静岡の釣り場
海上つり堀まるやの釣り場
静岡県沼津市西浦足保にある海上つり堀まるやは、足保漁港から渡船で海上の筏へ渡り、生け簀へ放流されたマダイ、青物、シマアジ、イシダイ、イサキなどを狙う海上釣り堀です
足保漁港の岸壁や堤防から釣る施設ではなく、受付を済ませた利用者が船で指定された筏へ渡り、割り当てられた釣り座で釣ります。港から筏までの乗船時間は片道約5分で、長時間船に乗って沖へ移動する釣り船とは利用方法が異なります
海上つり堀まるやには、富士山側から1番から5番までの筏があります。各筏は約10m×10mで、釣り座部分の幅は約1.5mです。生け簀中央付近の水深は8m弱、周辺部は約7mと案内されています
基本となる釣り方は、一本針を使ったウキ釣りです。練りエサ、エビ、オキアミ、キビナゴ、活きアジ、魚の切り身、貝類、カニ類などを魚種によって使い分けます
釣った魚は追加料金なしで持ち帰れる方式です。フィッシングパークTOIのように、釣った魚を1匹ごとに買い取る施設ではありません。一度釣り上げた魚は弱る可能性があるため、スカリへ入れて持ち帰ります
海上つり堀まるやは事前予約制です。営業カレンダーで空き状況を確認した後、電話で予約を行います。釣具を持っていない場合は貸し竿を利用でき、エサや仕掛けも受付で購入できます
主な釣りポイントと特徴
海上つり堀まるやは大きく分けて「生け簀の中央付近」「生け簀の角」「網際」「中層」「底付近」「放流直後に魚が動く範囲」の特徴で考える釣り場です
筏の番号だけで釣果が決まるのではなく、水温、潮の動き、放流された魚種、魚が泳いでいる層、使用するエサによって反応が変わります。同じ釣り座でも、ウキ下を調整することで狙える魚が変わります
生け簀の中央付近
生け簀の中央付近は、仕掛けを網から離して落としやすい範囲です。海上釣り堀が初めての場合は、中央付近から仕掛けを入れると、網への根掛かりを避けながら魚の反応を確認できます
マダイ、シマアジ、イサキなどが生け簀内を回遊している時は、中央付近でもアタリが出ます。仕掛けを投入した後は、エサが不自然に動かないように待ち、ウキが沈む、横へ動く、立ったまま止まるなどの変化を確認します
魚がエサをくわえても、すぐに吐き出すことがあります。ウキが少し動いただけで強く合わせず、魚の重さが竿へ伝わるタイミングを見ます
中央付近で反応がない場合は、同じエサを長時間入れ続けず、タナやエサの種類を変更します。練りエサで反応がなければエビ、オキアミ、キビナゴなどへ替え、魚がいる深さを探ります
生け簀の角
生け簀の角は、魚が集まることのある場所です。放流された魚が筏の角に沿って泳ぐ場合や、潮の流れによってエサの匂いが集まる場合があります
マダイは底付近だけでなく、角周辺の中層を回ることがあります。底まで仕掛けを落として反応がない時は、ウキ下を短くし、底から1m前後上げた位置も探ります
青物が角へ寄っている時は、活きアジやキビナゴを使った仕掛けに反応することがあります。青物は掛かると生け簀内を広く走るため、魚の進行方向を見ながら竿で向きを変えます
角付近は複数の仕掛けが集まりやすい場所でもあります。自分の仕掛けがどの方向へ流れているかを確認し、隣の仕掛けと重ならない位置を選びます
網際
網際は、マダイ、イシダイ、ヒラメなど、底や障害物に近い場所を好む魚を狙う時に候補になります
網へ仕掛けを近づけすぎると、針やオモリが引っ掛かります。底を取った後は、オモリやエサを少し浮かせ、網へ接触しない位置で待ちます
マダイは網際を回遊することがあり、中央で反応がない時に網際へ仕掛けを入れるとアタリが出る場合があります。イシダイを狙う場合は、貝類、カニ類、生アサリ、練りエサなどを使い、底付近から少し上の位置を探ります
魚が掛かって網側へ走った場合は、魚が進む方向と反対側へ竿を倒し、網から離します。糸を出しすぎると網へ擦れるため、ドラグを調整しながら魚の動きを抑えます
中層
シマアジ、イサキ、青物は、生け簀の中層を回ることがあります。底だけを狙い続けると、魚が上の層にいる時にエサを見せられません
筏の水深は約7〜8mなので、最初に底を確認し、底から50cm、1m、2mと段階的に仕掛けを上げます。エサを取られる深さ、ウキに変化が出る深さを見つけたら、そのタナを繰り返し狙います
