久慈川は、茨城県北部を流れる代表的な鮎河川です。大子町周辺の本流には瀬、平瀬、トロ場、大石が連続し、常陸大宮市方面へ下るにつれて川幅が広がります。アユルアーでは、流れの中にある石へ縄張りを持った鮎を探し、その石の周囲へルアーを送り込んで追わせる釣りが中心になります
久慈川でアユルアーを楽しめるのは、基本的に友釣り専用区域を除いた区間です。本流より支流の解禁が遅く、友釣り専用区域も場所によって設定される期間が異なるため、「鮎が釣れる有名ポイントだからルアーも使える」とは限りません。大子町周辺には鮎の魚影が濃い場所と友釣り専用区域が近接する場所が多く、実際に立つ位置だけでなく、ルアーを通す先まで専用区域に入っていないことを確かめてください
久慈川本流では、アユルアーで19cmを頭に3時間で12匹という釣果も出ています。友釣りでも湯の里大橋、ホテルやみぞ、上小川キャンプ場、八溝川合流付近などで鮎が釣れており、渇水時には浅いチャラ瀬より水深を残した瀬や流れの強い筋で反応が出やすくなります。盛夏以降は25cmクラスまで大型化するため、初夏と同じ細い仕掛けだけで押し通さず、魚のサイズと流速に合わせてラインと掛け針を調整してください
久慈川のアユルアーポイントについて
久慈川で鮎を探すときは、橋の名前だけを頼りにするより、瀬の形と石の状態を見ることが大切です。流心の底にある黒っぽく磨かれた石、瀬肩から流速が上がる場所、大石の上流側と側面、速い流れと緩い流れが接する筋は、縄張り鮎を見つけやすい場所です。渇水すると浅い瀬から鮎が抜け、水深のある瀬や流心側へ寄ることがあります。反対に増水後は、それまで水から出ていた石まで水没し、新しく鮎が付く場所が増えます
アユルアーは鮎のいる場所まで遠投して高速で巻く釣りではありません。狙う石より上流へ投げ、流れを使ってルアーを送り込み、石の上、上流側、側面、石裏へ入ったところで泳がせ続けます。深い瀬では潜行力のあるルアーで底石の高さまで入れ、浅い瀬では石へ激しくぶつけ続けないレンジを保ちます。ルアーが狙った石から離れて流されるなら巻き速度を上げるのではなく、キャスト角度、立ち位置、ロッドの高さを変えてください
久慈川では嵯峨草橋、新昭和橋、下野宮橋、北田気、中内橋、平山橋、神奉地、宇留野圷橋、栄橋、落合橋、富岡橋上流など広い範囲に鮎が入っています。支流では里川、押川、山田川、八溝川にも鮎が入るため、本流だけでなく支流の小規模な瀬もアユルアーの対象になります
ただし、これらはすべて「橋の周囲なら自由にルアーを使える」という意味ではありません。友釣り専用区域、県の採捕禁止区域、支流の解禁時期、一斉休漁などが重なります。久慈川漁業協同組合の最新パンフレットでは友釣り専用区域が図示されているため、釣行前と入川時の両方で境界を確かめてください
嵯峨草橋
嵯峨草橋周辺は大子町上流部の鮎ポイントで、稚鮎もまとまって入る区間です。解禁直後から釣り人が集中しやすく、人が多く入った後は鮎が瀬の中心から外れたり、狭い場所に残ったりすることがあります。橋の上下を歩き、流心だけでなく瀬脇、大石の間、流れが一段弱くなる筋まで探してください
人が多い日に真正面の瀬へ何度もルアーを通しても反応しない場合は、強い流れの中に残る大石の周辺が狙い目です。石より上流へルアーを入れ、流れに乗せながら潜らせ、石の側面で泳ぎを安定させます。数秒止めても反応がなければ隣の石へ移り、広い範囲を細かく探った方が効率的です
嵯峨草橋周辺には友釣り専用区域が設定されるため、専用期間中はルアーを使える側へ移動してください。境界付近では、自分が立っている場所が区域外でも、ルアーを区域内へ投げないよう注意が必要です
下野宮橋
下野宮橋周辺も鮎がまとまって入る大子町上流部のポイントです。川幅に対して流れが絞られる場所、橋の上下で瀬が形成される場所、流心の横に石が連続する場所から探すと鮎へ近づきやすくなります。稚鮎も入る区間なので、初夏は比較的浅い瀬まで探り、渇水が進んだら水深を残した筋へ狙いを移してください
