三崎港や城ヶ島でエギングをしていると、よくこういう話を聞きます
「三崎の春夏アオリイカはスレている」
「城ヶ島の春アオリイカは難しい」
「上手い人じゃないと釣れない」
「通わないと釣れない」
たしかに、三崎・城ヶ島の春アオリイカは簡単に釣れるものではありません。ただ、個人的には少し違うと思っています
三崎・城ヶ島の春アオリイカは、難しいから釣れないのではなく、単純に数が少ないから釣れない。これがかなり大きいです
もちろん、エギングには技術が必要です。着底、レンジ、潮、立ち位置、エギの操作、フォール、ラインメンディング、見切りの判断。全部大事です
でも、どれだけ上手くても、そこにアオリイカがいなければ釣れません。逆に、アオリイカが回遊してきて、しかも高活性なら、そこまで難しくありません
高活性のアオリイカはかなり獰猛です。エギを見つけて、抱く気がある個体なら、普通に抱いてきます
つまり、三崎・城ヶ島で春アオリイカが釣れない理由を、すぐに「腕が悪い」、「ポイントが悪い」、「エギが悪い」、「シャクリが悪い」と考えるのは少し危険です
そもそも狙っている時期や場所に、春アオリイカの数が少ない。これを前提にしないと、春のエギングがどんどん苦しい釣りになります
春アオリイカ1杯に119時間かかる世界
三浦半島を舞台に、春アオリイカを狙って1杯釣るのに119時間かかったというブログがあります
119時間。数字だけ見ると、かなり強烈です。仮に1回の釣行を6時間とします。すると119時間というのは、約20回分の釣行です
つまり、19回はホゲて、20回目でようやく1杯釣れた計算になります。もちろん、その1杯は嬉しいと思います
春アオリイカは価値があります。三浦半島で釣れた春アオリイカなら、なおさら嬉しいはずです
ただ、冷静に見ると、1杯釣るのに119時間かかっている場合、それを「狙って釣った」と言い切るのはかなり難しいです
実力がまったく関係ないとは言いません
通ったからこそ出会えた1杯かもしれません
粘ったからこそ釣れた1杯かもしれません
でも、再現性はかなり低いです
20回通って1杯
19回ホゲて1杯
この確率になると、技術で釣ったというより、回遊に当たった、タイミングが合った、たまたまそこに春アオリイカがいた、という運の要素がかなり大きくなります。これが、三浦半島の春アオリイカの現実だと思います
ローカルでも10連敗するのが春アオリイカ
三崎・城ヶ島周辺で春アオリイカを狙っているローカルエギンガーでも、1回の釣行が3時間程度なら10連敗くらいは普通にあります(6時間以上潮通しのよい場所で回遊待ちなら話しは別です。特にまずめが絡めば釣れる確率が上がりますが、それこそポイントと粘りがもたらした1杯に過ぎません)
月に何度も通っている人でも釣れない
地形を知っている人でも釣れない
潮のタイミングを見ている人でも釣れない
エギング経験者でも普通にホゲる
それくらい、春の三崎・城ヶ島のアオリイカは数が少ないと感じます。ここを分かっていないと、釣れない理由を間違えます
「自分が下手だから釣れない」
「エギのカラーが悪い」
「シャクリが悪い」
「着底が取れていない」
「潮を読めていない」
もちろん、それが原因のこともあります。でも、ローカルが10連敗するような状況で、初心者や週末エギンガーが簡単に春アオリイカを釣れるわけがありません
これは技術以前に、春アオリイカの数が少ない。チャンスそのものが少ない。エギの近くを春アオリイカが通る回数が少ない。だから釣れない
三崎・城ヶ島の春アオリイカを「難しい」と表現する人は多いですが、実際には「難しい」というより「薄い」という表現のほうが近いと思っています
119時間で1杯は、検証できる釣りではない
エギングで上達するためには、反応が重要です
触った
追ってきた
抱いた
バラした
乗らなかった
レンジが違った
動かし方が強すぎた
フォールが合っていなかった
こういう反応があるから、次の釣りに活かせます。でも、119時間で1杯となると、検証材料が少なすぎます
何が良かったのか分からない
何が悪かったのか分からない
なぜその1杯が釣れたのか分からない
次に同じことをして釣れるのかも分からない
