濁りが強い日はエギングでは釣れない。そう思っていませんか?
結論から言うと、それは半分正解で半分間違いです。濁りの中でも「釣れる濁り」と「釣れない濁り」があり、その違いを理解しているかどうかで釣果は大きく変わります
実際、同じ濁りの日でも釣る人は安定して釣り、釣れない人はまったく反応を得られないという差がはっきり出ます
濁りによるイカに与えるメリットとデメリット、そして正しい対処を理解すれば、濁りはむしろ釣果を伸ばすチャンスに変わります
ここからは、三浦半島で週5回エギングを行い、年間最低145杯、最高260杯のイカを釣る筆者の実体験を元に解説していきます
筆者の年間エギング釣果は、釣果投稿SNS「アングラーズ」で確認できます
結論を整理すると、エギングにおける濁りは「釣れない原因」ではなく「条件を理解すれば釣れる状況」です。検索で多い「エギング 濁り 釣れるのか?」という疑問に対しては、条件次第で明確に釣れると言えます。ただし再現性を出すためには、濁りを一括りにせず分解して考える必要があります。本記事では濁りの種類・強さ・層という3つの視点で整理し、その上で実際に釣るための具体的な戦略まで落とし込みます
濁りの正体を分解する
まず理解しておくべきなのは、濁りには種類があり、釣れる濁りと釣れない濁りが存在するという点です。ここを外すといくらテクニックを積み重ねても結果は安定しません。エギングにおける濁りは主に二つに分かれます。ひとつは風や波で海底の砂や泥が巻き上がる濁り、もうひとつは雨や河川からの流入による濁りです
前者は酸素量が増えベイトが動きやすくなるため、イカの捕食スイッチが入りやすい特徴があります。実際に三浦半島の港内でも、風で濁りが入ったタイミングで一気に反応が出ることは珍しくありません。普段は無反応だったポイントでも、濁りが入った瞬間に連発するケースがあります
一方で雨による濁りは扱いが変わります。流入直後は水温や塩分濃度が急変するため、イカの活性が落ちることがあります。このタイミングは正直釣りにくいですが、ここで重要なのは濁り自体が悪いのではなく「タイミングが悪い」という点です。流入が落ち着き濁りが安定すると、再び捕食に入ることが多く、このタイミングが狙い目になります
次に濁りの強さです。エギングで重要なのは濁っているかどうかではなく、どの程度見えているかです。足元にエギを落とし、輪郭がぼんやり見えるレベルであれば問題なく成立します。逆に完全に見えないレベルになると、エギの存在自体に気付かれない可能性があるため、アプローチを変える必要があります
さらに見落とされがちなのが濁りの層です。表層だけ濁っているのか、全層が濁っているのかで攻め方は変わります。表層のみ濁っている場合、中層から下はクリアであることも多く、この場合はレンジを下げるだけで反応が出ます。逆に全層が濁っている場合は視覚以外の要素でアピールする必要があります
濁りがイカに与える影響
ここまでの前提を踏まえた上で、濁りがイカに与える影響を整理します
まず大きいのは警戒心の低下です。水がクリアな状態ではイカは視覚に依存し、不自然な動きやラインにも敏感に反応します。しかし濁りが入ることで視界が制限され、違和感を感じにくくなります。その結果、普段は見切る個体でもエギに近づきやすくなり、抱きやすくなります
次に捕食レンジの変化です。濁りが入るとベイトが岸寄りに集まりやすくなり、それを追ってイカもシャローに差してきます。特に港内では足元付近でのヒットが増える傾向があり、遠投よりも近距離を丁寧に探る方が効率的になります。三浦半島の港でも、濁りが入った日に足元で連続ヒットするケースは多く、回遊ルートが明確に変わっていることが分かります
さらに濁りは日中のエギングにも有利に働きます。光量が抑えられることでイカにとっては夜に近い環境となり、昼間でもエギを追う状況が生まれます。曇天や風と重なるとその傾向はさらに強くなり、デイゲームでも成立しやすくなります
一方でデメリットもあります。最も大きいのはエギの視認性低下です。濁りが強すぎる場合、イカがエギの存在に気付かないことがあります。この状態では正しいレンジを通しても反応が出にくくなります。また濁りが急激に入った直後は、水温や塩分の変化によって一時的に活性が落ちることがあります。このタイミングで粘ると釣果が伸びないため、時間をずらす判断も必要になります
