三崎港・城ヶ島エリアで年間250~300回エギングをしている筆者が、エギリー ダートマックスのダート性能、フォール姿勢、飛距離、釣れる時期、実績カラー、デメリットまで率直に評価します
実際に使うと秋や朝夕のマヅメでは反応を得やすく、アオリイカを探すエギとして高い性能を持っています
ダートマックスは、ロッドを強く振らなくても左右へしっかり動きます。シャクリに慣れていない初心者でもダートを出しやすく、広い横方向の動きでアオリイカへ気づかせた後は、安定したフォール姿勢によって抱かせる時間を作れます
飛距離も比較的出しやすく、船道や沖の潮目、沈み根や潮の境目まで広く探れます
エギリー ダートマックスは釣れる
エギリー ダートマックスは、広いダートでアオリイカへ気づかせ、動きを止めた後のフォールで抱かせるエギです。特に秋の新子シーズンや朝夕のマヅメでは、横方向へ逃げる動きへ反応する個体が多く、短時間でアオリイカの居場所を探せます
ダート性能の高いエギは、動きだけが目立ち、フォールへ移った時に姿勢を崩すことがあります。ダートマックスは左右へ大きく動いた後も姿勢が整いやすく、アオリイカが追いついて抱くための間を作れることが釣れる理由です
ダートさせるために強いシャクリを必要としない点も、釣果へつながります。力任せにシャクってエギを上方向へ跳ね上げる失敗を抑えやすく、狙っているレンジから大きく外さずに横方向のアクションを加えられます
反応がよい時は、2~3回の軽いシャクリからフォールへ入れた直後にラインが止まったり、横へ動いたりします。シャクリ続けて無理に追わせるのではなく、ダートで気づかせた後にエギを抱ける状態へ切り替えることが大切です
エギリー ダートマックスの特徴
ダートマックスは、ラインを結ぶアイが頭部の上側に配置されています。ロッドから伝わった力を横方向へ変えやすく、軽くシャクっただけでも左右へ切り返す構造です
ヘッドは細く絞られており、水を受けた時の抵抗を抑えながら動きます。シャクリの力を受け止めてゆっくり曲がるのではなく、入力した直後に頭の向きを変えるため、広いダートを出しやすくなっています
ボディ後部には浮力があり、ダート後に姿勢を戻しながら沈みます。頭部だけが急激に落ちたり、カンナ側が大きく下がったりしにくいため、横方向の動きからフォールへの移行がまとまります
シンカーも障害物への接触を考えた形状ですが、根掛かりしないわけではありません。ダート幅が広い分、沈み根や海藻の近くで強く動かすと、エギが想定より横へ移動してカンナが触れることがあります
上手にシャクれなくてもダートする
ダートマックスは、エギングを始めたばかりの人にも使いやすいエギです。シャクリの強さやロッドを動かす角度が多少安定していなくても、エギ自体が横方向へ動こうとするため、ダートを出せない状態になりにくくなります
基本は、ラインを完全に張った状態から引っ張るのではなく、少し余裕を残して短くロッドを動かします。シャクリの直後にラインを張り続けなければ、ダートマックスが左右へ動くための幅を確保できます
強く大きくシャクると、さらに横へ飛ばせますが、毎回広いダートが必要なわけではありません。近くにアオリイカがいる場合は、軽いシャクリでも十分に気づかせられるため、小さな操作から始めた方が警戒されにくくなります
初心者が使う場合は、ロッドを何度も大きく振るより、2回ほど短く動かしてからフォールさせます。ラインの動きを確認しながら同じ操作を繰り返すと、シャクリとフォールの区切りも覚えやすくなります
ダート幅が広くアオリイカが気づかせやすい
ダートマックスを使った時に分かりやすいのが、横方向への移動幅です。軽いシャクリでも左右へ大きく切り返し、同じ範囲を小さく動くエギより広い場所へ存在を知らせられます
秋のアオリイカは、港内や岸近くへ入って小魚やエビを追うことがあります。活性の高い個体は、左右へ逃げるエギを見つけると距離を詰めてくるため、ダートマックスの動きと相性が合います
