ブラックサンダールアーは釣れる?釣れない?
2026年7月に話題となっていたブラックサンダールアーを購入し、実際に川で投げてきました。結論からいうと、ブラックサンダールアーで魚は釣れます。今回の実釣ではナマズを1匹釣ることができ、そのほかにも数回のバイトがありました
ただし、投げれば次々に魚が反応するようなルアーではありませんでした。ポイント、時間帯、魚の活性、ルアーを通すコースが噛み合えば反応は増えそうですが、純粋に釣果だけを求めるなら、ほかに反応を得やすいルアーがあります
ブラックサンダールアーは、釣果を最優先するための定番ルアーというより、見た目を楽しみながら魚を狙うロマン枠、ネタ枠としての要素が大きいルアーです。それでも実際にナマズを釣ることができたため、飾って楽しむだけの商品ではなく、使い方次第で魚を連れてきてくれる実釣用ルアーであることは確認できました
ブラックサンダールアーの特徴
ブラックサンダールアーは、ブラックサンダーを販売する有楽製菓と、ルアーメーカーのDUOが共同開発したコラボルアーです。お菓子のパッケージを再現した外観だけでなく、包装の端にあるギザギザをリップとして機能させる構造が採用されています
全長は75mm、重量は17g、タイプはフローティング、メーカー公表のレンジは0〜1.4m、フックサイズは#5です。価格は2,400円(税込)で、2026年4月9日から全国の釣具店で数量限定商品として販売されました。見た目だけを再現した観賞用品ではなく、DUOがルアーとして泳ぐように設計した製品です
外観はブラックサンダーのパッケージそのもので、後方からチョコレートが少し出ているような形になっています。一般的なミノーやクランクベイトとは異なる長方形のボディで、左右の平らな面が水を押しながら泳ぎます
フローティングタイプなので、巻くのを止めれば水面方向へ浮き上がります。水面から浅いレンジを中心に使いやすく、水面へ引き波を出したり、水面直下を泳がせたりしながら魚を誘えるルアーです
埼玉ではなく鶴見川で実釣
地元の埼玉には、ブラックバスやナマズを狙えるポイントをいくつか知っています。しかし、2026年7月は外へ出ることをためらうほどの猛暑が続いていたため、今回は埼玉まで行かず、鶴見川でブラックサンダールアーを試しました
鶴見川にはシーバス、ナマズ、コイなどが生息しており、淡水と汽水の魚が狙える区間があります。ブラックサンダールアーがどの魚に反応されるのかを確認するには、面白い条件がそろった河川です
今回の目的は、ブラックサンダールアーで数を釣ることではなく、本当に魚が反応するのかを実際に確かめることでした。パッケージを再現した独特な形状でも魚が追うのか、ナマズやブラックバスに通用するのかを確認しながら投げました
鶴見川でナマズが1匹釣れた
今回のブラックサンダールアーでの釣果は、ナマズが1匹でした。ブラックサンダーの形をしたルアーへナマズが出て、そのまま魚を掛けられた瞬間は、通常のルアーで釣ったときとは違う面白さがあります
1匹を釣った以外にも数回のバイトがありましたが、フックへ乗せきれませんでした。ナマズゲームでは、水面へ強く出ても口の中へルアーが入っていないことや、魚がルアーの横を叩いていることがあります
今回乗せきれなかった原因を、ブラックサンダールアーだけの問題と判断することはできません。バイトが出た瞬間の合わせ方、ラインテンション、ルアーを巻く速度など、自分のスキルによる部分もあります
それでも、1匹の釣果と複数回のバイトがあったため、ナマズがブラックサンダールアーの存在を認識し、攻撃してくることは分かりました。ナマズ用として使えないルアーではなく、条件が合えば水面付近でナマズを狙えるルアーです
ナマズが反応した理由
ナマズは視覚だけでなく、水を押す波動や音、振動を利用して獲物の位置を探します。ブラックサンダールアーは平らで幅のあるボディを持ち、パッケージのギザギザを再現したリップが水を受ける構造です
