静岡の釣り場
南伊豆・千畳敷の釣り場
※入間港から徒歩約40分の地磯です。低い岩盤は高波を受けやすく、遊歩道にも崖沿いの狭い場所があるため、海況と足元を確認して入ってください
静岡県賀茂郡南伊豆町入間にある千畳敷は、入間港から南伊豆歩道を歩いて向かう広い岩礁帯です。海底に積もった火山灰や軽石からできた地層が広がり、かつて伊豆石を切り出した採石跡も残っています。平らな岩盤だけでなく、岩壁、深く入り込んだ切れ込み、根が点在する外向き、波が当たってサラシができる場所、浅瀬が混在し、同じ千畳敷の中でも狙う場所によって釣り方が変わります
徒歩で入れる地磯ですが、一般的な堤防釣り場のように車を降りてすぐ竿を出せる場所ではありません。入間港から片道約40分を歩き、途中には坂道、細い道、崖に近い区間があります。釣具、飲料、食料、ライフジャケットなどを持って往復することになるため、荷物を絞り、帰りの体力も残しておく必要があります。千畳敷自体にはトイレや売店がなく、入間港の設備を利用してから歩き始める形になります
釣りではメジナ、アカハタ、カサゴ、ヒラスズキ、回遊する青物などを狙えます。メジナは沖の小さな潮目をフカセ釣りで狙って30~35cm前後の口太が釣れており、ルアーでは約30cmのアカハタも釣れています。サラシとベイトが絡む場所ではヒラスズキが入ることがあり、外向きでは青物を狙って大型のプラグを投げる釣りも行われています
千畳敷は美沢丸の渡礁先にも含まれており、徒歩だけでなく渡船を利用して入る方法もあります。浅瀬を含む広い磯ですが、海面からの高さが低い場所があり、うねりが入ると平らな岩盤まで波が走ります。見た目が歩きやすそうでも、波が上がる条件では釣り座として使わないでください
主な釣りポイントと特徴
千畳敷は大きく「沖向きの潮目を狙える岩盤」「岩盤の切れ込みと根周り」「サラシが出る外向き」「三ツ石岬側へ続く低い磯際」に分けて考えると魚を探しやすくなります。平らな場所が広いため一見すると変化が少なく見えますが、魚が付くのは岩盤全体ではなく、潮の筋、根の際、切れ込み、泡が流れるサラシの端など、水中と流れに変化がある場所です
同じ場所へ仕掛けやルアーを投げ続けるより、潮の向きと波の当たり方を見て狙う場所を変える方が千畳敷には合います。フカセ釣りならコマセが流れる筋、根魚なら底の岩が切り替わる場所、ヒラスズキならサラシの払い出し、青物なら沖へ潮が伸びる外向きと、魚種ごとに見る場所を変えてください
沖向きの潮目
メジナを狙う場合は、沖向きで潮の色や水面の流れが変わっている場所が中心になります。千畳敷では沖にできた小さな潮目をフカセ釣りで狙い、30cm前後から35cmほどの口太メジナが続けて釣れた例があります。足元だけへコマセを入れるのではなく、沖へ伸びる流れを見つけ、コマセと付けエサを同じ筋へ入れる釣り方が合います
仕掛けは磯用のフカセタックルを使い、潮が緩ければ軽いウキで自然に沈め、風や横流れが強い時は仕掛けが浮き上がらないよう少し重さを加えます。最初から深いタナへ固定するより、付けエサの残り方を見ながら中層から下を探り、反応がなければ少しずつ深くする方が魚のいる層を探しやすくなります
沖の潮目が離れている時は遠投できる仕掛けが必要ですが、飛距離だけを優先するとコマセと付けエサが離れます。先にコマセを入れて流れる方向を見て、その筋へ仕掛けを投入し、ウキだけではなく道糸の方向も見ながら流してください。潮目が移動した場合は、同じ場所へ投げ続けず、魚が付いている流れを追う方が効率的です
メジナは冬から初夏、秋から冬にかけて入間の磯で狙われています。千畳敷では潮が動かず魚の反応が薄い時間でも、終了間際に口太が続けて釣れた例があるため、潮の変化が出た時にすぐ仕掛けを入れられるよう、沖の水面を見ながら釣ることが大切です
