茨城の釣り場
鹿島港の釣り場
※鹿島港の港湾施設は関係者以外立入禁止で、防波堤、護岸、突堤、岸壁、桟橋、物揚場、泊地、船溜まりなどへ入って釣りをすることはできません
現在の状況
鹿島港は鹿嶋市と神栖市にまたがる大規模な掘込式港湾で、鉄鋼、石油化学、飼料などを扱う鹿島臨海工業地帯の物流拠点になっています。大型船の入出港や荷役作業を前提とした工業港であり、岸壁や埠頭、防波堤などは一般のレジャー利用を前提とした設備ではありません。港内には長い岸壁や防波堤、船溜まり、取水口周辺など、見た目だけなら釣りができそうな場所が多くありますが、港湾施設への関係者以外の立入りは禁止されています
古くから鹿島港を知る釣り人の間では、南防波堤、中央防波堤、外港公共埠頭、新浜周辺、取水口周辺、アンモニア岸壁などの名称が使われてきました。大型港特有の水深、潮通し、岸壁際の深場、航路、温排水や取水による流れなどがあり、アジ、イワシ、サバ、カレイ、アイナメ、クロダイ、シーバス、ヒラメ、マゴチ、青物などを狙う場所として知られていた時期があります。しかし、昔から釣り場として名前が知られていることと、現在そこへ入れることは別です
鹿嶋市では鹿島港への不法侵入に対して昼夜の定期的なパトロールが行われており、悪質なケースには法に基づいた対応が取られています。港湾施設には大型車両、作業車、荷役設備、係留設備などがあり、岸壁には一般向けの転落防止柵がない場所もあります。港公園など一般利用できる陸上施設へ行ける場合でも、その先にある岸壁、護岸、埠頭へ入って釣りをしてよいという意味にはなりません
釣り禁止・立入禁止情報
鹿島港では、防波堤、防潮堤、護岸、突堤、岸壁、桟橋、物揚場、泊地、船溜まりなどの港湾施設に関係者以外が立ち入ることはできません。フェンスやゲートが設置されている場所だけが禁止区域なのではなく、港湾施設として管理されている場所そのものが対象になります。ゲートが開いている、フェンスの切れ目がある、人が入った跡がある、ほかの釣り人がいるといった状況でも、釣り目的で入ってよい理由にはなりません
特に南防波堤と中央防波堤は、鹿島港の中でも重大な水難事故が繰り返されてきた場所です。外洋からのうねりや高波を直接受けやすく、防波堤上まで波が上がることがあります。南防波堤には侵入防止ゲートや立入禁止看板が設けられていますが、ゲートを越えたり施錠部分を壊したりして侵入する事例があり、警察、海上保安庁、国土交通省、自治体などによる合同パトロールも行われています。近年の合同パトロールでも、不法侵入した釣り人が検挙されています
外港公共埠頭をはじめ、大型船や外国船が利用する埠頭も一般の釣り場ではありません。新浜周辺、取水口周辺、ポートラジオ周辺、アンモニア岸壁など、昔の釣り場情報で使われる名称が残っていても、現在の港湾施設内へ釣り目的で入ることはできません。神栖警察署も鹿島港周辺の立入禁止場所について見回りと指導を行っており、立入禁止場所への無断侵入は軽犯罪法第1条第32号に抵触する場合があります
また、鹿島港周辺だけでなく鹿島灘の海岸に設置されたヘッドランドにも注意が必要です。ヘッドランド周辺では沖へ向かう強い離岸流が発生し、水難死亡事故も起きています。茨城県は鹿島灘海岸のヘッドランド周辺を立入禁止として注意喚起しているため、港を避けて砂浜へ移動した場合でも、ヘッドランドへ乗ったり周囲へ入り込んだりせず、砂浜から安全な距離を取って釣る必要があります
代替え釣り場
鹿島港から南側へ移動するなら、神栖市の日川浜海岸が候補になります。広い砂浜が続く鹿島灘のサーフで、港湾施設へ入らず砂浜から竿を出せます。ヒラメ、マゴチ、シーバスなどを狙うルアーフィッシングと、シロギスやイシモチを狙う投げ釣りが組みやすく、離岸流、波が崩れる位置、沖の砂州、周囲より深くなった溝などが狙い目です。ヒラメやマゴチはミノー、シンキングペンシル、メタルジグ、ワームなどを使い、正面へ投げ続けるよりも地形変化に沿って移動しながら広く探る釣りが向いています。近年もヒラメ、コチ、キスなどが釣られています
日川浜海岸には約600台分の無料駐車場があり、トイレもあります。夏は海水浴客が多くなるため、遊泳区域へ仕掛けやルアーを投げることは避け、サーファーやほかの海岸利用者との距離も十分に取ります。鹿島灘では東寄りの風が強くなると波が高くなりやすく、波足が長い日は波打ち際へ近づき過ぎないことも重要です。ヘッドランド周辺には入らず、砂浜から離岸流やブレイクを狙う釣りに徹する方が安全です
