茨城の海岸は、鹿島灘の広い砂浜、那珂川や利根川に近い河口域、県央から県北に続く磯場や漁港など、場所によって釣り場の性格が大きく変わります。車で釣行するなら、釣れる魚だけでなく駐車場から釣り座までの距離、トイレの有無、足場、波の影響、立入禁止区域まで見て場所を決めると、初心者や子供を連れた釣行でも動きやすくなります
初心者や家族連れなら、管理された鹿島港魚釣園や、駐車場とトイレが近い海門町ふれあい公園が使いやすくなります。大洗サンビーチ、日川浜、波崎海岸、久慈浜、阿字ヶ浦、高戸前浜は広い砂浜から釣るサーフが中心で、シロギスやイシモチを狙う投げ釣り、ヒラメやマゴチを狙うルアーフィッシングと相性の良い釣り場です。大洗海岸は砂浜ではなく低い磯が広がり、クロダイやスズキ、アイナメなどを狙う釣りへ変わります
茨城の海では、まき餌を使える場所が鹿島港魚釣園と海門町のふれあい公園に限られ、使用量にも制限があります。サビキ釣りだからといって県内の海岸や漁港で自由にコマセを撒けるわけではありません。また、30cm未満のヒラメは採捕できず、河口周辺にはサケ・マス類の採捕禁止区域もあります。港湾施設や防波堤には立入禁止区域が多いため、駐車場が近くてもフェンスやゲートを越えず、釣りが認められている場所から竿を出してください
茨城の海釣りで駐車場のあるポイントについて
駐車場を利用しやすい釣り場には、鹿島港魚釣園、海門町ふれあい公園、大洗サンビーチ、日川浜海水浴場、波崎海岸、久慈浜海水浴場、阿字ヶ浦海岸、大洗海岸、高戸海岸・高戸前浜、大津漁港があります。同じ「駐車場あり」でも釣り座の条件は異なり、鹿島港魚釣園は管理された釣り施設、海門町ふれあい公園は河口護岸、大津漁港は港内の岸壁、そのほかは砂浜や磯が中心になります
子供と一緒なら、転落防止設備や管理棟がある鹿島港魚釣園が使いやすく、次に海門町ふれあい公園の護岸が候補になります。サーフは水面へ落ちる危険が少ないように見えますが、波打ち際では離岸流や高波が発生し、波に足を取られる危険があります。投げ釣りでは後方へ大きく振りかぶるため、家族で釣る場合は釣り人同士の間隔も広めに取ってください
鹿島港魚釣園
鹿島港魚釣園は鹿島港の外海側に設けられた管理釣り施設で、釣り桟橋は長さ約250m、幅約7m、水深は約3〜10mあります。足元からある程度の水深があり、サーフのように遠投しなくても魚の回遊を狙えるため、初めて海釣りをする人や子供を連れた釣行でも釣りを組み立てやすい場所です。転落防止柵、救助ハシゴ、浮環、ベンチがあり、管理棟ではエサや仕掛けの販売、釣り竿のレンタルも行われています
釣れる魚は季節によってかなり変わります。春はカレイ、シーバス、アナゴ、クロダイ、アイナメ、サヨリ、夏は青物、ヒラメ、シーバス、シロギス、アジ、サバ、イシモチ、アナゴ、クロダイ、秋は青物、ヒラメ、カレイ、シーバス、シロギス、アジ、冬はカレイ、シーバス、アジ、サバ、クロダイ、アイナメ、サヨリなどが狙えます。ほかにもカマス、カワハギ、コウイカ、シリヤケイカ、タコ、タチウオ、カサゴ、マゴチなど、多くの魚種が入る釣り場です
初心者なら足元から少し沖までを探る釣りが扱いやすく、アジやサバなどの回遊が入った日はサビキ釣り、シロギスやカレイは投げ釣り、ヒラメやマゴチ、シーバスはルアーで狙えます。海底には根掛かりしやすい範囲もあるため、投げ釣りでは仕掛けを長時間引き続けず、重くなる場所では無理に引かずに回収する方がトラブルを減らせます
無料駐車場は約30台で、男女別トイレもあります。入園には料金がかかり、ライフジャケットの着用が必要です。レンタル品には数に限りがあるため、家族分のライフジャケットを持っている場合は持参した方が安心です。鹿島港では魚釣園以外の岸壁や港湾施設へ自由に入れるわけではないため、魚釣園から港内のフェンス外へ移動して竿を出さないでください
海門町ふれあい公園
