アユイングは、生きたオトリ鮎の代わりに鮎型ルアーを使い、縄張りへ入ってきた別の鮎を追い払う習性を利用して掛ける釣りです。鮎がルアーを餌として口に入れる釣りではなく、ルアーへ体当たりしたときに、後方へ取り付けたイカリ針やチラシ針で掛けます
リール付きロッドでルアーを投げられるため、友釣り用の長い竿や生きたオトリ鮎を用意せずに始められます。ただし、一般的なミノー釣りのように速く巻くだけでは、縄張りを守る鮎に十分な時間を与えられません。ルアーを川底付近へ入れ、鮎が餌場としている石の周囲で止めたり、流れを利用してゆっくり横切らせたりする操作が必要です
アユイングとは
友釣りでは、生きたオトリ鮎を縄張りへ泳がせ、追い払いに来た鮎を掛け針で釣ります。アユイングではオトリ鮎の代わりに専用ルアーを使い、リール付きロッドで狙った瀬や石の周囲へ送り込みます
鮎がルアーへ体当たりすると、竿先が急に引き込まれたり、ルアーが底石へ強く接触したような感触が出たりします。口へ掛ける釣りではないため、強いアワセを入れると身切れしやすく、竿の曲がりとドラグを使って取り込むことが必要です
アユイングができるかどうかは、鮎が生息していることだけでは判断できません。遊漁規則でルアーまたはリール付き竿が禁止されている河川や区間では、鮎釣りが解禁されていてもアユイングはできません。釣行前には、管轄漁協、可能区間、使用期間、遊漁券、掛け針の条件まで確認します
鮎がルアーを追う仕組み
川へ遡上した鮎は、成長するにつれて石に付着した珪藻などの藻類を食べるようになります。餌の状態が良い石を確保した鮎の中には、その周囲へ縄張りを作り、近づいてきた別の鮎を体当たりで追い払う個体が現れます
鮎型ルアーを縄張りへ入れると、鮎は餌として食べるのではなく、餌場へ侵入してきた別の鮎として追い払おうとします。ルアーの後方には掛け針が流れているため、横や後方から体当たりした鮎が針へ触れることで掛かります
すべての鮎が明確な縄張りを持つわけではありません。群れで瀬を移動している鮎や、石の周囲に集まっていても強く追わない鮎もいるため、一つの石だけで粘り続ける釣りが常に有効とは限りません。縄張り鮎にはルアーを止めて見せ、群れ鮎には瀬を横切らせて広く探ります
アユイングで鮎が釣れる時期
鮎は基本的に1年で一生を終える魚で、春に川を遡上し、成長すると石に付着した藻類を食べるようになります。アユイングの中心になるのは、各河川で鮎釣りが始まる初夏から、産卵へ向けて下流へ移動する秋までです
初夏は鮎が小さく、浅い瀬、瀬肩、岸寄りの緩い流れを狙いやすくなります。大型ルアーでは川底を強く叩きやすいため、8~10cm前後の小型ミノーを使い、鮎が付いている石の周囲へ静かに入れます
盛夏は鮎が成長し、瀬の中や大石の周囲で縄張りを持つ個体が増えます。9~11cm前後のルアーを中心に使い、流れの筋、石の左右、瀬尻へ送り込んで反応を探します
秋は大型鮎を狙える一方、鮎が産卵場所へ向かって移動し始めます。深い瀬、瀬から淵へ変わる場所、大石が並ぶ流れを狙い、強い流れでも姿勢を崩しにくいシンキングタイプや重いルアーを使います。ただし、鮎釣りの期間内であってもアユルアーだけ先に終了する河川があるため、季節だけで判断してはいけません
鮎を狙う主な場所
鮎を探すときは、川全体へ均等に投げるのではなく、水通しが良く、鮎が食べる藻類の付いた石がある場所を狙います。瀬肩、瀬の中央、瀬尻、落ち込みから続く開き、大石の周囲、速い流れと緩い流れの境目が主なポイントです
鮎が藻類を食べている石は、周囲より表面が明るく、磨かれたように見えることがあります。長い糸状の藻が大量に付着している場所だけを狙わず、鮎が表面を削った痕跡や、水中で魚体が光る場所を探します
瀬肩では、浅場から流れが速くなり始める境目へルアーを入れます。鮎が上流と下流を移動しやすく、群れ鮎も通るため、斜め下流へ投げて広く探る釣りに向いています
瀬の中央では、流心そのものだけでなく、大石の横や下流側にできる流れの緩みを狙います。強い流れの中でも、石の陰には鮎が体力を使わずに待てる場所ができるため、ルアーを石へぶつけず、その周囲へ通します