アユルアーは流心へ真横から投げ込むより、狙う石の上流側へ入れて下流へ送り込む方法が使いやすくなります。橋から見下ろせる場所では、水面の波立ちだけで判断せず、偏光グラスで石色を見てください。周囲より黒く磨かれた石が数個まとまっていれば、その石群を1つのポイントとして上流側から順番に狙います
橋のたもとや河川管理用の通路は駐車場ではありません。道路幅の狭い場所や農作業車が通る場所へ車を置かず、駐車可能と表示された場所から歩いて入川してください
八溝川合流付近
八溝川が久慈川へ入る周辺は、異なる流れがぶつかることで流速と水深が変化します。鮎が狙いやすいのは、合流点の最も激しく水がぶつかる部分だけではなく、その下流に伸びる流れの境目や、合流によって水が押されてできる瀬です。久慈川本流側で鮎が釣れる場所としても知られています
本流の強い流れと支流から入る水の間にヨレができていれば、その境目にある石を探してください。ルアーを上流から流し込み、ヨレへ入った瞬間に糸を張りすぎず、石の上で泳ぐ速度まで落とします。水位が高い日は合流部の押しが強くなるため、無理に中央まで立ち込む必要はありません
八溝川には別途、門の井橋上流端から桜井橋下流端まで採捕できない区間があります。本流の合流付近と八溝川上流の禁止区域を混同せず、八溝川へ移動するときは橋名まで確かめてください
ホテルやみぞ周辺
ホテルやみぞ周辺は、橋下に石色の良い場所があり、鮎が入る区間です。渇水時には浅い場所より深い流れの方が狙いやすくなるため、岸際の浅瀬だけで見切らず、流心寄りの一段深い瀬と、その脇にある大石を探してください
深場では浅瀬用のルアーを水面近くで泳がせても石まで届きません。潜行力のあるアユルアーをアップクロスへ入れ、流れを受けて潜ったところでリールを巻きすぎず、石の高さに合わせて泳がせます。ロッドを寝かせると深く入りやすく、立てればレンジを上げやすいため、石へ当たりすぎる場合はロッド角度で調整してください
大子温泉やみぞには駐車場とトイレがありますが、ホテルや体育館など施設利用者のための設備です。釣りだけを目的に無断駐車せず、施設を利用する場合でも駐車方法を確認してください
新昭和橋
新昭和橋周辺は稚鮎が入る大子地区の本流ポイントです。橋そのものを狙うより、上流と下流で川底の石がどう変わっているかを見てください。橋周辺では流れが一定に見えても、底の高低差によって速い筋と遅い筋ができ、縄張り鮎が付く場所が分かれます
水深のある筋ではルアーをクロス方向へ入れ、流れを受けて下流側へ弧を描く途中で石へ近づけます。浅い石瀬ではアップクロスから自然に送り、ルアーのリップやボディが石へ軽く触れる程度に保ちます。同じ石へ何度も強く当てると鮎を散らしやすいため、数投で反応がなければ次の石へ移ってください
大子町中心部は友釣り専用区域が細かく設定される場所があります。橋名だけで可否を決めず、その日の釣り位置を最新の区域図と照合してください
大子やな場跡
大子やな場跡周辺では鮎が釣れますが、広い範囲で均一に反応する場所ではありません。流れが緩む場所だけを狙うより、瀬へ入り始める場所、瀬からトロへ落ちる境目、周囲より石が大きくなる筋を探してください。鮎が少ない日に1か所へ粘るより、石色の変化を見ながら移動する釣りが向いています
流れが緩い場所では、ルアーを速く巻いて鮎へ追わせようとせず、縄張りになりそうな石の近くで長く泳がせます。アップから流し込み、石の上流側で一度安定させてから側面へずらすと、同じ石を複数の角度から攻められます
旧施設周辺には河床の段差や滑りやすい石がある可能性があるため、流れだけを見ながら歩かないでください。構造物や立入制限がある場所には入らず、現地の表示に従ってください
湯の里大橋
湯の里大橋周辺は久慈川を代表する鮎ポイントの1つで、まとまった釣果が出ることがあります。渇水時でも鮎が残りやすい水深と流速を持つ場所があり、浅いチャラ瀬より、瀬の中心や大石が絡む深い筋を優先すると魚を探しやすくなります
