静岡の釣り場
三穂ケ崎の釣り場
※断崖や急な岩場があり、岬先端へ下りる区間は足場が悪くなります。現地の立入制限、ロープ、通行止めなどの表示を優先してください
静岡県下田市白浜にある三穂ケ崎は、相模灘へ突き出した岬の先端部で竿を出せる地磯です。国道135号側から山道と遊歩道を歩いて海側へ入り、最後に岩場を下って釣り座へ向かいます。堤防や整備された海釣り施設とは異なり、釣り座までの移動を含めて磯釣りの装備が必要になる場所です
岬の周囲は岩礁帯で、足元から沖へ複雑な根が続きます。先端付近は足元から急激に深くなる磯ではなく、場所によっては水深4~6mほどの範囲に根が広がっています。仕掛けを底まで落として長く流すと根掛かりしやすく、フカセ釣り、カゴ釣り、底物釣り、ルアー釣りのいずれでも根の位置と仕掛けを通す層を意識する必要があります
三穂ケ崎の特徴は、岬の先端から外海へ向かって釣りができることです。沖には潮目ができることがあり、イサキ、メジナ、青物などが射程へ入ります。過去には岬先端から約40m沖の潮目で75cmのヒラマサが釣れた例があり、ワカシやイナダ、ソウダガツオなどの回遊魚も狙われています。回遊魚は常に岸際へ入るわけではないため、潮の動き、小魚の有無、水面の変化を見ながら沖を探ります
磯魚ではメジナ、クロダイ、ブダイ、イシダイ、イシガキダイ、カサゴ、ムラソイなどが対象になります。イサキも三穂ケ崎を代表する魚の一つで、夜間にまとまって釣れた例があります。岩礁帯に付く魚と沖を回遊する魚の両方を狙えるため、同じ釣り座でも仕掛けと狙う距離を変えることで釣り分けができます
三穂ケ崎は釣り座へ着くまでの距離だけなら長い地磯ではありませんが、山道、急斜面、岩場が含まれます。特に岬先端へ下りる最後の区間は高低差があり、過去には約2mの段差をロープで下りて釣り座へ入った例があります。ロープが残っている場合でも安全設備として強度が保証されたものではないため、ロープだけに体重を預ける入り方は避け、足場と手掛かりを使える場所だけを通る必要があります
主な釣りポイントと特徴
三穂ケ崎で釣りの中心になるのは「岬先端」「先端沖の潮目」「足元から沖へ続く根回り」です。人工的に区切られた釣り場ではなく、岬の先端部とその周囲に広がる岩礁帯を使うため、潮位や波の高さによって立てる位置や仕掛けを入れられる方向が変わります
先端では沖へ向かう釣りが中心になり、潮目では青物やイサキなどの回遊魚、根回りではメジナ、ブダイ、石物、根魚などを狙えます。底には根が多く、同じ方向へ何度も仕掛けを入れて根掛かりする場合は、投入位置、ウキ下、沈める時間、回収方向を変える必要があります
岬先端
三穂ケ崎で中心になる釣り座が岬先端です。相模灘へ向かって開け、沖から入る潮を受けやすく、ウキフカセ釣り、カゴ釣り、ルアー釣り、底物釣りなどを行えます。イサキの数釣り、青物、メジナなどが狙われてきた場所で、魚種を限定せず外海側を探れる点が特徴です
先端周辺は足元から急激に深く落ちる場所ばかりではありません。実際に釣りが行われている範囲では水深4~6mほどとされる場所もあり、沖へ根が続いています。ウキ釣りでは必要以上にタナを深くすると根へ仕掛けが入りやすく、底物釣りでは着底後に仕掛けを引きずると根掛かりが増えます。最初から深く設定するのではなく、根の上を流せる位置から魚のいる層を探る方が扱いやすい地形です
イサキを狙う場合は先端から沖側へ仕掛けを入れます。潮が動き、沖へコマセが流れる時は、その筋へ付けエサを合わせます。夜間にイサキがまとまって入った例もあり、暗くなってから岸寄りへ浮いてくる場合は、深いタナだけではなく中層まで探る価値があります
先端は釣りやすい平坦な堤防ではなく、岩の傾斜や段差があります。道具を水際へ置くと波で流される可能性があるため、バッグ、バッカン、予備竿などは波が届かない高い位置へまとめ、移動する範囲を空けておく方が安全です
先端沖の潮目
岬から沖を見ると、潮の流れる向きや速さが異なる場所に筋や潮目が出ることがあります。三穂ケ崎では、この沖の潮目が青物やイサキを狙う目安になります。過去には約40m沖の潮目で75cmのヒラマサが掛かっており、沖を回遊する魚が岸から届く距離まで入ることがあります