これでは再現性がかなり低いです。たまたま釣れた1杯を、自分の正解だと思い込んでしまうと危険です。その釣り方が正しかったのではなく、たまたま高活性の春アオリイカが回ってきただけかもしれません
三浦半島の春アオリイカ狙いでは、こういうことが普通に起きます。だからこそ、釣れたか釣れなかったかだけで判断しないほうがいいです
1杯釣れた
でも、それまでに何時間かかったのか
何回ホゲたのか。
同じ条件でまた釣れるのか。
他の人も同じように釣れているのか。
ここまで見ないと、本当に再現性のある釣りなのかは分かりません
釣れない時間が長すぎると、釣れない癖がつく
エギングで一番怖いのは、釣れないことに慣れてしまうことです。釣れない日が続くと、だんだん集中力が落ちます
「今日もどうせ釣れないだろう」
「またダメかもしれない」
「とりあえず投げておくか」
こういう気持ちになってきます。これがかなり良くないです。エギングは、アタリが分かりやすく出ることばかりではありません
ラインが少し止まる
テンションが少し抜ける
フォール中に違和感が出る
エギの重みが一瞬変わる
そういう小さな変化に気づけるかどうかが大事です。でも、釣れない時間が長すぎると、その小さな違和感を拾う集中力が落ちます
釣れないことに慣れる
反応がない前提で釣りをする
雑になる
判断が遅くなる
釣れる瞬間を逃す
これが、いわゆる「釣れない癖」だと思っています。だから私は、春に三崎・城ヶ島で無理に春アオリイカだけを追い続けるのは、あまり良いとは思っていません
春アオリイカが少ない時期に、少ない春アオリイカをひたすら狙い続ける。これを続けると、釣れない時間だけが増えます
もちろん、釣れた時は嬉しいです。でも、その1杯のために何十時間も反応がない釣りを続けると、釣りのリズムが崩れます。エギングは、釣れた経験も大事ですが、反応を取る経験も大事です
イカが触った
追ってきた
乗らなかった
バラした
レンジが違った
エギサイズが違う
フォールスピードが違った
カラーが違う
動かし方が強すぎた
ステイが短かった
こういう経験を積むことで、エギングは上手くなります。何も起きない時間が長すぎると、検証ができません
春アオリイカとコウイカは、高活性なら普通に釣れる
春アオリイカは難しい。そう言われることがあります。たしかに、低活性の春アオリイカを狙って釣るのは難しいです
スレた個体や、エギを見切る個体もいます。潮やタイミングも大事です。でも、高活性のアオリイカはかなり素直です
目の前にエギが入る
タイミングが合う
抱く気がある
この条件がそろえば、アオリイカは普通に抱きます。コウイカも同じです。そこにいて、エギに反応する状態なら、かなりはっきり抱いてくることがあります。だからこそ、春のアオリイカ狙いは人気があります
釣れた時のサイズ感
引きの強さ
見た目の迫力
エギングで釣った感
達成感
春アオリイカには、エギンガーを惹きつける魅力があります。そして、運よく回遊に当たれば、初心者でも釣れる可能性があります。これが春アオリイカ狙いの怖さでもあります
たまたま釣れた1杯が忘れられない
また同じように釣れると思って通う
でも、次はなかなか釣れない
それでも、あの1杯の記憶があるから春アオリイカを追い続ける
このループに入る人は多いと思います。ただ、三崎・城ヶ島では、春アオリイカの数がかなり少ないと感じます
そのタイミングで春アオリイカだけを狙い続けると、エギングがかなり厳しくなります
三崎・城ヶ島は「腕の差」より「春アオリイカの数」の影響が大きい
もちろん、上手い人と初心者では釣果に差が出ます
立ち位置の選び方
潮の読み方
エギセレクト
エギの通し方
シャクリ方
フォールのさせ方
粘る場所と見切る場所
アタリの取り方
こういう差は確実にあります
ただ、それでも三崎・城ヶ島の春アオリイカに関しては、腕の差だけで語れない部分がかなりあります。理由は単純で、春アオリイカの数が少ないからです
数が多い場所なら、多少ミスをしてもチャンスがあります。エギの操作が少し雑でも、活性の高い個体が抱いてくれることがあります
立ち位置が完璧でなくても、回遊が濃ければ釣れることがあります。でも、数が少ない場所では、そもそもチャンスが少ない
1回の釣行で、春アオリイカがエギの近くを通る回数が少ない
抱く気のある個体と出会える確率が低い