岩盤の切れ込み・根周り
千畳敷には平らな岩盤の縁や切れ込みがあり、その周囲ではアカハタやカサゴなどの根魚を狙えます。千畳敷ではルアー釣りで約30cmのアカハタが釣れており、外洋へ投げるだけでなく、岩盤から海底へ落ち込む場所や根の周囲を探る釣りが有効です
ロックフィッシュを狙うなら、ジグヘッドとワーム、テキサス系のリグ、メタルジグなど、底を取りながら根から離して動かせる仕掛けを使います。まず着底させ、竿先を上げて根からルアーを少し持ち上げ、数回巻いた後に再び落とします。アカハタは岩の隙間へ潜ろうとするため、アタリが出た直後は糸を緩めず、根から魚を離してからやり取りしてください
岩の隙間へルアーを長時間置いたままにすると根掛かりが増えます。底を引きずり続けるより、着底を確認したら短く持ち上げ、底から少し離れたレンジを通して再び落とす方が根をかわしやすくなります。手前まで根が続いているため、回収時は岸際でルアーを浮かせ、最後まで底を引かないようにしてください
根魚は同じ穴や根だけを長く狙うより、数投して反応がなければ隣の切れ込みへ移る方が探しやすい魚です。千畳敷は歩ける岩盤が広い反面、海面近くまで下りる場所では波を受けやすくなります。魚を追って低い場所へ移動せず、安全に立てる高さから届く根を順番に探してください
サラシが出る外向き
外向きの根へ波が当たり、白い泡が沖へ伸びている時はヒラスズキを狙えます。千畳敷では根回りのサラシをルアーで通している最中、瀬際に集まった小魚へスズキが下から突き上げて捕食する場面があり、別の釣行では千畳敷でヒラスズキが複数釣れています
狙うのは白泡の真ん中だけではありません。波が砕けた後に泡が沖へ払い出す筋、サラシの白と青い水の境目、根の横へ流れが抜ける場所をミノーやシンキングペンシルで通します。サラシが薄い時は水面直下から浅いレンジをゆっくり通し、波が強い時はルアーが押し戻されない重さに変えて、魚が待っている根際まで泳がせます
ベイトが瀬際へ寄っている時は、沖へ遠投する前に足元から数十メートルの範囲を先に探ってください。ヒラスズキは沖だけを回遊する魚ではなく、波で身を隠せる根際へ入って小魚を狙うため、釣り人が先に水際へ立つと魚を散らすことがあります。高い位置からサラシとベイトの位置を見て、少し離れた場所から斜めにルアーを入れると根際を長く通せます
ただし、サラシが大きいほど釣りやすいという意味ではありません。千畳敷は海面から低い場所が多く、波が岩盤を洗う状態では釣りを続けないでください。ヒラスズキを狙える波と、人が立てない波は別です。後方まで波が走る場所や、数回に一度大きな波が乗る場所からは離れてください
三ツ石岬側へ続く岩盤と低い磯際
千畳敷の三ツ石岬側には、さらに外側へ続く岩盤があります。外向きで潮を受けやすく、青物やヒラスズキを狙う釣りでは魅力のある方向ですが、先へ進むほど潮位の影響を受ける場所が増えます
最南端側へ進む区間には石の橋のようになった場所があり、さらに外側の岩場は潮が引いた条件でなければ通れない場所があります。釣りを始めた時に渡れていても、潮位が上がれば同じ場所を戻れなくなる可能性があるため、潮が満ちる方向へ動いている時は外側へ渡らないでください
この方向で青物を狙う場合は、沖へ潮が伸びている時にダイビングペンシルや大型ミノー、メタルジグを使います。千畳敷では青物狙いで大型ダイビングペンシルを投げる釣りが行われており、ベタ凪では水面を滑らせてから短く潜らせる使い方もされています。ヒラマサやブリ類を掛けた場合は足元の根へ走られることを考え、ライトなシーバスタックルではなく、磯から青物を止められる強さのロッド、リール、PEライン、リーダーを使ってください