シマアジはエビ、キビナゴ、練りエサなどが候補です。口の周辺が切れやすいため、掛けた後に強く巻き上げず、一定の速度で寄せます
イサキはオキアミ、エビ、キビナゴなどを使います。群れが同じ深さを回っている場合は、1匹釣れたタナへ仕掛けを戻すと続けて反応することがあります
底付近
底付近は、マダイ、イシダイ、ヒラメなどを狙う基本のタナです。水温が低い時や魚の動きが少ない時は、底に近い場所で反応が出ることがあります
仕掛けを底へ着けたままにすると、網へ針やオモリが接触します。底を取った後に仕掛けを少し上げ、エサが底から離れた状態で待ちます
マダイには練りエサ、エビ、オキアミ、イソメなどを使います。エサを取られない時は、同じタナへ入れ続けず、中層へ上げたり、エサを小さくしたりして反応を見ます
ヒラメを狙う場合は、小アジなどの活きエサが候補です。活きエサが急に暴れる、ウキがゆっくり沈む、横へ移動する場合は、魚が接近している可能性があります
放流直後に魚が動く範囲
海上つり堀まるやでは、利用時間中に放流が行われます。放流魚種や放流時刻は当日の状況によって変わります
放流直後は、魚が生け簀内を動き回り、短時間にアタリが集中することがあります。マダイが放流された場合は練りエサやエビ、青物が放流された場合は活きアジ、キビナゴ、魚の切り身などを準備します
放流された魚がすぐに底へ沈むとは限りません。中層を回る場合もあるため、放流後は周囲の釣果を見ながらタナを合わせます
青物が掛かった時は、ほかの仕掛けと絡みやすくなります。魚を掛けた人の取り込みを優先し、筏全体で協力して魚を寄せます
狙える主な魚種
マダイ、ワラサ、ハマチ、イナダ、シマアジ、カンパチ、イシダイ、イサキ、ヒラメなどが主な対象です
放流される魚種は、季節や入荷状況によって変わります。すべての魚が毎回同じ数だけ入っているわけではありません。利用日前の釣果情報や予約時の案内で、現在狙える魚を確認します
マダイ
マダイは海上つり堀まるやの中心となる魚です。練りエサ、エビ、オキアミ、イソメなどを使い、底付近から中層まで探ります
同じエサへの反応が止まることがあるため、色や匂いの異なる練りエサ、むきエビ、オキアミ、虫エサを使い分けます
マダイはウキを一気に沈める場合だけでなく、ゆっくり横へ動かす場合もあります。ウキの動きが止まった時も、竿で糸の張りを確認します
シマアジ・イサキ
シマアジとイサキは、中層を回遊することがあります。マダイを狙う底付近で反応がない場合は、ウキ下を短くして探ります
シマアジにはエビ、キビナゴ、練りエサ、イサキにはオキアミ、エビ、キビナゴなどを使います
シマアジは掛けた後の急な引きや、取り込み直前の突っ込みで針が外れることがあります。竿を立てすぎず、魚の動きに合わせて寄せます
ワラサ・ハマチ・イナダ・カンパチ
青物は、活きアジ、キビナゴ、魚の切り身などを使って狙います。受付では活きアジや青物用仕掛けが販売されています
活きアジを使う場合は、エサが弱らないように針を掛け、泳いでいる状態で生け簀へ入れます。ウキが急に移動した時は、活きアジが青物から逃げていることがあります
青物は掛かると生け簀内を横へ走り、ほかの仕掛けを巻き込みます。魚が掛かったことを周囲へ伝え、タモへ入るまで仕掛け同士の接触を避けます
イシダイ
イシダイは貝類、カニ類、生アサリ、練りエサなどで狙います。網際や底付近へ仕掛けを入れ、エサを動かしすぎずに待ちます
口が硬いため、針先がエサへ隠れすぎると掛かりにくくなります。貝やカニを使う場合は、針先が外へ出るように付けます
ヒラメ
ヒラメは、小アジなどの活きエサを使った泳がせ釣りが候補です。底付近へ仕掛けを入れ、活きエサが動ける範囲を残します
アタリが出た直後に強く合わせると、エサだけを取られる場合があります。ウキが沈み続け、魚の重さが伝わってから竿を上げます
この釣り方で釣れます
一本針のウキ釣り
マダイ、シマアジ、イサキ、イシダイ
→ 海上つり堀まるやの基本となる釣り方です。最初に底までの水深を測り、エサが網へ触れない位置へウキ下を合わせます。練りエサ、エビ、オキアミ、キビナゴなどを使い、底付近から中層まで探ります