細身のミノーとは水の押し方が異なり、巻いたときに長方形のボディが左右へ動きます。濁りがある場所や光量が少ない時間帯でも、ボディが動かす水によって魚へ存在を伝えられる可能性があります
フローティングタイプなので、水面付近をゆっくり通しやすい点もナマズゲームと相性があります。護岸際、流れが緩む場所、排水周辺、障害物の横などへ投げ、水面へ引き波が残る速度で巻くと、ナマズへルアーの位置を知らせやすくなります
一方で、ボディが太く、前後にトレブルフックを装着した形状のため、ナマズが横からルアーを叩いた場合はフックへ乗らないことがあります。バイトがあってもすぐに強く合わせず、ロッドへ重さが乗ってからフッキングする方が、掛けられる確率を上げやすいと感じました
なぜかコイが何度も釣れかけた
今回の実釣で予想外だったのは、コイが何度かブラックサンダールアーへ反応したことです。ルアーの近くまで寄ってきただけではなく、フックへ掛かりかける場面もありました
コイがブラックサンダールアーを餌として食いに来たのか、ルアーへ接触した際にフックが掛かりかけたのかまでは判断できません。ただし、複数回反応があったため、ブラックサンダールアーの大きなシルエットや水押しがコイの注意を引いていた可能性はあります
河川のコイは、小魚、甲殻類、昆虫などへ反応することがあり、状況によってはルアーを追うこともあります。ブラックサンダールアーは一般的なベイトフィッシュ型ではありませんが、水面付近を動く黒く大きな物体として認識されていたのかもしれません
コイを狙うために選ぶルアーではありませんが、ナマズやシーバスを狙っている途中でコイが掛かる可能性は考えておいた方がよさそうです。大型のコイが掛かると強い力で走るため、ドラグを締めすぎず、フックやラインへ急激な負荷を掛けないように対応する必要があります
ブラックバスからの反応はなかった
ブラックサンダーという名前から、ブラックバスが釣れることを期待して購入する人も多いと思います。しかし、今回の鶴見川での実釣では、ブラックバスからの反応はありませんでした
1回の釣行で反応がなかったからといって、ブラックサンダールアーではブラックバスが釣れないとは判断できません。ブラックバスがいる場所へ正確に通せていたか、表層を意識する状態だったか、時間帯や水温が合っていたかによって結果は変わります
ブラックサンダールアーは、水面から浅いレンジを引けるボリュームのあるルアーです。ブラックバスを狙うなら、流れの強い場所を広く巻くより、岸際、橋脚、杭、オーバーハング、流れが緩む場所など、魚が待ち伏せしやすい場所へ通す使い方が合いそうです
地元の埼玉にはブラックバスが付く場所を把握しているポイントがあるため、鶴見川だけでブラックバスへの評価を決めることはできません。暑さが落ち着き、魚が表層へ出やすい時間帯に埼玉のポイントで試せば、違った結果になる可能性があります
スミスのキャタピーの方がナマズの反応は良かった
ナマズゲームで比較すると、今回の釣行ではブラックサンダールアーよりもスミスのキャタピーの方が反応は良好でした。ナマズを釣ることだけを目的に選ぶなら、キャタピーの方が安定感があります
キャタピーシリーズはナマズを狙うために設計されており、ただ巻きで水を動かし、音を出してナマズへ存在を伝える構造が採用されています。夕方以降の光量が少ない状況での視認性や、障害物周辺を通すためのスナッグレス性も考えられています
ブラックサンダールアーは、ブラックサンダーの形を再現しながらルアーとして成立させたコラボ商品です。キャタピーはナマズゲームを中心に作られた専用ルアーなので、ナマズへのアピール、フッキング、障害物回避などを比較すると、キャタピーが有利になるのは不自然ではありません