沖へ鳥が集まる、小魚が水面を逃げる、潮目に泡や漂流物が並ぶといった変化があれば、その周辺を重点的に探ります。反応がない時に大型プラグを同じ方向へ投げ続けるのではなく、左右へ角度を変え、表層で反応がなければシンキングペンシルやメタルジグで少し下のレンジも探ると水中を広く確認できます
狙える主な魚種
メジナ、アカハタ、カサゴ、ヒラスズキ、ブリ・ワラサなどの青物、アオリイカ
その他
千畳敷のフカセ釣りでは、メジナ以外にイスズミやオジサンが掛かることがあります。付けエサがすぐ取られる時や、本命より先に別の魚が反応する時は、コマセを一点へ入れ続けず、少し位置を離して本命用の仕掛けを流す方法があります。千畳敷ではメジナを狙った釣りでこれらの魚が混じっています
外向きでは小型のベイトが瀬際へ寄ることもあります。ベイトが見える時は、ヒラスズキや青物を狙う判断材料になりますが、魚が水面に出ていなくても根際やサラシの下に入っていることがあります。水面だけを見て移動せず、流れが根へ当たる場所と払い出す方向まで見てください
この釣り方で釣れます
千畳敷では、魚種に合わせてフカセ釣り、ロックフィッシュゲーム、ヒラスズキのルアー釣り、ショアプラッギング、エギングを組み立てられます。釣り座によって水深、根の位置、波の当たり方が変わるため、同じ仕掛けを岩盤全体で使い続けるより、狙う地形に合わせて仕掛けの重さや通すレンジを変える方が釣りやすくなります
フカセ釣り
メジナ、イスズミなどを狙う釣り方です。千畳敷では沖の小さな潮目で口太メジナが釣れているため、コマセを足元へ撒くだけではなく、沖へ流れていく潮を探します。ウキ下を固定して一つの深さだけを狙うより、エサの残り方を見ながら中層から深い層へ調整し、魚が食うタナを探してください
竿は磯用の1~1.5号前後を基準にし、道糸とハリスは根へ擦られることを考えて細くしすぎない方が扱いやすくなります。潮が沖へ素直に出る時は軽い仕掛けを同調させ、横風で仕掛けが引かれる時はガン玉を追加して付けエサが浮き上がらないよう調整します
千畳敷は釣り座が広いため、反応がない場所へ固執せず、潮が当たる角度が違う場所を探すことも有効です。ただしコマセやタックルを持ったまま低い岩盤を移動すると危険なので、移動前に波の周期を見て、安全に歩ける範囲だけを使ってください
ロックフィッシュゲーム
アカハタやカサゴを狙う場合は、岩盤の切れ込み、沈み根の際、底が急に落ちる場所を探ります。千畳敷ではルアーで約30cmのアカハタが釣れており、岩礁帯を直接狙える釣り方です
ワームを使う場合は、底を取れるジグヘッドやオフセットフックを使ったリグを選びます。沖へ投げて着底させたら、竿を立てて根から少し浮かせ、数回巻いてから再び落とします。アタリが出た後に魚を自由に走らせると岩へ潜られるため、掛けた直後は竿を立て、根から離してから巻き取ります
メタルジグを使う場合も、底を長く引きずるより、一度底を取ってから小さく持ち上げて落とす動きを繰り返します。手前の根が高い場所では、ルアーが近づいた段階で早めに浮かせ、足元へ引っ掛けないように回収してください
ヒラスズキ
ヒラスズキを狙う時は、サラシ、根、ベイトの3つを見ます。波が根へ当たった直後に白泡が広がり、その泡が一方向へ流れている場所では、払い出しの筋へミノーやシンキングペンシルを入れます。千畳敷では瀬際の小魚をスズキが突き上げる場面があり、ヒラスズキが複数釣れた例もあります
ルアーを速く巻いてサラシを横切らせるだけではなく、流れに乗せながら根の横をゆっくり通してください。強い波でルアーが水面を滑る場合は少し重いタイプへ替え、サラシの下へ入るレンジを作ります。波が弱い時は浅いレンジを泳ぐミノーを使い、根へぶつけずに際を長く通します
