三浦市の釣り場
菊名海岸の釣り場
※釣り以外の海岸利用者が多い場所です
神奈川県三浦市南下浦町菊名にある菊名海岸は、三浦半島の東京湾側に広がる砂浜の釣り場です。海岸の大部分は遠浅の砂地で、沖へ向かって緩やかに水深が増していきます。砂浜沿いには長い遊歩道が整備され、県道215号から海岸へ下りられる場所が複数あります
菊名海岸で中心になるのは、投げ釣りとサーフからのルアー釣りです。投げ釣りではシロギス、メゴチ、イシモチ、シタビラメ、カレイなどを狙えます。ルアー釣りでは、砂浜に付くヒラメやマゴチ、河口周辺へ入るシーバスが候補になります
海岸全体が同じ水深と地形になっているわけではありません。砂浜の中には小さな河口、岩礁、砂が掘れた溝、波が沖へ戻る払い出し、砂地と岩の境目などがあります。何も変化がない砂浜へ投げ続けるより、波の立ち方や海岸線の形を確認しながら移動する方が、魚のいる場所を見つけやすくなります
北側は広い砂浜が続き、中央部には投げ釣りを行いやすい開けた場所があります。南側へ進むと砂浜の中に岩が混じり、砂地だけの場所とは異なる魚を狙えます。ただし、南端から先は砂浜が途切れるため、海岸伝いに進み続けることはできません
菊名海岸は海水浴場として開設されている海岸ではありません。県が公表している海水浴場一覧では、三浦市内の三浦海岸、和田、荒井浜などが開設場所として掲載されていますが、菊名海岸は含まれていません。ただし、砂浜ではSUP、スポーツカイト、バーベキュー、散歩、乗馬などが行われるため、海水浴場ではないことと、自由に投げられることは別に考える必要があります
菊名海岸は遠浅の砂浜が主体で、堤防や水深のある岸壁からアオリイカを狙う釣り場ではありません。エギング向きの深場や広い海藻帯を確認できる場所ではなく、アオリイカの確かな釣果情報も少ないため、エギングを目的に選ぶ場所には向いていません
主な釣りポイントと特徴
菊名海岸は、大きく分けて「北側の河口周辺」「中央部の広い砂浜」「波打ち際のかけ上がり」「払い出しと砂浜の溝」「南側の岩礁が混じる場所」の特徴で考える釣り場です
砂浜では、目印のない場所へ投げ続けても魚の位置を絞りにくくなります。波が立ち始める場所、周囲より波が弱い場所、海面の色が濃く見える場所、砂浜が沖側へ張り出している場所、河川水による濁りが伸びている場所などを確認しながら釣り座を決めます
北側の河口周辺
菊名海岸の北側には、小さな河川が海へ流れ込む場所があります。河口周辺は真水と海水が混ざり、流れによって砂が掘られるため、周囲の砂浜とは異なる地形ができやすいポイントです
河口の正面だけでなく、河川水が左右へ流れる筋、濁りの外側、流れと海水がぶつかる場所を確認します。ヒラメやマゴチは、河口周辺へ集まるハゼ類や小魚を追って入ることがあります。シーバスも河川水や濁りが出ている時に河口周辺へ寄る可能性があります
投げ釣りでは、ハゼ、シロギス、メゴチ、イシモチなどが対象です。河口の流れが強い時は仕掛けが横へ流されるため、流れの中心から少し外した場所へ仕掛けを入れます。雨の後は流木、枯れ草、海藻などが仕掛けに絡むことがあるため、水面の漂流物を確認してから釣りを始めます
河口の出口は潮位によって形が変わります。干潮時に浅く見える場所でも、上げ潮が入ると魚が移動する通路になることがあります。河口だけに狙いを固定せず、左右の砂浜も含めて探ることが大切です
中央部の広い砂浜
中央部は、菊名海岸で投げ釣りを組み立てやすい場所です。底は砂地が主体で、根掛かりが少ない範囲では仕掛けを引きながら広く探れます。シロギス、メゴチ、イシモチ、シタビラメ、カレイなど、砂地を利用する魚が主な対象です