流れが強い場所では、軽すぎるルアーを漂わせるだけでは底石へ届きません。狙った石より少し上流へ投げ、潜行させながら石の上流側へ近づけます。ルアーが石の横へ入ったら、その場から流されない程度の速度だけを与え、数秒間泳がせてください。反応がなければ石の反対側へ立ち位置を変え、同じ石へ別角度から入れます
湯の里大橋を含む大子町中心部では友釣り専用区域が設定されます。専用期間中は区域外だけでアユルアーを行い、対岸側や下流側へ投げたルアーが境界を越えないよう注意してください
北田気・家畜市場前
北田気の家畜市場前周辺も鮎が入る区間です。開けた流れでは、見た目の大きな瀬だけを追うより、川幅の中で流れが集まっている筋を探してください。岸寄りの浅場、中央の流心、対岸側の流れを比較し、石が磨かれている筋へ絞り込みます
川幅がある場所では遠投したくなりますが、アユルアーは飛距離よりルアーを石の近くで安定させられる距離が重要です。手前の瀬から順番に狙い、届かない流心だけ最後に遠くから探る方が、立ち込んで魚を散らすことも減らせます
周辺道路や空き地を駐車可能な場所と判断しないでください。特に作業車が利用する出入口、農地への進入路、河川管理道路は塞がないよう注意してください
大子町消防署前
大子町消防署前付近は本流で鮎が釣れる区間です。市街地に近くても、狙う場所は橋や建物ではなく、水中の石と流速の変化です。流心が岸へ寄る部分、瀬の途中で水面の波立ちが変わる場所、流れが大石を回り込む部分を探してください
水深がある場所では、ルアーを底へ沈めて止めるのではなく、流れを受けて自力で泳げる状態を保ちます。石の上を通過してしまうなら少し上流へ立ち位置を変え、石の周囲にルアーが留まる時間を長くしてください
市街地に近い河川敷では、橋周辺の道路や施設敷地へ無断駐車しないでください。消防・救急関係車両の動線や施設出入口を塞ぐ行為は避け、一般利用できる駐車場所から徒歩で移動してください
うめ吉・川山周辺
川山周辺では、流れのある石瀬を中心に鮎を探せます。鮎が釣れている時でも魚が川幅全体へ均等に散っているとは限らず、数十m移動するだけで石色や流速が大きく変わります。反応がない瀬へ長く粘るより、鮎が食んだ跡のある石を探しながら移動してください
狙う石が見つかったら、アップクロスへルアーを入れ、流れに乗せながらその石へ寄せます。大石の真正面だけでなく、石の横で流れが速くなる筋と、裏側で水が巻く部分も狙い目です。ルアーが横倒しになるほど流れが強ければ、少し重いタイプや潜行力の高いタイプへ替えてください
川沿いには生活道路や私有地もあります。川へ下りられそうに見える道でも、民家や農地への進入路には車を置かないでください
中内橋
中内橋周辺は池田地区で鮎が入る本流区間です。橋の上下にできる瀬だけでなく、橋から離れた場所の石並びも探してください。川底が平坦に見える場所でも、一段深い溝の両側に石が並んでいると鮎が付きやすくなります
浅い瀬ではルアーを石へ潜り込ませすぎず、石の上をなめる高さで泳がせます。一段深い溝では潜行力を上げ、溝の底を引きずるのではなく、両側の石へルアーを寄せてください。1匹掛かった場所では、同じ石だけでなく同じ水深と流速が続く横方向も探ると次の鮎を見つけやすくなります
池田地区も友釣り専用区域の位置を確認してから入川してください。専用区域の境界は毎年の案内を基準にし、過去の地図だけで判断しないことが大切です
上小川キャンプ場前
上小川キャンプ場前は久慈川沿いに開けた流れがあり、鮎が釣れる場所として知られています。川遊びやキャンプ利用者が増える時期は、人が入っていない瀬や対岸寄りの流れへ鮎が移ることもあるため、最初から人の多い正面だけを狙わず、少し離れた石瀬まで歩いてください