青物を狙う場合は、単純に遠投を繰り返すより、潮目、水面で小魚が逃げる場所、鳥が小魚を追う場所などを狙います。メタルジグやプラグを使う場合は表層から中層を広く探り、反応がなければ沈める時間を変えます。潮目が遠い時はカゴ釣りでコマセを沖へ入れ、イサキや回遊魚を待つ釣り方も合います
潮目は同じ位置に止まり続けるものではありません。潮が動けば岸から離れたり、先端の左右へ移ったりします。釣り座を大きく移動するより、仕掛けを入れる角度と距離を変え、流れの筋へ合わせる方が三穂ケ崎では対応しやすくなります
足元から沖へ続く根回り
三穂ケ崎の海底は岩礁が多く、足元から沖へ根が続いています。メジナ、ブダイ、イシダイ、イシガキダイ、カサゴ、ムラソイなどを狙う場合は、この根周りが魚の付き場になります。根の上、根と根の間、根の先端、潮が根へ当たって流れが変わる場所を狙います
メジナは根の周囲へコマセを入れ、仕掛けを根の上へ流します。仕掛けが根の裏側まで入り込むと取り込みが難しくなるため、アタリが出た後は魚を根から離す意識が必要です。ブダイも底付近の岩礁帯を狙えますが、仕掛けを底へ張り付けたまま流すと根掛かりが増えます
イシダイやイシガキダイを狙う底物釣りでは、三穂ケ崎の根の多さがそのまま難しさになります。ガンガゼなどを使った底物釣りでアタリが出た例がある一方、投入する場所によっては根掛かりが続きます。着底位置を少しずつ変えながら、仕掛けを置ける溝や根の切れ目を探る釣りになります
カサゴやムラソイは足元の岩の隙間や根の際を狙えます。仕掛けを深い穴へ入れすぎると魚を掛けた後に出せなくなるため、岩の際を短く探り、反応がなければ次の隙間へ移ります
狙える主な魚種
メジナ、クロダイ、ブダイ、イサキ、イシダイ、イシガキダイ、アオリイカ、ワカシ、イナダ、ソウダガツオ、カサゴ、ムラソイ
その他
ヒラマサ、メイチダイ、イスズミ、サバ、ハタンポなどが釣れることがあります。ヒラマサは岬先端から沖の潮目で75cmが釣れた例があり、回遊の条件が合えば大型青物が岸から届く距離へ入ることがあります
メイチダイも三穂ケ崎で釣れた魚の一つです。岩礁帯に付く魚が多い場所なので、フカセ釣りやカゴ釣りでは本命以外の魚が混じることがあります。イスズミは大型が掛かることがあり、磯際や潮の流れに入った魚を掛けた場合は根へ突っ込まれないよう、ドラグと竿の角度を使って対応します
この釣り方で釣れます
ウキフカセ釣り
メジナ、クロダイ、ブダイ、イスズミ
→ 岬先端と根回りを狙う釣り方です。コマセを根の上や潮が当たる場所へ入れ、付けエサを同じ流れへ乗せます。水深だけを基準にウキ下を決めるのではなく、根の上を仕掛けが通るようにタナを調整します
メジナは潮が動く時に根から離れてコマセへ出ることがあり、足元だけで反応がなければ少し沖へ流します。仕掛けが沖へ払い出される時は、コマセも同じ方向へ入れます。クロダイは根際や底寄りを狙えますが、底を引きずる設定では根掛かりしやすいため、付けエサが根の上を通る程度から始めます
三穂ケ崎では大型のイスズミが掛かることもあります。メジナ狙いの仕掛けへ強い魚が掛かった時は、根へ入られる前に竿を立て、魚の向きを変えながら寄せます。細いハリスを使う場合は無理に止めず、根との距離を見ながらやり取りします
カゴ釣り
イサキ、サバ、ソウダガツオ、ワカシ、イナダ、メジナ
→ 先端から沖の潮目や潮が流れる筋へコマセと付けエサを入れる釣り方です。三穂ケ崎ではイサキ狙いとの相性がよく、夜間にまとまった数が釣れた例があります。沖へ潮が動く時は仕掛けを同じ筋へ流し、反応する距離とタナを探ります
イサキは必ず底付近にいるわけではありません。暗い時間帯や活性が上がった時には中層まで浮く場合があるため、深いタナだけを流し続けず、反応がなければ少しずつ浅くします。付けエサが残るか、エサ取りに取られるかによってもタナを調整できます
青物を狙う場合は、沖の潮目や小魚が集まる場所へ仕掛けを入れます。魚が回ってきた時は短時間に連続して反応することがあるため、仕掛けを流す位置を大きく変えず、同じ潮筋へコマセを効かせます
ルアー釣り
ワカシ、イナダ、ソウダガツオ、ヒラマサ