瀬尻では、浅く速い流れから水深のある流れへ変わる場所を探します。瀬の中で反応がないときでも、鮎が移動中に止まる瀬尻や、川底が砂から石へ変わる境目で反応が出ることがあります
大石を狙う場合は、石の真上を1回通して終わらせません。石の上流側、左右、下流側へルアーを入れ、立ち位置とロッドの角度を変えながら複数のコースを探ります
アユイングに必要な道具
ロッドは9~10ft前後のアユイング専用ロッドが扱いやすくなります。長さがあるロッドは、離れた位置から鮎が付いている石へルアーを送り込みやすく、ロッドの角度を変えて石の左右を探る操作にも向いています
専用ロッドは穂先がしなやかで、流れを受けるルアーを川底付近へ安定させやすく作られています。掛かった鮎の動きに合わせて曲がるため、硬いロッドより身切れや針外れを抑えやすい点も利点です
初めて用意する場合は、9ft前後のスピニングモデルが使いやすくなります。川幅が広い河川や広範囲を探る釣りではスピニングタックルが扱いやすく、石や流れを細かく狙う場合はベイトタックルが向いています
スピニングリールは1000~2500番を使用し、メインラインはPE0.4~0.8号を基準にします。リーダーはフロロカーボン3~6lbが目安になり、強い流れ、大型鮎、岩への擦れが多い河川では太めを選びます
鮎を取り込むための鮎用タモまたは小型ランディングネットも必要です。掛け針がネットへ絡みやすいため、鮎とルアーを一緒に受けられる大きさを選びます
交換用の掛け針、根掛かり外し、ラインカッター、偏光グラス、防水ケースも携帯します。針先は石へ触れるたびに摩耗するため、根掛かりを外した後や鮎を掛けた後に確認し、爪へ軽く当てても滑る場合は交換します
川へ立ち込む場合は、フェルトまたはフェルトピン底の鮎タビやウェーディングシューズを使用します。普通のスニーカーや長靴は藻類の付いた石で滑りやすく、転倒すると浅い場所でも流される危険があります
アユイングの仕掛け
ルアー後方のハリス止めへ、鮎用の3本イカリ針または使用が認められた掛け針を取り付けます。一般的なミノーに付いているトリプルフックをそのまま使うのではなく、ルアーの後ろへ流れる専用の掛け針を使用します
最初は7号前後の3本イカリ針を基準にし、鮎の大きさと流れに合わせて変更します。小型鮎には細軸で小さめの針、大型鮎や急瀬では伸ばされにくい太軸の針が向いています
ルアーから掛け針までのハリスは7~10cm前後から調整します。鮎の追いが強い場合は短めにし、ルアーへ近い位置で体当たりした鮎を掛けます。追いが弱い場合は少し長くしますが、長過ぎると根掛かりやライン絡みが増えます
河川によって、使用できる針の本数、形状、大きさ、ハリス長が異なります。4本イカリ、チラシ針、ヤナギ針が使えない区間もあるため、仕掛けを組む前に遊漁規則を確認します
推奨ルアー
最初に用意するルアーは、浅い瀬用、深場用、速い瀬用の3種類です。多くの色や形をそろえるより、水深と流れに合ったルアーを使い分けた方が、鮎のいる川底へ正確に入れられます
ダイワのアユイングミノー94SFは、全長94mm、重さ8gのスローフローティングモデルです。浅い瀬や水深の変化が少ない場所で使いやすく、川底へ軽く触れさせながら流れを横切らせる基本的な釣りに向いています
アユイングミノー110SFは、全長110mm、重さ11.2gのスローフローティングモデルです。94SFより深く潜らせやすいため、水深のある緩い流れ、大石が並ぶ場所、浅場用ルアーでは底へ届かない場所で使います
アユイングミノー95SSは、全長95mm、重さ10gのスローシンキングモデルです。後方のハリスキーパーで掛け針の位置を高くできるため、浅い瀬で根掛かりを抑えながら、一定の水深を通す釣りに向いています
アユイングミノー89SF-DRは、大きなリップで水を受けて潜るスローフローティングモデルです。流れが弱くてもルアーを深い位置へ入れやすく、通常のミノーでは川底へ届かない水深を狙えます
ジャッカルのオトリミノーは、緩い流れでも尾を動かしやすいジョイント構造を採用しています。流れに合わせてラインアイを使い分けられるため、緩流で動きを出す釣りと、速い流れへ潜り込ませる釣りに対応します
