海釣り&エギングガイド

エギのクリアカラー|釣れるおすすめカラーは?

エギのクリアカラー|釣れるカラーは?

 

三浦半島で年間250~300回エギングを行う管理人がエギのクリアカラーについて詳しく解説します

 


エギには赤、金、虹などの下地でシルエットや反射を強く出すカラーと、光を通すクリアカラーがあります。並べて見ると非クリアカラーの方が存在感は強く、クリアカラーは控えめに見えます。しかし管理人の場合、1年を通じて見るとクリアカラーで釣れることの方が多く、エギングには欠かせないカラーになっています
 
もちろん、どのような状況でもクリアカラーが強いわけではありません。まずめや秋は軍艦グリーンのような非クリアカラーでシルエットをはっきり出した方が有利になることも多く、イカの活性や周囲の光量によって反応は変わります。クリアカラーの良さは単純に目立たないことではなく、光を通すボディだからこそ作れる独特の見え方にあります
 

軍艦グリーンとムラムラチェリーのイラスト
上が非クリアカラーの軍艦グリーン
下がクリアカラーのムラムラチェリー

 


エギのクリアカラーとは?

 
クリアカラーは、ボディ内部まで色を入れた赤や金などの下地とは異なり、光を通す透明感のあるボディを使ったカラーです。完全な無色透明だけではなく、透明なボディにピンク、ブルー、グリーンなどの色を組み合わせたものや、紫外線に反応するケイムラを組み合わせたものもあります
 
濃い下地を使ったエギはボディそのものが光を遮るため、水中で輪郭をはっきり出しやすくなります。対してクリアボディは周囲から入った光を通すため、背景の明るさをある程度取り込みながら布や背色、模様を見せることができます。同じ3号や3.5号のエギでも、ボディが透けるか透けないかによって水中で感じる存在感はかなり変わります
 
クリアカラーという名称から「イカから見えにくいカラー」と考えられがちですが、透明になればエギ自体が消えるわけではありません。背中の色や布は残り、光を受けたボディの縁や内部でも明暗差が生まれます。強いシルエットを抑えながら、エギの存在そのものは残せるところがクリアカラーの大きな特徴です
 


クリアボディは光を弱めるだけではない

 
クリアボディの面白いところは、光を通すことがそのままアピールにもなる点です。透明な素材に入った光は、そのまま真っすぐ抜けるだけではなく、ボディの曲面や内部構造によって反射したり屈折したりします。そのため、クリアカラーだから光のアピールが少ないとは限りません
 
現在のエギには、クリアボディ内部へ反射素材を入れ、外から入った光を利用してフラッシングを発生させるものがあります。透明なボディだからこそ内部まで光を取り込めるため、外側に強いホログラムを貼ったエギとは違った光り方になります。見る角度によって光の強さが変わるので、エギがダートした時、フォールへ移った時、潮を受けて姿勢が変わった時にも見え方が変化します
 
クリアボディには、遠くから見た時と近くから見た時で印象を変えられる特徴もあります。光を受けた状態ではボディの輪郭や内部の反射によって存在を感じさせながら、イカが接近すると背景の色がボディ越しに見えるため透け感が強くなります。遠距離では存在を知らせ、近距離では強すぎない見せ方へ変化するという考え方もできます
 
さらに近年では、透明ボディへ入った光を内部のシートへ通し、偏光を利用するエギも登場しています。イカ類は人間とは異なる視覚を持ち、偏光を感知する能力もあります。クリアボディは単にカラーを薄くするための素材ではなく、外から入った光をボディ内部で利用するための構造としても使われています
 


アオリイカから見たクリアカラー

 
エギのカラーを人間から見た色だけで考えると分かりにくい部分があります。アオリイカは人間と同じように赤、青、緑をそれぞれの色として識別する色覚ではなく、明るさの差や輪郭、コントラストを捉える能力が重要になります
 
そのため、人間から見ると派手なピンクと地味なグリーンでも、水中でアオリイカが受ける印象が人間と同じとは限りません。背景が明るければ濃いボディは強いシルエットになり、逆に透明なボディは背景を取り込むことで輪郭が柔らかくなります。曇天、晴天、水深、潮色によって背景そのものの明るさが変化するので、同じエギでも常に同じ見え方になるわけではありません
 