→ 岬先端から沖へメタルジグやプラグを投げ、回遊魚を狙います。三穂ケ崎では沖の潮目まで青物が入ることがあり、ヒラマサが釣れた例もあります。朝夕だけに限定せず、小魚の動きや潮目が出た時間を狙います
メタルジグは表層から底付近まで探れますが、三穂ケ崎は根が多いため、着底させてから底付近を長く引くと根掛かりしやすくなります。着水後のカウントを変え、表層、中層、底から少し上を順番に探ります
プラグを使う場合は、潮目の手前、潮目の中、潮目を越えた位置を通します。青物が小魚を追っている時は表層系のルアーで反応することがあり、水面に出ない時はシンキングペンシルやジグで少し深い層を探ります
底物釣り
イシダイ、イシガキダイ、ブダイ
→ 岩礁帯の根と根の間、根の先端、溝を狙います。三穂ケ崎は海底の起伏が大きく、仕掛けを入れる方向によって根掛かりの多さが変わります。ガンガゼなどを使った石物狙いでは、着底後に仕掛けを横へ引きずらず、同じ場所へ静かに置く方が扱いやすくなります
最初の投入で根掛かりした場合は、同じ位置へ繰り返し投げず、数m単位で方向を変えます。仕掛けが安定して置ける場所が見つかれば、その周辺を重点的に狙います。アタリが出た後は根へ入られる前に魚の頭を上げる必要があるため、根の位置を意識したやり取りになります
エギング
アオリイカ
→ 三穂ケ崎はアオリイカを狙える岩礁性の地磯です。狙う場所は磯際、根の切れ目、根の上、沖へ伸びる根の先端、潮が当たって流れが変化する場所です。砂底の港内とは異なり、エギを毎回着底させて底を長く探る釣り方では根掛かりが増えます
エギは3~3.5号を中心に使いやすく、浅い根の上では沈下の遅いシャロータイプも扱いやすくなります。最初のキャストで着水から底までの秒数を取り、根に触れる位置が分かったら、その手前からシャクリを始めます。根の上を通す時はエギを大きく沈めすぎず、根と根の間だけ深く入れることで根掛かりを減らせます
潮が横へ流れる時は、エギを真正面へ投げ続けるより、潮上へ入れて根の上を斜めに通します。ラインが大きく膨らむとエギが沈みにくくなるため、余分なラインを回収しながらフォールさせます。潮が速い時に軽いエギで底だけを狙うと根へ入りやすいため、中層から根の上を通す釣りへ切り替えます
磯際にもアオリイカが付くことがあるため、沖だけで釣りを終わらせず、回収前に手前の根周りまでエギを通します。足元まで追ってくる場合もあるため、最後までエギの位置を見ながら回収します
三穂ケ崎で釣果を狙う
三穂ケ崎では、魚種によって狙う距離を分けることが大切です。メジナ、ブダイ、カサゴなど岩礁帯に付く魚は足元から近距離の根回り、イサキや青物は先端から沖の潮筋が中心になります。同じ方向だけへ仕掛けを入れ続けるより、足元、根の外側、潮目まで距離を変えて反応する場所を探ります
メジナを狙う場合は、最初から沖へ遠投せず、足元からコマセを入れます。根の周囲に魚が付いていれば近距離で反応するため、コマセに魚が出ない場合に少しずつ沖へ狙いを移します。潮が根へ当たって沖へ抜ける時は、その流れへ仕掛けを乗せます
イサキは沖の潮筋をカゴ釣りで狙います。暗い時間帯に岸寄りへ入ることもあり、深いタナで反応がない場合は中層まで上げます。三穂ケ崎では数がまとまった例もあるため、1匹釣れた後は距離とタナを大きく変えず、同じ位置へ仕掛けを入れる方が群れを追いやすくなります
青物は回遊の有無による差が大きくなります。沖に潮目が出ている、小魚が水面で散る、鳥が海面を追うといった変化があれば、その周辺をルアーやカゴ釣りで狙います。反応がない状態で底付近を長く引き続けるより、表層から中層を広く探る方が根掛かりを避けながら回遊魚を待てます
石物は根の多い海底を利用します。根掛かりしない場所を探しながら仕掛けを置き、根と根の間や根の張り出しに魚が入る場所を探ります。底物釣りではポイントを広く動かすより、仕掛けが安定する数か所を見つけて順番に狙う方が釣りを続けやすくなります
施設・アクセス情報
三穂ケ崎は国道135号側から徒歩で入る地磯で、磯の近くに売店、管理棟、釣り専用施設などはありません。釣り座へ向かう前に飲み物、食べ物、仕掛け、予備のリーダー、ライト、救急用品などを用意しておく必要があります
磯へ向かう道は山道と岩場を含みます。両手がふさがるほど荷物を持つと、急斜面や岩場で身体を支えにくくなります。ロッドケースや背負えるバッグを使い、片手または両手を使える状態で移動できる装備が向いています