広い瀬では上流側から手前、中央、対岸側の順に探ると魚を散らしにくくなります。浅い場所はルアーを着水後すぐに泳がせ、深くなる筋ではロッドを下げて潜行させます。石の色が明るく、食み跡も見えない場所が続くなら、ルアーを替える前に場所を移動してください
上小川キャンプ場には駐車場と水洗トイレがありますが、キャンプ場利用者のための施設です。デイキャンプ利用にも料金が設定されているため、釣りだけを目的に駐車場やトイレを無断利用せず、受付を通して利用してください。川遊びをしている人の近くではキャストしないでください
上小川橋下流
上小川橋下流は年によって鮎の付き方が変わりやすく、前年によく釣れた瀬でも同じ状態が続くとは限りません。水量や出水によって石の垢と流れが変わるため、「以前釣れた場所」より、その日に磨かれている石を優先してください
橋下流では流れがまとまりやすい筋、瀬尻から一段深くなる部分、石が集中する場所を探します。鮎が浅い瀬から抜けているときは、少し深い瀬へ潜るルアーを入れ、底石の上で速度を抑えます。水面近くを速く通過させるだけでは、深い場所の縄張り鮎に近づけません
上小川キャンプ場側の施設を利用する場合は、キャンプ場の利用条件に従ってください。橋周辺の路肩や狭い進入路への駐車は避けてください
平山橋
平山橋周辺は上小川、西金、袋田方面で鮎が入る区間として名前が挙がります。川底に石が残り、瀬と緩い流れが隣接する場所では、活性の高い鮎と休んでいる鮎を近い範囲で探せます
朝夕や水温が低めの時間は瀬肩から探り、日中に流れへ鮎が出ているなら瀬の中央まで範囲を広げます。瀬肩では浅く潜るルアーを上流から送り、瀬の中央では潜行力を上げて大石の側面へ入れてください。同じ場所でも水位が変われば必要なルアーの潜行深度が変わります
橋周辺は入川しやすく見える場所でも、私有地や作業道が混在します。駐車可能な表示がない場所へ車を残さないでください
神奉地
神奉地周辺は袋田・山方方面の本流で鮎が入る区間です。川幅の変化と瀬の連続を見ながら、流れが1本に集まる場所、大石が並ぶ場所、その下流で流れが広がる場所を順番に探してください
流れが強い瀬では正面からルアーを巻き上げるより、アップクロスへ入れて流れと同じ方向へ送り、狙う石のところだけルアーを止める方法が使いやすくなります。ルアーを止めるといっても底へ固定するのではなく、流れを受けて泳ぎ続ける状態を保ちます
鮎が見えないときは水面だけで判断せず、石の色を見てください。垢が残った明るい石ばかりなら移動し、黒っぽく磨かれた石がまとまる場所を探す方が効率的です
宇留野圷橋
宇留野圷橋周辺は久慈川本流の上野地区で鮎が入る場所です。大子町上流部より川幅が広がるため、広い水面を無作為に投げ続けるより、流れが絞られる筋を見つけることが重要になります
橋の上下では水面の筋を見て、速い流れと緩い流れの境目にある石を探してください。ルアーは上流または斜め上流へ投げ、狙う筋へ入ったところでテンションを掛けます。下流へ流され続ける場合は巻き速度だけで補正せず、数m上流へ移動してルアーが石へ自然に入る角度を作ります
下流域ほど水深と流量が増えるため、立ち込みは慎重に行ってください。岸から届く石を先に狙い、流心へ近づく必要がある場合も足元の流速を確かめながら移動してください
栄橋
栄橋周辺は瓜連・木崎地区の本流で鮎が入る区間です。流れの幅が広くなりやすいため、中央の強い流れだけでなく、岸寄りに形成された瀬や中州脇の筋も鮎の付き場になります
水深の浅い筋には潜りすぎないルアーを使い、底石へ軽く触れる高さを保ちます。流心側では潜行力を上げ、ルアーが浮き上がらない速度で泳がせてください。鮎が掛かった場所と同じ流速の筋を横方向へ追うと、離れた石でも次の縄張り鮎を探せます
橋周辺の路肩や堤防道路は通行の妨げになりやすいため、車を置かないでください。下流部では水位変化の影響を受ける範囲も広いため、増水時は岸際から水量を確認してください
落合橋
落合橋周辺は西小沢・神崎地区の本流で鮎が入る場所です。川幅が広い区間では、深い流心、岸側の平瀬、流れが分かれて再び合流する部分など、異なる流速が並びます