取り込み場所も先に決めてください。掛けてから水際へ走ると、波を見ずに低い場所へ下りることになります。安全に立てる場所から魚を寄せられない場合は、その釣り座でヒラスズキを狙わない方が安全です
ショアプラッギング・青物狙い
ブリ、ワラサなどの青物は外向きで狙います。美沢丸では入間の磯でブリをルアー対象魚として案内しており、千畳敷でも青物狙いでダイビングペンシルや大型プラグを投げる釣りが行われています
朝夕だけを決め打ちするより、潮目が寄る、ベイトが表層へ浮く、鳥が海面へ集まるなどの変化を見て投げます。ダイビングペンシルは表層で大きく動かし、反応がなければ潜らせる距離を短くする、動きを止める時間を入れるなど変化を付けます。メタルジグなら着水後に沈める時間を変え、表層、中層、底寄りを順番に探ります
大型青物を狙うなら、磯用ショアジギングロッドと大型スピニングリールを使い、PEラインと太めのリーダーを組みます。足元に根があるため、魚が掛かってからドラグを緩めすぎると根へ回られます。釣り座の正面だけでなく左右の根の位置も見て、掛けた後に魚をどちらへ誘導するか決めておくと取り込みやすくなります
エギング
千畳敷は浅瀬、岩盤の切れ込み、沖向きの根周りが混在するため、エギングをする場合は根掛かりを避けながら潮が動く場所を探ります。エギを投げる方向は、平らな浅瀬へ向かって広く投げるより、岩盤の先から外向きの潮筋や切れ込みの出口を狙う方が水深を取りやすくなります
エギは3~3.5号を基準にし、浅い岩盤では沈下が遅いタイプ、外向きで潮が速い場所では通常タイプを使い分けます。着底後に底を長く引きずると岩へ掛かりやすいため、底を取ったら2~3回しゃくって根から離し、フォールで中層から底付近を探ります。手前に高い根が見える場合は、岸近くまで底を取り続けず、早めにエギを浮かせて回収してください
千畳敷は足元まで波が上がる場所があるため、イカが寄りそうな低い岩盤へ下りて釣る必要はありません。潮が上がっている時間帯は、波が届かない高さから外向きへキャストし、取り込みも安全な位置で行ってください
千畳敷で釣果を狙う
千畳敷で魚を探す時は、最初に海全体を見て「潮が動いている場所」「波が根へ当たっている場所」「ベイトがいる場所」「底の地形が変わる場所」を分けて考えると釣り方を決めやすくなります。メジナ狙いなら潮目、根魚なら岩盤の切れ込み、ヒラスズキならサラシ、青物なら外向きの潮とベイトが優先です
フカセ釣りでは、沖の潮目が近づく時間を逃さず、コマセを潮へ乗せて仕掛けを同じ筋へ入れます。潮目が遠ざかったら無理に遠投を続けず、足元から沖へ伸びる別の流れを探します。千畳敷では魚の反応が少ない時間の後にメジナが続けて釣れた例もあるため、潮向きが変わった時は仕掛けの投入位置も変えてください
根魚は一つの場所で粘るより、底を数投ずつ探りながら切れ込みを移動します。アタリがあった場所は根の高さや水深を覚えておき、同じような地形を横方向へ探すと次の魚を見つけやすくなります。根掛かりが連続する場所では、重さを軽くするだけでなく、底へ置いている時間を短くしてください
ヒラスズキや青物はベイトの有無で状況が大きく変わります。小魚が瀬際へ固まる、水面で追われる、鳥が低く飛ぶといった動きが出たら、フカセや根魚狙いからルアーへ切り替えられるよう準備しておくと機会を逃しにくくなります
千畳敷では釣れる場所を探すことと同じくらい、戻れる場所で釣ることが重要です。潮が引いている時に渡った低い岩盤や外側の磯は、潮位が上がると帰路が変わります。釣り座を決める時は現在の水際だけでなく、満潮へ向かっているのか、うねりが大きくなっていないかまで見てください