海門町ふれあい公園は、ひたちなか市の那珂川河口北側にある護岸の釣り場です。駐車場から釣り座までの距離が短く、公園内にトイレがあり、護岸の一部には柵も設けられています。砂浜を長く歩いたり磯を越えたりする必要がないため、荷物が多くなりやすい家族釣行でも使いやすい場所です。那珂川の河口なので淡水と海水が混じり、潮位だけでなく川から流れ込む水量によって流れ方が大きく変わります
釣れる魚はアジ、サバ、イワシなどの回遊魚、シロギス、ハゼ、カレイ、アイナメ、クロダイ、シーバス、ヒラメなどです。春はカレイやアイナメ、ヒラメ、クロダイ、夏から秋はアジ、サバ、イワシなどの回遊魚とシーバス、シロギス、ハゼが入りやすく、秋にはヒラメや青物も狙えます。冬はカレイ、アイナメ、シーバスなど底付近や深い流れを使う魚が中心になります
アジ、サバ、イワシが護岸近くまで入ればサビキ釣りが使え、シロギスやカレイは投げ釣り、シーバスやヒラメはルアーで狙えます。那珂川の流れが効く日は軽いオモリが流されやすいため、投げ釣りでは仕掛けが横へ大きく流れるようならオモリを重くします。シーバスは流心そのものだけでなく、速い流れと緩い流れが接する境目、潮目、橋周辺から河口へ伸びる流れの筋を狙うとルアーを通す場所を絞りやすくなります
茨城県内で陸上からまき餌を使える場所の1つで、使用量は1人1日2kgまでです。那珂川河口周辺にはサケ・マス類の採捕禁止区域も設定されています。増水時は平常時より流れが速くなり、漂流物も増えるため、護岸際まで水が上がっている日は近づかないでください。フェンスの先や立入禁止表示のある場所には入らず、公園側の利用できる護岸から釣ります
大洗サンビーチ
大洗サンビーチは広い砂浜が続くサーフで、ヒラメ、マゴチ、イナダ、イシモチ、シロギスなどを狙えます。港の岸壁で足元へ仕掛けを落とす釣りとは違い、波打ち際から沖へ向けて広く探る釣り場です。砂浜には波で掘れた溝や沖の浅い砂州ができ、その間にある深み、離岸流、波が崩れる位置の変化が魚の通り道になります
春から初夏はヒラメやマゴチ、夏から秋はシロギス、イシモチ、ヒラメ、マゴチ、回遊次第ではイナダなどの青物が狙いやすくなります。秋はベイトが岸へ寄る日があり、波打ち際近くまでヒラメや青物が入ることがあります。冬は魚種が減りますが、海底の深い溝が岸近くに残っている場所ではヒラメやイシモチなどを狙えることがあります
シロギスやイシモチは天秤仕掛けに虫エサを付けた投げ釣りが基本で、着底後に少しずつ仕掛けを動かし、重くなる場所や海底の段差で止めます。ヒラメとマゴチはミノー、シンキングペンシル、ワーム、メタルジグなどを使い、離岸流の両側、波が崩れない深い筋、波打ち際の掘れ込みを通してください。大洗サンビーチでは南側の海岸もサーフフィッシングに向く場所です
駐車場は約5,000台規模で、海浜公園側を含めて公衆トイレも複数あります。駐車料金が必要になる日があり、海水浴場開設期間には遊泳区域が設けられます。遊泳者がいる区域へ仕掛けやルアーを投げず、海水浴客が多い時間帯は釣りを避けてください。大洗港区の岸壁や防波堤は釣り禁止なので、サンビーチから港へ移動して港湾施設内で竿を出すことはできません
日川浜海水浴場
日川浜は神栖市の鹿島灘に面した広い砂浜で、駐車場から海岸へ入りやすく、サーフの投げ釣りやルアーフィッシングを始めやすい場所です。駐車場は約600台で無料、一般用トイレも設けられています。海水浴だけでなく年間を通じて釣りなどに利用される海岸で、家族で車を使って出掛けやすい条件が揃っています
釣れる魚はシロギス、イシモチ、カレイ、ヒラメ、マゴチ、シーバス、クロダイ、アイナメなどです。春はヒラメ、マゴチ、シーバス、夏から秋はシロギス、イシモチ、ヒラメ、マゴチが狙いやすく、ベイトが接岸すればサバやイナダなどの回遊魚が入ることもあります。冬はカレイや根魚、シーバスなどが中心になります
投げ釣りではシロギスとイシモチを狙いやすく、仕掛けを投げて着底させた後、ゆっくり引いて海底の起伏を探ります。仕掛けが急に重くなる場所、波が沖で一度消える場所、波打ち際と沖の間にできる溝は魚が入りやすい場所です。ヒラメとマゴチはルアーで広く歩きながら探り、流れ込みや離岸流がある場所では、その流れの中心だけでなく両側の流速が落ちる部分まで通してください