さらに南へ移動できる場合は波崎海岸も候補になります。利根川河口に近い鹿島灘南端の遠浅サーフで、砂地を中心にシロギス、イシモチ、カレイを狙う投げ釣りができ、ルアーではヒラメ、マゴチ、シーバスなどを狙えます。波打ち際だけを狙うのではなく、波が沖で一度崩れてから再び立ち上がる場所、沖へ払い出す流れ、海面の色が周囲より濃く見える溝などを探すと、フラットフィッシュを狙いやすくなります
波崎海岸には約600台分の無料駐車場があり、一般用トイレも設けられています。隣接するサンサンパークには休憩施設や温水シャワーもあり、長時間のサーフ釣行でも利用しやすい環境です。ただし海水浴客、サーファー、ボディボーダーなどの利用も多いため、人がいる方向へルアーや仕掛けを投げないことが前提になります
茨城県の海面では、陸上からまき餌を使える場所が指定されています。日川浜海岸や波崎海岸の砂浜から釣る場合はまき餌を使用せず、ルアー、通常の投げ釣り、胴突きなど、現地の規則に沿った方法を選びます
過去の釣り場情報を見る時の注意
鹿島港は長く釣り場として知られてきたため、現在も南防波堤、中央防波堤、アンモニア岸壁、新浜、取水口、外港公共埠頭などを釣りポイントとして扱った古い地図、ブログ、動画、釣行記がインターネット上に残っています。そこで魚が釣られている写真や具体的なポイント図が残っていても、その場所へ現在入れるという意味にはなりません
特に鹿島港では、フェンスやゲートが設置される以前の情報、港湾施設の管理が現在と異なっていた時期の情報、規制強化前の釣行記が混在しています。「車を横付けできる」「岸壁から釣れる」「夜釣りができる」「防波堤先端が好ポイント」といった古い説明を見て現地へ向かうと、現在はゲート、フェンス、立入禁止看板などによって入れない場合があります
釣果写真に写っている背景だけを頼りに港内へ入ることも避ける必要があります。鹿島港では同じようなコンクリート岸壁、護岸、工場設備が長く続き、一般区域と管理区域の境界が分かりにくい場所があります。立入禁止看板、フェンス、ゲート、管理者の指示がある場所では、その先へ進まず引き返すことが必要です
現地で避けるべき行動
立入禁止看板の横を通り抜ける、ゲートを乗り越える、フェンスの隙間から入る、施錠された場所へ侵入する、岸壁へ車で入り込むといった行動は避けます。ほかの釣り人が中にいる場合でも、それに続いて入ることはできません。夜間は周囲の境界が見えにくくなるため、昔の釣りポイントを頼りに暗い港内を歩き回る行動も危険です
南防波堤や中央防波堤へ向かう行動は特に危険です。堤防が高く見えても、外洋から入ったうねりによって突然波をかぶることがあり、夜間は波の大きさや潮位変化も把握しにくくなります。テトラポッド、防波堤基部、消波ブロック周辺へ降りる行動も、転落した際に自力で戻れなくなる危険があります
砂浜へ移動した場合も、鹿島灘のヘッドランドへ上がったり、その周囲へ近づいたりすることは避けます。ヘッドランド周辺では強い離岸流が発生しやすく、足元が濡れる程度の場所でも波に足を取られる可能性があります。釣りは砂浜から行い、波が高い日や周期の長いうねりが入っている日は海から距離を取ります
ごみや切れたライン、仕掛け、針を岸壁や海岸へ残すことも避けます。港湾施設周辺では作業車両や大型車両の通行を妨げる駐車をせず、海岸では指定された駐車場を利用します。日川浜海岸や波崎海岸では海水浴客やサーファーとの距離を取り、人が水中にいる方向へキャストしないことも必要です
まとめ
鹿島港は大型船と港湾作業を中心とした工業港で、港内の防波堤、護岸、突堤、岸壁、桟橋、物揚場、泊地、船溜まりなどの港湾施設は関係者以外立入禁止です。南防波堤や中央防波堤では高波や転落による死亡事故が繰り返され、不法侵入に対するパトロールや取締りも行われています。昔の釣行記やポイント図に残る場所へ向かうのではなく、現在の立入禁止表示やゲート、フェンスに従う必要があります
鹿島港周辺で竿を出したい場合は、港湾施設へ入るのではなく、日川浜海岸や波崎海岸などの砂浜へ移動した方が安全です。どちらも駐車場とトイレがあり、投げ釣りやサーフルアーで魚を狙えます。海水浴客やサーファーがいる場所では十分な距離を取り、ヘッドランドには近づかず、波や離岸流を見ながら砂浜から釣ることが基本になります