シロギスを狙う場合は、最初から遠投だけに絞らず、波打ち際に近い場所から沖まで距離を変えて探ります。上げ潮や満潮前後は浅い場所まで魚が寄ることがあり、仕掛けを回収する直前にアタリが出る場合もあります
反対に、潮位が下がっている時や海が静かすぎる時は、魚が沖のかけ上がりへ移動することがあります。近距離で反応がなければ投げる距離を伸ばし、着底後に仕掛けをゆっくり引いて底の硬さや段差を確認します
同じ距離でアタリが続く場合は、その位置に砂の段差や魚の通り道がある可能性があります。投げる方向を大きく変えず、仕掛けが通る距離をそろえると、反応した場所を繰り返し狙えます
波打ち際のかけ上がり
遠浅の砂浜でも、波打ち際から沖へ向かう途中には小さな段差があります。波が崩れる場所や、引き波によって砂が削られている場所は、シロギス、メゴチ、ヒラメ、マゴチが近距離へ入る時の狙い目です
シロギスの投げ釣りでは、仕掛けを足元まで引かずに回収すると、近距離にいる魚を通り越すことがあります。オモリが見える距離まで一定の速さで引き、波打ち際の段差も確認します
ヒラメやマゴチをルアーで狙う場合も、沖だけに意識を向ける必要はありません。小魚が波打ち際へ追われている時は、岸から近い場所に魚が入ることがあります。ルアーを最後まで引き、手前で急に回収せず、波打ち際まで泳がせます
払い出しと砂浜の溝
波が岸へ押し寄せた後、沖へ戻る流れがまとまっている場所を払い出しと呼びます。周囲より波が立ちにくい場所、泡や濁りが沖へ伸びている場所、海面の一部だけ色が濃く見える場所が目印になります
払い出し周辺は、流れによって砂が掘られ、周囲より水深が出ることがあります。ヒラメやマゴチを狙う場合は、流れの中心だけでなく、流れの両側と沖側の出口を探ります
投げ釣りでは、払い出しの中へ軽い仕掛けを入れると横へ流されることがあります。仕掛けが止まらない時はオモリを重くするか、流れの外側へ投げて境目を通します
砂浜を見ただけでは水中の溝を確認できませんが、波の崩れ方を見ればある程度判断できます。左右では波が立っているのに、一部分だけ波が消える場所は、周囲より深くなっている可能性があります
南側の岩礁が混じる場所
菊名海岸の南側には、砂浜の中へ小規模な岩礁が混じる場所があります。広い地磯ではなく、砂地の中に岩や石が点在する地形です。砂地だけの中央部より根掛かりは増えますが、砂地と岩礁の境目には魚が付きやすくなります
投げ釣りでは、シロギス、メゴチ、カレイなどを狙いながら、岩の周囲へ仕掛けを入れすぎないようにします。着底後に強い引っ掛かりを感じた場合は、そのまま引き続けず、竿を立てて仕掛けを浮かせます
岩礁周辺では、クロダイ、ウミタナゴ、メバル、小型の根魚が入る可能性があります。ただし、水深のある磯場ではないため、遠投するウキ釣りより、潮位が高い時間に岩と砂の境目を近距離から探る釣りになります
干潮時は岩が広く露出し、魚が入れる水深が少なくなります。岩礁周辺を狙う場合は、上げ潮から満潮前後に水深が増える時間を確認します
狙える主な魚種
シロギス、メゴチ、イシモチ、シタビラメ、カレイ、ハゼ、ヒラメ、マゴチ、シーバス
その他
南側の岩礁が混じる場所では、クロダイ、ウミタナゴ、メバル、小型の根魚などが候補になります。回遊やベイトの状況によっては、小型青物が砂浜の近くまで入ることがありますが、年間を通じて安定して狙える魚ではありません
菊名海岸は砂地の魚を狙う釣り場であり、シロギス、メゴチ、ヒラメ、マゴチを中心に釣り方を組み立てると、地形の特徴を生かせます
この釣り方で釣れます
投げ釣り
シロギス、メゴチ、イシモチ、シタビラメ、カレイ
