エギングをしていて「今日はイカがいない」と嘆く人が多いけど、それは大きな勘違いです
海の中にイカがいるのに釣れないのは、「1+1の問題しか解こうとしていないから」
高活性なイカ(1+1)
誰が投げても、適当にシャクっても釣れる。運が良ければ誰でも答えが出せる、いわば「算数の時間」
シビアなイカ(888+888)
ポイント選択、 潮の読み方、エギの選択、しゃくり&フォールのかけ方、立ち回り。すべてが合致しないとイカはエギを抱かない。これは高度な「計算(思考)」が必要な世界
海辺でずっと同じ場所で、同じアクションで「1+1」の答えを待っている人がいる横で、深い思考を持つエギンガーは現場の状況を数値化し、「888+888」という計算を瞬時に解いて、アオリイカを掛けていく
「なんとなく」釣るのをやめて、「計算して」釣る
この意識に切り替えた瞬間、あなたのエギングは劇的に変わります
ポイント選択
多くのエギンガーは、釣り場に着くと「何となく空いている場所」に入り、そこで一日中粘ります。しかし、それは「計算式」すら立てずに、適当な数値をノートに書いているようなもの。どれだけ正確なアクション(=計算)をしようが、選んだ場所という「数式の前提」が間違っていれば、答えが合うはずもありません
深い思考をするエギンガーはポイントに立つ前、あるいは立った瞬間に、こう計算しています
「潮は効いてるか?トロイか?」
「居つきのイカはいるか?いたとして活性は高いか低いか」
「回遊率の高いポイントか?」
これらを考えた上で、答え(反応)が出なければ、「この場所に自分が釣れるイカはいない。もしくはすぐに釣れるイカはいない」と判断し、別のポイントへ移動するなり、回遊待ちをするかを判断します
「イカがいない」のではありません。「自身の戦術や思考が当てはまっていないだけ」なのです
まずは、釣り場に立った瞬間に「ここにイカがいるのか?回遊はあるのか?」という問いを自分に投げかけてみてください。その一点を考えるだけで、あなたの「888+888」の計算は、ようやくスタートラインに立つことができます
潮の考え方
多くのエギンガーは「大潮だから釣れそう」、「長潮だから釣れない」、「潮止まりだから帰る」といった、エギングの一般常識と言われる「情報」だけで満足してしまいます。しかし、これは「1+1=2」という公式を丸暗記しているに過ぎません
コンスタントにイカを釣るエギンガーが行っている「888+888」の計算は大潮釣れる、長潮釣れないと言った固定概念はありません。実際筆者は小潮、長潮で5杯以上の数釣りを何十回と経験しています
大潮などはあくまでも潮位の変動(縦の動き)。イカを釣るのに重要なのは潮流(横の動き)です。潮が流れていれば潮が効いてる状況(高活性のイカの回遊率が高い&居つきイカの活性が高いことが多い)、潮が動かなければ、その反対になりますが、この状況はデメリットばかりではありません。潮がトロいとイカが潮流に流されず一か所に溜まる傾向があります。この場合、活性の高くないイカが多いですが、エギのサイズやフォールスピード、誘い方等で攻略出来るイカもいるのです
エギの選択
ここでやりがちなのは「お気に入りのカラー」や「実績のある号数」という固定値をそのまま代入すること。しかし、シビアな「888+888」を解くためには、現在の海況という変数に、最適な値を代入しなければなりません
イカをコンスタントに釣る人は状況に合わせ使い分けます
フォールスピードの最適化
潮がトロければ、より長くイカの視界にエギを留めるために「ゆっくり沈む設定」を選ぶ。逆に高活性時や早潮には、リアクションを誘うために「素早く沈む設定」を選ぶ。自分の頭の中にあるカウントと、エギの沈下速度という数値を一致させることが、この計算の肝です
サイズの選別
イカがスレている時(低活性)は、エギを小さくして、イカの警戒心を削ぐ。これも一つの計算です。「なんとなく3.5号」を投げ続けることは、難問に対して常に同じ計算式しか使わないのと同じ。解けないなら、変数を変えて再計算する。この試行錯誤のスピードこそが釣果の差になります
重要なのは、「なぜそのエギを選んだのか」という答えを自分の中で明確に持つことです
「なんとなくこのサイズが釣れそう」ではなく、「潮の濁りやその時の潮状態を考慮して、このサイズのエギが最適だと判断する」。エギの選択とは、単なる好みではありません。その場のシビアな状況を、最も効率よく解くための「武器選び」なのです