さらに濁り時はレンジ管理が難しくなります。水中が見えないため、感覚だけで操作すると狙いの層を外しやすくなります。そのためカウントを正確に取り、フォール時間でレンジを管理することが重要になります。
濁り時の具体的な攻略
まずカラー選択ですが、濁り時のエギングではシルエットが最も重要になります。紫、濃い緑といったシルエットがはっきり出るカラーを使用する事で、濁りの中でも認識されやすく安定して結果に繋がります。特に強い濁りでは軍艦グリーンを軸にするのが基本です
濁りが中程度の場合はピンクやオレンジといった膨張色が有効です。視認性とアピールのバランスが良く、広範囲のイカに気付かせることができます。さらにケイムラや夜光といった発光系も有効な場面がありますが、強すぎる光は違和感になるため、濁りの強さに合わせて使い分ける必要があります。具体的にエギ名をあげると三浦半島においてはエギ王LIVE・ムラムラチェリーが最も釣れる確率が高いエギです
アクションは普段よりもやや大きめを意識します。濁りの中では波動や水押しが重要になるため、三段しゃくりやロングジャークでエギの存在をしっかり伝えます。ただし動かし続けるのではなく、アクション後のフォールを丁寧に入れることが重要です。実際のヒットの多くはフォール中に出るため、テンションフォールで姿勢を安定させることが釣果に直結します
レンジについては状況に応じて柔軟に対応します。表層のみ濁っている場合は中層から下を重点的に探り、全層が濁っている場合は中層を中心に広く探りながら反応を見ていきます。最初から決め打ちするのではなく、数投ごとにレンジを変えて当たり層を探ることが重要です
立ち位置も釣果に大きく影響します。濁りは均一ではなく、場所によって濃淡があります。同じポイント内でも数メートル移動するだけで状況が変わることも珍しくありません。特に潮が効いている場所や濁りとクリアの境目はイカが付きやすく、優先的に狙うべきポイントです
実釣での組み立て
濁り時のエギングで大事なのは、最初から決め打ちしないことです。濁りは一見同じに見えても、強さ、層、潮の効き方、ベイトの有無で中身が変わります。そのため現場では、状況を見て組み立てる必要があります
まずポイントに入ったら濁りの強さを確認します。足元にエギを落とし、どこまで見えるかを見ることで、その日の前提が決まります。輪郭がぼんやり見えるなら成立、見えないなら強い濁りとして組み立てを変えます
次に最初の一投は中層を基準に入ります。濁り時は遠くから見つけてもらいにくいため、最初は三段しゃくりやロングジャークでしっかり動かし、存在を伝えます。その後はテンションフォールで間を作り、抱かせます
ここで反応がなければ、同じコースでレンジを変えます。中層でダメなら一段下、一段下と落としていきます。それでも反応がなければ、立ち位置を変えます。濁り時はカラーよりも「イカの近くを通せているか」が釣果に直結します
立ち位置は特に重要です。濁りは均一ではなく、潮が当たる場所、濁りが溜まる場所、クリアな水が入る場所で状況が変わります。狙うべきは濁りとクリアの境目や潮が効いている場所です。そこにエギを通せる位置を探しながら移動していきます
カラー変更は最後です。強い濁りなら軍艦グリーンや紫、中程度ならムラムラチェリーやオレンジ系を基準にし、それでも反応がなければ発光系を追加します
濁り時の本質は「大きく見せて、フォールで抱かせる」ことです。アクションで気付かせ、フォールで食わせる。この流れを崩さなければ、濁りは明確にプラス要素になります
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まとめ
濁りは釣れない原因ではなく、条件を理解すれば釣れる状況です
濁りの種類、強さ、層を分解し、カラー、レンジ、アクション、立ち位置を組み立てることで再現性は大きく変わります。強い濁りではシルエット重視、中程度では膨張色、アクションは大きめ、フォールは丁寧に入れる。レンジは固定せず、数投ごとに変えながら当たり層を探る
そして最も重要なのは、濁りの中でイカにどう気付かせ、どう抱かせるかを意識することです。この組み立てができれば、濁りはマイナスではなく、釣果を伸ばすチャンスに変わります
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テクニック編
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