海水浴場として使用される時期は遊泳者を最優先し、遊泳区域内では釣りをしないでください。サーファーも多いため、キャスト方向に人が入ったらすぐに投げるのを止めます。日川浜は東向きで風と波の影響を受けやすく、強い向かい風や高波の日は波打ち際へ近づかない方が安全です。日川浜ではまき餌釣りはできないため、投げ釣りやルアー釣りを基本にしてください
波崎海岸
波崎海岸は神栖市南部にある遠浅のサーフで、波崎海水浴場には約600台の無料駐車場があります。一般用トイレがあり、隣接するサンサンパークには休憩施設や温水シャワー、トイレも設けられています。広い砂浜なので家族で出掛けやすい一方、釣り座は護岸ではなく波打ち際になるため、子供にはライフジャケットを着用させ、波へ近づきすぎないようにしてください
投げ釣りではシロギス、イシモチ、カレイ、ルアーフィッシングではヒラメ、マゴチが代表的です。シーバスや青物が入ることもあり、ベイトが岸近くで追われている日はルアーで狙える魚種が増えます。春はヒラメやマゴチ、夏から秋はシロギス、イシモチ、ヒラメ、マゴチ、秋は回遊魚、冬はカレイなどを狙いやすくなります
遠浅の海岸では沖へ投げることだけを考えず、波が崩れる位置を横方向に見て地形を探してください。周囲より波が立ちにくい場所は水深が残っていることがあり、払い出す流れがあればヒラメやマゴチの狙い所になります。投げ釣りでは仕掛けをゆっくり引いてシロギスのいる距離を探し、アタリが出た距離へ繰り返し投入すると数を伸ばしやすくなります
波崎海岸周辺にはサーフィンをする人も多いため、人の正面へキャストしないことが重要です。海水浴場開設期間は遊泳区域を避け、監視員や現地の利用区分に従ってください。利根川河口周辺にはサケ・マス類の採捕禁止区域があるため、河口方向へ移動する場合は規制区域へ入らないよう注意が必要です
久慈浜海水浴場
久慈浜海水浴場は日立市南部にあり、広い砂浜と遠浅の海が特徴です。約350台の駐車場があり、トイレとシャワーも利用できます。日立港と久慈漁港に近い海岸ですが、家族連れで釣るなら港の立入区域へ入らず、砂浜側から釣る方が場所を選びやすくなります
砂浜ではシロギス、イシモチ、カレイなどを投げ釣りで狙え、ヒラメやマゴチ、シーバスはルアーのターゲットになります。春から初夏はヒラメやマゴチ、夏から秋はシロギスとイシモチ、秋はヒラメやシーバスも狙いやすく、冬はカレイなど低水温期でも砂地を利用する魚が中心になります。遠浅なので波が穏やかな日は手前まで魚が入ることがありますが、荒れた日は濁りと波で仕掛けを安定させにくくなります
シロギスは砂地を広く動くため、最初から置き竿にせず、投げた仕掛けをゆっくり引いてアタリが出る距離を探してください。イシモチは濁りが入った時に岸へ寄ることがあり、底付近へ虫エサを置く投げ釣りが使えます。ヒラメとマゴチは波打ち際の掘れ込み、離岸流、流れの変化をルアーで探り、同じ場所だけに投げ続けず横へ移動しながら魚のいる場所を探す方が効率的です
海水浴場開設期間は遊泳者が多くなるため、遊泳区域内ではキャストしないでください。久慈川河口周辺にはサケ・マス類の採捕禁止区域があります。北側や港方向へ釣り歩く場合は、港湾施設、漁港施設、フェンスで区切られた場所へ入らず、砂浜から利用できる範囲で釣ってください
阿字ヶ浦海岸
阿字ヶ浦海岸はひたちなか市にある弓なりの砂浜で、海岸前に約200台規模の駐車場があります。阿字ヶ浦駅から徒歩でも移動でき、車だけでなく電車での釣行もしやすいサーフです。海水浴場として使われる砂浜なので、トイレなどの設備も利用しやすく、家族で海へ出掛けながら投げ釣りを楽しみたい場合にも候補になります