ブラックサンダールアーにもナマズからのバイトはありましたが、反応の数や安定性ではキャタピーが上でした。ナマズを1匹でも多く釣りたいならキャタピー、ブラックサンダーの形でナマズを釣る楽しさを味わいたいならブラックサンダールアーという使い分けになります
最もバイトが多かったのは静ヘッドとソフトワーム
今回の鶴見川釣行で最も多くのバイトを得られたのは、ブラックサンダールアーでもキャタピーでもなく、静ヘッドにソフトワームを装着したパターンでした。シーバスを筆頭に魚からの反応が多く、純粋な釣果を狙ううえでは、最も手応えのある組み合わせでした
静ヘッドはソルトウォーター用として設計されたジグヘッドで、ベイエリアのシーバス、サーフのヒラメ、ショアからのマダイなどで実釣テストが行われています。ワームと組み合わせることで、小魚に近いシルエットを作りながら、表層からボトム付近まで狙うレンジを調整できます
鶴見川のように流れ、水深、護岸の形が変化する場所では、一定のレンジを泳ぐフローティングルアーだけでなく、沈める深さを変えられるジグヘッドとワームが有利になる場面があります。魚が水面を意識していないときでも、中層や底付近までルアーを送り込めるため、反応する魚を探しやすくなります
ブラックサンダールアーは存在感と見た目を楽しむルアーで、静ヘッドとソフトワームは魚がいるレンジへ合わせていくルアーです。今回の結果だけを比べれば、魚からのバイトを得る能力では、静ヘッドとソフトワームの組み合わせが一歩上でした
ブラックサンダールアーの良かった点
ブラックサンダールアーの良さは、魚を釣る前から楽しめることです。ブラックサンダーのパッケージを再現したデザインは釣具として見ても目立ち、ルアーを知らない人や子どもにも分かりやすい魅力があります
小学生の息子もブラックサンダールアーを気に入り、毎日嬉しそうに眺めています。通常のルアーでは興味を示さない子どもでも、知っているお菓子がルアーになっていることで、釣りや魚へ関心を持つきっかけになります
飾って楽しめる外観を持ちながら、川へ持っていけばナマズを釣ることもできます。釣果だけでは評価できない価値があり、親子で眺めたり、釣行へ持っていったりする時間も含めて楽しめるルアーです
ブラックサンダールアーで魚を釣れば、通常のルアーで釣った魚とは違う思い出になります。釣れた魚の大きさや数だけでなく、何を使って釣ったのかを楽しみたい人には魅力があります
ブラックサンダールアーの気になった点
ブラックサンダールアーは長方形のボディと独特なリップを持つため、小魚に近い形をしたミノーやワームとは異なるアピールになります。この強い個性が魚へ効く場面もあれば、自然なシルエットを好む魚から見切られる場面もありそうです
価格は2,400円(税込)なので、ラインブレイクを考えると、障害物へ積極的に入れることをためらう人もいると思います。数量限定のコラボルアーとして保管したい気持ちと、実際に魚を釣りたい気持ちの間で迷う商品です
釣果だけを基準に考えるなら、同じ金額で実績のあるルアーやワームをそろえる選択肢があります。ブラックサンダールアーは、効率だけを求める人より、遊び心を持って釣りを楽しみたい人に向いています
ブラックサンダールアーが向いている場所
ブラックサンダールアーはフローティングタイプなので、深場を探るより、魚が水面や水面直下を意識している場所で使いやすいルアーです。ナマズを狙うなら、護岸際、流れ込み、橋の下、植物が張り出した岸際、流れが緩む場所などが候補になります
ブラックバスでは、オーバーハング、杭、倒木、護岸の変化、浅いワンドなど、魚が身を隠しながら水面を見上げられる場所へ通します。広い場所を何度も投げるより、魚が待ち伏せしていそうな場所へ短い距離で正確に通す方が、このルアーの存在感を生かせます
河川では流れを正面から受け続ける場所より、流れの端、反転流、橋脚の裏側など、ルアーの姿勢を保ちやすい場所が扱いやすくなります。巻く速度を上げすぎず、ルアーが水を受けて左右へ動く速度を確認しながら使う必要があります