アユルアーでは最も速い流れへ最初から入れるのではなく、鮎が定位できる石がある流速を探してください。ルアーが一気に下流へ飛ばされる筋より、底石の周囲で泳ぎを保てる筋の方が攻めやすくなります。水深がある場合は重さだけを増やすより、潜行角度の大きいルアーを使うと石へ寄せやすくなります
河川敷へ下りられる場所でも、車両進入が認められているとは限りません。ゲート、標識、道路表示がある場合は必ず従ってください
富岡橋上流
富岡橋上流は常陸大宮市側の本流で鮎が入る区間です。大子町周辺より川幅が広い場所では、流心へ立ち込んで近づくより、岸から届く瀬、流れのヨレ、石の帯を順番に探る方が安全です
広い河川ではロングキャストもできますが、友釣りの釣り人がいるときに横へ長く投げると仕掛けが交差します。アユルアーは狙った石を短い距離で正確に攻め、友釣りのオトリが流れている範囲へルアーを入れないでください
常陸大宮市の久慈川沿いには道の駅常陸大宮~かわプラザがあり、駐車場とトイレを利用できます。久慈川に接する施設ですが、施設利用者や観光客も多いため、長時間の釣行で駐車する場合は施設の利用案内に従ってください
里川
里川は久慈川支流の中でもアユルアーが成立することがはっきりしている河川です。小規模河川のため、広く投げて探すより、鮎が付きそうな石を1個ずつ狙う釣りが向いています。15~18cmの鮎が釣れたアユルアー釣行では、良い石を見つけ、上流からルアーを流して石の周囲で止め、動きを加えながら待つ方法で鮎が掛かっています
川幅が狭い場所では遠投する必要はありません。狙う石から少し離れて上流側へ立ち、ルアーを石の手前へ落として流れで近づけます。石の正面、左右、裏側と数十cm単位でコースを変え、反応がなければ次の石へ移ってください。本流用の深く潜るルアーでは底を叩きすぎる場所もあるため、浅い瀬では潜行を抑えたタイプが扱いやすくなります
里川は本流より鮎釣りの開始時期が遅く、田渡せき堤と里の宮せき堤の上下にはそれぞれ採捕禁止区域があります。堰周辺に鮎が見えてもルアーを投げないでください
押川
押川にも鮎が入り、大子町中心部で久慈川へ合流します。川幅が狭い場所では、本流のように深い瀬を広く探すより、石がまとまった短い瀬、落ち込みから平瀬へ変わる場所、流れが岸へ当たる場所を細かく探してください。鮎もまとまって入る支流です
水深が浅ければ、ルアーをアップへ投げて流れと同じ速度に近づけながら石へ送り込みます。狙う石へ入ったら巻き続けず、その場で泳ぎを保つ程度にテンションを掛けます。底を何度も叩く場合は潜行深度を浅くするか、ロッドを高くしてください
押川を含む支流は本流より解禁が遅いため、本流でアユルアーが始まっていても同じ感覚で入らないでください。久慈川との合流点付近でも、どちらの河川側へルアーが入っているかを意識する必要があります
山田川
山田川も鮎が入る久慈川水系の支流です。小規模な流れでは、瀬全体を一度に狙うのではなく、瀬肩、大石の周囲、落ち込み直下、少し深くなる筋を短いキャストで探る釣りが向いています
支流では鮎との距離が近いため、最初から水際へ立つと魚を散らしやすくなります。岸から数m離れた位置で手前の石を狙い、その後に水際へ近づいてください。浅い瀬は浮力のあるルアー、深い落ち込みは少し潜るタイプと使い分けると、根掛かりを減らしながら石へ近づけられます
山田川も支流の漁期に従う必要があります。道路沿いから入りやすく見える場所でも、民家、田畑、私有地を横切らないでください
八溝川・黒沢地区
八溝川の黒沢地区にも鮎が入ります。山間部の支流らしく川幅が狭くなる場所では、大きな本流用ルアーを遠くへ投げるより、短い距離で石へ正確に入れられるルアーが扱いやすくなります