→ 菊名海岸の中心になる釣り方です。砂地へ仕掛けを投げ、着底後にゆっくり引きながら魚のいる距離を探します
シロギスやメゴチを狙う場合は、天秤仕掛けに複数本の針を付け、アオイソメやジャリメを使います。仕掛けを長時間同じ場所へ置くより、少し引いて止める動作を繰り返し、砂の段差や魚の通り道を探ります
イシモチは波や濁りがある時に狙いやすく、仕掛けを動かし続けるより、魚がいる場所で少し長めに待つ釣りが合います。シタビラメやカレイを狙う場合も、底から仕掛けを浮かせず、砂地を中心に探ります
南側の岩礁付近では根掛かりが増えるため、中央部と同じ感覚で仕掛けを引かないようにします。オモリが岩へ当たる感触が続く場合は、砂地側へ投げる方向を変えます
ちょい投げ
シロギス、メゴチ、ハゼ、小型のイシモチ
→ 上げ潮や満潮前後に魚が岸へ寄っている時は、遠投しなくても釣果が出る可能性があります。軽いオモリと短めの仕掛けを使い、波打ち際から30m前後までを探ります
ちょい投げでは、仕掛けを遠くへ飛ばすことより、魚がいる距離を細かく確認することが大切です。正面、左右斜めへ投げ分け、アタリが出た方向と距離を繰り返し狙います
海岸利用者が多い時間は、短い距離のキャストでも後方確認が必要です。遊歩道や砂浜を通る人がいる場合は、仕掛けを投げずに通過を待ちます
サーフルアー
ヒラメ、マゴチ、シーバス
→ 河口、払い出し、波の切れ目、砂浜の溝、ベイトが見える場所をルアーで探ります。菊名海岸は横に長いため、同じ場所で粘り続けるより、数投ごとに移動する釣り方が合います
ヒラメは底付近を意識し、ルアーが海底へ触れる深さを確認してから、底を引きずらない速度で巻きます。マゴチは底に近い場所へいることが多いため、着底と巻き上げを繰り返しながら探ります
河口周辺でシーバスを狙う場合は、河川水の流れと海水がぶつかる境目、濁りの外側、小魚が見える場所を通します。浅い場所では重すぎるルアーを使うと底を引き続けるため、水深に合わせて重さを調整します
ウキ釣り
クロダイ、ウミタナゴ、メバル
→ 南側の岩礁が混じる場所で、潮位が高い時間に行う釣り方です。砂地だけの場所では狙いを絞りにくいため、岩の周囲、岩と砂地の境目、波が当たって白く濁る場所を確認します
水深が浅いため、ウキ下を深く取りすぎると仕掛けが底へ掛かります。最初は浅いタナから始め、エサが残る状態を見ながら少しずつ深くします。
波が高い時は仕掛けが安定せず、岩へ打ち付けられやすくなります。海が穏やかで潮位がある時間を選びます
菊名海岸で釣果を狙う
菊名海岸で釣果を狙ううえで大切なのは、「砂浜を歩いて変化を探すこと」「潮位に合わせて投げる距離を変えること」「河口、払い出し、岩礁の境目を優先すること」です
シロギスを狙う場合は、近距離から沖まで順番に探ります。最初から遠投すると、波打ち際へ寄っている魚を飛び越えてしまうことがあります。近距離で反応がなければ距離を伸ばし、アタリが出た位置を覚えて同じ範囲へ仕掛けを通します
ヒラメとマゴチを狙う場合は、広い砂浜を歩きながら、波の形が変わる場所を探します。払い出し、河口、砂浜の張り出し、波が途中で消える場所、小魚が水面へ出ている場所を優先します。反応がない場所で投げ続けず、少しずつ移動して魚がいる範囲を探します
南側の岩礁周辺では、潮位が低い時間より、水深が増える上げ潮から満潮前後を狙います。岩の上へ仕掛けを置くのではなく、砂地との境目を通すことで根掛かりを減らせます
風向きも釣りやすさを左右します。正面から強い風が吹くと、投げ釣りの飛距離が落ち、ルアーも狙った場所へ入りにくくなります。横風が強い場合は、道糸が流されて隣の仕掛けと交差することがあるため、釣り座の間隔を広く取ります