オトリミノーバイブ98とバイブ98ヘビーは、ミノーでは姿勢を保ちにくい急瀬や深場を狙うルアーです。ヘビーモデルは素早く川底へ入り、強い流れの中でも底石の周囲を通しやすくなります
ルアーカラーは、鮎に似ているかだけで選びません。水中でルアーの位置を確認できることが重要なため、背中に黄色やオレンジなどの見やすい色が入ったカラーも用意します。澄んだ浅場では自然な鮎色、深場、濁り、水面の反射が強い状況では視認性の高い色を使います
アユイングの基本的な釣り方
狙う場所より上流側へ立ち、ルアーを斜め下流へキャストします。着水後は竿先を下げ、ラインを張り過ぎない程度に水流を受けさせ、ルアーを川底付近まで潜らせます
リールはルアーを速く回収するために巻くのではなく、糸ふけを取る程度に超低速で巻きます。流れを利用してルアーを扇状に横切らせ、磨かれた石、大石の横、かけ上がり、流れの境目へ入ったら止めます
ルアーのリップが川底へ軽く触れると、手元へ小さな接触が伝わります。一度も底へ触れない場合はルアーが浅過ぎる可能性があり、強く底を叩き続ける場合は潜り過ぎています
底へ届かない場合は、ロッドを下げ、キャストする角度を上流側へ変え、ルアーが流れを正面から受けるようにします。それでも届かなければ、深く潜るモデルやシンキングタイプへ変更します
潜り過ぎる場合は、ロッドを上げ、ラインを少し巻き取り、浅く潜るルアーへ替えます。立ち位置、キャスト角度、ロッドの高さを調整してからルアーを交換すると、水深に合った設定を見つけやすくなります
アユイングの誘い方
基本になる誘い方は、流れを利用したドリフトです。斜め下流へ投げたルアーを流れに乗せ、リールをほとんど巻かずに扇状へ移動させます
ルアーを強く引くと、水面へ浮いたり、流れに対して横を向いたりします。ロッドを上流側へ向け、ルアーの頭が流れへ正対する角度を保つと、姿勢を崩しにくくなります
磨かれた石へルアーが入ったら、その位置で止める誘いへ切り替えます。ルアーの移動を止めても流れを受けて泳ぎ続ける位置を探し、石の上流側、左右、下流側へ数十cmずつ動かします
細かなシェイクでは、ロッドを大きくあおりません。ラインを張った状態で竿先を小さく震わせ、ルアーの頭と尾をわずかに動かします。大きく跳ねさせると鮎の縄張りをすぐに通過してしまうため、同じ石の周囲へ留めることを優先します
ルアーを数十cmだけ上流へ引き、再び元の位置へ戻す誘いも使います。鮎がルアーを追ってきた場合は、急いで回収せず、鮎の前から短く逃がしてから石の近くで止めます
速い瀬では、細かなシェイクより姿勢の安定を優先します。流れだけでルアーが十分に動いているため、ロッドとラインの角度を保ち、同じ水深で石の周囲へ留めます
アユイングが出来る場所
北海道のアユイング推奨河川
北海道では、檜山地方を流れる厚沢部川でアユルアー対応情報を確認できます。北海道で鮎を狙える河川は本州以南より限られるため、河川名だけで釣行を決めず、厚沢部町河川資源保護振興会が定める採捕期間、使用可能区間、遊漁券の条件を確認します
川幅、水量、水温は同じ河川でも区間によって変わります。初めて入る場合は、鮎が見える浅い瀬や、石の位置を偏光グラスで確認できる流れから始め、深場や強い流れへ無理に立ち込まないことが必要です
東北のアユイング推奨河川
青森県では大畑川、川内川、老部川、小老部川、野辺地川、野内川、蟹田川、今別川、岩木川でアユルアー対応情報を確認できます。岩手県では久慈川、豊沢川、小本川、簗川、根田茂川、雫石川、気仙川、秋田県では米代川、子吉川、玉川、生保内川が主な候補です
宮城県では鳴瀬川、津谷川、馬籠川、迫川、一迫川、長崎川、山形県では最上川、寒河江川、丹生川、鮭川、真室川、金山川、置賜白川、置賜野川でアユルアー対応情報があります。福島県では大川、夏井川、久慈川、鮫川が候補になります
東北の河川は本流と支流で管轄が分かれる場合があり、同じ水系内でもアユルアーを使える場所が異なります。大河川では川幅が広く、鮎が広い範囲へ散るためスピニングタックルで探り、中小河川では石や流れの筋を細かく狙える長めのロッドを使います
関東のアユイング推奨河川
茨城県では大北川、栃木県では那珂川、鬼怒川、男鹿川、渡良瀬川、黒川、荒井川でアユルアー対応情報を確認できます。群馬県では神流川、利根川、吾妻川、渡良瀬川、桐生川、烏川、碓氷川、鏑川が候補になります