釣れる魚はシロギス、イシモチ、カレイ、ヒラメ、マゴチなどです。春はヒラメやマゴチ、初夏から秋はシロギスとイシモチ、秋はヒラメやマゴチも狙いやすく、冬はカレイが投げ釣りのターゲットになります。砂浜なので根掛かりは比較的少ないものの、海底に沈んだ障害物や流木がある場所では仕掛けを失うことがあります
投げ釣りでは遠投だけに頼らず、波打ち際から沖へ続く溝を順番に探ります。シロギスは群れで動くため、1匹掛かった距離を覚え、同じ方向と距離を狙うと連続してアタリが出ることがあります。ヒラメとマゴチはミノーやワーム、メタルジグを使い、離岸流や波の変化がある場所を中心に広く歩いて探してください
海水浴場開設期間は釣りより遊泳者の安全を優先し、人のいる区域へ仕掛けを投げないでください。砂浜は見通しが良くても、背後を散歩する人や子供が近づくことがあります。投げ釣りではキャスト前に後方まで見て、人が通過してから投げます。阿字ヶ浦から港湾施設側へ移動する場合も、フェンスや立入禁止表示を越えないでください
大洗海岸
大洗海岸は大洗サンビーチとは釣り場の性格が異なり、低く浅い磯場が広がっています。アイナメ、ソイ、ウミタナゴ、クロダイ、スズキなどを狙え、砂浜の投げ釣りよりフカセ釣り、ブッコミ釣り、ルアーフィッシングとの相性が良い場所です。クロダイは磯際や沈み根周辺、スズキは波が岩へ当たって白く泡立つサラシや流れが抜ける場所を狙います
春はアイナメやクロダイ、スズキ、初夏から秋はクロダイとスズキを狙いやすく、海藻や沈み根の周囲ではソイなどの根魚も入ります。サーフのような平坦な砂底ではなく、岩、溝、海藻、沈み根が連続するため、魚が付く場所を絞りやすい反面、根掛かりは増えます。仕掛けを沖へ遠投するより、磯際の落ち込みや岩と岩の間の水路を丁寧に探る方が魚へ近づけます
駐車場は大洗公園や海岸周辺の駐車場を利用できます。磯場は濡れると滑りやすく、低い岩でも波が乗り上げることがあるため、波打ち際へ子供だけで近づかせないでください。干潮時に歩ける場所でも潮が上がると戻れなくなる場所があるため、沖へ張り出した岩へ移動するときは退路を残します
大洗港区の岸壁、防波堤、漁港、フェリー港などは釣り禁止です。大洗海岸から歩いて港方向へ移動しても、港湾施設内へ入って釣ることはできません。大洗海岸で竿を出す場合は海岸側の利用できる磯から釣り、柵、ゲート、港湾施設の境界を越えないでください
高戸海岸・高戸前浜
高戸前浜は高萩市の関根川河口に広がる砂浜で、高戸海岸周辺には駐車場とトイレがあります。砂浜からキス、イシモチ、カレイ、ヒラメ、マゴチ、スズキなどを狙え、投げ釣りとルアーフィッシングの両方が成立します。海岸近くに河川が流れ込むため、真っ直ぐな砂浜だけを狙うより、河口から出る流れと海流がぶつかる場所を探すと魚のいる範囲を絞りやすくなります
春はヒラメやスズキ、初夏から秋はシロギス、イシモチ、ヒラメ、マゴチ、秋から冬はカレイなどを狙えます。関根川河口では水色や流れが変化しやすく、ルアーでは河口から払い出す流れの両側、投げ釣りでは砂地の溝やカケアガリが狙い所です。濁りが適度に入る日はイシモチやスズキが岸へ寄ることがあります
高戸前浜には海岸を囲むような構造物とテトラ帯がありますが、大型テトラや先端部は初心者や家族連れが入る場所ではありません。砂浜から釣れば足場を選びやすく、シロギスやイシモチなら天秤仕掛け、ヒラメやマゴチならルアーで広く探れます。関根川河口周辺にはサケ・マス類の採捕禁止区域もあるため、対象魚以外を狙う場合でも禁止区域の規則に従ってください
海水浴場として使われる時期は遊泳者との距離を十分に取り、砂浜での投げ釣りは人が少ない場所へ移動してください。高戸小浜海岸にも駐車場とトイレがありますが、入り江や海食崖の地形があり、高戸前浜とは足場の条件が異なります。波が高い日は磯や突堤側へ近づかず、砂浜でも波打ち際から距離を取る方が安全です
大津漁港
大津漁港は北茨城市にある大きな漁港で、港内の足場の良い岸壁では家族連れのサビキ釣りも行われています。マイワシが大きな群れで港内へ入ることがあり、岸壁近くへ群れが回れば短い距離でも数釣りを狙えます。アジ、イワシ、サバ、サッパなどの回遊魚のほか、ハゼ、クロダイ、カレイ、ヒラメなどが入ることもあります