釣り場へ入った直後は、正面だけでなく左右へ角度を変えて投げます。沖、中距離、護岸沿いを分けて探ることで、アオリイカがいる方向や反応する距離を見つけやすくなります
広いダートで追ってくる個体を確認した後は、シャクリの幅を抑えます。アオリイカが近づいているにもかかわらず同じ強さで動かし続けると、エギとの距離が縮まらず、途中で追うのをやめる場合があります
フォール姿勢がよく抱かせやすい
アオリイカがエギを抱くのは、激しくダートしている最中より、ダートが止まってフォールへ入った時です。どれだけ大きく動いても、止めた後の姿勢が不安定では、接近したアオリイカへ違和感を与えます
ダートマックスは、左右へ大きく動いた後も頭部を下げた姿勢へ戻りやすく、安定して沈みます。ダートで興味を持たせ、フォールで追いつかせる一連の動きを作りやすいことが強みです
秋の高活性な個体には、短い間隔で2~3回ダートさせ、そのままフリーフォールへ入れます。シャクリの後に余分なラインを巻き取りすぎず、エギが自然な角度で沈める状態を作ります
風や潮がある時は、完全なフリーフォールではラインが大きく流される場合があります。その場合はラインを軽く張り、エギを引っ張り上げない程度のテンションを保ちながらフォールさせます
飛距離も比較的出やすい
ダートマックスは重心移動式の遠投専用エギではありませんが、飛行姿勢がまとまりやすく、比較的飛距離を出せます。キャスト直後に横を向いて回転し続けることが少なく、無風や追い風では沖まで伸びていく感覚があります
三崎港では、足元から中距離まで多くのエギが通されていることがあります。沖の船道、潮目、港内へ潮が入る境目まで届かせることで、手前へ寄っていないアオリイカを探せます
城ヶ島では、潮通しのよい場所や岩礁帯周辺を狙う場面が多くなります。沈み根の沖側、払い出す流れ、潮の速さが変化する場所へ投げられると、岸際だけを狙うより広い範囲を探れます
向かい風や横風が強い場合は、ラインの抵抗によって着水後の沈下が遅れます。飛距離だけを見てすぐにシャクリ始めず、余分なラインを回収してから狙う深さまで沈めます
秋はダートマックスが活躍しやすい
ダートマックスを使ってよく釣れると感じるのは秋です。秋の新子シーズンは、アオリイカが積極的に餌を追うことがあり、速く横へ逃げる動きへ素直に反応します
小型のアオリイカは警戒心が弱い個体も多く、広いダートを見つけると沖からエギの後ろへ付いてきます。追尾を確認したら足元まで同じ速さで動かさず、シャクリを小さくしてフォール時間を長く取ります
三崎港では、港内の常夜灯周辺、船道の縁、潮が出入りする場所、係留船の影などを狙います。係留ロープや船の近くへ投げ込まず、安全に通せる範囲から護岸沿いや明暗の境目を探ります
城ヶ島では、港内の穏やかな場所だけでなく、外から潮が入る場所や岩礁帯の上も狙えます。海藻や沈み根が多い場所では着底させ続けず、底の少し上をダートとフォールで通します
朝夕のまずめに反応がよい
朝夕のマヅメは、アオリイカが捕食のために移動しやすい時間帯です。限られた時間の中で回遊する個体を探す必要があるため、広いダートと飛距離を持つダートマックスが使いやすくなります
薄暗い時間は、日中の澄み潮ほどエギの細部が見えません。ダートによるシルエットの変化と水押しが加わることで、離れた場所にいるアオリイカへ気づかせやすくなります
朝マヅメは、沖から岸へ入る潮や、夜間に港内へ入っていた小魚の動きを確認します。正面へ遠投するだけでなく、潮目と平行に通したり、港内と外側の境目を横切らせたりすると、回遊する個体へ接触しやすくなります
夕マヅメは、暗くなるにつれて狙うレンジを変えます。明るさが残っている間は底から中層を探り、暗くなって小魚が浮いている場合は中層から表層付近まで確認します