埼玉県では荒川、利根川、入間川、高麗川、越辺川、千葉県では湊川でアユルアーを使える情報があります。東京都では秋川、奥多摩川、多摩川、神奈川県では相模川、酒匂川、早川、多摩川が主な候補です
相模川、秋川、多摩川などは都市部から向かいやすい一方、アユルアー可能区間と友釣り中心の区間が分かれている場合があります。橋名や堰などで区間が指定されることもあるため、河川名だけでなく、実際に入る場所がアユルアー可能区域に含まれているか確認します
甲信越・北陸のアユイング推奨河川
新潟県では五十嵐川、関川、荒川、阿賀野川、信濃川、清津川、中津川、釜川、魚野川、加治川、三面川などでアユルアー対応情報を確認できます。長野県では千曲川、天竜川、三峰川、木曽川、奈良井川、鎖川、田川、宮川、上川などが候補です
山梨県では桂川、鹿留川、富士川、富山県では小矢部川、角川でアユルアー対応情報があります。石川県では手取川、犀川、浅野川、森下川、大海川、大杉谷川、福井県では竹田川、日野川、北川、足羽川、九頭竜川が主な候補です
甲信越と北陸には水量の多い本流や流れの強い河川が多く、浅場用ミノーだけでは川底へ届かない場所があります。深く潜るミノー、シンキングタイプ、バイブレーションタイプを用意し、岸寄りの緩流帯から水深と流速を確認します
東海のアユイング推奨河川
岐阜県では長良川、揖斐川、坂内川、荒城川、小八賀川、牧田川、飛騨川、木曽川、益田川、根尾川、土岐川など、多くの河川でアユルアー対応情報を確認できます。静岡県では天竜川、興津川、河津川、伊東大川、狩野川が主な候補です
愛知県では男川、豊川、寒狭川、振草川、三重県では青蓮寺川、大内山川、雲出川、櫛田川、銚子川、中村川、員弁川、宮川でアユルアー対応情報があります
長良川、天竜川、宮川などの大河川では、管轄漁協が途中で変わることがあります。一つの水系内でも遊漁券、可能区間、友釣り専用区の位置が異なるため、釣行場所を決めてから該当する漁協の規則を確認します
近畿のアユイング推奨河川
滋賀県では安曇川、愛知川、姉川上流、京都府では賀茂川、由良川、保津川、美山川、京淀川、桂川、木津川、大堰川、宇治川などでアユルアー対応情報を確認できます
兵庫県では加古川、奈良県では紀ノ川水系、吉野川、丹生川、和歌山県では貴志川、真国川、切目川、富田川、熊野川、紀の川などが候補です
近畿の河川では、一定期間だけアユルアー可能区間を限定したり、友釣り専用期間の終了後に範囲を広げたりする場合があります。以前釣れた場所をそのまま選ばず、釣行時に適用される区間と釣法を確認します
中国地方のアユイング推奨河川
鳥取県では千代川と日野川、島根県では八戸川と江川、岡山県では旭川、宇甘川、吉井川、高梁川、成羽川が主な候補です。広島県では芦田川、太田川、西城川、東城川、山口県では錦川、佐波川、小瀬川、粟野川、椹野川などでアユルアー対応情報を確認できます
本流では川幅が広く、石の位置を岸から確認しにくい場所があります。浅い瀬、瀬肩、分流が本流へ戻る場所など、ルアーの位置を確認しやすい区間から始め、川底へ軽く触れられる潜行深度を探します
四国のアユイング推奨河川
徳島県では吉野川上流、愛媛県では銅山川、加茂川、中山川、蒼社川が候補になります。高知県では物部川、仁淀川、四万十川、奈半利川、松田川、安芸川、伊尾木川、吉野川などでアユルアー対応情報を確認できます
仁淀川や四万十川のような広い水系では、すべての本流と支流で同じ釣法が認められているとは限りません。上流部、支流、専用区で条件が異なる場合があるため、管理する漁協とアユルアー可能区域を照合します
九州のアユイング推奨河川
福岡県と大分県では佐田川、佐賀県では玉島川、長崎県では志佐川、熊本県では氷川と水俣川が候補です。宮崎県では祝子川、耳川、小丸川、五十鈴川、大淀川、川内川、鹿児島県では川内川、別府川、高尾野川などでアユルアー対応情報を確認できます
九州では鮎の遡上状況や放流状況が河川ごとに異なり、同じ地域でも釣れる時期や魚の大きさに差があります。遊漁規則だけでなく、漁協が発信する放流情報、増水状況、入川口、駐車方法まで確認して釣行場所を選びます