春から秋はイワシ、アジ、サバなどの回遊魚を狙いやすく、群れが港内へ入った日は足元のサビキにも反応します。秋から冬はカレイなど底物も狙え、港内の底を虫エサで探る釣りへ切り替えられます。魚が表層に見えない場合でもイワシが底付近を回っていることがあるため、サビキでは上層だけでなく底付近まで仕掛けを落としてタナを変えてください
ただし、茨城県では陸上からまき餌を使える場所が鹿島港魚釣園と海門町のふれあい公園に限られています。大津漁港で一般的なコマセを海中へ撒く釣りはできないため、仕掛けやエサの使い方は県の規則に従う必要があります。サビキ釣りを行う場合も、まき餌に該当する使い方をしないことが重要です
港内には車を近くへ停められる場所がありますが、漁港は漁業者が仕事をする場所です。漁船の係留場所、荷揚げ作業場所、作業車の通路、漁具が置かれた場所を塞がないでください。防波堤には立入禁止柵が設けられた場所があるため、柵の先へ入らず、港内で利用できる岸壁だけから釣ります。トイレは周辺施設を利用できる場所がありますが、営業時間によって使えない場合があるため、長時間の家族釣行では事前にトイレの位置を把握してから入ると安心です
茨城の海釣りで釣果を狙う方法
茨城の海で最初に見るべきなのは、魚が釣れそうな場所より水の動きです。鹿島灘のサーフでは、波が同じ間隔で崩れている場所より、一部分だけ波が崩れない場所、沖へ向かって泡や濁りが伸びている場所、岸と平行に波が走った後で沖へ抜ける場所に地形変化があります。シロギスやイシモチは海底の溝やカケアガリ、ヒラメやマゴチは離岸流の両側やベイトが通る深みに入りやすいため、何もない砂浜へ同じ距離だけ投げ続けないことが大切です
投げ釣りでは、遠投した後に仕掛けを少しずつ手前へ動かします。急に重くなる場所や、逆に軽くなる場所があれば水深や底質が変わっています。シロギスが1匹釣れたら、その魚が掛かった距離を覚え、同じ距離を横方向にも探してください。群れが移動している場合は数十m移動するだけで再びアタリが出ることがあります。イシモチは濁りが入った海や波のある日に岸へ寄ることがあり、シロギスとは違う状況でも狙えます
ヒラメやマゴチのルアー釣りは、1か所で粘り続けるより歩いて魚のいる地形を探す釣りが向いています。波打ち際から数mの場所にも魚は入るため、最初から沖だけを狙わず、手前、中央、沖と距離を変えます。30cm未満のヒラメは持ち帰れないため、釣れた場合は速やかに海へ戻してください。ヒラメを目的とした活き餌の使用にも制限があります
鹿島港魚釣園や大津漁港のような港内では、魚が回遊してくる時間を逃さないことが重要です。アジ、サバ、イワシが入ると周囲で同時に竿が曲がることがあります。表層で反応がなければ中層、底付近までタナを変え、群れがいる深さを探してください。回遊が止まった後は同じ仕掛けを落とし続けるより、投げ釣りや底付近を狙う釣りへ変えた方が別の魚へつながります
家族連れでは魚種を欲張りすぎず、最初の1匹を狙いやすい釣り方から始めた方が楽しみやすくなります。サーフならシロギスやイシモチの投げ釣り、鹿島港魚釣園なら回遊魚が入っている時のサビキ釣りが始めやすい方法です。大洗海岸の磯や高戸前浜の大型テトラ周辺は足場の難易度が上がるため、小さな子供と一緒なら無理に魚種を増やさず、砂浜や柵のある釣り座を使ってください
茨城の海釣りで使う仕掛け
サーフの投げ釣りでは、2.7〜4m前後の投げ竿や万能竿に2500〜4000番程度のスピニングリールを合わせ、ナイロン2〜4号、またはPE0.8〜1.5号前後を使うとシロギス、イシモチ、カレイを狙えます。初心者なら無理に遠投用の長い竿を使わず、扱える長さのロッドにジェット天秤やL型天秤、2〜3本針の投げ仕掛けを組み合わせれば十分です。エサはアオイソメやジャリメを使い、シロギスなら小さめに、イシモチやカレイなら少し大きめに付けます