特に差を感じやすいのが、イカがエギを追っているのに抱かない時です。エギの存在には明らかに気付いているのに一定の距離から近づかない、フォールへ入った瞬間に少し離れる、何度通しても同じ距離で止まるようなイカには、さらに強く見せる必要はありません。このような状況では、濃い下地からクリアボディへ替えて輪郭の出方を変えるだけで距離を詰めることがあります
 
カラー交換というとピンクからグリーン、オレンジからブルーといった表面の色ばかりに目が向きますが、ボディが透けるか透けないかも大きな変化です。同じサイズ、同じ沈下速度のエギであればアクションをほぼ変えずに見え方だけを変更できるため、イカがカラーに対してどのような反応をしているのか判断しやすくなります
 


ケイムラとクリアカラーは同じものではない

 
クリアカラーを使う時に分けて考えたいのが、クリアボディとケイムラです。この2つは一緒に使われることが多いため同じように扱われがちですが、役割は異なります
 
クリアはボディが光を透過する性質で、ケイムラは紫外線を受けることで蛍光する性質です。そのため、透明なボディだから必ずケイムラというわけではなく、発光しないクリアボディもあります。反対に、ケイムラを使ったエギでも透明感の強さや背色、布の組み合わせによって見え方は変わります
 
ケイムラとクリアボディを組み合わせると、濃い下地のようにボディ全体を強く見せず、透け感を残しながら紫外線へ反応させることができます。ムラムラチェリー、モエモエグリーン、ブルーポーションも、この性質を利用したカラーです。同じケイムラ系でも上に重なる色が違うため、3色を交換した時にイカの反応が同じになるわけではありません
 
紫外線量は時間帯や天候だけでなく、水深や水の透明度によっても変化します。そのため「晴れた日だけケイムラ」、「曇ったらケイムラは使わない」と固定してしまう必要はなく、実際の反応を見ながら使う方が釣りやすくなります
 


クリアカラーは澄潮専用ではない

 
クリアカラーは澄潮との相性が良く、水中の視界が良い時には特に使いやすいカラーです。ただし、透明なボディだから澄んだ海でしか使えないわけではありません。クリアボディの中へ反射シートを入れたエギでは、透過した光を内部で反射させることでフラッシングを発生させるため、ある程度濁った状況でも存在感を出せます
 
実際にクリアボディとオーロラ系の内部反射を組み合わせ、濁った潮を想定したカラーも存在します。これは「澄潮ならクリア、濁りなら金や赤」という単純な分け方だけでは説明できません。ボディそのものの透明度だけではなく、内部の反射、背色、布、ケイムラなどを含めてひとつのカラーとして見る必要があります
 
夜も同じです。月明かりや常夜灯がある場所では水中へ光が入り、クリアボディへ入った光も利用できます。完全に暗い場所と外灯が当たる場所では同じ夜でも条件が異なるため、「夜だからクリアは使わない」という選び方にはしていません
 
クリアカラーは透明度の高い海で特に特徴を生かしやすいものの、澄潮だけの専用カラーではありません。潮色だけで決めるより、イカがエギへどのように反応しているかを見ながら選ぶ方が、クリアボディの長所を使いやすくなります
 


秋やまずめは非クリアカラーが有利なことも多い

 
1年を通して見るとクリアカラーで釣れることの方が多いと感じていますが、秋やまずめでは軍艦グリーンのような非クリアカラーを使うことが多くなります。秋は小型から中型のアオリイカが積極的にエギを追う場面が多く、警戒させないように見せるより、エギの存在をはっきり見せた方が反応を取りやすいことがあります
 
高活性なイカが素直に追っている状況なら、必要以上に存在感を抑える意味はありません。濃い下地によってシルエットを出せば、少し離れた位置にいるイカにもエギの存在を見せやすくなり、テンポよく広い範囲を探れます
 
まずめも非クリアカラーが使いやすい時間帯です。朝夕は短時間で光量が大きく変わるため、クリアボディの透け感より輪郭の出るカラーが反応を取りやすいことがあります。特に薄暗くなっていく時間帯では、赤ボディのようにシルエットを作りやすいカラーを優先することがあります
 