時合いが短い
回遊に当たらないと何も起きない
こうなると、釣れない時間が増えます。その結果、「三崎・城ヶ島の春アオリイカは難しい」と言われる
でも実際は、難しいというより、春アオリイカが薄い。釣る技術以前に、出会える確率が低い。ここを分かっていないと、ずっと的外れな反省をしてしまいます
「シャクリが悪かったのか」
「カラーが違ったのか」
「エギのサイズが違ったのか」
「自分が下手なのか」
もちろん、それらが原因のこともあります。でも、そもそも春アオリイカが少ないなら、どれだけ反省しても答えに辿りつきません
春夏にアオリイカだけを追わない理由
私は、春に三崎・城ヶ島で春アオリイカだけを追い続けるのは、効率が良いとは思っていません。理由は、春アオリイカの数が少ないと感じるからです
釣れる時は釣れます
大型が出る可能性が高いです
夢があるのも分かります
でも、釣れない時間が長くなりやすい。釣れない時間が長くなると、エギングそのものが荒れます
集中力が落ちる
アタリに鈍くなる
釣れない前提で投げるようになる
惰性で釣りをするようになる
これが一番良くないです。エギングは、反応を取って、修正して、また反応を取る釣りです
今日はどのレンジで触ったのか
どのタイミングで抱いたのか
どのエギに反応したのか
どの動きに嫌がったのか
潮が動いた瞬間に反応したのか
止めた時に抱いたのか
こういう検証ができる釣りをしたほうが上達します。釣れない春アオリイカをずっと追うより、今いるイカを狙う。その時期に反応が出るターゲットを狙う。そのほうが、エギングの感覚を維持できます
ケンサキイカは春アオリイカとは別の釣り
三崎・城ヶ島周辺では、春アオリイカ狙いのエギンガーが、ケンサキイカを狙うこともあります。ただ、ここでよくあるのが、エギだけ小さくして、釣り方は春アオリイカ狙いのままというパターンです。これだと、なかなか釣れません
ケンサキイカは、アオリイカとは攻め方が違います。春アオリイカ狙いの感覚で、大きくシャクって、強く見せて、ボトム中心に探る。それで釣れる時もありますが、基本的には別の釣りだと思ったほうがいいです。ケンサキイカは、もっと繊細です
エギのサイズ&カラー
フォールスピード
フォール姿勢
レンジ
エギを通すコース
テンション
シャクリ(アクション)の強弱
ステイの間
抱かせるタイミング
違和感を出さない操作
このあたりがかなり大事になります。アオリイカは、活性が高ければ強い動きにも反応します。追ってきて、しっかり抱くことがあります
でも、ケンサキイカは同じ感覚でやると、反応が出にくいことがあります。エギを替えるだけでは足りません。狙い方を変える必要があります
※筆者がよく釣るエギを真似をしても釣れない人は釣れません
だから、普段アオリイカを狙っている人が、見よう見まねでケンサキイカを狙っても、なかなか結果が出ない
釣れない
よく分からない
難しい
やっぱり春アオリイカのほうがいい。そうなって、また春アオリイカ狙いに戻る
でも、春アオリイカの数が少ないなら、また釣れない時間が続く。この流れは、かなり多いと思います
「釣れない原因」を間違えると上達しない
エギングで大事なのは、釣れない原因を間違えないことです。春アオリイカがいないのに、シャクリだけを変えても意味がありません。レンジが違うのに、カラーだけを変えても意味がありません
ケンサキイカを狙うべき状況なのに、春アオリイカの釣り方を続けても反応は出にくいです。釣れない時に考えるべきことは、まず「今、自分は何を狙っているのか」です
春アオリイカなのか
コウイカなのか。
ケンサキイカなのか
同じエギングでも、狙うイカが違えば釣り方は変わります。そして、三崎・城ヶ島では、時期によって現実的に狙いやすいイカが変わります
春アオリイカだけを狙う
釣れないけど、いつか回遊が来ると信じて投げ続ける。それもエギングの楽しみ方の一つです
でも、釣果を出したいなら、もっと現実的に考えたほうがいいです
今、春アオリイカはいるのか
コウイカのほうが可能性があるのか
ケンサキイカを狙ったほうが反応を得られるのか
潮や時間帯は合っているのか
その場所に今イカが入っているのか
ここを考えないと、釣れない理由が見えません
釣れないのは恥ではないが、原因を間違えるのは危険