活きアジの泳がせ釣り
ワラサ、ハマチ、イナダ、カンパチ、ヒラメ
→ 活きアジを一本針に付け、生け簀内で泳がせます。青物を狙う場合は中層から底付近、ヒラメを狙う場合は底に近い位置を探ります。青物用の太いハリスと強度のある仕掛けを使用します
練りエサの釣り
マダイ、シマアジ、イシダイ
→ 練りエサは、色、硬さ、匂いの違う種類を使い分けます。針から外れやすい軟らかいエサと、エサ取りに強い硬めのエサを用意すると、魚の反応に合わせやすくなります
エビ・オキアミを使った釣り
マダイ、シマアジ、イサキ
→ むきエビ、丸エビ、オキアミなどを一本針に付けます。エサが回転しないように針へ沿わせて付け、尾や頭だけを引かれていないか確認します
キビナゴ・魚の切り身を使った釣り
青物、シマアジ、イサキ
→ キビナゴや魚の切り身は、青物やシマアジを狙う時に候補になります。針へ真っすぐ付け、仕掛けを入れた時にエサが回転しないようにします
貝・カニ類を使った釣り
イシダイ
→ 生アサリ、貝類、カニ類を使い、網際や底付近を狙います。エサの硬い部分へ針を通し、針先を出した状態で使います
海上つり堀まるやで釣果を狙う
海上つり堀まるやで釣果を狙ううえで大切なのは、「最初に水深を測ること」「魚のいるタナを変えながら探すこと」「複数のエサを使い分けること」です
筏の水深は中央付近で8m弱、周辺部で約7mです。底までの深さを確認せずに仕掛けを入れると、エサが網へ付いたり、狙いたい層から外れたりします
マダイを狙う場合は、底から少し上の位置を基本にします。練りエサで反応がなければ、エビ、オキアミ、イソメなどへ変更します
シマアジやイサキを狙う場合は、中層も確認します。周囲で釣れた魚種とタナを見て、ウキ下を調整します
青物を狙う場合は、放流の前後に活きアジやキビナゴへ交換します。青物が入っていても、活きエサに反応しない時間があります。魚の切り身や練りエサに青物が食う場合もあるため、エサを固定しすぎないことが大切です
アタリがなくても、同じ仕掛けを長時間入れ続けないようにします。エサが残っているのか、取られているのか、針から外れているのかを確認し、仕掛けを入れ直します
魚が掛かった後は、強引に巻き続けず、竿の曲がりとリールのドラグを使って寄せます。大型の青物やマダイは取り込み直前にも走るため、タモへ入るまで糸を緩めないことが重要です
料金・営業時間
通常便は7時から受付を開始し、8時に出船、8時15分頃から釣りを始め、13時30分に終了します
通常便の料金は、大人13,700円、小学生以下6,000円です。釣りをしない付き添いの渡船料金は3,000円です
土日祝には、13時30分から16時までの午後便が設定される場合があります。午後便の大人料金は11,200円、小学生以下6,000円、渡船のみ3,000円です
貸し竿は1セット2,000円です。ウキ釣り用の竿と標準仕掛け、青物用仕掛け、予備針などが含まれます
1筏の貸切料金は111,000円です。1筏に乗れる人数は最大20人、同時に釣りをする人数は10人前後が目安です
利用時間中に1回の放流があります。放流される魚種や数量は、その日の入荷状況によって変わります
料金、運航時間、午後便の有無は変更される場合があるため、予約時の案内が優先されます
予約方法
海上つり堀まるやは事前予約制です。公式サイトの営業カレンダーで空き状況を確認し、電話で予約します
予約・問い合わせ電話番号は080-5118-8080です。電話受付時間は8時から18時までです
予約時には、利用日、利用人数、大人と子どもの人数、付き添いの人数、貸し竿の本数、貸切の希望、午後便の希望などを伝えます
途中で帰る場合は、12時の早帰り便を利用できます。当日にスタッフへ申し出るか、筏から電話で連絡します
販売されているエサ・仕掛け
受付では、練りエサ、むきエビ、オキアミ、キビナゴ、生アサリ、活きアジなどが販売されています
魚玉ハード、マダイストロング、マダイイエロー、マダイスペシャル、くわせ丸エビイエロー、くわせオキアミスペシャル、海鮮むきエビ、くわせきびなごなどが案内されています
