第2話
エギ美、底が分からない
「先生…今、底でした?」
登場人物
経験豊富
ちょいドヤだけど親しみやすい
たまに辛口
「それ、初心者あるあるよ」
みたいな立ち位置
エギング初心者
素直
ちょっと天然
読者の疑問を代弁する役
朝の堤防。
エギ美は真顔で海を見ていました。
そして。
沈黙。
「……何してるの?」
エギ美は真顔で海を見ていました。
そして。
沈黙。
「……何してるの?」
「待ってます。」
「何を?」
「何を?」
「底を。」
「どれくらい待ってるの?」
「どれくらい待ってるの?」
「さっき投げてから、たぶん40秒くらいです。」
「沈みすぎ。」
「沈みすぎ。」
「ですよね!?」
着底が分からない問題
「先生……。」
「なに?」
「なに?」
「今、底でした?」
「初心者あるある来たわね。」
「初心者あるある来たわね。」
「だって分からないんです!
海の中見えないじゃないですか!」
「見えたらエギング簡単すぎるのよ。」
海の中見えないじゃないですか!」
「見えたらエギング簡単すぎるのよ。」
「確かに。」
「でも安心して。最初はみんな分からない。」
「でも安心して。最初はみんな分からない。」
「本当ですか?」
「“今たぶん底だった気がする”から始まる。」
「“今たぶん底だった気がする”から始まる。」
「気合と雰囲気。」
「だいたいそんな感じ。」
着底って何?
「まず確認。着底っていうのは、エギが海底につくこと。」
「だいたいそんな感じ。」
着底って何?
「まず確認。着底っていうのは、エギが海底につくこと。」
「はい。」
「つまり、沈んでいたエギが“止まる瞬間”。」
「つまり、沈んでいたエギが“止まる瞬間”。」
「止まる瞬間……。」
「だからラインの変化を見る。」
「だからラインの変化を見る。」
「またラインですか!」
「エギングはラインを見る釣りでもあるから。」
よくある着底の合図
「例えば。」
「エギングはラインを見る釣りでもあるから。」
よくある着底の合図
「例えば。」
- ラインがフッと緩む
- 沈んでいたラインが止まる
- 張っていた糸が少しだけたるむ
- コツッと小さく伝わる
「難しいです。」
「うん、難しい。」
「うん、難しい。」
「認めた!」
「でも全部を一気に覚えなくていい。」
初心者は“数える”でOK
「最初は数えればいいの。」
「でも全部を一気に覚えなくていい。」
初心者は“数える”でOK
「最初は数えればいいの。」
「また数えるんですか?」
「前回も言ったでしょ。」
「前回も言ったでしょ。」
「先生の説明、最終的に数えるになりがち。」
「便利なのよ。」
「例えば、水深が浅い場所なら。」
1
2
3
4
5……
「このくらいで底につく事が多い。」
「便利なのよ。」
「例えば、水深が浅い場所なら。」
1
2
3
4
5……
「このくらいで底につく事が多い。」
「なるほど。」
「逆に深い場所ならもっと長い。」
「逆に深い場所ならもっと長い。」
「じゃあ毎回変わる?」
「変わる。」
「変わる。」
「覚える事多くないですか!?」
「だから最初は“だいたい”でいいの。」
着底してないとどうなる?
「だから最初は“だいたい”でいいの。」
着底してないとどうなる?
「逆に、着底分からないまましゃくると?」
「別に釣れないわけじゃない。」
「別に釣れないわけじゃない。」
「おっ。」
「でも。」
「でも。」
「でも?」
「今どこをエギが泳いでるか分からなくなる。」
「今どこをエギが泳いでるか分からなくなる。」
「それは怖い。」
「底付近を通したいのに、中層ばっかり引いてる初心者は多い。」
「底付近を通したいのに、中層ばっかり引いてる初心者は多い。」
「私もうやってそう。」
そして事件再び
「じゃあ実際にやってみましょう。」
そして事件再び
「じゃあ実際にやってみましょう。」
「はい!」
ヒュッ
ポチャン
「沈んでる……。」
「ライン見て。」
「ライン見て。」
「見てます。」
「集中。」
「集中。」
「見てます。」
「今。」
「今。」
「えっ。」
「今ちょっとライン止まった。」
「今ちょっとライン止まった。」
「えっ!?どこ!?」
「遅い。」
「遅い。」
「難しい!!」
着底直後に起きた悲劇
「今のが着底っぽい動き。」
着底直後に起きた悲劇
「今のが着底っぽい動き。」
「なるほど……!」
「じゃあしゃくって。」
「じゃあしゃくって。」
「はい!」
ブンッ!!
ガリッ
「……。」
「……。」
「……。」
「先生。」
「なに。」
「なに。」
「海が私のエギを離してくれません。」
「それ根掛かり。」
「それ根掛かり。」
「えっ。」
「着底直後に放置しすぎ。」
「着底直後に放置しすぎ。」
「難しいですこの釣り!!」
エギ子先生の補足メモ
初心者はまず、
エギ子先生の補足メモ
初心者はまず、
- 今たぶん底だった
- なんかライン止まった
- 少し糸が緩んだ
この感覚でOKです。
最初から完璧に着底を取れる人はほとんどいません。
まずは、
- ラインを見る
- 沈む秒数を数える
- 着底後に軽くしゃくる
これを繰り返して、少しずつ感覚を覚えていきましょう。
「つまりエギングって……」
「うん?」
「うん?」
「海の中の見えないエギを想像する釣り?」
「急にそれっぽい事言うじゃない。」
「急にそれっぽい事言うじゃない。」
「ちょっと上級者感出ました?」
「まだ根掛かりしたエギを見つめてる。」
「まだ根掛かりしたエギを見つめてる。」
「ですよね。」
次回予告
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