ナマズやブラックバスが表層へ出やすい夕方から夜間、または朝の時間帯が試しやすそうです。日中でも日陰、濁り、流れ込みなどに魚が入っていれば反応する可能性がありますが、水面を意識していない魚へ無理に投げ続けるより、レンジを下げられるルアーへ交換した方が釣果へつながります
シンカーを使って海で沈めてみたい
ブラックサンダールアーはフローティングタイプですが、シンカーを組み合わせて沈めることができれば、海でも狙える魚が増えそうです。鶴見川では静ヘッドとソフトワームにシーバスからの反応が多かったため、ブラックサンダールアーも魚がいるレンジまで入れられれば、シーバスが反応する可能性があります
シンカーを追加する場合は、ルアーへ重いシンカーを直接取り付けると、浮力、姿勢、リップの水受けが変わります。フックとシンカーが絡んだり、ブラックサンダールアー本来の動きが失われたりする可能性もあるため、最初から重くするのではなく、泳ぎを確認しながら軽いシンカーから試す必要があります
リーダーの途中へ小型のシンカーを付け、ルアーから少し離して沈める方法なら、ボディへ直接重量を加えるより姿勢を残しやすくなります。ただし、キャスト時に仕掛けが絡む可能性があるため、足元で泳ぎと姿勢を確認してから使用した方が安心です
海で試すなら、流れが速い場所や深い場所へ沈めるより、港湾部、運河、河口、常夜灯周辺など、水面から中層にシーバスが入る場所が候補です。秋に小魚が増える時期に、表層、中層、ボトム付近で魚の反応を比較すれば、ブラックサンダールアーの新しい使い方が見つかるかもしれません
ブラックサンダールアーは凄く釣れるルアーではない
今回の鶴見川での実釣結果だけを見ると、ブラックサンダールアーは凄く釣れるルアーとはいえません。ナマズは1匹釣れましたが、ナマズゲームではキャタピーの方が反応が良く、釣行全体では静ヘッドとソフトワームの方が多くのバイトを得られました
一方で、ブラックサンダールアーに魚を釣る能力がないわけでもありません。ナマズを釣ることができ、乗せきれなかったものの複数回のバイトがあり、コイも何度か反応しました
ポイント、時間帯、魚の活性、ルアーを通すコース、フッキングのタイミングが噛み合えば、今回より多くの反応を得られる可能性があります。特にナマズやブラックバスが表層を意識する状況では、長方形のボディが生む水押しと独特なシルエットが効く場面がありそうです
釣果を優先するならキャタピーや静ヘッドとソフトワームを選び、ブラックサンダーの形で魚を釣る体験を楽しみたいときにブラックサンダールアーを使うのが合っています。実用品としての性能を持ちながら、ロマン枠やネタ枠として楽しめることが、このルアーの個性です
ブラックサンダールアーの総合評価
ブラックサンダールアーは釣れるのか、釣れないのかと聞かれれば、答えは釣れます。鶴見川でナマズを1匹釣ることができ、複数回のバイトも確認できたため、見た目だけのルアーではありません
ただし、ナマズを効率よく狙うならスミスのキャタピー、シーバスを含めてバイト数を増やしたいなら静ヘッドとソフトワームの方が、今回の釣行では反応が良好でした。ブラックサンダールアーを釣果だけで評価すると、ほかのルアーより優先して持っていく理由は少なくなります
それでも、ブラックサンダーの形をしたルアーでナマズを釣った体験は強く記憶に残ります。小学生の息子が毎日嬉しそうに眺めていることを考えると、魚を何匹釣れるかだけでは測れない魅力があります
飾るだけでも楽しめて、川へ持っていけば魚が釣れる可能性もある。ブラックサンダールアーは、釣果を競うためのルアーというより、釣りの楽しみ方を広げてくれるルアーです。秋にはシンカーを組み合わせた海での使用も試し、シーバスをはじめとした海の魚がどのように反応するのか確認したいと思います
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