活きアジは7匹1,000円です。ウキ、ゴムクッション、オモリ、青物用仕掛け、活きアジ3匹を含むセットも販売されています
標準仕掛けと青物仕掛けの販売もあります。エサや仕掛けは在庫状況によって変わるため、必要なものが決まっている場合は予約時に確認します
釣った魚の持ち帰り
釣った魚は追加料金なしで持ち帰れます。魚は筏に用意されたスカリへ入れ、釣り終了まで生かしておきます
帰港後は魚を活け締めし、氷や発泡スチロール箱を使って持ち帰ります。魚を三枚おろしや刺し身用に処理するサービスもありますが、先着順で数量に限りがあります
釣れなかった場合の魚の保証はありません。生け簀に魚が入っていても、魚の活性、タナ、仕掛け、エサによって釣果が変わります
施設・アクセス情報
駐車場
海上つり堀まるやの利用者は、足保漁港内の案内された駐車場所を利用します
漁港へ到着したら、施設の看板やスタッフの誘導を確認し、指定された位置へ駐車します。漁業関係者の作業場所、船の出入りに使う場所、通路には車を止めないでください
駐車可能台数や駐車料金の詳しい案内は、予約時に確認します
トイレ
海上つり堀まるやでは、各筏にトイレが設置されています。通常便の釣り時間中に、トイレを利用するためだけに港へ戻る必要はありません
トイレの形式、手洗い設備、子どもの利用条件については、乗船前に確認します
貸し出し設備
筏にはタモとスカリが用意されています。釣った魚はスカリへ入れ、大型魚の取り込みにはタモを使います
乗船時に使用するライフジャケットも施設側で用意されています。子ども用サイズが必要な場合は、予約時に伝えます
所在地
静岡県沼津市西浦足保 足保漁港内
アクセス
車では東名高速道路の沼津インター方面から沼津市街、内浦、西浦方面へ進み、県道17号を通って足保漁港へ向かいます。沼津インターからの所要時間は約50分です
足保漁港へ入る際は、内浦漁業協同組合足保管理事務局の建物が目印になります
公共交通だけで釣具とクーラーボックスを運ぶには移動距離があるため、車での利用が中心になります
注意事項
利用ルール・立入禁止情報
利用できるのは、受付後に割り当てられた筏と釣り座です。空いている別の筏へ移動したり、筏同士を飛び移ったりすることはできません。
釣り座の移動は原則として行わず、移動が必要な場合は同じ筏の利用者とスタッフの指示に従います
使用できる竿は1人1本で、4m以上の竿は使えません。仕掛けは一本針に限られます
ルアー、疑似餌、エギ、ジグヘッド、テンヤ、毛針、サビキ仕掛け、複数針、孫針、ビーズ、集魚板、コマセ、撒きエサは使用できません
筏の内側、外側とも上投げは禁止され、仕掛けを入れる場合は下投げに限られます
筏へネジを埋め込む竿立ては使えません。パイプへ固定するタイプの竿立てを使用します
筏上での飲酒は禁止です。ペットは通常の乗合利用では連れて行けません。貸切利用でペットを同伴する場合は、予約時に条件を確認します
安全面
船への乗り降りと筏上の移動では、スタッフの指示に従います。荷物を持ったまま急いで移動せず、足元を確認して乗り移ります
筏は海上に浮かんでいるため、波や風で揺れることがあります。滑りにくい靴を履き、通路へ竿やクーラーボックスを置かないようにします
子どもを連れて利用する場合は、大人が近くで見守り、釣り針、ナイフ、魚の棘、筏からの落水を防ぎます
台風、暴風、大雨、大雪などで安全に出船できない場合は中止になります。出船後に風が強くなった場合は、予定より早く終了することがあります
マナー
青物が掛かった時は周囲へ声を掛け、ほかの利用者は魚が取り込まれるまで仕掛けを上げます
隣の仕掛けと絡んだ場合は、無理に引っ張らず、互いに仕掛けを上げて解きます
使い終わった針、糸、エサの袋、飲食物のゴミは筏へ残さず、指定された方法で処理します
海上つり堀まるやは、マダイ、青物、シマアジ、イシダイ、イサキ、ヒラメなどを一本針のエサ釣りで狙える海上釣り堀です。貸し竿、仕掛け、エサ、タモ、スカリ、ライフジャケットが用意されており、釣具を持っていない人でも予約して利用できます
水深約7〜8mの生け簀で、底付近、中層、角、網際を探り、魚種に合わせて練りエサ、エビ、キビナゴ、活きアジ、貝類などを使い分けることが釣果につながります