ヒラメやマゴチを狙うサーフルアーでは、9〜11ft前後のロッドに3000〜4000番程度のスピニングリール、PE0.8〜1.2号前後とフロロカーボンリーダーを組み合わせます。ミノー、シンキングペンシル、ジグヘッドワーム、メタルジグを水深と波に合わせて使い分けます。浅い場所はミノーや軽いワーム、沖のブレイクまで距離がある場所はメタルジグや重めのワームを使うと探れる範囲を広げられます
港内の小物釣りでは2〜3m前後の万能竿やサビキ竿に2000〜3000番程度のリールが扱いやすく、アジ、サバ、イワシなどのサイズに合わせてサビキ針を選びます。ただし茨城県ではまき餌を使える場所が限られています。鹿島港魚釣園と海門町ふれあい公園以外では、コマセを海中へ撒く方法を前提に仕掛けを組まないでください
大洗海岸などの磯では根掛かりが増えるため、底を長時間引き続ける仕掛けより、ウキ釣りやフカセ釣り、根の上を通せるルアーが使いやすくなります。スズキはサラシや流れの境目へミノーを通し、根魚は岩の際や溝を短い距離で探ります。磯では魚を掛けた後に岩へ潜られることがあるため、砂浜でシロギスを狙う仕掛けよりラインを太くし、根に触れて傷が入った部分はそのまま使わず結び直してください
茨城の海釣りで守る規制と注意点
茨城県の海では、陸上からまき餌を使った釣りができる場所は鹿島港魚釣園と海門町ふれあい公園で、1人1日2kgまでです。大津漁港、日川浜、波崎海岸、大洗サンビーチなどで、一般的な感覚のまま大量のコマセを撒くことはできません。家族でサビキ釣りへ出掛ける場合は、釣り場を決める段階でまき餌の規則まで考えてください
ヒラメは30cm未満を採捕できません。小型のヒラメが釣れた場合は持ち帰らず、弱らせないように針を外して海へ戻します。ヒラメを目的とした活き餌を使う釣りにも制限があります。サーフでは小型ヒラメがルアーへ掛かることもあるため、クーラーボックスへ入れる前に全長を見てください
利根川、那珂川、久慈川、大北川、里根川、江戸上川、関根川、花貫川、十王川、鮎川、新川などの河口周辺には、サケ・マス類を採捕できない区域があります。海門町ふれあい公園は那珂川河口、高戸前浜は関根川河口、大津漁港は里根川に近いため、河口周辺で釣る場合は特に注意が必要です
港では「釣れそうだから入る」という判断をしないでください。大洗港区では岸壁や防波堤などで釣りが禁止され、鹿島港も一般の釣り人が自由に港湾施設へ入れる場所ではありません。大津漁港でも防波堤の立入禁止柵を越えず、漁船の係留場所や荷揚げ作業場所を塞がないことが必要です。フェンス、ゲート、立入禁止表示がある場所では、その先に人がいても入らないでください
砂浜では離岸流と高波が最も大きな危険になります。離岸流は岸へ寄せた水が沖へ戻る強い流れで、見た目が穏やかな場所にも発生します。ヒラメやマゴチの好ポイントと重なることがありますが、魚を追って海へ立ち込む必要はありません。子供は波打ち際から離し、ライフジャケットを着用させてください。波が足元まで届く場所へ荷物を置くと、急な高波でタックルやクーラーボックスごと流されることがあります
海水浴場として利用される大洗サンビーチ、日川浜、波崎、久慈浜、阿字ヶ浦、高戸前浜では、遊泳者がいる区域へ仕掛けを投げないことが基本です。投げ釣りのオモリは人に当たれば大きな事故につながります。サーファーが海へ入っている場所でも、その沖へルアーを投げず、十分な距離を取れる場所へ移動してください
駐車場がある釣り場でも、駐車できることと釣りができることは別です。駐車場から見える防波堤、港湾岸壁、テトラ、工事区域へ自由に入れるとは限りません。車は決められた駐車区画へ停め、漁業者の作業場所、緊急車両の通路、海水浴場の管理通路を塞がないようにしてください。足場、波、利用区域まで安全に使える場所を選ぶことが、初心者や家族連れの海釣りでは魚を釣ること以上に重要になります
海・淡水
淡水