三浦半島で春アオリイカが釣れないこと自体は、恥ではありません。むしろ普通です。ローカルでも釣れない。通っている人でも連敗する。1杯釣るのに100時間以上かかることもある。それくらい厳しい時期があります
ただし、釣れない原因を間違えるのは危険です
春アオリイカの数が少ないのに、自分の技術だけを責める。
回遊に当たっただけなのに、釣れた時のやり方を正解だと思い込む
再現性が低い釣果なのに、狙って釣ったと考えてしまう
これを続けると、エギングが上達しにくくなります。大事なのは、釣れた1杯を喜びながらも、冷静に見ることです
その1杯は再現性があるのか
それとも、たまたま回遊に当たっただけなのか
次も同じ条件で狙えるのか
その釣り方を続ける価値があるのか
ここを考える必要があります
三崎・城ヶ島の春アオリイカは、難しいから釣れないのではありません。数が少ないから釣れない。119時間で1杯という数字は、それをかなり分かりやすく表していると思います
三崎・城ヶ島で大事なのは、難しく考えすぎないこと
三崎・城ヶ島の春アオリイカは、難しい。そう思ってしまう気持ちは分かります。実際、簡単には釣れません
でも、それは春アオリイカが特別に賢いからではなく、数が少ないからです。高活性のアオリイカが入ってくれば、普通に釣れます。コウイカも、条件が合えば普通に釣れます。だから、必要以上に難しく考えすぎる必要はありません
大事なのは、釣れない時に自分を責めすぎないことです。春アオリイカが少ない時期に春アオリイカを狙っているなら、釣れないのは普通です。毎回釣れないからといって、必ずしも下手なわけではありません
ただし、釣れない釣りを続けすぎると、釣れない癖がつきます。だからこそ、時期に合わせて狙いを変える
反応が取れる釣りをする
検証できる釣りをする
釣れる感覚を維持する
これが大事だと思っています
まとめ
三崎・城ヶ島の春アオリイカは、難しいから釣れないのではありません。
数が少ないから釣れない。これがかなり大きいです
三浦半島で春アオリイカ1杯に119時間かかった例もあります。1回6時間の釣行なら、約20回通って1杯。つまり19回はホゲて、20回目でようやく1杯という計算です
このレベルになると、釣れたとしても再現性はかなり低く、運や回遊の要素が大きいと考えたほうが自然です
もちろん、技術は必要です。ただ、春アオリイカが少ない時期に、春アオリイカだけを狙い続けると、釣れない時間が長くなります。そして、釣れない時間が長くなると、釣れない癖がつきます
高活性のアオリイカやコウイカは、条件が合えば普通に釣れます。逆に、ケンサキイカは春アオリイカとは攻め方が違います。エギだけ替えても、釣り方が同じならなかなか結果は出ません
三崎・城ヶ島でエギングをするなら、「今、何のイカを狙うべきか」を考えることが大事です
春アオリイカにこだわるのも楽しい。でも、釣果を出したいなら、時期と状況に合わせて狙いを変える。三崎・城ヶ島のエギングは、難しいのではなく、見極めが大事な釣りです
そこに春アオリイカがいなければ釣れない。でも、いる時に正しく狙えば釣れる。だからこそ、釣れない理由を間違えないこと。それが、三崎・城ヶ島でエギングを続けるうえで一番大事だと思っています
筆者おすすめのエギ
飛ぶけどロストしにくいエギ王K3号シャローモデル
▶ 最安値・在庫をAmazonで確認する3号で反応が出ない場合はサイズを落としたエギ王live2.5号が効きます
▶ 最安値・在庫をAmazonで確認する
▶ 最安値・在庫をAmazonで確認する
筆者が気に入ってる記事には好きな曲を貼っています
おすすめ記事
エギング記事まとめ
テクニック編
初心者向け
三崎港・三浦半島
神奈川
千葉
静岡
静岡エギング|アオリイカが釣れるポイント総まとめ |
|---|
静岡エギング|東伊豆・西伊豆・南伊豆のポイント選び |
西伊豆アオリイカ攻略|釣果に繋がるポイント・堤防選び |
東伊豆エギング攻略|アオリイカの回遊ポイントの見つけ方 |
南伊豆エギング攻略|大型アオリイカを狙えるポイント選び |
伊東市エギング攻略|アオリイカが狙えるポイントを徹底解説 |
静岡(東伊豆・西伊豆・南伊豆)エギングで釣る為の最低限必要なエギや道具 |