夜に釣れるカラーは赤テープと紫テープ
夜にダートマックスを使う時は、赤テープか紫テープを選びます。どちらも強く光を反射するだけの下地ではなく、暗い水中でエギの輪郭を出しやすいカラーです
赤テープは、常夜灯の外側、光が届きにくい場所、濁りが入った夜に使います。明るく発光するカラーとは異なり、暗い背景の中でシルエットを見せながらダートの動きを加えられます
紫テープも夜に実績を感じる下地です。赤テープとは水中での見え方が異なるため、同じ場所で赤テープへ反応がない時に交換し、シルエットと反射の変化を付けます
カラーを交換する時は、同じ方向と同じレンジへ色だけを替えて投げ続けません。キャスト方向や沈める深さも変え、アオリイカがいないのか、カラーへ反応していないのかを分けて考えます
まずめに釣れるカラーは金テープ
朝夕のマヅメでは、金テープのダートマックスを使います。光量が増減する時間帯でも反射を出しやすく、広いダートによる動きと組み合わせることでアオリイカへ存在を伝えられます
朝マヅメは、空が明るくなり始めた段階から金テープを投入します。暗い時間に使っていた赤テープや紫テープから替えることで、下地の見え方を変えながら回遊する個体を探せます
夕マヅメも、日中の光が残っている時間は金テープが使いやすくなります。太陽が沈んで暗さが増した後は、赤テープか紫テープへ替え、光量に合わせてローテーションします
金テープはマヅメに実績がありますが、金色へ替えれば必ず釣れるわけではありません。潮が動く場所、アオリイカがいるレンジ、ダート後のフォール時間が合って初めてカラーの効果を生かせます
ダートマックスの使い方
最初のキャストでは、沖へ投げて狙うレンジまで沈めます。着底が必要な場所ではラインの変化を確認し、根掛かりが多い場所では着底させず、カウントで底の少し上へ入れます
狙うレンジへ入ったら、ラインに少し余裕を残し、2~3回ほど短くシャクります。シャクリの後はエギを引っ張り続けず、フリーフォールか軽いテンションフォールへ移します
秋やマヅメに広く探す時は、沖でやや大きくダートさせます。中距離から手前へ入ったら操作を弱め、アオリイカが追いついて抱ける時間を長く取ります
追ってくるものの抱かない時は、シャクリを強くするのではなく、回数と移動幅を減らします。1~2回の小さなダートから長めにフォールさせると、エギとの距離を保っていた個体が近づくことがあります
反応が出にくい状況
ダートマックスは、活性の高いアオリイカを探す時に使いやすい一方、速い動きを追わない状況では反応が落ちます。水温が低い時期、潮止まり、日中の澄み潮、エギンガーが多い場所では、広いダートが強く見えすぎる場合があります
低活性な個体は、最初のダートへ反応しても長い距離を追いません。底付近から浮かない時は、何度も大きく動かさず、狙う場所からエギを離さないことを優先します
人気の釣り場では、アオリイカが左右へ動くエギを何度も見ています。沖で反応を探す時だけ広く動かし、手前や岸壁沿いでは小さな操作へ切り替えます
潮が動いていない時も、大きなダートを繰り返して状況が変わるとは限りません。場所とレンジを変えても反応がなければ、フォールを重視するエギへ替えた方が釣りを組み立てやすくなります
カンナが錆びやすい
ダートマックスで気になるのが、カンナの錆びやすさです。釣行後は毎回水洗いしていますが、使用してきたエギの中でもダートマックスはカンナへ錆が出やすいと感じます
海水が残ったままケースへ戻すと、カンナの付け根や針先付近から錆が広がります。釣行後は真水で洗うだけでなく、十分に乾かしてからケースへ収納する必要があります
カンナへ錆が出ると、見た目が悪くなるだけではありません。針先が鈍くなり、アオリイカが触れた時の掛かりが悪くなるため、爪へ軽く当てて滑る場合は交換や補修を考えます