釣果を狙う考え方
最初に確認するのはルアーカラーではなく、鮎がいる場所とルアーの水深です。鮎がいない流れや、ルアーが鮎のいる川底まで届いていない状態では、色や針を替え続けても反応を得にくくなります
鮎が跳ねる場所、水中で魚体が光る場所、磨かれた石、石の周囲にできる流れの変化を探します。鮎を確認できない場合は、同じ大きさの石が並ぶ中から、表面が明るく見える石を選びます
ルアーを入れた後は、川底へ軽く触れているかを確認します。底へ届かなければロッドを下げ、キャスト角度を上流側へ変え、深く潜るルアーへ替えます。底を強く叩き続ける場合は、ロッドを上げて浅く潜るルアーへ変更します
一つの石で反応がない場合は、遠投距離を伸ばすより隣の石や次の流れへ移ります。アユイングは遠くへ投げるほど釣れる釣りではなく、ルアーの位置と石の配置を確認できる範囲で操作した方が、縄張りへ正確に入れられます
追ってくる鮎が見えた場合は、すぐにルアーを回収しません。鮎の前から数十cmだけ逃がし、石の近くで再び止めます。接触があるのに掛からない場合は、針先、ハリスの長さ、掛け針の向きを確認します
アタリから取り込みまで
鮎がルアーへ体当たりすると、竿先が急に引き込まれたり、ルアーが底石へ強く当たったような感触が出たりします。アタリの直後に大きく竿をあおらず、重さが乗って竿先が曲がってから軽く合わせます
掛け針にはカエシがないものが多く、ラインが緩むと外れやすくなります。ドラグを緩めに設定し、鮎の走りをロッドの曲がりとドラグで受け止めます
流れの中で鮎が横を向くと、魚の大きさ以上に強い重さが掛かります。無理に上流へ引かず、ロッドを横へ倒して流れの緩い側へ誘導します
鮎が水面へ浮いたら、ラインの張りを保ちながらタモへ寄せます。抜き上げる場合も勢いよくロッドを振り上げず、流れを利用して鮎を浮かせ、鮎とルアーを一緒にタモの中央へ入れます
遊漁券と河川規則
内水面では、都道府県の漁業調整規則、内水面漁場管理委員会の指示、漁協の遊漁規則によって、使用できる漁具や漁法、釣りができる区域、期間などが定められています。鮎の遊漁券を購入しただけでは、アユイングが認められているとは限りません
釣行前には、ルアーを使えるか、リール付き竿を使えるか、アユルアー可能区間はどこか、使用期間はいつまでか、どの遊漁券が必要かを確認します。掛け針の本数、形状、ハリス長、キャスト方法まで規定される場合があります
同じ河川でも、上流と下流で管轄漁協が異なることがあります。一方の区域でアユイングが認められていても、境界を越えると別の遊漁券や規則が適用されるため、河川名だけで判断してはいけません
推奨河川一覧に掲載された河川でも、可能区間、時期、遊漁料、タックル規制は漁協ごとに異なり、規則が変更されることもあります。最終的な可否は、釣行する場所を管轄する漁協の公式案内で確認します
アユイングの注意事項
川へ立ち込む場合は、浅く見える場所でもライフジャケットを着用します。川底には急な深み、滑る石、足が挟まる隙間があり、転倒すると膝程度の水深でも流される危険があります。国土交通省も、川での活動ではライフジャケットの着用と急な増水への注意を呼びかけています
移動するときは一歩ずつ足場を確認し、片足を動かす前にもう片方の足を安定させます。流れへ正面や背中を向けず、体の側面で水を受けながら移動すると、押される力を抑えやすくなります
釣り場で雨が降っていなくても、上流の雨やダム放流によって水位が上がることがあります。釣行前に上流を含めた降雨、河川水位、河川カメラ、ダム放流情報を確認します
水の色が変わる、落ち葉や枝が増える、短時間で水位が上がるなどの変化が出た場合は、すぐに岸へ戻ります。根掛かりしたルアーや流された道具を回収するために、増水した流れへ入ってはいけません
友釣り師や他の釣り人がいる場合は、仕掛けが届く範囲へルアーを投げません。アユイングはリールを使って遠くまで投げられますが、対岸や他の釣り人の正面まで投げると、長い友釣り仕掛けと交差する可能性があります
先行者の下流側へ入る場合は声をかけ、十分な距離を取ります。先行者が狙っている石や流れへルアーを入れず、他の釣り人の妨げになるロングキャストを避けます