瀬の中にある色の濃い石を見つけたら、その石より上流へルアーを入れ、流れに乗せて近づけます。石の横へ入ったところでルアーが流されない程度に泳がせ、数秒待って反応がなければ次の石へ移ります。小河川では1匹掛けた後に同じ場所の反応がなくなることもあるため、移動を早めにしてください
八溝川では、門の井橋上流端から桜井橋下流端まで水産動植物を採捕できません。アユルアーだけでなく、他の釣り方でも魚を採捕できない区間です。上流へ移動するときは、この境界を必ず避けてください
大沢川合流周辺
上小川地区では久慈川本流と大沢川に鮎が入ります。合流部では本流と支流の流速が異なるため、流れの境目、その下流にできる浅い瀬、支流から運ばれた石が堆積する場所が狙い目になります
本流側を狙うなら、合流直下のヨレから瀬へ変わる部分へルアーを通してください。支流側は水深が浅くなりやすいため、潜りすぎないルアーで石の上を通します。本流の解禁後でも支流の開始前は支流側へルアーを入れないよう注意が必要です
増水時の合流点は流れが複雑になります。本流と支流のどちらも濁り、水量が増えているときは立ち込まず、水位が落ち着いてから入ってください
久慈川のアユルアーで釣果を狙う
久慈川で最初に見るのは鮎そのものより石です。鮎が縄張りを持つと石の表面の付着藻類を食べるため、周囲より磨かれた石が見つかれば、その周囲へ鮎が付いている可能性が高くなります。瀬全体が同じように見えても、鮎が付くのは数個の石へ集中することがあります。1匹掛かったら、その石と同じ水深、同じ流速、同じ大きさの石を横方向へ探してください
渇水時は浅いチャラ瀬だけを歩き続けず、水深が残った瀬、流心脇、大石の周囲を優先します。久慈川では水量が少ない状況で浅瀬より深場の反応が良いことがあり、逆に増水後は、それまで水から出ていた石まで新しいポイントになります。ただし、増水直後で石の垢が飛んでいると鮎の付き場が変わるため、以前の釣れた位置だけに固執しないでください
ルアーを投げる方向はアップからアップクロスが基本です。狙う石より上流へ着水させ、流れで潜らせながら石へ近づけます。ルアーが石の上流側に入ったら、リールを速く巻くのではなく、流れに負けないだけのテンションを掛けます。石の横まで移動したら一度泳がせ続け、それでも反応しなければロッドを左右へ動かしてコースを数十cm変えます
クロス方向から狙う場合は、ルアーが流れを横切ってスイングする位置を鮎の付いている石へ合わせます。石より上流でスイングが終わるなら投げる角度を下流側へ、石を通り過ぎてからスイングするなら上流側へ調整してください。アユルアーでは派手なアクションの回数より、縄張り鮎の近くへルアーを置いておける時間の方が重要です
人が多い場所では、正面の分かりやすい瀬だけでなく、瀬脇、流心の外側、大石の裏、少し深いトロ瀬まで探してください。嵯峨草橋のように釣り人が集中しやすい場所では、魚が残っていても追いが弱くなることがあります。反応がない場所へ長時間投げ続けず、数十m単位で次の石瀬へ移る方が久慈川では魚を見つけやすくなります
久慈川のアユルアーで使う仕掛け
ロッドは8ft前後を中心に、7~9ft程度のアユルアー対応ロッドが扱いやすくなります。大子町周辺の本流では流れの強い瀬や少し深い場所も狙うため、柔らかすぎるロッドより、流れの中でルアーの位置を保ちやすいL~MLクラスが使いやすくなります。里川や山田川など川幅の狭い支流では、取り回しを優先して短めのロッドでも狙えます
リールは2000~2500番クラスのスピニングリールが扱いやすく、PEラインなら0.4~0.6号前後にリーダーを接続します。浅い支流では細めでも対応できますが、本流の強い流れや盛夏以降の大型を狙うなら、掛けた魚を石へ擦られない強さを確保してください。鮎が25cm前後まで大型化する時期は、掛け針も含めて初夏より一段強い仕掛けが必要になります
ルアーは鮎を模したミノーや専用アユルアーを中心に、水深へ合わせて潜行深度を変えます。浅い瀬では石の上を通せるタイプ、膝程度以上の水深や強い流れでは深く入るタイプが必要です。サイズやカラーを頻繁に替える前に、ルアーが鮎の付いている石の高さまで届いているかを確かめてください