施設・アクセス情報
千畳敷には売店、飲食施設、公衆トイレ、専用駐車場はありません。車は入間港の駐車場を利用し、そこから釣具を持って南伊豆歩道を歩きます。夏季は入間地区で車1台につき環境維持管理料1,000円の協力を求める案内があります
徒歩以外では渡船を利用する方法があります。美沢丸は千畳敷を渡礁先に含めており、通常渡船料金は6,000円です。渡船ではスパイクブーツとライフジャケットの着用が必要で、出船や上礁できる場所は海況によって変わります
徒歩で入る場合は、磯靴または滑りにくいトレッキングシューズ、ライフジャケット、飲料、食料、雨具、ライトを用意してください。大型クーラーや大量の荷物を持ち込むと往復の山道が負担になるため、徒歩釣行では必要な道具を絞る方が移動しやすくなります
駐車場
千畳敷へ徒歩で向かう場合は、入間港の駐車場を利用します。千畳敷まで車を入れる道路や、磯の近くまで移動できる駐車場はありません。車を置いた後は南伊豆歩道を使って徒歩で向かいます
夏季は駐車条件が変わることがあり、入間地区では環境維持管理料の協力を求める案内があります。渡船を利用する場合も入間港周辺の駐車場を使いますが、美沢丸では夏季に専用駐車場を利用する案内があります
早朝から歩く場合でも、道路上や港の作業場所へ車を置かず、指定された駐車場所を利用してください。釣行時間が長くなる場合は、戻ってくる時間まで車を置ける場所かどうかも確認してから歩き始めてください
トイレ
千畳敷にはトイレがありません。公衆トイレは入間港にあるため、徒歩で千畳敷へ向かう前に利用してください。片道約40分の歩行に加えて釣りをする時間があるため、長時間の釣行では出発前に済ませておく必要があります
千畳敷まで行ってから短時間で港へ戻ることは難しいため、飲料の量も考えて準備してください。磯には水道もなく、魚や釣具を洗える設備もありません。使った物やゴミはすべて持ち帰ってください
周辺
千畳敷そのものには売店や休憩施設がありません。飲料、食料、エサ、予備の仕掛け、リーダー、ルアー、救急用品など、釣行中に必要になる物は入間港を出発する前に準備してください
徒歩釣行では荷物の量が安全性にも影響します。フカセ釣りでコマセ、バッカン、タモ、クーラーを持つ場合は、背負える形にまとめ、両手を使わなければ通れない場所で荷物が邪魔にならないようにしてください。ルアー釣りならバッグを小型化し、交換するルアーとリーダーを必要量に絞ると山道と磯の移動がしやすくなります
所在地
静岡県賀茂郡南伊豆町入間の海岸部にある岩礁帯です。入間港の南側から南伊豆歩道の入間~吉田方向へ入り、山道を越えて海岸へ下った場所に千畳敷があります
海岸へ着くまでアップダウンがあり、磯へ下る区間もあります。地図上の直線距離だけで所要時間を考えず、釣具を持った状態で片道約40分歩くことを前提にしてください
アクセス
車の場合は入間港まで向かい、入間港の駐車場に車を置いて南伊豆歩道を吉田方面へ進みます。千畳敷までは徒歩約40分が目安ですが、釣具を持っている場合や休憩を入れる場合は余裕を持った時間配分が必要です
歩き始めは坂を上がり、その後は林道状の区間を進みます。案内に従って千畳敷側へ分かれ、最後は細い道と崖沿いの区間を下って岩盤へ出ます。一般の散策でも片道40~55分ほどかかるルートとして歩かれており、トレッキングシューズが案内されています
公共交通では伊豆急下田駅方面から下賀茂で乗り換え、入間までバスで向かう方法があります。入間で下車した後は徒歩で千畳敷へ向かいます。バスの運行時刻は変わるため、往路だけでなく帰りの便も見て釣行時間を決めてください