駐車場
三穂ケ崎の遊歩道入口に大きな専用駐車場はありません。国道135号沿いにはフェニックス広場の無料駐車スペースがあり、数台程度を停められる場所として利用されています。遊歩道入口付近の道路脇にも車が置かれてきた場所がありますが、道路上や通行を妨げる位置へ駐車しないでください
釣行前後は車へ戻るまで山道を歩くため、夜間は駐車位置までの経路も暗くなります。車を離れる時にライトを携帯し、帰路用の電池も残しておく必要があります
トイレ
三穂ケ崎の磯と遊歩道にはトイレがありません。釣り座まで入った後に短時間で戻れる施設もないため、長時間釣りをする場合は磯へ入る前に済ませておく必要があります
周辺
三穂ケ崎の岬上には三穂ヶ崎遺跡があり、古墳時代の祭祀に関係する遺物が出土した場所として下田市の史跡に指定されています。幕末には海防のための砲台が置かれた場所でもあり、釣り場へ向かう遊歩道は史跡と地磯が重なる環境です
岩や地面を掘る、石や遺物と思われる物を持ち帰るなど、史跡を傷める行為は避けてください。釣り具や荷物も通路を塞がない位置へ置きます
所在地
静岡県下田市白浜
アクセス
車では国道135号を白浜方面へ進み、三穂ケ崎付近から遊歩道へ入ります。国道側から磯までは徒歩10~15分程度が目安で、前半は山道、海側へ近づくと岩場が増えます
公共交通では伊豆急下田駅方面から路線バスを利用し、板見バス停から徒歩で三穂ケ崎方面へ向かえます。釣り具を持って歩く区間が長くなるため、磯用の靴、背負える荷物、ライトを用意した方が移動しやすくなります
注意事項
立入・釣り禁止情報
三穂ケ崎一帯を釣り禁止とする一律の案内はありませんが、地磯への通路は自然地形の影響を受けます。崩落、工事、荒天などで通行できない場所が生じる場合があるため、現地に立入禁止表示、ロープ、フェンス、通行止めがある場所へは入らないでください
三穂ヶ崎遺跡がある岬でもあるため、釣り座へ向かうために地面を掘る、岩を動かす、人工物を壊すなどの行為は避けます。通路から外れて新しい踏み跡を作るような入り方もしないでください
安全面
三穂ケ崎で最も注意したいのは釣り座までの移動です。遊歩道から先端へ進む途中に断崖、急斜面、岩場があり、先端へ下りる最後の区間には高低差があります。濡れた岩は滑りやすく、荷物を持った状態ではバランスを崩しやすくなります
過去には先端へ下りる約2mの段差でロープを使った釣行例があります。現地にロープが残っている場合でも、海釣り施設の安全設備とは異なります。劣化や固定状態が分からないロープだけへ体重を預けず、自力で安全に上り下りできない場所には入らない方が安全です
磯ではライフジャケット、滑りにくい磯靴またはフェルトスパイク系の靴、両手を使えるヘッドライトを用意します。海面に近い岩へ下りると、うねりによる波が突然上がることがあります。荷物を水際へ置かず、波が上がる場所から離れた高い位置に釣り座を取ります
夜釣りでは昼間よりルートを見失いやすくなります。初めて入る場合は明るいうちに釣り座までの経路、帰路、急斜面の位置を把握しておく方が安全です。山道では野生動物と遭遇することもあるため、足元だけでなく進行方向にも注意して歩きます
マナー
三穂ケ崎は管理された釣り公園ではなく、自然の地磯と遊歩道を利用する場所です。釣り糸、ハリ、エサの袋、飲食物の容器などはすべて持ち帰り、岩場や山道へ残さないでください
磯際で切れた仕掛けを放置すると、海鳥や魚に絡む原因になります。回収できる範囲のラインは持ち帰り、根掛かりが多い場所では必要以上に細いラインや長い仕掛けを使わず、切れる場所を増やさないことも大切です
三穂ケ崎は、岬先端から外海へ向かってイサキ、メジナ、青物、石物などを狙え、足元から沖へ広がる根を使った釣りもできる地磯です。釣り場までの距離は長くありませんが、急斜面や岩場を通るため、堤防と同じ感覚では入れません。潮の動きと根の位置を見ながら仕掛けを使い分け、安全に立てる範囲から狙うことが三穂ケ崎で釣りを続ける基本になります
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