簡単に購入できるエギなら、錆が進んだ段階で買い替えられます。ダートマックスは入手しにくいため、カンナの耐久性が低く感じることは、ほかのエギ以上に大きなデメリットです
ほとんど流通しておらず購入しにくい
ダートマックスは、性能より入手性が問題になります。釣具店へ行っても常に並んでいる商品ではなく、入荷しても短期間で売り切れることがあります
正規の販売価格で購入できなければ、通販サイトや中古市場で探すことになります。しかし、需要に対して流通量が少なく、販売価格が高額になっている場合があります
根掛かりや破損を気にしながら使うエギでは、狙う場所へ思い切って投げられません。沈み根や海藻の際へ入れたい場面でも、失いたくない気持ちが強くなれば、ダートマックスの性能を十分に生かせなくなります
エギは消耗品であり、必要なカラーとサイズを安定して補充できることも性能の一部です。釣れるエギであっても、買えない状態が続くなら、日常的に使うメインエギには選びにくくなります
高額な販売価格では勧めにくい
ダートマックスが通常の販売価格で安定して購入できるなら、ダート性能を重視する人へ勧められます。しかし、定価を大きく上回る価格で購入することには賛成できません
エギ王など安定して購入できるエギを複数用意した方が、カラーとサイズを状況に合わせて交換できます。紛失した時にもすぐ補充できるため、釣り場で迷わず使えます
ダートマックスでなければ釣れない状況は多くありません。通常価格で見つけた時に購入する価値はありますが、無理に高額な商品を探す必要はありません
クリア系カラーがない
ダートマックスのカラー構成で不満を感じるのが、クリア系がないことです。赤、紫、金などの下地を使ったアピール系は選べますが、透明感を生かして水へ馴染ませるカラーを選べません
日中の澄み潮や、アオリイカがエギの後ろまで来ても抱かない状況では、強い反射やはっきりしたシルエットを抑えたいことがあります。クリア系があれば、ダートの動きは残しながら、色による圧を下げる使い方ができます
ダートマックスは横方向のアピールが強いため、カラーだけでも弱くできれば使える状況が広がります。現在のカラー構成では、動きと色の両方が強くなりやすく、澄み潮やスレた状況への対応が限られます
反応がない時は、同じダートマックスの中だけでカラーを交換するより、クリア系を選べる別のエギへ替えた方が変化を大きくできます。この点は、カラーを細かくローテーションしたい人にとって明確な弱点です
エギリー ダートマックスの総合評価
エギリー ダートマックスは、エギとして高いポテンシャルを持っています。軽いシャクリでも広くダートし、フォール姿勢が安定しており、飛距離も比較的出るため、秋や朝夕のマヅメにアオリイカを探すエギとして優秀です
シャクリが上手にできない初心者でもダートを出しやすく、強くロッドを振らなくてもエギ本来の動きを使えます。夜は赤テープか紫テープ、マヅメは金テープを選ぶことで、光量に合わせた使い分けもできます
性能だけで判断すれば、通常価格で安定して購入できるのであればメインエギに加えてもよい製品です。ダートで広く探し、フォールで抱かせる基本性能は高く、釣れるエギとして評価できます
しかし、現在のように店頭でほとんど見かけず、購入できても高額になりやすい流通状態では、正直なところ積極的には勧められません。カンナが錆びやすく、クリア系カラーもないため、入手の難しさを受け入れてまで必ず選ぶ必要はありません
エギ王のように良心的な価格で必要な時に購入でき、失っても同じサイズとカラーを補充できる状態なら、ダートマックスを主力として使う価値があります。流通形態が変わらない限りは、通常価格で見つけた時に試すエギであり、高額な価格を支払ってまで揃えるエギではないというのが最終的な評価です
エギのインプレッション
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