするならMLクラス、3.5号や潮の速い長根まで使うならMクラスが適しています
 
リールは2500~C3000番程度、PEラインは0.6~0.8号、リーダーはフロロカーボン2~2.5号程度を基準にします。宮戸港周辺と長根はいずれも岩礁が多いため、リーダーが岩へ触れた後は傷を確認し、表面に傷が入っていれば結び直します
 
秋は2.5~3号、秋が深まってサイズが上がれば3~3.5号を使います。長根や港外側の深い場所では3.5号、速い潮ではディープタイプ、浅い根の上ではシャロータイプを使うとレンジを合わせやすくなります
 
大型アオリイカを想定する場合はタモまたはギャフを用意します。特に長根では海面まで高さがある釣り座もあるため、掛けてから取り込み場所を探すのではなく、キャストを始める前にランディングできる位置を決めます
 


朝夕まずめの狙い方

朝まずめは港内から港口を先に探り、明るくなるにつれて港外側や長根の深い場所へ移します。夜間に岸近くまで入っていたアオリイカが沖へ戻る時間帯になるため、港口や岩礁の外側が通り道になります
 
夕まずめは反対に、沖側から港口、港内へ向かって探ります。ベイトが岸寄りへ入っている場合はアオリイカも港口まで入ることがあるため、夕方は底だけでなく中層までエギを通します
 
まずめでも潮が止まっている場合は、潮が動き始めた時に反応が出ることがあります。潮が変わればエギが流れる方向も変わるため、それまで反応がなかった港口や長根のハエ根周辺へ再び投げる価値があります
 


夜のエギング

夜は港口、港外側の潮が通る場所、長根の沖側を狙います。秋から冬のアオリイカに加え、冬はヤリイカやスルメイカも意識し、中層から深場まで広く探ります
 
夜の港内では係留ロープや船が見えにくくなるため、明るい時間帯よりキャスト範囲を狭くします。外側の岩礁や長根では足場の段差や濡れた岩も見えにくいため、明るいうちに釣り座、移動経路、ランディング場所を把握しておく必要があります
 
ラインが見えにくい夜は、完全なフリーフォールだけでなくテンションフォールも使います。ロッドへ軽く重みを感じながら沈めることで、エギを抱いた時の違和感を取りやすくなります
 


駐車場

宮戸港周辺では、漁業関係者の作業場所や車両の通行を妨げる場所へ駐車しません。港の入口、船揚げ場、漁具の前、住宅前、細い生活道路への路上駐車は避け、周辺の利用可能な駐車場所を使います
 
長根へ向かう場合は港からそのまま簡単に歩ける堤防とは異なり、富戸上磯側から地磯へ入ることになります。荷物を持って岩場を歩くため、クーラーボックスなどを手に持つより、必要な道具をバッグへまとめて両手を使える状態にします
 
早朝や夜間でも漁業車両が動くことがあります。空いている場所を一般用の駐車スペースと考えず、出入口、作業場、漁船を引き上げる場所を塞がないことが必要です
 


トイレ

宮戸港や長根へ向かう場合は、釣り座のすぐ近くに一般向けトイレがあることを前提にしない方が安心です。長時間の釣行では港や地磯へ入る前に済ませ、夜釣りでは利用できる施設が閉まることも考えて行動します
 
長根は一度地磯へ入るとトイレのために簡単に車へ戻れる場所ではありません。飲料や食料を持って長時間入る場合は、入磯前に必ず済ませておく方が困りません。ダイビング施設や漁業施設などのトイレは利用者専用の場合があるため、無断で使用しません
 


イカ類の採捕禁止区域

富戸地区では4月1日から9月30日まで、指定された海面でイカ類を採捕できません。対象はアオリイカだけではなくイカ類全体です。指定区域は富戸地区全域ではなく、富戸漁港北防波堤先端電柱を基点とする半径150mの円と最大高潮時海岸線で囲まれた海面です
 
禁止区域では、陸上で立っている場所ではなく、仕掛けを投入する海面が基準になります。禁止区域の外側に立っていても、エギを区域内へ投げれば対象になります。境界付近ではぎりぎりを狙わず、十分に距離を取ります
 
宮戸港から富戸漁港側へ移動する場合や、周辺地磯を移動しながらエギングをする場合は、禁止海面の位置を把握してからキャストします。現地に立入禁止や釣り禁止を示す表示がある場所では、イカ類の採捕規制とは別にその指示へ従います
 


宮戸港・長根で注意すること

宮戸港は漁業に使われる場所です。漁船が出入りする時はエギを回収し、船道へ仕掛けを残しません。係留船、ロープ、漁具、ブイへ向けてキャストせず、漁業者が作業している場所から距離を取ります
 
富戸周辺はダイビングも盛んな海域です。ダイバーが入っている海面、ダイビング船の周囲、フロートが浮いている場所へエギを投げません。水中にダイバーがいる可能性がある時はキャストを止めます
 
長根や港外側の岩礁へ入る場合はライフジャケットと磯靴が必要です。岩の表面は乾いているように見えても、海藻や飛沫によって滑りやすい場所があります。両手を荷物で塞がず、移動時はロッドやギャフの先端にも注意します
 
ウネリが入る日は、港内が穏やかでも港外側や長根へ大きな波が入ることがあります。周期の長い波は数分間穏やかな状態が続いた後に大きな波が来ることもあるため、低い岩場まで波が上がっている場合は釣り座として使いません
 
宮戸港では港口、港内の岩礁際、港外側の沈み根を使い、長根ではハエ根の外側と10mを超える沖の深場を狙います。秋は2.5~3号から始め、サイズが上がるにつれて3~3.5号へ移行し、冬は深場と夜の中層まで探ります。春に長根周辺でアオリイカを狙う場合は、富戸地区のイカ類採捕禁止区域へエギが入らない位置で釣ることが必要です
 

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