渡船利用では、入間港から美沢丸を利用して千畳敷へ渡る方法があります。徒歩で大量の釣具を運ぶ必要がなくなりますが、出船は風や波の影響を受けます。利用する場合は出船状況を確認し、指定された装備と乗船方法に従ってください
注意事項
千畳敷で最も注意したいのは、海面から低い岩盤と徒歩ルートです。海が穏やかに見えても、沖から大きなうねりが入ると数回に一度だけ高い波が岩盤を洗うことがあります。荷物を水際へ置かず、釣り座を決める前にしばらく波の周期を見てください
遊歩道には狭い場所、崖沿い、路肩が崩れる可能性のある場所があり、崖下では落石、倒木、落枝にも注意が必要です。釣具を両手に持ったまま歩くと転倒時に体を支えにくいため、ロッドはケースやベルトでまとめ、荷物は背負える状態にしてください
立入・釣り禁止情報
千畳敷は渡船の渡礁先として扱われ、徒歩で入る遊歩道も案内されています。現地に通行止め、立入禁止、ロープ、規制看板が設置されている場合は、その先へ入らないでください。美沢丸の渡礁先にも千畳敷が含まれています
三ツ石岬側の外側には、潮位によって渡れなくなる岩場があります。低い場所を渡って別の岩盤へ進む行為は、釣り禁止とは別の問題として帰路を失う危険があります。潮が満ちる時間帯は先へ進まず、現在の水位だけで判断しないでください
また、磯にある貝類など海の資源を自由に採取してよいわけではありません。釣りとは別に採捕の規則があるため、磯遊びの延長で貝類などを持ち帰らないでください
安全面
千畳敷へ入るならライフジャケットと滑りにくい靴を用意してください。徒歩ルートではトレッキング向けの靴が必要になり、磯へ着いてからは濡れた岩、海藻、段差を歩きます。渡船を利用する場合もスパイクブーツとライフジャケットの着用が求められています
釣り座は平らな場所だけで判断しないでください。背後に逃げられる場所があるか、波が上がった時に高い場所へ移れるか、魚を掛けた後に取り込める場所があるかまで見てから竿を出します。特にヒラスズキや青物狙いでは海が動いている時に釣ることが多いため、魚を追って水際へ下りないことが重要です
外側へ移動する場合は、潮位と帰路を先に見てください。行きに乾いていた岩が帰りには波を受けていることがあります。単独釣行では転倒や負傷時の対応が難しくなるため、行き先と帰る予定を家族などへ伝え、携帯電話を防水できる状態で持ってください
マナー
千畳敷は釣り専用施設ではなく、散策や景観を楽しむ人も訪れる場所です。遊歩道を荷物で塞がず、釣り糸、ワーム、針、エサ袋、飲料容器などはすべて持ち帰ってください。切れたラインは岩の隙間へ残さず回収し、使い終わった仕掛けもその場へ置かないでください
フカセ釣りでコマセを使った場合は、釣り座に大量のエサを残さないようにしてください。岩場では港のように水道で洗い流せないため、必要以上のコマセを作らず、残ったエサを岩の上へ捨てないことが大切です
南伊豆・千畳敷は、沖の潮目を狙うメジナのフカセ釣り、岩盤の切れ込みを狙うアカハタやカサゴのルアー釣り、サラシを通すヒラスズキ、外向きの青物狙いなど、地形の違いを使って釣りを組み立てられる地磯です。広い岩盤だからどこでも同じように釣れるのではなく、潮目、根、切れ込み、サラシ、ベイトといった変化を探すことが釣果につながります
一方で、入間港から徒歩約40分かかり、千畳敷にはトイレや売店がありません。低い磯は高波を受けやすく、外側には潮位によって渡れなくなる場所もあります。釣れる場所だけを追わず、帰路と海況を先に確保したうえで、安全に立てる範囲から魚を狙ってください
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