掛け針はアユルアー用を使用し、石へ触れて針先が鈍ったら交換してください。久慈川では使用できる針の形や本数などにルールが設定されるため、毎年の遊漁案内に記載された条件を守ってください。古い仕掛け例だけを基準にしないことが大切です
ウェーダーや鮎タイツだけでなく、滑りにくいフェルト系の履物とライフジャケットも用意してください。久慈川本流は膝程度の水深でも流れの押しが強い場所があります。ルアーを回収するために深場へ入ったり、対岸へ渡ろうとしたりせず、安全に立てる範囲から狙ってください
久慈川のアユルアーで確認する規制と注意点
久慈川のアユルアーで最も重要なのは友釣り専用区域です。アユルアーが可能なのは基本的に友釣り専用区域の外側で、専用区域内ではルアーを使用できません。専用区域は鮎釣りで有名な場所にも設定されるため、湯の里大橋や大子町中心部などへ向かう場合も「鮎が釣れる場所」と「ルアーを使える場所」を分けて考えてください。最新の区域図では専用区域の表示が修正されることもあるため、保存してある古い画像だけで判断しないでください
本流と支流では鮎釣りを始められる時期が異なります。本流は初夏から始まり、里川、押川、山田川、八溝川、大沢川などの支流は本流より後から対象になります。支流の解禁前に、本流との合流点からルアーを支流側へ投げ込まないよう注意してください
県の規則による採捕禁止区域もあります。久慈川本流では岩崎せき堤上流端から上流300mと、下流の小貫橋上流端までの間が採捕禁止です。里川では田渡せき堤と里の宮せき堤の上下それぞれ500m、八溝川では門の井橋上流端から桜井橋下流端までが採捕禁止になっています。友釣り専用区域とは別の規制なので、専用区域外であってもこれらの場所では釣らないでください
さらに久慈川には、鮎の産卵期に資源を守る保護水面や、秋の全川一斉休漁期間があります。秋は友釣り専用区域が解除される場所があっても、そのままアユルアーを始められるとは限りません。釣行する日の漁期、一斉休漁、保護水面、友釣り専用区域をそれぞれ確認してください
久慈川で鮎を釣るには遊漁券が必要です。アユ・ヤマメ・イワナ券は年券10,000円、日券2,000円で、電子遊漁券も利用できます。料金や販売方法が変更される場合があるため、購入時の表示を確認してください
駐車については、橋のたもと、河川管理道路、農道、民家前、店舗や宿泊施設の駐車場を無断で利用しないでください。久慈川沿いには駐車できそうな空間が点在しますが、空いている土地が公共駐車場とは限りません。上小川キャンプ場、大子温泉やみぞ、道の駅常陸大宮など設備のある場所でも、それぞれの施設の利用条件に従ってください。トイレも同様で、公共施設や利用中の施設を使い、民家や店舗の設備を無断で借りないようにしてください
友釣りの釣り人がいる場所では十分に距離を取ってください。アユルアーはリールを使うため広い範囲へキャストできますが、長く投げれば釣れるわけではありません。友釣りのオトリや仕掛けが流れている範囲へ投げず、先行者の下流側へ入る場合も声を掛けて距離を空けてください
久慈川は渇水時と増水後でポイントが大きく変わります。浅く見える場所でも流心の押しが強く、増水時は濁りだけでなく流木や足元の洗掘も危険です。川へ入る前に水位と流速を見て、普段より水量が多い、濁りが急に強くなる、流れてくる枝やゴミが増えるといった変化があれば立ち込まないでください
アユルアーで最も釣りやすい場所は、有名な橋の真下とは限りません。友釣り専用区域の外側で、黒く磨かれた石があり、鮎が定位できる流速と水深が残っている場所を探してください。久慈川本流では深い瀬、瀬肩、大石周辺、合流部の流れの境目、支流では短い瀬と1個の大石がポイントになります。魚がいない場所でルアーを替え続けるより、石と流れを見ながら移動することが久慈川のアユルアーでは重要です