施設・アクセス情報
駐車場
菊名海岸沿いの県道215号には、南下浦地区海岸用地として利用されている無料の駐車スペースがあります。複数の場所に分かれていますが、駐車できる台数は多くなく、休日や夏季は満車になることがあります
無料スペースが空いていない場合は、下浦海岸第1駐車場などの有料駐車場を利用できます。下浦海岸第1駐車場は三浦市南下浦町上宮田にあり、普通車用の駐車区画が設けられています。料金は季節や曜日によって異なるため、入口の料金表示を確認してください
県道沿いの路肩や海岸入口は、すべて駐車できる場所ではありません。車両の出入口、歩道、住宅や店舗の前を避け、駐車場として開放されている場所だけを利用します
トイレ
菊名海岸には、三浦市が管理する菊名公衆便所があります。所在地は三浦市南下浦町菊名1271番地先です。三浦市の公衆便所一覧では、車いす対応やオストメイト対応などを備えた「みんなのトイレ」には該当していません
海岸は南北に長いため、釣り座によってはトイレまで距離があります。釣りを始める前に公衆便所の位置を確認し、長時間の釣行では釣り座からの移動時間も考えておきます
所在地
神奈川県三浦市南下浦町菊名
アクセス
車の場合は、国道134号から三浦海岸交差点付近を県道215号へ入り、海岸沿いを南へ進みます。県道215号沿いに菊名海岸が広がり、駐車スペースや海岸へ下りる入口があります
公共交通では、京急久里浜線の三浦海岸駅から菊名海岸の北側まで徒歩約10分が目安です。中央部や南側へ向かう場合は、海岸沿いをさらに歩く必要があります
海岸沿いには遊歩道が続いているため徒歩で移動できますが、投げ竿、クーラーボックス、三脚などを持って南側まで歩く場合は、荷物をまとめておくと移動しやすくなります
注意事項
菊名海岸全域を対象とした釣り禁止や立入禁止の公示は、確認できる行政情報には掲載されていません。ただし、工事、海岸整備、イベントなどによって一部が立入禁止になる場合があります。現地にフェンス、ロープ、立入禁止、釣り禁止、投げ釣り禁止などの表示がある場所には入らないでください
菊名海岸は釣り専用の海岸ではありません。砂浜や遊歩道では、散歩、SUP、スポーツカイト、乗馬、バーベキューなどが行われます。投げ釣りやルアー釣りでは、キャストする直前に前方と後方を確認し、人が通っている時は投げないでください
南側の岩礁は、潮位が下がると歩けるように見える場所がありますが、潮が上がると戻りにくくなる可能性があります。岩の上は海藻や水分で滑りやすいため、波がかぶる場所へ入らず、砂浜側から狙える範囲に留めます
砂浜では風によって仕掛け、袋、エサの容器などが飛ばされやすくなります。釣り糸、針、オモリ、エサの包装、飲食物のゴミは残さず持ち帰ります。投げ釣りで切れた仕掛けを回収できる場合は回収し、海岸利用者が針へ触れる状態を残さないようにしてください
菊名海岸は、遠浅の砂浜を歩きながらシロギス、メゴチ、イシモチ、シタビラメを狙う投げ釣りと、ヒラメ、マゴチ、シーバスを狙うサーフルアーを組み立てられる釣り場です。河口、払い出し、砂浜の溝、波打ち際のかけ上がり、南側の岩礁など、周囲と異なる変化を探すことで狙う場所を絞れます
駐車場と公衆トイレがあり、駅から徒歩でも向かえますが、砂浜では釣り以外の利用者が多く、後方を人が通ることがあります。広い海岸だからどこでも自由に投げられると考えず、人の少ない場所へ移動し、地形と潮位に合わせた釣り方を選ぶことが大切です
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