しゃくり&フォールのかけ方
YouTube動画などで見たシャクリ方をする人を多く見かけます。竿をビュンビュンしならせ激しくしゃくる、玄人感が出せるショートジャーク。あたりを取りたいが為にがっつりテンションフォール。どれも意味がありますが、その本質を理解してない限り「888+888」を解くのは難しいです
竿をビュンビュンしならせ激しくしゃくる
イカへのアピールが強いしゃくりでまずめや、潮が動いてる時、秋イカなど高活性のイカに向いたシャクリです。1+1の思考でも釣れてしまうシャクリでもあります
玄人感が出せるショートジャーク
ショートジャークはラインを巻きながらしゃくるので、エギがどんどん手前に来ます。またエギがあまり上に行かないのでフォール時間が短くなる傾向です。このしゃくりはイカの捕食スイッチを入れやすいシャクリですが食わせの間が作りにくい攻撃的しゃくりの部類に入ります
最初から最後までショートジャークで完了してしまうエギンガーがいます。食わせの間は?となるのです
アタリが取りやすいテンションフォール
ですがエギの性能が1番出しやすいのがフリーフォールとされてます。変化を付ける意味でフリーフォールからのテンションフォールはありです。ですが終始テンションフォールは888+888から遠ざかる戦術です
この記事では全ての傾向は書きません(笑)。ですがこのサイトの何処かにヒントや傾向が書かれた記事があります。なぜ教えないか?
それは「888+888」は釣果そのものでは無く、再現性(イカが釣れるパターン)を構築する作業と思っているからです
再現性の構築は頭を使います。なのでここでも簡単に答え(傾向)を出さず、頭を使って探して欲しいのです
立ち回り(ランガンor回遊待ち)
多くのエギンガーは、一つのポイントで何時間も粘ることを「回遊待ち」という綺麗な言葉で飾ります。しかし、シビアな状況下における「888+888」の計算において、その粘りはしばしば「計算放棄」と同義になります
釣果を安定させるエギンガーは、立ち回りを「検証作業」として捉えています
「検証時間」の限界値を設ける
ポイントに見合ったエギを投げる。「エギに反応するイカがいれば勝負は早い」、それを念頭に潮やベイトの有無など確認しながら「1ポイントにつき30分」を目安にします。粘る理由が自分の中であれば続行、無ければ移動。エギングにもタイパは重要なのです
ランガンは移動するだけじゃない
ランガンとは、闇雲に歩き回ることではありません。潮が動くタイミング、ベイトの溜まるエリア、過去の実績……それらの要素を組み合わせて能動的な移動です。釣れない場所で粘る2時間より、可能性のある場所へ移動して行う数分の方が、答えが出る確率は遥かに高くなります
「回遊待ち」という甘い罠
回遊待ちが成立するのは、海の中にイカの群れが回ってきているという「運」が重なった時だけです。そんな不確定な要素を待つよりも、自分の足でイカの気配を探しに行く方が、圧倒的に効率的です。賢いアングラーは「待つ」のではなく「探しに行く」ことで、釣果をコントロールしています
「釣れないのはイカがいないから」と嘆く人は、計算(戦術・思考)が間違っていることに気づかず、いつまでも同じ場所で鉛筆を舐めています
しかし、釣れる人は違います。「この場所で結果が出ないのなら、場所という変数を変えて再計算する」。この柔軟な立ち回りこそが、どんなに渋い状況でも最終的にアオリイカを絞り出せる&再現性を可能にする「計算力」の正体です
まとめ
ここまでお伝えした通り、エギングは決して「運」や「センス」だけで片付けられる釣りではありません
ポイントを選択し、潮を読み、エギを選び、レンジとアクションを計算し、答えが出なければ場所を変える。この「888+888」を解き続けるプロセスこそが、コンスタントに結果を出すエギンガーの頭の中です
もし今、あなたが釣果に悩んでいるなら、一度立ち止まってこう自分に問いかけてみてください。「今、自分は1+1を解いて満足していないか?」、「なんとなく投げているその一投に、明確な根拠はあるか?」
海の中にイカがいる可能性は極めて高いです。釣れないのはイカのせいではなく、再現性を求めず運頼りにしてるかもしれません
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