軍艦グリーンはグリーン系の上布に赤ボディを組み合わせており、赤ボディによってシルエットを出しやすいカラーです。クリアカラーとはボディの性格そのものが違うため、秋やまずめでは最初から軍艦グリーンを投げ、反応が変わったところでクリア系へ移る使い方もできます
 


釣れるおすすめクリアカラー

 

ムラムラチェリー

 

ムラムラチェリーの画像

 
ムラムラチェリーはマストアイテムです。昼夜を問わず好反応なエギで、管理人は秋やまずめ以外なら最初に投げることが多く、年間を通して使用頻度の高いカラーになっています
 
透け感のあるケイムラボディにピンク系の色を組み合わせており、クリア系でありながら極端に存在感を落としたカラーではありません。クリアボディの透明感を持たせながらピンクの存在感も残るため、イカの活性がまだ分からない状態でも使いやすく、最初からナチュラル方向へ振り切らずに反応を見ることができます
 
晴れた日中の澄潮だけではなく、曇天、少し濁りが入った潮、夜でも普通に使えます。ムラムラチェリーを澄潮専用やデイゲーム専用として考える必要はなく、条件を細かく限定せず投入できるところも強みです
 
ケイムラによる紫外線への反応とクリアボディの透け感を同時に持っているため、強い下地で輪郭を出すカラーとは違った見せ方ができます。管理人にとってはクリアカラーの基準になる存在で、ムラムラチェリーで普通に釣れている間は無理に別のカラーへ交換しません
 

モエモエグリーン

 

モエモエグリーンの画像

 
モエモエグリーンは困った時のお助けカラーです。他のカラーを何種類か投げても反応しないのに、モエモエグリーンへ替えた途端に釣れることがあり、なぜかこのカラーでしか釣れない日も結構あります
 
グリーン系の色とケイムラボディを組み合わせたカラーで、同じクリア系でもムラムラチェリーとは水中での輪郭が変わります。グリーン系にはボディを細く見せる効果も意識されており、エギ全体を強く見せるというより、透明感を利用しながらシルエットを変化させる方向のカラーです
 
モエモエグリーンを使うのは、最初からというより他のカラーへの反応が悪い時が中心です。サイズを小さくしたり沈下速度を変えたりする前に同じサイズのモエモエグリーンへ替えれば、エギの動きを大きく変えずに別の見え方を試すことができます
 
なぜモエモエグリーンだけに反応する日があるのかを、グリーンだから、ケイムラだからというひとつの理由へ決めることはできません。光量、潮色、背景、透明感、背色など複数の条件が重なりますが、実釣で何度も他のカラーとの差を感じているため、反応がない時には欠かせないカラーです
 

ブルーポーション

 

ブルーポーションの画像

 
ブルーポーションは澄潮やスレ気味のイカによく効くカラーです。クリアブルーとケイムラを組み合わせた透明感の強い配色で、水中の視界が良く、イカがエギをじっくり見られる状況ほど使う機会が増えます
 
濃い下地では一定の距離を取っていたイカが、ブルーポーションへ替えることで距離を詰めてくることがあり、何度もエギを見ているイカを狙う時には頼りになるカラーです
 
ブルーポーションは、澄潮だから無条件に最初から投げるカラーではありません。ムラムラチェリーで普通に釣れている時はそのまま使い、イカがエギを見切るようになった時や、さらに透明感の強い方向へ見せ方を変えたい時に投入します
 
クリアブルーだから海の色へ完全に同化するわけではなく、ケイムラによる紫外線への反応も残っています。存在感そのものを消すのではなく、濃いカラーより輪郭を抑えながらイカに見せられるところが、澄潮や警戒したイカに対して使いやすい理由です
 


まとめ

 
クリアカラーは、単純にエギを目立たなくするためのカラーではありません。光を通すことで濃い下地とは異なる輪郭を作り、ケイムラ、内部反射、透過光などを組み合わせることで、透明なボディだからこそ可能になる見せ方があります
 
管理人の場合は1年を通してクリアカラーで釣れることが多く、ムラムラチェリー、モエモエグリーン、ブルーポーションはそれぞれ違った場面で欠かせないカラーです。非クリアカラーが強い状況もあるため、単純に派手か地味かで分けるのではなく、イカから見たシルエットや光の入り方まで含めてカラーを選ぶと、クリアカラーの使いどころが分かりやすくなります